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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆
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魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。
『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
前スレ ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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薄く開いたカーテンの隙間から注がれる月光のみの、薄暗い部屋の中、まだ激しくまぐわった後の残り香も強いベッドの中で、二人の美女は同じシーツに包まっている。
自分の胸に顔を預けて眠るリインフォースの髪をシグナムは優しく撫で梳いていた。
たっぷり乱れた後だから、銀の髪はシーツの上に千々と散って、その上汗で濡れている。
それでも指の間に通せばするりと心地良く抜けていく。
すぅすぅと穏やかな寝息を立てて眠るリインの顔からは、とても先ほどまで責め尽くされて喘ぎ悶えていた様は想像もできなかった。
それを思い出すと、シグナムの胸の内に罪悪感が湧き上がる。
本当はもっと優しくしてやるべきなのに、ついリインフォースの悩ましい姿を見ていると、理性のブレーキが外れていってしまう。
最初の頃はこんな風ではなかった。
火照ってどうしようもない体を持て余していたリインフォースを初めて抱いた時は、もっと優しく、慎重に愛撫した。
それはただ彼女の事を案じてした、純粋な家族への善意のようなものだった。
だが、今はどうか――
「困ったものだな……私は」
シグナムの顔に、自嘲的な笑みが浮かぶ。
ただの仲間の筈だった、ただの家族の筈だった、それが今、自分は確かに恋情を感じている。
それを改めて自覚する。
この世に作り出されてから数百余年、誰かを愛する暇などない戦いの連続だった。
しかしまさか、初めて好きになる相手が同性であるなど、考えられただろうか。
少なくともそういう感性はノーマルだと思っていたのだが。
「ん……ぅぅ」
悩ましい寝息を立てながら、リインフォースが身をよじり、ぎゅっと強く抱きついてくる。
彼女の凄まじく大きい乳房がシグナムのウエストに押し付けられ、また、シグナムのそれに負けないくらい大きい胸の間にリインの顔が寄せられる。
さらりと流れる髪から蠱惑的なほどの甘い香りが漂い、極上としか形容できない柔らかい肉感的な体が押し付けられる。
おまけに、顔が近い。
繊細な麗しいリンフォースの美貌、整った鼻梁も長い睫も、甘い吐息も、すぐ間近だ。
「――」
思わず、シグナムは唾を飲んで、高鳴り鼓動を感じた。
先ほどあれだけ散々愛し合ったというのに、体の芯でじくじくと微熱までも疼きだす。
誇り高いベルカ騎士、守護騎士の長たる自分がなんたる様か、将はため息をつきながら髪を掻き上げて、忌々しげに天井を見上げた。
「まったく……本当に私は、困ったものだな」
独りごちて、そっと目を瞑る。
寄り添う柔らかさと温かさと、彼女への深い愛を抱きながら、自身もまた意識を眠りに委ねていく。
まどろみ行く中で考えるのは明日のこと。
早く起きなければいけない、二人の情事は誰にも知られていない秘密なのだから。
はやてたちが帰る前にシーツを洗い、シャワーで身を清めて、それから朝食を作って……嗚呼、そうだ、でもまず目覚めたら、この美しい、可愛い融合騎の寝顔にキスをするのも……悪くないかもしれない。
そんな他愛ない事を漫然と思いながら、烈火の将は夢の世界に堕ちて行った。
終幕
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投下終了。
百合! おっぱい! おっぱい!
そういえばもしかしたら、こういう純粋に百合なSSって書いたの初めてだろうか、いつもならふた化とか入れそうだし。
あと、この作品はPixivにも投稿してるのであしからず、無断転載でなく本人です。
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シガー氏、実に乙であります!劇場版でさらに美しくなったリィンフオースとシグナム姐さんの絡みはリリカル至高のカップリングふぅ・・・
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GJ!
劇場版のこの二人の絡みはよかったよな
豊満美女同士とかたまらん
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GJ!
胸に低反発クッションを入れてみて、うらやましいとひとりごちるだけの。
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スレから離れて数ヶ月 SS書くの止まってから半年近く 北斗2期のOPのエレギ練習初めて1ヶ月
…マテリアル達とユーノのSS書きたくなって来てるが、果たして今の自分に書けるかなぁ?
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書かないことには書けるものも書けんよ
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書ける書けないよりも、書きたいか書きたくないかが大事
他の趣味にまわす欲求よりも書きたい欲が高まるまで抱えて温めるのもいいんじゃよ
それはさておき個人的にその面々は読みたい>マテリアル娘withユーノ
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ユーノって癖が少なくて包容力が有る人当たりの良い性格しているから
誰と絡ませても自然な感じになるのが利点だよな
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ユノクロとか?
