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決闘バトルロイヤル part4

11Break&Peace ◆ytUSxp038U:2024/08/20(火) 21:27:31 ID:ewdI.nn60
結果から言うと、再会は叶った。
但し、望んだ展開とは大きく異なると付け加えた上で。

市街地を進みどれくらい経った頃か。
走る二人の目の前に、民家の物陰からスッと現れた小柄な体躯。
驚き足を止めた真嗣達の目にハッキリ映る、探し人と一致する特徴の数々。
ツインテールに結んだ赤毛も、可愛らしい純白と桃色の衣装も、片手に持った杖も。
最初に会った時と何一つ変わらないメグが、目の前にいる。

「メ、メグちゃん…!?」
「うん、メグだよー。マサツグさんとクウカさんも久し振りー」

困惑を隠せないクウカと反対に、メグの態度から動揺の類は見られない。
喧嘩の仲裁目的で白シャツの中年との戦闘に割り込んだ時と同じ、いっそ能天気と言って良い程。
まるで自分が連れ去られた事も、親友が殺される光景をむざむざ見せられた事も頭から抜け落ちたかのよう。

「やれやれ…久し振りも何も別れて数時間程度だろう」

だからこそ真嗣は呆れを口にしながらも、警戒を強める。
今のメグは何かがおかしい。
攫われた筈がどうして自由に動いている?
自力で脱出した線も無くはない、専用の杖や仮面ライダーとやらのベルトを持っていれば抵抗は可能だ。
しかし自分達が最後に見た時と今とでは、メグの様子が違い過ぎる。
ゲームマスターの甘言に乗る程追い詰められたというのに、こうも短時間で完全に吹っ切れるものなのか。
当たって欲しくない嫌な予想を意識せざるを得ず、強張る真嗣を嘲笑うようにメグが口を開いた。


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