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ジョジョ×東方ロワイアル 第八部
697
:
Яessentimənt
:2020/08/14(金) 19:49:51 ID:nr6s2DUA0
「おい、霊夢! 無事か!?」
「魔理沙は!? 何があった!?」
一足遅く、狂気から戻った二人のジョースターが到着した。
内一方。空条徐倫の目線が、霊夢の膝に眠る存在を捉えた。
「………………ゎ、たし……は、……〝じ、ゆう〟……だ………た………………」
最後の気力という言葉が、これほど相応しい様相もない。
動いているのが不思議なくらいに、F・Fは震える腕を霊夢の頬へと添えた。
触れた指の温度はまだ熱く、しかし急速に熱が消滅していくのを感じる。
「ぁなた、も………そ、……して…………ま、り、さ……も…………きっ、と………──────」
こうして、霊夢の膝の上でフー・ファイターズは息を引き取った。
最期は、驚く程にあっさりした終わりだった。
霊夢はそれを悟ると、優しげな手つきで少女の瞼をそっと落とし、一言だけ呟いた。
「ありがとう。…………F・F」
この言葉は、届くのだろうか。
分かりはしない。
それでも、彼女の生きた『時間』は。
証となって、霊夢の記憶へと確かに刻まれた。
ふと、黒焦げた亡骸の左手に何か握っているのが見えた。
手紙だ。あの巨大光線の中で尚、その封書は形を保ってF・Fの手に収まっている。
理屈に合わないが、恐らくなんらかの封印術で守られているのだろうと、霊夢は察することが出来た。
封書の裏には見覚えのある字で「ゆかり♡」などと主張しているのだから、この得体の知れない結界術の主が脳裏に浮かぶのは自然な事だった。
「───さて」
怪しげな手紙を懐に忍ばせ、霊夢は今もっとも懸念すべき相手を探した。
F・Fの死は霊夢に何を齎したか。重要な課題だが、今考えるべきは自分の事ではない。
霊夢はかつての体験から、それを知っていた。
F・Fの死…………いや、正確には〝十六夜咲夜〟という肉体の死によって、何かを齎された者が此処にはもうひとりいる筈だ。
「──────魔理沙」
そこからこちらを眺める少女の顔は、酷く蒼白だった。
呼吸を乱し、焦点の合わない目で、F・Fの遺体を見つめている。
霧雨魔理沙。
たった今……〝十六夜咲夜〟を殺してしまった少女だ。
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