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なんか何処かの衣類チェーン店みたいだなwww
クロノも気難しいように見えて案外誰ともカップリングできるような気はする。公式じゃ既婚者だが
一番難しいのはザッフィーあたりか
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クロノとザフィーラのカップリング?(難聴)
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>>793
シャマルとハラオウン家がアップを始めたようです
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獣姦はそりゃ難易度高いな
ケモ耳マッスルでも十分高いんだが
で、なんでユーノくんフェレット耳フォームなんて何番煎じな電波が降ってきたのかね我が脳よ
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ザッフィー?最近アインスと絡ませてによによしてるよ
同じ銀髪だし並べるとどう見ても夫婦ですご馳走様でした
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同じ髪色夫婦ネタなら、ユノフェヴィヴィなんてまんま家族だよなw
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同じ髪色ネタならユノアリもユノシャマもアリだな
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連続になっちまうがよぉ〜、そんな事は気にしないで投下イっちまうぜぇエエエエッッ!!
ユーノとなのはメインの短編で非エロタイトル『眠り姫』だッッッ
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眠り姫
程近いそこかしこの喧騒が、夕景と共に形容し難い郷愁を生み出していた。
西に沈み行く太陽が、名残惜しく茜色の輝きで校舎の全てを染め上げている。
部活動を行うもの、ただ漫然と友人とおしゃべりに興じるもの、生徒会などの事務に追われるもの。
放課後という時間では、その全てのものが夕焼けの光に照らされていた。
深い赤みがかったオレンジは、なんとも言えぬ懐かしさを呼んで止まない。
グラウンドを走る運動部の生徒たちを三階の教室から見下ろしながら、なのははそんな夕刻の感慨に耽っていた。
「……綺麗だね」
うっとりと、まるで夢見心地のような声音だった。
開け放った窓から淡い陽光と共に、ほんのり冷たい夕風が流れ込み、彼女の髪をなびかせた。
栗色の長い髪が揺れると、完熟した果実のような甘い香りが漂う。
彼女の香り。
少年はそれを想うと鼓動が高鳴るのを感じた。
「ねえ、ユーノくん」
少女、高町なのはが彼の名を言う。
少年は答えた。
「なに? なのは」
と。
線の細い、ブロンドヘアに眼鏡が特徴的な少年、ユーノ・スクライア。
夕刻の教室、二人共学校の制服に身を包んでいる。
私立聖祥大附属高校の、だ。
朗らかで無邪気な笑みを零すなのはを前に、ユーノの表情は硬かった。
「ユーノくんは綺麗だと思わない?」
「……どうかな」
「どうして?」
一拍の間。
ユーノは窓からの眺めを望み、告げた。
「毎日同じ天気だから。曇り空が恋しいよ」
「そっか」
窓枠に体を預けながら、なのはは軽くため息をついた。
視線を、外から内に、教室の中のユーノへと向ける。
茜色と静けさに満ちるそこに居るのは、少年と少女、二人だけ。
二人は見つめあった。
問い掛けるようななのはの眼差し、訴え掛けるようなユーノの眼差し。
果たして先に言葉を発したのは、ユーノだった。
「なのは、もう帰ろう」
□
ユーノがその報を受けたのは無限書庫の司書長室でキーボードを打っている時だった。
ミッドチルダでは普及して久しい空中投影ディスプレイで表示される着信表示、送信元は本局、相手先の名前はシャマルだった。
闇の書事件からかれこれ十年近く付き合いのある知人である。
ユーノは作業をしながら通信をオンにした、そして半泣き状態のシャマルの声に思わず手を止めた。
次の瞬間、なのはが意識不明で病院に運ばれたと聞き、思考も完全に止まった。
気がついた時、彼は仕事も何もかも放り出して書庫を飛び出していた。
□
時空管理局本局医療施設、その特別治療室になのははいた。
白いベッドの上で、白い入院着を纏って。
外傷の類は一切なかった、室内に設置された各種生体モニター類に映し出されるバイタルも全て正常だった。
ただ一つ、目を覚まさない事を除いて。
