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真実の……バトルロワイアル 2
578
:
I Wanna Be...
◆ZbV3TMNKJw
:2020/03/21(土) 00:53:17 ID:fKS6UALg0
「何を甘いこと言っているんだお前たち」
そこに水を差したのは、猛田だった。
「お前たち、本気でこのままでいいと思っているのか?だとしたらとんだ馬鹿女共だ」
「何よあんた。喧嘩売ってるの」
反射的に睨みつける二乃に、しかし猛田は怯みつつも言い返す。
「説明しなければわからないか?あのバカ殿にも勝る能天気さで羨ましい限りだ。いいか、その仮面ライダーがどれだけ戦えるのかはわからんが、殺し合いも経験したことのない奴がどれほどの戦力になるという。
いま、俺たちの中でまともに戦えるのは立香一人。
もしも皇城に追いつかれてみろ。さっきは地の利もなにもかも俺たちに味方したが、今度は間違いなく全滅だ」
「間違いないってそんな」
「皇城ジウを甘く見るな!」
口を挟もうとした三玖を遮り、猛田の口は反論を許すことなくまわる。
「俺たちがいまの奴について知っていることはほとんどない。奴があの場面で居合わせたのは偶然か?砲撃手と手を組んでいたのか?
刀以外にも支給品があるのか?いま奴は俺たちを殺す為になにを企んでいるのか?なにもわからない。
奴のことをよく知っている若殿がいればまだ対策も打ちようがあったが、皇城は奴さえも欺き殺した。つまり俺たちは奴に対して圧倒的に不利な状況にあるということだ」
「なら、仮面ライダーの一花がいてくれた方が守りやすいんじゃ」
「それが奴を甘く見ていると言っているんだ!」
立香さえも遮り、猛田の口がベラベラとまくし立てる。
「さっきお前も言っていただろう。素人が多少強くなったところで足手まといに変わりはない。やはり実質戦えるのは一人だ。
奴が俺たちを考えなしに追ってくると思うか?いいやそんな筈はない。間違いなく奴はお前を殺し、ここにいる残りの四人を確実に殺せる策を練ってくる。
ここにいるのは奴にとっては邪魔者だけだ。躊躇う理由はどこにもない。つまりだな」
「私が炭治郎くんたちを迎えに行くのが一番合理的ってこと」
猛田の言葉に被せるように一花が言った。
今度は、猛田も遮らなかった。
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