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真実の……バトルロワイアル 2

413Alive A life neo ◆7ediZa7/Ag:2019/11/10(日) 20:04:37 ID:UhlLOZkI0






却本作り<ブックメーカー>が致命的な効力を発揮する、その直前で佐藤はスキルを回避してみせた。
それは彼の卓越したセンスと戦闘力あってのことだった。
少しでも判断が遅れれば、佐藤は完全に“封印”されていただろう。

佐藤にしてみれば最悪の事態は回避できた。
だが──その結果として、彼は迫り来る龍の剣士に対して、格好の隙を晒すことになる。

「うおおおおおおおおおおおおおお!」

炭治郎は己を鼓舞するように駆け抜ける。
目の前で今球磨川が散った。その事実が、彼を前に進ませる新たな理由となる。
炭治郎は球磨川のことを知らない。
だが彼が何を想い、何を成そうとしたのかは、誰に言わずともわかっていた。

──負けられない。

その手には菊一文字。沖田総司と共に時を超え、共に戦い続けた同胞。

──絶対に、コイツにだけは、俺は負けちゃ駄目なんだ!

寄り添うは赤き龍。繰り返される戦いの中、城戸真司と共にあり続けた戦友。

彼らの唯一無二の相棒と肩を並べている以上──

「絶対に──負けられない! 貴方たちが、本当に守りたかったもののためにも!」

赤き龍が咆哮し、菊一文字の美しき刀身に炎が渦巻いていく。
風よ吹け、炎よ燃えろ。この刃を通じてすべてを表現するがいい。

炭治郎は己が敵へめがけて飛ぶ。
その動きは、ヒノカミ神楽が基底にあった。
陽華突と呼ばれる炎をまといながらの一突き。
炭治郎が父より学び、研鑽してきた剣の舞。

「────」

その刃を、赤き龍が後押しする。
咆哮と共に放たれる、炎の爆発。
龍の咆哮が炭治郎にさらなる加速をもたらしてくれる。
空に舞う龍の様は──龍騎と共に撃ち放った必殺の蹴りに酷似していた。

──ヒノカミ神楽

結果として、その剣戟は基のヒノカミ神楽に新たな意味を持たせる。
点がごとき突きが、空にて再度加速する。

──炎龍の舞

舞が、龍が、刃が、そのすべてが噛み合うことで生まれる──新たなる魔剣。

──連段陽華突!

その炎の剣が佐藤へ正面から炸裂し、爆風を巻き起こす。
視界すべてを覆い尽くすほどの炎が、敵を吹き飛ばしていった。


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