「脳波も何もかも問題ないけど……どんな刺激を与えてもまったく起きる気配がないの」
見守るシャマルが、ぽつりと呟いた。
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ユーノはベッドに眠るなのはと、その傍らで目の下にくまを作っているフェイトを交互に見て、問い掛ける。
「この状態が、何時間続いているんですか?」
「かれこれもう24時間以上ね。フェイトちゃん、そろそろ休まないと」
シャマルがそう促したが、フェイトは首を横に振った。
おそらくなのはが運ばれてからというもの、一睡もしていないのだろう。
何故、こんな事になってしまったのか。
原因は分かっていた。
先日、なのははある古代遺跡の探索チームの護衛に当たっていた。
大して危険性はないと思われていた場所だったが、あにはからんや、なのはの同行したチームは異形の襲撃を受けた。
それは物理的肉体を持つ魔法プログラムだった。
幾つもの術式を基礎に魔力でボディを生成し、侵入者を攻撃する古代プログラム。ヴォルケンリッターの守護騎士たちと同系と言えるだろう。
ただし、人間や使い魔と同じような外見をした守護騎士と違い、なのはと対峙した怪物は見るもおぞましい容貌であったが。
熾烈を極めた戦いの末、なのははその怪物を撃破した。
強力な砲撃で跡形もなく消滅させた。
そして、完全な勝利かと思えたその瞬間、消え行く怪物の放った攻撃を受け、なのはは気絶したという。
「一体、どんな攻撃だったんですか?」
「詳しい事はまだ分かっていないんだけど、解析班の話によると、何か精神系の魔法みたいなの。幻覚を見せるような……実際、脳波パターンを見ると、なのはちゃんは夢を見ているようなの。もしかすると、このままずっと……」
「夢……そんな、事が」
「ねえユーノくん」
シャマルが顔を上げ、ユーノをまっすぐ見つめた。
すみれ色の瞳の置くには意味深なものがあった。
「もし、危険を承知でも、なのはちゃんを助けられる方法があるって言ったら……どうする?」
「……え?」
「あ、あの! それ、私にも出来ないですか!?」
「フェイトちゃんは休息が必要よ、これには少し体力と精神力が必要なの。もし可能なら、なのはちゃんのご家族に頼みたいんだけど、ここに来るにはもう少し時間がかかるから」
「それは、一体どんな方法なんですか?」
ユーノの言葉に、シャマルは目を眇めて答えた。
「なのはちゃんの夢に精神をリンクさせるの。言うなれば、夢に入るって事かしらね。対策スタッフが考案した方法の一つなんだけど、幻覚魔法で夢を見続けてるなのはちゃんに起きるよう働きかけるのよ。精神力がもたないと、もしかすると入った人間も戻れなくなるわ」
「やります」
危険性を示唆するシャマルに、ユーノは即答した。
一片の迷いもない言葉に、シャマルもフェイトも一瞬沈黙した。
そして、頷いた。
彼に全てを託す決心をして。
□
「おいスクライア、起きろ! なに寝てんだ!」
「ぁ……えッ?」
「え、じゃない!」
突然怒鳴り声が響き、ユーノははっと目を覚ました。
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視線が自分に集まる。
数十人の人間が同じ服に身を包み、同じ机につき、教科書を開いていた。
黒板と教壇、男性教師がこちらを睨んでいる。
「もう、ユーノくんどうしたの?」
「な、なのは!?」
隣から声がした、かと思えば、そこに彼女が居た。
まだ前後不覚で状況が飲み込めず、混乱するユーノ。
そんな彼を尻目に、クラスメートの一人が茶々を入れる。
「なんだスクライアのやつ、まだ寝ぼけてんじゃねえの?」
そんな冗談に、教室のあちこちでほほえましい苦笑が漏れる。
教壇に立つ教師は頭を困ったように掻いていた。
「ったく、いつもの真面目ぶりはどうした。もういい、とっとと教科書開け」
「あ、その……はい」
言われるままに、自分の机の上にあった教科書を手に取る。
それでも視線は横目で隣のなのはを見ていた。
そうだ、ここは夢の中だ……彼女の。
今、現実の自分はなのはの隣に設けたベッドに横たわり、様々な装置によって精神を夢にリンクさせられている状態だ。
リアルの世界と自分自身の認識をしっかり持ったまま、なのはの夢に進入する。
結果がどうなるか予測できなかったが、どうやら夢の登場人物の一人という事になっているらしい。
ともかく、ユーノは授業を聞くそぶりをしながら、この夢の世界の事をじっくり考え始めた。
□
「どうしたユーノ、食欲ないのか?」
「い、いえ……そんな事は」
「もう、お父さんったらそんな事言わないの。ユーノくん小食でしょ?」
「そういえばそうだったな。はは、すまんすまん」
「……」
家族の揃った団欒の食事の席で、高町士郎と桃子夫妻を前に、ユーノはどことなく所在なさげに味噌汁の注がれた椀を手にしていた。
