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決闘バトルロイヤル part4

38地獄絵巻・序 ◆ytUSxp038U:2024/08/20(火) 21:52:22 ID:ewdI.nn60
「ひぃ〜!お、落ち着いてください〜…!」

怯えを声色に乗せて懇願するも、肝心の相手は問答無用で刀を振るう。
モニカのように小さく可愛らしい(年齢はあっちが上だが)女の子なのに、容赦というものをまるで知らない。
快活な笑みの似合うだろう顔は恐ろしいまでに無表情。
作業感覚で殺しに来ているようで、それがまたクウカに戦慄を抱かせた。

短剣と刀が奏でる無骨な演奏を終わらせる方法は二つに一つ。
クウカが死ぬか良子が無力化されるかだ。

(ど、どうしましょう…これじゃあメグちゃんを止めるどころじゃありません…!)

メグを何とかして落ち着かせる最初の目的を忘れてはいない。
彼女の協力者は勿論、次から次へと乱入者が現れ場の混乱は治まるどころか悪化の一途を辿っている。
これではメグを止める以前に自分と真嗣が命を落とす、なんて展開にならないとも限らない。
さしものクウカも普段の被虐趣味は鳴りを潜め、危機感の方が勝った。

焦りを隠せないのは龍玄に変身中のタラオとて変わらない。
趣味の悪い柄のパンツを履いた変質者がこちらに協力し、多少の余裕を取り戻すのも束の間。
別の怪し気な連中に襲われ戦闘を強いられている。

「何で僕ばっかりこんな目に遭うですか〜!?」

自らに降りかかる理不尽を嘆いた所で、殺到する光弾の勢いは低下せず。
根は腐り切った外道なれど3歳児のタラオの泣き声を聞けば、善人なら多少は罪悪感が生まれるかもしれない。
生憎と光弾を撃つのは単なる死体、帝具に操られているだけで苺香本人の意識はとうに消滅。
極めて機械的に攻撃を加えていた。


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