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真実の……バトルロワイアル 2
599
:
悪鬼滅殺(1)
◆ZbV3TMNKJw
:2020/04/11(土) 00:03:30 ID:tE7O.78I0
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「あー、壊されちゃったなぁ」
上弦の弐、童磨は日陰に身を隠しつつ、残念がるように声を落とした。
放った結晶ノ御子が、耳飾りをした鬼狩りの少年と接触したまではよかったが、奇襲で破壊されてしまった為に、戦況の把握が不可能になってしまった。
本来ならば一体壊されたところで追加の御子を放てばよいだけなのだが...
(なんで戻らないかなぁ?)
童磨は己の術に違和感を感じていた。
本来、結晶ノ御子の製造限度は5体ではないが、しかしこの首輪による制限なのか、今は最大で5体までしか出すことが出来ない。
しかも、佐藤に破壊されてから産み出せる数が1体減ったのを実感した。
出さずとも、無理やり理解させるような感覚で解らせられた。
(あのまま放っておいてもいいけれど、せっかく見つけた鬼狩りの少年もいるしなぁ)
主、無惨は耳飾りをつけた鬼狩り、竈門炭治郎を特に警戒しており、見つけ次第殺せと命じていた。
見たところ、戦闘員の四人の中で一番非力であるためあのまま放っておいても一番に命を落としそうだが、万が一のこともある。
「もう一体送っとこ」
数秒の後、童磨は御子を産み出し再び戦場へと向かわせた。
童磨は己の命に執着できない。
戦闘において己が有利にことを運ぶのも、己の保身ではなく、鬼として教祖としてより多くの人間を救う為に過ぎない。
故に、多少、己が不利になるとしても合理的に判断しそちらが有意義ととれば、迷いなく実行できるのだ。
(俺が使える御子はあの子を壊されたら三体になるけど、さてどうなるかな)
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