視線をぐるりとテーブルに座った面々に向ける。
高町士郎、高町桃子、高町美由希、そして高町なのは。
恋人と結婚して家を出た長兄恭也を除く家族全員が揃っていた。
なぜ、ユーノがその一家と共に夕餉を食しているかというと、どうやらユーノはこの家の居候という事になっているらしい。
昔はフェレットの姿で同居した身としては、なんとも奇妙な縁である。
ともあれ、今はこの世界の住人として振る舞い、様子を探らなければならない。
ユーノはおかずの焼き魚を箸で摘んだ。
「んッ。お、美味しい」
「でしょ? 今日はいいお魚買えたの。こっちの漬物も美味しいわよ」
「ははは、母さんの料理はなんでも美味しいよ」
「もう、あなたったら」
ぱっと会話に花が咲き、食卓が賑わう。
自ずと、ユーノの顔にも笑みが浮かんでいた。
これがきっと、なのはが昔から味わってきた温もりなのだろう。
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なんと心地良いのだろうか。
口にした夕食の味も、どこか美味しくなっている気がした。
□
朝起きる、顔を洗って朝食を済ませる、身支度をして登校する。
学校に着き席に着く、授業が始まる、休み時間を思うまま過ごす、そして放課後は友達と遊んで、家に帰って、憩いの時を満喫して……
普通の少年少女としての、普通の生活だった、日々だった。
ふとした瞬間、ユーノは自分がなぜここに居るのか忘れてしまいそうになる。
そんな時に気付いた、この世界の事を。
その日の放課後、彼はなのはを無人の教室に呼び出した。
□
「なのは。この世界は……たぶん、君の……願望、だよね?」
搾り出すように、ユーノは目の前の少女に告げた。
鮮烈な茜色に彩られた教室、並ぶ机と椅子、教壇、長く尾を引く影、西日を背負ったなのはの顔には闇が潜む。
その愛くるしい美貌に浮かぶ微笑みは、どこか形容し難い妖しさがあった。
なのははくすくすと無邪気に笑いながら、窓枠に身を預けて、そっと髪を掻き上げた。
「気付いた根拠は?」
「色々あるよ。綺麗過ぎる、いつも変わらない天気とかね。毎日の献立がなのはの好みのものばかりとか……」
「ふぅん。そっか。じゃあ、理由は? 分かった?」
「理由……?」
「この世界が出来たわけ。私の心が、どうしてこんな場所を作ったか」
「……」
なのはの言葉には、ユーノを弄うような気配が滲んでいた。
しばしの沈黙を経て、彼は言葉を紡ぐ。
「なのはは……なのはは、こういう生き方を……どこかで望んでる。戦いのない居場所、魔導師じゃない普通の女の子としての自分を……」
と。
彼にその言葉を言わせて、なのははどこか優しげにさえ見える顔を浮かべた。
「うん、そうだね。その通り。私はどこかで、こういうのを望んでたみたいなの、自分でも知らないうちに。それはたぶん――」
「僕に出会わなければ、そうなってただろうね」
「――」
ユーノの言葉が、これ以上内ほどの苦しみに満ちた。
それは彼にとって、心に突き立てられる氷結の刃に等しい。
精神感応の魔法で引きずり出された深層心理、内なる心に秘めていた願望の姿が、今の自分を否定する、魔導師でない普通の少女としての自分だとしたら。
全ての始まりはあの日、ユーノに出会い、魔法に触れた事が源だった。
決してそれについて、なのはが彼にネガティブな感情を向けた事はない。
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魔導師として生きていく道を選んだのも、なのはの意思だ。
しかし人間という生き物は、自分の選択でさえも、全てを許容して生きいけるものではない。
特になのはは、他人のために自身の痛みを我慢できる性質だったのだから、心の奥底に溜め込んだ澱みのほどは知れなかった。
そして今、その沈殿され続けた感情の片鱗は、古代の魔法術式によって暴かれた。
一度背を向けた、もう二度と戻ってこない少女時代への回帰。
精神世界で作られた居場所が、高校生という設定であるのがその証左だろう。
海鳴でのなのはの学生生活は中学まで、高校には通った事がないのだから。
「なのはは……僕の事恨んでる? 僕と出会ったから、君の人生は変わった……」
「どうだろう。この生き方を決めたのは私だから、それは私自身の責任だよ。でも、ユーノくんのせいでそうなった、って思う気持ちも――たぶんゼロじゃない」
「……」
静かで優しげな声音が、ユーノの心を鋭く抉る。
どんな物理的な攻撃よりその言葉は彼を打ちのめした。
だが、なのははあくまでも優しい笑みを浮かべる
「ごめんね、そんな顔しないでユーノくん。確かに私の心の一面ではあるけど、決してあなたを責めたいわけじゃないから」
「……なのは」
