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決闘バトルロイヤル part4
26
:
Break&Peace
◆ytUSxp038U
:2024/08/20(火) 21:40:49 ID:ewdI.nn60
「あっ、そういうのいいっすから」
メグに触れる直前で、何者かに殴り飛ばされた。
「ぐっ!?」
咄嗟に刀を翳した、というよりは「守る」スキルが発動し真嗣が頭で考えるより先に剣を持つ手が跳ね上がった。
刀身越しより腕へ伝わる痺れ、身体能力が強化中であるにも関わらず殺し切れない威力。
よろけた体をどうにか立て直し襲撃者を睨む。
横槍を入れたのはブラックバロンでも龍玄でもない、闘争の空気に誘われた乱入者だ。
視界に閉じ込めた相手はおよそ常識からかけ離れた人間だった。
分厚く張った筋肉を惜しげも無く晒し、身に着けているのは豹柄のブリーフのみ。
夜明け前の寒空の下には不釣り合いな露出狂の類に、真嗣もこれには面食らう。
小学生のコスプレ男とそいつを甚振っていた細身の中年、トドメに逞しい体のほぼ全裸男。
子供は揃って血の気盛ん、大人はどいつもこいつも変質者。
一体全体マトモな参加者はどこに行ってしまったのだろうか。
「あなたは…」
「細かい自己紹介は後回しっすね。隠れて様子見てたけど、アンタらは殺し合いに乗ってるんでしょ?なら、ここらで恩を売って置こうと思ったまでっすよ」
乱入者へ困惑をぶつけるのは真嗣以外の面々も同じ。
警戒交じりに尋ねるコッコロへあっけらかんと返す男…肉体派おじゃる丸が戦闘に加わった理由は、たった今口にした通り。
虐待おじさんとの淫夢ファミリー同士による死闘で勝利を収め、暫しの休憩を挟んで移動すること数十分。
ホモ特有の鋭敏な感覚が参加者の気配を察知、好みの少年を見付けた悶絶少年専属調教師の如くねっとり接近。
身を潜め真嗣達の争う様子を見ながら考えた。
殺し合いに抗う者と優勝を目指す者、複数人が入り交じるこの状況は好都合ではないかと。
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