[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
真実の……バトルロワイアル 2
52
:
ファイナル本能寺・エピソード2(前編)
◆hqLsjDR84w
:2019/07/29(月) 21:59:38 ID:hTGsSQhI0
「そこまでにしてください、沖田さん! もう新選組の時代じゃないんですよ!」
炭治郎がなにを言っているのか、真司にはよくわからなかった。まるで本物の沖田総司に対してのような言葉だ。
たしかにこうして家に入る前に、炭治郎と沖田は二人でなにやら話をしてはいたが、まさかそのような可能性が――ありえるのだろうか。
困惑する真司を置いて、炭治郎は声音を落としてさらに続ける。
「それに……さすがに」
視線を廊下のほうに泳がせての一言。
本格的に会話の意味がわからなくなってきた真司をよそに、沖田は苦々しい表情となる。
「機を逃しましたね」
猛田のほうを一瞥したのち、沖田は冷たく言い残してリビングから廊下に出て行く。
しばらくして玄関が開く音が響いたので、どうやら荷物も持たずに民家の敷地内から足を踏み出したらしい。
「私、沖田さんのほう見てくるよ。ごめんね、炭治郎くん。あとをよろしく」
椅子から立ち上がって、大きく伸びをしたのは立香だ。
最低限の荷物だけを持って、沖田を追いかけるように家を飛び出していく。
「…………なんなんだよ、アイツは! ワッケわかんねえよ!」
いきなり急変した事態に、真司の頭はまったくついていけていない。
行き場のない感情を籠めて床を殴りつけようとすると、炭治郎が飛びかかってきて腕を掴んでくる。
「いけません、城戸さん! あんまり怖がらせないでください!!
大きな音がしたり、怒声が響いたり、床が揺れたりするの、結構怖いんですよ!!」
「…………はあ!?」
その行動もまた理解の範疇を超えており、真司は困惑する他にない――が、すぐに理解することになった。
程なくして、眠っていたはずの三人の少女がおそるおそるといった様子で、リビングを覗き込んできたのだ。
起こしてしまったのも、怯えさせてしまったのも、沖田と真司が立てた音によってなのは、あまりにも明白であった。
◇ ◇ ◇
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板