[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
真実の……バトルロワイアル 2
721
:
FILE■■■■■■■■【序章・鏡面異界深話】
◆0zvBiGoI0k
:2020/09/14(月) 21:00:02 ID:p2F40R1k0
「上の上、その更に上……あれこそは極みか」
「まったくだ! 至高の領域とはいったものだな!」
煉獄と武蔵。言葉を交わさずとも胸中に懐く感慨は同じくしていた。
即ちは、極められた武練への感嘆と畏敬だ。
意思無き馬を手足の延長上で自在に操り、標的を過たず射を放つ馬術。
天性の膂力と柔軟性が融合した理想の玉体。そしてそれを余す事なく活用する技量。
武に生きる者であれば思わず見惚れるほどの、武者の体現がそこにはあった。
「だがしかし───」
だからこそ討たねばならぬと、武蔵は奮する。
なればこそ止めねばならぬと、煉獄は抱く。
この武は本来、武蔵達のように鬼相手に向けられるべき力だ。
泰平を築く為の力だ。
それが今、民草に向けられんとしている。それが激しく、我慢ならない。
「………………きゅうじゅうろく、きゅうじゅうなな、きゅうじゅうはち……」
縦横無尽の輪動を止めた黒縄地獄が、何事かを呟いてるかと耳を澄ます。
指で刀を弄くりながら、数を数えて唄っている。
楽しそうに。遊び時間が来るのを待ち望んでる子供のように。
そしてその時は、訪れた。
「きゅうじゅうく、ひゃく……。
おや、まだあんなところまでしか進んでないのですね。目で見える距離ではないですか。
ですが仕方ありません。きちんと百まで数えた事ですし、ね?」
おもむろに矢を上に掲げて放つ。
武蔵も煉獄も大きく外れた軌道が通過するのを怪訝に見送り───先にあるものを察知するに至った。
「───総員、上空!! 退避命令!!」
思わず命令口調にして声を飛ばす。街の一画にまで及ぶ大声は果たして届き、驚いた面々が振り返る。
放物線を描いて数秒の後、着地。次いで衝撃と悲鳴。
音から推測する感覚任せだが、恐らく当たってはいない。だが、安全からは程遠い。守るために遠ざけておきながら、いまだ射程内だった。
そして、背にいる者を守る戦いにおいては、騎乗物の差が如実に表れる。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板