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真実の……バトルロワイアル 2

461鬼気怪壊 ◆0zvBiGoI0k:2019/12/15(日) 22:59:19 ID:jtH9pDfU0


 ともあれ、新しい愉しみを見つけた。
 上田達には悪いが、今はこちらを優先させてもらおう。元より鬼とは、気紛れなものであるがゆえ。
 少し休んだら、またちょっかいをかけに行くとしよう。満身に日光を浴びて伸びをしていたら。
 
「あ」
「おや」

 見覚えのある顔の男が、倒れてる自分を見下ろしていた。

「久しぶりやね小僧。ええとなんやったっけ。名前、名前……ああ、聞いてへんなそういや。
 ま、とにかくまだ生きててなによりや」
「てめえ……」

 村山良樹が酒吞を見つけたのは何のことはない。
 酒吞が飛ばされ、不時着していた場所が、村山が歩いていたE-2区であっただけでしかない。
  
「丁度いい。やるか」

 篭手を嵌めた腕を鳴らす。
 今の村山は複数の理由で苛立ちを抱えていた。そこに来ての因縁の相手との再会は願ってもない。

「あ、そや。ここでまた会ったのも縁やし、ちょっちうちと遊びに行かへん?」
「は?そんなんよりさっきの続き……」

 だというのに、一方の酒吞は悪戯を思いついたようなにやけ面で村山を見つめ、酒に誘う感覚で手招きしてきた。

「まぁまぁ。喧嘩ならいつでもできるやろ。それよりも面白いもん見つけたんや。ほらあっち、あっち」

 指差した方を見てもそこには何もない。
 より言うなら、なくなっていた。記憶が正しければ地図でいうところの教会があった場所。
 マシュが火の手を見つけ、その震源と見なしていた場所だ。
 暫く眺めていると、理由の判然としない悪寒が村山の産毛を総毛立たせた。

「どや?向こうでうちと一緒に鬼退治、やってみん?」


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