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決闘バトルロイヤル part4
372
:
Destiny's Play♯君の知らない僕がいた
◆ytUSxp038U
:2025/03/16(日) 19:18:21 ID:LPbpj4TY0
「……っ」
内心のざわめきを無視し、戦況に変化が現れた。
無論、黒死牟にとって悪い方のだ。
縁壱の剣捌きが目に見えて数段階速度を上げ、こちらの刃を悉く受け流す。
何が起きたかを察せられない訳がない。
振るう刀の一つ一つを正確に見極め、慣れた動きとして対処を更に安易に変えた。
数百年の足掻きをものの数分で埋められ、忌々しく歯を噛み絞めたい怒りも捨て置く。
刃から伝わる感触は、まるで幽体を斬ったかの薄さ。
速度を落とした覚えはない、単に縁壱が自分以上の速さで避けただけ。
次なる手を出させはせぬと日輪刀が走り、頸へ食らい付く。
「結芽もいーれーてっ!」
横から伸びた剣が無ければ、そうなっただろう。
黒死牟から日輪刀が離れ、別方向からの襲撃に対処。
刀を弾くや即座の二撃目を放ち、抵抗の隙を与えない。
黒い甲冑を着込んだ少女の「鬼」を討つ刃を、もう一体の鬼が阻む。
汗を流しつつも笑って少女は後退、黒死牟も一度距離を取って仕切り直す。
「あっぶな…写シがあるって分かってもヒヤヒヤしちゃった」
「退け……自分の手に負える者だけを……相手取るがいい……」
「うわっ、今のカッチーンって来ちゃうなー。あ、いろはおねーさんなら無事だよ。腕も治ってたし、大丈夫って本人も言ってたもん。おにーさんも一安心でしょ?」
「……」
聞いてもいない事をベラベラ喋る結芽を横目で睨むも、視線はすぐ弟へ戻す。
下らない雑談に興じる気もなければ、一々お守りをする余裕だって皆無。
縁壱を相手にしながら、他へ意識を回すなど頸を差し出すのも同義。
死んでも自業自得だと切り捨てたい。
なのに縁壱がこの小生意気な人間の娘を殺す光景を思い描くと、喉奥を掻き出されるような吐き気に襲われるのだ。
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