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決闘バトルロイヤル part4
14
:
Break&Peace
◆ytUSxp038U
:2024/08/20(火) 21:29:47 ID:ewdI.nn60
「……そっか。じゃあ、仕方ない、のかな」
もうちょっと説得を頑張ろうかと思ったけど、二人の顔を見たら途端にその気も消え失せる。
これは絶対に頷いてくれないだろうなと察してしまったから。
真嗣とクウカのことは嫌いじゃない。
片方は捻くれててもう片方はちょっと変わってる、でもどっちも良い人だから。
最後にはマヤと同じように生き返るとはいえ、本当なら殺そうなんて思わない二人だから。
偶然真嗣達を見付けた時、説得させて欲しいと『同行者』に頼んだ。
自分の願いに納得してくれたら嬉しいなと思い、結果はご覧の通り。
「うん…しょうがない、よね」
「お前と言いクウカと言い、一人で勝手に納得するのをやめろ。メグ、お前は――」
「もう出て来ていいよ、コッコロちゃん」
質問を遮られた真嗣だが鼻白む事は無く、むしろ手間が省けたと言える。
メグが姿を見せた物陰のずっと奥より現れる、更に小柄な少女。
ピンと尖った両耳に透き通るような白い肌、幼いながらに整った顔立ち。
ここがコンクリートジャングルではなく緑に囲まれた森ならば、妖精と思われても不思議は無い。
生憎と真嗣は幼い異性を愛でる趣味を持ち合わせてはおらず、ましてこの状況で警戒以外に向けるものは皆無。
腰に差した日輪刀を意識し、コッコロと呼ばれた少女から目を離さない。
「メグさま、そのご様子ではお話の方は余り上手くいかなかったのですね」
「えへへ…うん…やっぱり反対されちゃった」
「そうですか……では仕方ありません。ここからは事前に話し合った通りに」
彼女達の間で話が纏まったのか、揃って真嗣達の方へと向き直る。
視線に含まれるのはとてもじゃないが友好的とは言えない。
コッコロは元より、メグもまた今の今までにこやかに接していたのが嘘のよう。
戦いは避けられないと誰の目にも明らかな、一触即発の空気がたちまち充満。
ルビーを填め込んだように輝く瞳に射抜かれ、クウカはビクリと全身を震わせた。
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