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チェンジ・ロワイアル part4

303 ◆ytUSxp038U:2024/04/11(木) 20:17:52 ID:ZXaO4USg0
「――っぐ!?」
「――っう!?」

クロックアップ解除の瞬間、訳も分からぬ内に味わう激痛。
散る火花は仮に血であったら、致死量確実の量。

ディケイドの隣に佇むのは、黄金を身に纏った王。
キングオブバンパイアとはまた別の、人間とは異なる種族の力を操る戦士。
13体の不死の生物との融合を果たしたその名は、仮面ライダーブレイド・キングフォーム。
友と世界の両方を救い運命に打ち勝った、剣崎一真の最後の切り札。
彼の戦いを汚すに等しい最悪の形で顕現を果たした。

「う、あ……――」

ライドブッカーのみならず、ブレイドの剣による痛みも加わりここで斬月に限界が来た。
ブレイラウザーの3倍の切れ味を誇る大剣、キングラウザーはラウズカードを使わなくとも破壊力は桁外れ。
全フルボトルと強化粒子により創られたビルドジーニアスの装甲と、戦闘での痛みに慣れている戦兎とは違い。
姉より運動能力は高くとも一般人の域を出ない甘奈の体の甜花では、これ以上意識を保つのは不可能と判断されたのだろう。
戦極ドライバーが外れライドウェア諸共装甲は消失、白いヒーローの姿を最後に瞼を閉じる。

10代の少女の痛ましい姿に欠片の同情も抱かず、二人揃って剣を振り上げた。
変身者と変身ベルト、両方を纏めて破壊する。

「させ…るかよ…!」

二本の剣に巻き付く鎖、茨の鞭、タコの触手。
三重の拘束とて数秒保てはマシな方、だがビルドジーニアスが動く為の猶予としては問題無い。
忍者の俊敏性とロケットの推進力を組み合わせ急加速、甜花を抱きかかえ回収し距離を取る。
木の根元にそっと下ろすと、いつの間にやら隣にはエボルが立っていた。

(甜花ちゃん…!?そんな……!)
『死んじゃいないが安心するにはまだ早いみたいだな。向こうはまだ暴れ足りなそうだぜ?』
「……言われるまでもねえよ」

すぐにでも甜花を安静にさせられる場所へ連れて行きたい。
焦る心を必死に押し殺し振り返れば、衰えぬ殺意をぶつける二人のライダー。
素通りさせてくれない相手をどうするか、方法はたった一つ。

決着の時は近い。


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