「でもね、一つだけお願いがあるの」
「おね、がい……?」
こくりと頷くなのは。
すっと細められた瞳に、強い力が宿る。
先ほどまで全てを染め上げていた夕陽の茜色も消え、世界は薄く闇へ閉ざされていく。
静かな、無音の教室で、彼女は言った。
「ユーノくん、昔私が初めてレイジングハートを使った時の事を覚えてる?」
「え? ああ、うん」
「私に言ったよね。もし手伝ってくれたら、なんでもお礼をしてくれるって」
「う、うん」
「なら……」
すっと、なのはは窓枠から体を離す。
ゆっくりと焦らすように、一歩二歩と進み、ユーノの前へと。
小首を傾げて、彼女は求める。
「――私と、ずっと一緒にいて」
「……え? それは……まさか」
「そう、この世界で。ずっと私の傍にいて欲しいの、ユーノくん」
「そんな……だってここは」
「うん、現実じゃない、ただの夢の中だよ。でもここならずーっと、誰の邪魔もなく、毎日穏やかに過ごせるよ。だから、ね? ユーノくん、一緒にいよ?」
にっこりと、彼女は微笑んだ。
優しい優しい悪夢へのいざないをこめて。
永劫の時を共に居ようと。
彼女の欲するその要求に、少年は迷い、そして――
□
「――いいよ」
彼の口から出たのは、肯定の言葉だった。
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なのはの顔に浮かぶ驚愕の色、そして喜び。
「良かった……ユーノくんがそう言ってくれて……確かにここは何もかも満たされてるけど、明確な自意識を持っているのは自分しかいないから……本当は寂しかったんだ……良かった……ユーノくん、ずっと、一緒にいようね」
心底満たされたように、恍惚の表情を浮かべるなのは。
だがその少女を前にして、ユーノの顔は険しさを隠さない。
「違うよなのは」
「え?」
「僕は君の傍に居る、これからもずっとそうしたい……でもそれはここでじゃない。現実の世界でだ」
ユーノの言葉に、なのはの表情は曇り、硬化した。
彼の言葉はそのまま、彼女のいざないへの否定と同義であるから当然だろう。
冷たい、氷のような眼差しでユーノを見つめるなのは。
その瞬間、空気がひやりとなった。
一秒後、それは単なる空気の変化から、世界の全てに伝播する。
夕焼け空が雲に覆われ、教室の中に注ぐ温かい空気が氷雪交じりの吹雪と化す。
教室の中にでは机も壁も、そしてユーノも、霜まみれになった。
ただ独り、世界の中心であるなのはだけは変わらぬ姿でそこにいた。
ユーノの返答に対する、なのはの答えだろう。
「そう。じゃあユーノくん、さよならだね」
吹き荒ぶ風と同じ、冷たく凍った声。
なのはの意思は世界の意思、彼女に拒絶されれば、もうこの世界にはいられない。
風に押されてたたらを踏むユーノ、背後に黒い穴が空間を切り裂いてぽっかりと口を開けた。
おそらく、このままそこへ飛ばされれば、なのはの精神世界からはじき出されるのだろう。
魔法など使えないこの世界で、彼にできる抵抗などない。
だが、ユーノは抗った。
「くッ!」
脚に力を入れて踏みとどまり、風に向かう。
なのはは目を見開いた。
この世界の法則は全てなのはの意のままだ、それに抵抗するという事は、かなり強い精神力を必要とする。
しかしそれどころか、ユーノは自分へと徐々に近づいてきた。
「なのは……一緒に帰ろう」
「や、やだ! 私は……私はもうッ」
「なのは!!」
ユーノは駆けた、力の限り。
彼の手がなのはを掴む。
抱きしめた。
先ほどまでの、臓腑の底まで凍えるような冷気が嘘のように温かかった。
その刹那、風は消えた。
腕に中でなのはが震えているのが分かる。
少年は力を込めて彼女を強く抱き寄せた。
「分かるよ。少し、疲れちゃったんだよね。でも逃げちゃいけないんだ。現実から、自分の選択や運命から」
「ユーノ、くん……」
「でも大丈夫だよ。僕がそばにいる。ずっと、傍にいるから」
「……本当に?」
「うん」
強張っていた彼女の細い肩から、ふっと力が抜ける。
ユーノはそっと体を、少しだけ離して彼女の顔を見た。
戸惑い、縋るような、寂しげな顔。
いつもの凛然とした教導官としての高町なのはではない、素のままの彼女がそこにいた。
魔導師としての道を選び、人に弱みを見せなかったなのはの、ただの女の子としての姿。
震えるなのはは、一瞬だけ恥ずかしそうに目を逸らして、おそるおそる上目遣いに彼を見上げた。
「……証拠」
「え?」
「傍に居てくれるっていう証拠……見せて欲しい」
潤んだ瞳で見上げながら、なのははそう囁いた。
声音にもう冷たさはない。あるのは、甘く蕩けるような熱だった。
腰に手を回された。
ユーノの胸板に、ぎゅっとなのはの乳房が押し付けられる。
夢の中であっても、体の感覚はある……柔らかく、温かい。
