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真実の……バトルロワイアル 2

614名無しさん:2020/04/11(土) 00:24:29 ID:tE7O.78I0



(くそっ、止まれ...止まれ!)

風太郎は、とにかく血の流れ続ける目の治療を施そうとしていた。
だが、刺さったナイフを抜けば炭治郎は最低でも失明、最悪そのまま死んでしまう可能性が高い。
いくら包帯があったところで、それだけではもうどうしようもない。

ドラグレッダーは現界可能時間の為に、既に鏡の中に退避してしまったし、頼れるものは己の知識といまある道具だけ。
絶望に苛まれる風太郎に、更なる追い打ちがかけられる。

ひょこり、と向かい角から身を乗り出した影がひとつ。
結晶ノ御子。破壊されたものとは別の、新たな御子が到着したのだ。

「―――!」

御子が攻撃の体勢に入る前に、風太郎は炭治郎を庇うように、デイバックと共に被さり盾になる。
皮膚から伝わる冷気に、風太郎は自分はもうすぐ死ぬのだと理解する。

(悪いみんな...俺は、結局なにも...)

迫る死への恐怖に、思わず炭治郎を抱きしめる腕に力が入る。

瞬間。

「―――えっ」

風太郎の身体は宙を舞っていた。投げ飛ばされたのだと気が付いたのは、炭治郎が振り払ったかのように右腕を掲げていたからだ。
声をかける間もなく、炭治郎は立ち上がり、迫る冷気に構わず、結晶ノ御子へと駆けだした。


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