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決闘バトルロイヤル part4

50地獄絵巻・序 ◆ytUSxp038U:2024/08/20(火) 22:05:57 ID:ewdI.nn60
グチュリと、嫌な音が聞こえた。

「がっ、あああああああああああああっ!!??!」

自分の内側に、本来ある筈の無い部位が入っている。
異物感への不快は一瞬で激痛へと変貌。
左目に突っ込まれた指を動かされれば、脳を直接掻き毟られるに等しい痛みとなった。

「しかし、貴殿が持つには不釣り合いなようですな。この程度も避けられぬとはたかが知れる。風魔の小童の方がまだマシな動きが出来た事でしょう」

好き勝手言われても皮肉一つ返せない。
異世界で荒事には慣れたが、これ程の痛みは今が初めて。
抵抗しなくては、どうにかしないと死ぬ。
そう頭では分かっているのに、激痛が集中力をあっさり奪い去って行く。

「マサツグさんから離れてください…!」

となると危機に駆け付けるのは絆を結んだ少女。
血相を変え近付く少女へチラとも視線をやらず、呪符を一枚投擲。
魔力を乗せた紙は妖刀同然の切れ味を発揮、少女の柔肌を切り裂き臓物の雨を降らすだろう。

「こ、これくらい…耐えてみせます!」

しかしクウカとて無策で突っ込んだつもりはない。
展開されたシールドに呪符が命中。
半端な力の結界程度は障子紙よりも簡単に突破加納だが、これはただの盾ではない。
敵の魔法を吸収する効果を持ち、呪符の力を著しく弱体化。
単なる紙切れと化した札には目もくれず、シールドを展開したままリンボへ突撃。


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