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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第116話☆
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少女は話した。
自分の直面した事件の数々、それらを執務官として解決しなければいけない重責、自分が感じた事、考えたこと。
ヴァイスはそんな彼女に反論するでもなく、意見を述べるでもなく、ただ黙って真摯に耳を傾けた。
じっと見つめる彼の深い眼差しを前に、訥々と語り続けたティアナは、ついに全てを語り終え、ぴたりと口を閉ざす。
「……」
話し続けて微かに乱れた呼吸のまま、静かに、ヴァイスを見る。
「あ、あの……」
言い淀む少女の肩が掴まれる。
見た目以上に、太く厚く、男らしい腕と胸板がティアナを抱き寄せた。
震える肩を強く掴み、彼の声が間近から囁く。
「もう良い」
「でも……私……」
「良い」
それだけ言って、ヴァイスは優しくティアナの背中を撫でた。
ぐっと彼に体を預けて、顔を寄せた少女は、その時初めて知る。
かすかに水気を帯びたヴァイスのシャツ、それは、自分の涙だった。
そう、自分は泣いていた。
自覚すると、それ以上の虚勢を張るのは不可能だった。
「……ぅぅ……ぁぅう」
喉の奥から溢れる嗚咽。
しがみついて、ティアナは泣いた。
思うままに、感じるままに、塗り固めた外面を捨てて、本当の彼女として、ティアナ・ランスターとして。
そんな少女を、彼はただ黙って抱きしめて受け入れた。
□
一体どれだけ経っただろうか。
長く感じたが、実際はそれほどでもないだろう、泣きに泣き、もうそれ以上吐き出す感情の濁りもなくなって、ティアナは顔を離す。
やや赤みを帯びた目元や頬、見られるのは恥ずかしかったが、それはもう今更だろう。
自分の晒せる恥は、彼に残らず見せてしまったのだから。
「ヴァイスさん……あ、ありがとう……ございました。すごく、楽になれました」
目元を拭いながら、素直な気持ちを言う。
俯いた少女の言葉に、彼はふっと笑って頭を撫でる。
「辛い事があったら、たまには誰かに甘えろ。お前は少し我慢し過ぎだ」
「……」
くしゃくしゃと頭を撫でられ、まるで飼い主に愛でられる子猫の心境になり、嬉しさと恥ずかしさでまた顔が赤くなる。
やり場がなく、口を閉ざして少し視線を逸らし、彼にされるがまま受け入れるしかない。
だがそれは、堪らなく幸せだった。
年上で、自分よりずっと経験を持つ彼の優しさや温もりに身を委ねる。
意識してしまえば、体の芯に火が点いたようになる。
とくん、とくん、鼓動と共に音を立てて脈打つ疼きが、下半身から。
想えばその気持ちには、もっと前から気付いてはいた、ただ、ティアナが強がり、虚勢の中に隠して見てみぬふりをしていたに過ぎない。
しかし、今この時、もうその気持ちを偽り続けるのは無理だった。
「ヴァイスさん……あの」
「どうした」
「私……私は……」
言葉を選ぼうとして、上手く舌が回らなかった。
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