彼女の求めているものがなんであるか、分からないほどユーノも鈍感ではなかった。
こくりと一度頷いて、そっとなのはの顎に手を添えて、顔を持ち上げる。
「――なのは」
心から愛を込めて、少年は彼女の名を囁いた。
そして眠り姫を、昔話の通りに起こした。
眠り続ける呪いを受けた美しい姫を起こす魔法は、いつだってたった一つなのだから。
終幕
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投下終了。
なんかこういう優しい悪夢とか自分好きうやなぁ。
ちなみに理想郷こと某Arcadiaにこれの別バージョンを別名義で投稿してますが無断転載とかそういうんじゃないんであしからず。
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リインエロはよこい
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アインスSSの続き早くー
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>>807
なのはちゃん健気可愛い。こんな雰囲気良いなあ……
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すみません>>806でした
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ゆうなのぉぉぉぉぉぉ
いい補給になりました
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空腹に負けて貪っていたバームクーヘンですら、このユーなのの氷菓のような甘さには勝てない
ただ砂糖を飲み下してGJを贈るだけだ
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どうもー
おまたせしました
>>807-808
いつもありがとうですー
闇と時と本の旅人 14話投下します
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■ 14
常夜灯の淡い彩りが視界を橙に染め、澱みのように時間の流れがあいまいになる。
自分の胸の中で、確かに脈打っている黒い意識がある。
目をそらしたくなるような、顔をそむけたくなるような、惧ろしい感情。愛する者を、一方的に断じ、切り捨て奪い去っていった輩への怒りと憎しみ。
それへの復讐を成し遂げなければ、この想いはいずれ祟りにさえも成り果ててしまうだろう。
微睡に瞼を閉じ、どうか、穏やかな感情を生み出そうとする。
心を落ち着けようとする。
夜を共に過ごす、褥を共にする伴侶がいてくれたら、と思う。
今から呼び出すなどはさすがにできない。それでも、彼に会いたい、と、アインスは想う。
「クロノ──」
自分は彼を、本当に愛しているのか?今でも夢に見るほど、彼の父親を忘れていない。
それは何を意味するのか?
亡きクライドの面影を、クロノに重ねているのか?クロノ自身を見ているのか?
死んだ人間が生き返ることなどないというのはわかっているつもりだ。そして、もしクライドが生き返ったとしても、あの人造魔導師の少女の母親が願ったように全ての記憶と人格を保ったまま生き返ったとしても、彼はもはや自分を愛してはくれないだろう。
ならば、次へ。
次なる男へとその想いを向ける。
クロノに、告白し、願い、求める。
告白、と言葉を反芻する。
この場合の告白とは何を打ち明けることを指すのだろうか。
クロノを心から愛しており、結ばれたいということだろうか。それとも、自分は闇の書の管制人格であり、クロノの父親の仇であることを知らせるということだろうか。
両方の意味を持つ、と思う。
もし隠したとして、クロノとともに暮らし、何十年も、彼に気付かせずにいるなどおそらく不可能だし、それはあまりにも酷に過ぎる。
すなわち、自分の正体を明かしたうえで、それでもなおクロノがアインスを愛することができるかどうか。
クロノの心と感情と理性が、どのような判断を下すのか。
目を強く瞑り、クロノの表情を思い浮かべる。クロノの腕の感触を思い浮かべる。精一杯の力で、アインスを抱きしめようとするクロノの姿を思い浮かべる。
独りきりのベッドの上で、クロノに抱かれている自分を想像する。
クロノの細くしかし力強い腕が、自分の身体を抱きとめ、愛撫している様子をアインスは想像する。指が、肌に触れる。指の腹、指紋の凹凸、爪の適度な硬さ、それらが組み合わさってアインスの肌を撫でていく。
胸の前で絡めている腕を組みなおし、乳房をシーツの上に放り出す。震える手で、ブラジャーのホックをはずし、拘束を解く。自らの重みでベッドの上に広がる乳房は、それ自体の重みさえも、愛する男に触られている錯覚を与えてくれる。
