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ジョジョ×東方ロワイアル 第八部
684
:
Яessentimənt
:2020/08/14(金) 19:34:54 ID:nr6s2DUA0
『───ジョジョは私に勝ったのよ』
なんの感慨もなさげに。
ただつらつらと、事実を述べるようにして。
あの時、霊夢は憤る徐倫へと語った。
それは確かに、傍から聞いていた魔理沙へ驚愕をもたらす内容だった。
博麗霊夢が敗北した。その一報を初めに見聞きしたのは確か、人里での花果子念報の記事だったか。
紅魔館から運ばれた霊夢と承太郎の重体が視界に入り、魔理沙の心には大きな動揺と困惑が芽生えた。
しかしそれ以上に、〝ジョジョは私に勝った〟と語る友人の表情に、魔理沙はこれまでにない違和感を覚えた。敗北した事実そのものよりも、その事を宣言する霊夢自体に違和感を。
(あの時……霊夢は一体、どんな気持ちで娘の徐倫にそれを伝えたんだろうな)
驚く程に冴え切った頭の中で、魔理沙は一人生き残ってしまった友人へと思いを馳せる。
その狭間である今、こんなにも冷静でいられるなんてのは、心中の不満をブチ撒けてやった後遺症に過ぎないからだ。オーガズムの直後に陥る虚ろな期間が、魔理沙を淀みなく〝闘いの準備〟へと移行させていた。
今ならば、待ったをかけるには遅くない。眼前にて構える霊夢へとこの不毛なぶつかり合いの無意味さを説けば、彼女ならばあっさり承認の後にこれまでの失言失態を忘れてくれる確信がある。何だかんだで霊夢が魔理沙を袖にする事は無いのかもしれない。
だがそれは魔理沙のプライドが許すものでは無い。闘う前から降伏宣言に等しい理屈を言い聞かせるなんて御免だし、そもそもこれから始まる決闘が無意味なものだとは魔理沙には思えなかった。無駄を美徳とする決闘法だというのに、ちゃんちゃらおかしい矛盾である。
内に仕込まれた〝闘争本能への刺激〟は、完全に収縮した訳では無い。一時的に隅へ置いているだけであり、ひとたびゴングが鳴れば爆発的に暴走を再開する予感すらあった。
スッキリさせよう。良い機会だ。
互いへと溜まった鬱憤は、清めればいい。
頭から被る清水が無いのなら、血で構わない。
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