したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

真実の……バトルロワイアル 2

595悪鬼滅殺(1) ◆ZbV3TMNKJw:2020/04/10(金) 23:57:15 ID:cjLmFD8Q0
「待て。貴様、私の玩具を返してもらおうか」

佐藤の肩を掴み止めたのは雅。
突然の乱入に加え、使おうと思っていた武器すら奪われたのだ。
その顔から笑みは消え明らかに不機嫌になっていた。

無論、威圧感溢れるその睨みも佐藤には関係ない。

ゴッ。

構わず、雅の顔面に裏拳を放つ。
怯まず佐藤へと殴り掛かる雅の腕を掴み、背負い投げの要領で脳天から地面へと叩きつける。

「ぐあっ!」

血を流し悲鳴を上げる雅の腹部に佐藤は銃口を押し当て、躊躇いなく引き金を引いた。
飛び散る肉片と夥しい流血にも佐藤は顔色ひとつ変えはしなかった。

「さてと」

雅はこれで死んだ、と佐藤は改めて明と少し離れた炭治郎へと振り返る。
悠然と歩み寄る佐藤、その右腕に走る痛み。
思わず動きを止め、右腕を確認してみる。

「あれえ?」

佐藤の右腕は穴だらけになり、血もとめどなく流れ出ていた。
怪我の感触からして、撃たれたのかと理解する。

「すごいねえ、そんなことできるんだ」

己の右腕と、ゆらりと立ち上がる雅を交互に見返し、佐藤は変わらず笑顔で雅を讃えた。

「きみはなんなんだい?私たちとはまた違うようだけど」
「私は吸血鬼だ。人間を糧にし、人間を支配する優れた種族の王。それが私だ。そういう貴様はなんだ?」
「亜人さ」
「聞いたことが無いが...なるほど面白そうだ」

二人は変わらぬ笑みを浮かべながら歩み寄っていく。
一人は愉悦に歪み。一人は温和で柔らかく。
対照的な笑みであれど、その根底は同じ。

『コイツと戦うのは面白そうだ』

そして、互いに拳を握りしめ、吸血鬼と亜人の殴り合いが始まった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板