クロノにもっと触られたい。クロノに胸を揉まれたい。クロノに乳房を揉みしだかれたい。
もっと、もっともっと。もっといやらしく、胸を揉んでほしい。触ってほしい。クロノに、乳房をいやらしく責められたい。クロノが目の前にいて、自分の胸を見つめている様子をアインスは想像する。
見上げて視線を合わせるのではなく、胸を見ている様子を、アインスの身長の高さから見下ろす。そうすれば自分の胸のふくらみも視界に入り、そこを見ているクロノが、熱い息を吐いて、それが肌に当たることを想像する。
濡れた、と感じた。股間が湿った感触がある。じわり、と、股間の、肉襞の隙間にあるいくつかの孔から、ある種の体液が分泌されたのが感じ取れた。
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それは愛液である。男との性行為をするために、その準備として女の肉体は性器を活動させる。アインスの肉体は、クロノとのセックスを想像して、予感して、希望して、その準備をした。
この場ではできない。この場にクロノがいないことは分かっている。頭では分かっていても身体はその通りには従わない。そして、心で想うことで、身体に命令することができる。
この場にいない男であっても、彼のことを思い浮かべることで身体はその準備をすることができる。
クロノとセックスしたい。セックスをしたい。性行為をしたい。クロノのペニスを、自分の膣に入れてほしい。クロノのペニスを、自分の膣に咥えこみたい。ペニスを入れて、ピストンしてほしい。
ペニスを咥えこんで、腰を振りたい。こすりつけたい。腰を膣の奥の子宮口にペニスを押しつけながら、射精してほしい。自分の体内に、精液を注ぎ込んでほしい。
思い浮かべるほどに、頭の中が、身体の芯が、熱くなっていく。枕にうずめた頭の、下になった耳たぶの中で、血液が激しく音を立てて脈打ち流れているのがわかる。感情に茹でられた熱い血が流れる音が聞こえる。
セックスは本能だ。そして、最高の快楽だ。
クロノに会いたい、クロノを愛したい、クロノに愛されたい。
愛情は、一方通行ではいけない。いくら相手に自分の思いを放っても、相手がそれを受け入れなければ恋愛は成立しない。クロノが、アインスを受け入れるのか。すべてを知ってなお、アインスに触れようとするのか。
自分はもうすでにクロノを騙しているんだ、という慙愧と恐怖の念がアインスを包む。
初めてクロノとキスをしたとき、舌を入れて絡ませた。初めてクロノとセックスをしたとき、膣内射精を要求した。アインスの膣内に射精したクロノは、アインスに取りつかれてしまった。アインスに結びつくことに、渇望をおぼえるようになってしまった。
もはやアインスなしには生きられない肉体になっている。アインスが今後クロノとの性行為を一切断ったなら、やがてクロノはセックス依存症の病状を呈し、手当たり次第に女を抱くようになり、それでも満足は得られず、やがて狂死してしまうだろう。
それは闇の書に備わった、仲間を増やす、手足となる兵士を増やすための能力だった。そうだったかもしれない。
アインスは、人間を精神的に支配し隷属させる能力を持つ。闇の書の主に選ばれた人間は多かれ少なかれこの能力の影響を受ける。男女は問わない。女性の主でも、本人に同性愛の気質がなくても目覚めてしまう。
人間は、自分を化けもの扱いするだろう。当たり前だ、人間にはないものをもっているのだから。
クロノの精子を注がれたい。クロノにペニスを挿入されて、膣内射精されたい。
射精されて、子宮に精子を注ぎ込まれて、受精したい。妊娠したい。孕みたい。クロノの子を孕みたい。
そして、クロノの子を産みたい。
「クロノ、あぁぁ……クロノ、あぁ、あ……なかで、出して……おねがい、クロノ……なかだしされたら、あぁっ……妊娠、する……妊娠、したい……
したい、クロノ、クロノ、うぅぅ……クロノの、こども、わたしの、こども……孕みたい、クロノ……おまえの、子供を産みたい……!」
熱に浮かされ、うわ言のように口に出す。声に出した自分の言葉を自分の耳に届けることで、よりイメージが増幅される。
クロノに思い切りペニスを突き込まれ、射精を受ける。
妊娠し、ふくれた自分の腹。
産道を通り抜ける赤子の重さ。
それらを、イメージの中で固め、リアルに、思い浮かべていく。
耐えていた。我慢していた。
もし今、闇の欠片が殖えてしまったら、大変なことになる。自分の気持ちひとつで、今の次元世界人類を滅ぼしてやることだってできるかもしれない。
アインスがそれを実行に移さず押しとどめているのは、クロノの存在があるからだ。
クロノが悲しむから、クロノを愛したいから──。
