[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
決闘バトルロイヤル part4
44
:
地獄絵巻・序
◆ytUSxp038U
:2024/08/20(火) 21:59:07 ID:ewdI.nn60
「ぐげっ…いぎゃ…あァああああ…!なん、でずがごれぇ…!」
「え……」
何一つ理解出来ない。
自分が見ているもの、聞いているもの、魔王のぶきから伝わる手応え。
全て現実に起きているのに、酷く現実味が薄い。
多魔市の騒動でただの一度も見なかった地獄が実現されている。
魔王のぶきは腹部に当たり、ロックシード諸共戦極ドライバーを破壊。
それだけなら良い、強制的に変身解除してしまえば良子達の殺害阻止は上手くいったも同然。
フォークの先端がドライバーの破壊に留まらず、ライドウェアをも突き破り、タラオの小さな体を串刺しにしていなければ。
リンボの魔力が、魔王のぶきの性能をこれ程に引き上げていなければ。
変身アイテムを失ったで済んだ話だった。
「なん…え?あ、なん、で…わた、し……」
自分がやったことなのに理解が追い付かず、されど現実逃避は許されない。
思わず後退ればフォークも引き抜かれ、あっという間に血の池を作る。
獣の鳴き声に似た絶叫がシャミ子の頭を掴み、眼前の惨劇へと目を合わさせた。
しっかり見ろ、これはお前がやった事だと聞こえない筈の声が耳元で囁く。
「ひっ…!あ、だ、だめです…!今治しますから…!」
最初から殺す気なんて無かった。
ただ武器を叩き落とそうとかそれくらいで、良子達を助けられれば良かった。
どうしてこんな結果になってしまったのか分からず、確かなのは自分のせいで子供が一人死にかけている。
妹を殺そうとした相手とはいえ、死んで欲しいとまでは生来の優しからどうしても思えない。
重傷の小鳩にやったのと同じ、回復魔法を使用。
すぐに血が止まる、傷が治る筈なんだと焦燥感に突き動かされた光がタラオを包み込む。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板