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真実の……バトルロワイアル 2

793鬼神爆走紅蓮隊・凛 ◆0zvBiGoI0k:2021/04/21(水) 08:43:44 ID:4zUlIlqM0


「なんて、そんな戯言を守るわけないじゃろバカがーーーーーーーー!!」

 非道を為す者を鬼と呼ぶ習わしがある。
 あまりにも残虐な行いをした時、人とは思えぬ所業だと責め立てる。
 その意味でいえば、現在の今之川権三はまさに比類なき鬼だった。

「でも生き埋めにするのは望み通りにしてやるぞい! 千年男やさっき入っていった生意気なクソガキとメスガキ二人諸共死ぬがいいわ!」

 黒神めだかはここで切り捨てることにした。
 仮想敵にぶつける予定だった無惨を補足出来たが、これ以上この女と同行するのに無理を覚え始めていた。その予想は正しい。
 黒神めだかに付き合っていくという行為に、たとえ短時間でもどれだけの体力と労力と精神力を擁するのかを、彼女を知る者は知っている。
 なので苦労して味方に引き入れたのは惜しいが、ここで手切れとした。
 利用しやすいカモなのではなく、厄介だが強力な爆弾でも放り投げるような気軽さで投げ捨てるぐらいの扱いでやるのが最適だ。
 だいいち機があればいつでも実行してもいいと申し出たのはめだかの方だ。
 権三にしてみればめだかの願いを叶えてやった形であり、寛大が過ぎる善行と崇拝されこそすれ非難される謂れはどこにもない。

 地下でどのような戦いが繰り広げられてるかは、外からでは窺い知れない。
 だが聞こえてる轟音と本能に根づくナノロボの活性が、権三の生を危ぶまれるだけの凄まじさを物語っている。
 ならば権三が選ぶのは援護ではなく、総取りだ。地下に潜り込んだ全員を一網打尽にする。
 無惨が太陽を苦手とするのは看破している。めだかに足を止められてる間に天井を崩されては、たとえ生きていられても暫くは外に出れまい。
 先に権三を通して中に入っていった二人組も同様だ。
 幼い少女でありながら醸し出す雰囲気は無惨と大差がない。関われば手痛い火傷を受けたに違いない。
 いかにも低学歴な男の方も敬老の精神というものが毛ほども感じられない。年配者の恐ろしさを思い知らせる必要があった。
 
「これでまとめて一網打尽じゃなあーーーっこんな簡単にいくなんて天もわしに微笑んでいるぞい!
 しかし、酸の泉が涌き出て来るとは驚いたぞい……温泉でも堀り当てたと思った時は自分の才能が恐ろしかったが、ありゃ使えんな……」

 住宅の屋根をひとっ飛びする跳躍力で崩落地から早々に立ち去る。
 用心を重ねての事だ。それなりに派手にやったし、武蔵の様な徒党が来ないとも限らない。
 もしめだかが生きていて再会するような事があっても、幾らでも言い訳は立つ。力はあっても頭が弱い。弁舌で幾らでも騙し通せる自信がある。

 何も喪わず、傷つく事のなかった男を、真昼の頂点にそびえる太陽が祝福するかのように熱く輝いていた。


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