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真実の……バトルロワイアル 2

591悪鬼滅殺(1) ◆ZbV3TMNKJw:2020/04/10(金) 23:50:58 ID:cjLmFD8Q0
(どこだ?どこだ雅!)

警戒心を高め、左右を確認する明。

「久しぶりにお前の血が飲みたくなったぞ、明」

ハー、ハー、と荒い息遣いと共に背後から声が聞こえる。

「み、雅!」

明が慌てて振り返るももう遅い。鋭利な歯がいくつも並んだ巨大な口腔が、明の首元へと襲い掛かる。


瞬間

ツルッ

「!!」

ガンッ

突如、雅の脚が浮遊感に襲われ、地面に勢いよく頭を打ち付けた。

「なんだここは!?滑るぞ!」

手を着き立ち上がろうとするも、地面が滑り立ち上がることが出来ない。
ひやりと手を伝う感触で理解する。

「氷!?これはあの人形が放った氷か!」
「雅ィィィィィ!!」

これを好機と見た明は、倒れる雅へと斬りかかる。

「チィッ!」

雅は舌打ちと共に氷に手を打ち付け手元の箇所だけ破壊、そのまま力を籠め身体を押し出し腹で氷を滑る。
振り下ろしを回避された明は、しかし慌てることなく雅へと追撃をかける。
天元の日輪刀は二刀一対。明は右手に持ったひと振りを投げ、雅の足に刺した。
無論、それだけではダメージは微々たるもの。本命はその後だ。
ここまで隠していた、日輪刀のもう一つの機能である爆発を行使する―――が、しかし。

「なっ!?」

不発。日輪刀は委細変わりなし。
クラゲアマゾンの時は問題なく爆発したというのになぜか。

(氷!この氷で爆薬が湿気ってやがるのか!)

予想外の事態にうろたえかけるが、しかしすぐに切り替え、飛び掛かり、残りのもう一振りで斬りかかる。
脚から刀を抜きつつ、再び腕で身体を押し出し滑り躱す雅。

カンッ。

雅の身体で隠れていた岩に打ち付けられる日輪刀。

ポキッ。

打ち所が悪く、日輪刀の先端が欠ける。

クルクル。

あまりの力強さで打ち付けられた為、折れた先端が回転しながら宙を舞う。

プスッ。

「うぐっ!」

その先端が明の肩口に刺さり、思わぬ痛みに襲われた明は咄嗟に目を瞑り歯を食いしばった。


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