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決闘バトルロイヤル part4
10
:
Break&Peace
◆ytUSxp038U
:2024/08/20(火) 21:26:40 ID:ewdI.nn60
あの時見せた異様な速さなら、奇襲と同時に一人くらいは容易く殺せる筈。
常人の数倍打たれ強いクウカとて、急所を不意打ちされれば無事では済まない。
真嗣も同じだ、「守る」スキルは自分自身を対象に使われるが真価を発揮するのは他者を守りたいと想った時。
自分を守るという想いだけでは緑の怪人の動きへ対処が間に合わず、何が起きたか知りもせずに殺されたかもしれない。
だが実際に緑の怪人の標的となったのはメグ。
しかも戦意喪失しディープスペクターの変身が解かれ、殺すにはまたとないチャンスだったにも関わらずあえて拉致だ。
「少なくとも俺に妨害される前から、メグを無理やり連れて行こうとしていた」
「最初からメグちゃんを攫う気だったなら、こ、殺すつもりは無いんでしょうか…も、もも、もしかして、ドSさんみたいな鬼畜趣味をお持ちの方…!?で、でしたら、クウカがいつでも代わりますのに…!」
「その脳内ショッキングピンクはどうにかならんのかお前」
涎を垂らし恍惚の表情で悶える仲間を尻目に、メグが攫われた理由を考える。
緑の怪人の迷いが無い行動から、ターゲットは最初からメグに絞られていたと見て良いだろう。
ではメグが選ばれたのは何故か。
自分とクウカ、そしてメグで違うもの。
性別等ではなく、恐らくは殺し合いに対するスタンス。
仮面ライダー鎧武程の率直な正義感を叫ぶ気は無いが、真嗣は当然殺し合いに乗る気は皆無。
クウカもまたアユミの死にショックこそ受けてはいるものの、他者を手に掛け生き残る気は無し。
しかしメグは違う。
出会った時の頃はともかく、放送直後はマヤが殺された現実を受け入れられず優勝を目指そうと牙を剥いた。
説得を受け取り敢えずは落ち着いたと思いきや、緑の怪人による連れ去りだ。
(……メグを利用して少しでもゲームを楽にクリアする、そういう理由か?)
優勝に迷いを見せたメグを言い包めて、緑の怪人自身が勝ち残るための駒に変える。
これならば分からんでもない。
やってる事は下衆の行いな上に、それはそれで新たな問題が生まれるが。
メグが殺し合いに乗るのを強く拒否すれば、利用価値無しと判断され今度こそ殺されるかもしれない。
或いは提案を受け入れ、やはりマヤを生き返らせようと優勝に動く可能性も低くは無い。
どっちにしても結果は最悪、急ぎメグを見付ける必要性が一段と増す。
「全く…手間のかかる奴だ」
ため息と同時に移動速度を上げ、クウカも慌てて後を追う。
煙玉のせいで逃げた正確な方向は不明。
ただ常時高速移動が可能という訳でもないらしく、恐らくは然程遠くには行っていない筈。
間に合うかどうかは、自分達が如何に早く見付けられるかに掛かっている。
内心の焦りに急かされるまま駆け出す。
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