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決闘バトルロイヤル part4
31
:
地獄絵巻・序
◆ytUSxp038U
:2024/08/20(火) 21:46:37 ID:ewdI.nn60
◆
空気が一変したと、闘争へ臨まんとする全員が肌で感じ取った。
昂る心に冷水を浴びせた、という陳腐な喩えは当て嵌まらない。
毒だ。
戦意を鎮火するのみでは飽き足らず、蝕み骨の欠片一つ残さず腐らせる猛毒。
言葉一つで部隊の主導権を我が物へ変えた存在を、誰もが無視できない。
男、である。
およそ日本人離れした長躯に相応しい顔付き。
猫のように細めた瞳で見下ろし、唇が弧を描く様は妖艶の二文字に尽きる。
開けた胸元から覗く肉体もまた、男の魅力を引き立てる役割を持つ。
ボディビルダー等の観賞用の筋肉ではない、鍛え上げ尚且つ余分な脂肪を削ぎ落とし完成させた言わば『実戦向き』の体。
獣を思わせるしなやかさは俗に美形と評される顔付きと相俟って、いつの世でも女達が放っては置かない。
誰もが注目せざるを得ない男の登場に、6人が抱いたのは何か。
天に二物どころかそれ以上の物を与えられた嫉妬か。
同性としての格の違いに敗北感を覚えたか。
異性の放つ妖しくも心揺さぶる魅力に胸の高まりを感じたか。
どれも違う。
全員が共通し男へ抱いたものとは、これまでの人生でただの一度も感じた事のないおぞましさ。
見てはならない、なのに目を逸らすなかれと視界を掌握される。
声を聴いてはならない、なのに耳を塞ぐなかれと抵抗を封じられる。
何一つ考えてはならない、なのに無駄な足掻きと魂の奥底までへばり付き離れなかった。
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