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真実の……バトルロワイアル 2
310
:
完【りそうのかたち】
◆ZbV3TMNKJw
:2019/10/24(木) 01:16:15 ID:Zpzw676o0
さて。そんな権三の『真実』を聞かされた黒神めだかはというと。
「つまり貴様は殺し合いに乗っているわけではない、ということだな」
「ウム。どうにか脱出できんかと頭を抱えておる」
「わかった。信じよう」
あっさりとそう断言した。
こんなにも容易く人心を掌握できるなど、流石は何倍もの税金を納めてきたワシじゃと内心で自賛する権三だが、別段、彼が口達者だったわけではない。
もしもこの場にめだかの同朋である球磨川禊や人吉善吉がいれば、まず間違いなく権三に訝しげな眼を向けていただろう。
だが、黒神めだかの問答は基本的に『信じる』ことから始まる。
身体的特徴・動機・人物背景など状況証拠がすべて揃っていたとしても、明らかに毒物であろう薬をワクチンだと嘯くひねくれ者相手だとしても。
当人たちが信じてほしいと口に出せば、まずは信じるのが黒神めだかという少女だった。
そんな己の幸運に気付かぬまま、権三は話を続ける。
「感謝する。...それで、ついでと言ってはなんじゃが、貴様の血を分けてもらいたい」
言葉と共に、権三は先ほど血を啜っていためだかの腕をデイバックから取り出した。
権三は、彼女から隠れてこそこそと吸うのではなく、彼女自身から同意を得ることで堂々と血を吸うつもりなのだ。
あらかじめある程度補給しておいたのは、彼女に断られた時を考えてのことだ。
「私の腕で貴様が救われるなら構わない。好きにするといい」
無論、『他人の為に生きる』めだかがそれを断る理由もあらず。
権三は、めだかの同意と共に、腕を絞り、伸ばした己の舌へと血を滴らせた。
じいっと、その様を見つめるめだかに構わず、権三は嬉々として血を飲んだ。
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