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真実の……バトルロワイアル 2

385アザナエル ◆0zvBiGoI0k:2019/11/09(土) 04:08:02 ID:lo0/.jkY0


「そうだったのか……。すみませんでした。変な勘違いして」
「ううん、謝ることじゃないって」
「けどそうか……だからその痣から色んな匂いがするんですね」
「匂い?」

 さらりと。
 なんだか気になるコトを言われた。 

「はい。俺は鼻が利くので。立香さんは凄く安心する匂いなんですけど、それとは別の不思議な匂いが混じってるんです。
 濃かったり薄かったり、激しかったり優しかったりしてどれも個性が強くて、中には嫌なのや怖い匂いもあるんですけど―――けどそれらが全部、立香さんを守るようにして周りに漂ってるんです。
 ああ、この人は守られてる、色んな人から力を貸してあげたい、って思わせてくれる人なんだなって」


 …………気恥ずかしさと、他人から伝えられた衝撃の事実に口がうまく回らない。


「うん……ありがとうね。
 そうか……臭うのかわたし…………」
「どうしました?」

 曇りなきまなこが心に痛い。悪意もない、心からのキレイな気持ちなのはわかっているのだけれど。
 ひょっとしてマシュも気にしてたのだろうか。そういうとこは遠慮する子だし。
 その方面で相談出来る相手といえば……メディアか、クレオパトラか、メイヴちゃん……は方向性が変わりそうなので却下。
 あとはそう……殺生院……ソワカソワカ……うぅ頭が……。

「へー、タンジロー君って匂いフェチだったんだ。子犬みたいにクンクンしててそれっぽいなーとは思ってたけど。
 それで?私はどんな匂いだって思いながら一緒にいたのかなぁ?」
「えっはい、一花さんは花束みたいな甘さでちょっとくすぐったいです。綺麗な匂いで、全然変じゃないですよ!」
「あーーうん、そういうとこだよね。
 ……何だか変なところが似てるなあ。見えないところで女の子いっぱい泣かせてないか、お姉さん心配になってきたよ」
「?」

 頬にさぁっと紅がさす一花。コケシみたいな表情で首をかしげる炭治郎。
 お話はこれでお終い。
 それ以降、特に話題の発展もなく全員集合するまでわちゃわちゃと騒いだだけ。
 後で思い出す事もないような、他愛もない、穏やかな一幕だ。



 ◆


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