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決闘バトルロイヤル part4

47地獄絵巻・序 ◆ytUSxp038U:2024/08/20(火) 22:02:15 ID:ewdI.nn60
「かくも美しきかな姉妹の愛。貴殿もそうは思いませぬか?」
「気持ち悪いっすね…!あんたもあのガキも…!

にこやかにリンボが話しかけた相手は、息も絶え絶えで吐き捨てる。
真っ先にダウンし状況へ置いてけぼりになりつつあった巨漢、肉体派おじゃる丸が片手を掲げる。
剣聖に付けられた傷へ追い打ちを掛けられ痛む、だが苦痛すらも燃料に変え我が身を動かす。
奪った支給品から使えそうな物を選択、手に馴染みつつあるカードの効果を発動。

「(あんたもすぐにあのガキの後を追う可能性が)濃いすか?」

デュエルモンスターズのカードがTDN玩具でないのは実証済み。
描かれたイラストは現実の存在と化し、人間複数人を飲み込むサイズの火の玉が出現。
発動者の肉体派おじゃる丸ですら顔を顰める高熱の塊が、一瞬でリンボを閉じ込めた。

「クキキキキ…!キ…?」

余裕は一瞬で崩れた。
何故だ、自分が出した火の玉であの憎たらしいニヤけ面はあっという間に消し炭となる筈。
蝋燭責めを受けるホモのように、クッソ汚い喘ぎ声を出すしかできない。
なのにどうして、あいつは火傷どころか、服の焦げ目すら無いんだ。
猛烈な悪寒が駆け巡る中、一つの言葉が脳裏に浮かぶ。
『喧嘩を売る相手を間違えた』、と。

「火遊びがご所望であられますか。結構結構、では期待に応えると致しましょう」

五芒星を描いた指先に火の玉が吸い寄せられ、リンボの術へと組み込まれる。
腕を振るい現れるは炎の大蛇。
カード効果で自身に迫ったものよりも巨大な怪物が、相対中の4人へと牙を剥く。
毒で長々と溶かしはしない、灰も残さず焼き殺す。


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