したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

真実の……バトルロワイアル 2

601悪鬼滅殺(2) ◆ZbV3TMNKJw:2020/04/11(土) 00:07:27 ID:tE7O.78I0

ならば手加減して戦えばいいのか、という話でもない。

「えっ、わあっ!?」

炭治郎の踏み込みが浅くなった隙を突き、炭治郎の袖と襟を掴み投げ飛ばす。
不格好な体勢で着地した炭治郎に向けられる、ガトリングの銃身。
咄嗟に地面を蹴り、降り注ぐ弾丸の雨を躱す。
一旦、物陰に身を潜め、呼吸を整える。

(くそっ、ちょっと隙を見せればこれだ...!厄介どころじゃない!)

対人においての戦闘スキルは間違いなく佐藤に分がある。
加えてあのガトリング銃。
格闘術に遠距離戦、そのどちらにおいても炭治郎が勝っているものはない。
だが、炭治郎にできるのは、接近しての剣術だけだ。

(せめてあの銃だけでもどうにかできれば...!)

ガトリング銃さえ破壊できれば佐藤の戦力は半減する。
そうすれば、万が一自分が倒れようとも明が繋いでくれるはずだ。





ボンッ。ボンッ。ボボンッ。

明が剣を振るうたびに爆発が起こり、辺りを煙に包んでいく。

「ハッ、そんな派手な技、今までよくもまあ隠してきたものだ」
「お前を殺すためならなんだってやってやるさ」

斬撃だけでは雅への効果が薄いのは明も理解している。
その為、隠し玉としてこの爆発の機能を隠してきたのだが、しかし、先ほど雅と佐藤を分断する為に披露してしまったため、明は惜しみなく爆発機能を使用していた。

「だが明よ。私をどう殺すつもりだ?まさかこの程度の爆発で私が死ぬと思っているのではあるまいな」

それは明も理解している。
この爆発はあくまでも斬撃の付加であり、錯乱・追加ダメージは期待できるものの、使用者への負担が無い程度に威力が抑えられている。
よしんぼこの爆発が直撃したとて、それで雅の再生能力を上回れるとは到底思えない。
爆発による首輪の誘爆も、首輪の無い雅には期待できない。

(だが気が付いているか?雅、お前の位置が徐々に死に向かっていることに)

明の狙いは、雅を禁止エリアに侵入させること。如何に体内に首輪があるとしても、禁止エリアに侵入すれば爆発するのは同じはずだ。
無論、雅も馬鹿ではないためただ誘導しただけでは気づかれてしまう。
その為のこの爆発だ。
これで視界を制限し、爆音で周囲から拾える音すらもあやふやにし、自分の場所を不明瞭にする。
そしていざ迫った時に、雅を切り刻み、禁止エリアに放り込む。それが明の狙いだった。

(お前の位置はお前自身よりも俺の方が理解している。このまま押し込んでいけば―――)
「どうした明。なにか企んでいるのか?」

図星を突かれ、ドキリ、と明の心臓が跳ねる。
その隙を突かれ、雅の前蹴りが明の腹部を捉え吹き飛ばした。

「がはッ!」

肺の空気を絞り出されるほどの威力のソレにうめきをあげつつも、ふんばり転倒を抑え後退に留める。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板