闇の書がどうやって生まれたのかは、アインス自身も知らない。
しかし、もしかしたら、自分のこの気持ちは、人間が闇の書を押さえ込み、闇の書が人間を取り込むための機能のひとつかもしれない。
クロノはいずれ、今の闇の書の主と出会う。そしたら、クロノは、主に従う新たな騎士となる。アインスに対してそうであるように、クロノもまた、まだ見ぬ少女、八神はやてに本能的に惹かれていく。
早く、主のもとへ参じたい。クロノを連れて、主に、報告をしたい。
添い遂げられる伴侶を見つけました。
われら共に、われらが主はやて、あなたに仕えてゆきます……。
-
「結婚したい……クロノ……」
シーツに、涙の粒がこぼれ落ちた。
真実を知れば、クロノは悲しむだろう。そして、リンディは怒るだろう。
息子に近寄らないでください、そんな風に追い払われるかもしれない。もっとひどく手荒く扱われるかもしれない。
でもそれだけではまだ傷は浅い。アインスにとってもっとも辛いのは、クロノと引き離されてしまうことだ。
「クロノ、抱いて……私を抱いて……お前に抱かれたい……
ふれあって、眠って、一緒に暮らしたい……クロノ、クロノ……」
ある意味では空恐ろしいほどに。
アインスは、自分の生まれを悲観しているわけではない。クロノの生まれが人間であることを悲しんでいる。
闇の書の主に選ばれるのは、当然ながらすべて人間である。どうして、クロノが闇の書の騎士でなかったんだ。どうして彼は人間に生まれてしまったんだ。自分と違う種族として生まれてしまったんだ。
切ない、クロノを想う切ない愛情。
闇の書は、孤独な生き物だった。
この世に、自分以外の仲間はいない。同じ種族の生き物はいない。
繁殖できる相手がいない。必要ない、といえばそれまでだが、しかし、闇の書はデバイスであるとみなされた。そしてその能力により、寿命はなく、無限に生きることができる。
自分は人間なのか、道具(デバイス)なのか。
幾千年にもわたる古代ベルカでの生涯の中で、アインスは、自らが新たな人類であることを知った。
そして新暦の現代、闇の書は渇望している。
殖えることを。
結合し、交合し、生命の営みを欲している。
人間の性欲とアインスの性欲が決定的に異なるのはそこだ。そしてやがては、クロノの性欲も、人間のそれとは異なる原理で発生するようになるだろう。
エイミィが起床したとき、廊下をはさんだ向かいにあるリンディの部屋から、ベッドのきしむ音が漏れていた。
海水浴から帰ってきて以降、リンディは何か吹っ切れたように、クロノを求めるようになっていた。さすがに、家の外や、管理局内ではそのようなそぶりは見せずいつもどおりに振舞っている。
気持ちの切り替えはさすがに大人だけあってきちんとできているが、それだけに、誰にも見られない家の中ではより激しくクロノを求める。
ドアを開ける。リンディには、家族なんだから遠慮することは無いといわれているので、二人がセックスしている部屋へもエイミィは普通に入っていける。最初はさすがに少々気後れしたが、数日もしたら慣れた。
不思議と、嫉妬は感じない。
読んだことのある少女コミックでは、主人公の少女は彼氏がたとえば学校のクラスメイトの女子とさえ一緒にいることを気に揉んでしまうのに、今の自分は、クロノが母親に抱かれ、性行為をしている情景を見ることが、自身の性欲に直結して昇華している。
騎乗位で激しく身体を上下させ、胸をそらせてその豊満な乳房を揺らし、髪を振り乱してクロノを搾り取っている。
それでもなお、エイミィが今まで見てきた大人の女の中で最も魅惑的でグラマラスな肉体を持っていると思っていたリンディでさえも搾りきれないほどの計り知れない精力を、今のクロノは秘めている。
呻くようなクロノのあえぎ声を聞くと、エイミィも立っているだけで股間が濡れ、パジャマの内側が湿り、太ももを粘性の高い愛液が垂れ落ちてくる。
潤み、火照ったリンディの瞳。彼女の豊満な肉体にのしかかり、腰を振っているクロノ。太ももや、乳房や、下腹の肉が、果てしない質量とともに揺れる。そのゆさぶりが、たまらなく扇情的だ。
手を伸ばして掲げ、それを横から絡め取るようにクロノが掴み、腕の肌を滑らせて手をつなぐ。そして再び、ベッドへと沈んでいく。
クロノとリンディのセックス。息子と母親の交わり。幼馴染で、恋人になりたかったはずの男の子とその母親。
エイミィは、そんな彼が愛おしい。
-
クロノの背中に、飛び込むように身をゆだねる。
腕を差し込み、抱きしめ、そしてクロノの胸板とリンディの乳房にてのひらが挟まれる。
やわらかく撓り、揉まれ、はじける乳房の肉が、エイミィの手指を包み込む。
腹の肉がくっついては離れ、リンディの臍孔が空気を吸い込む湿った音を立てている。
クロノが後ろ手で、エイミィの股間をまさぐってくる。やがてクロノは体位を変え、リンディとエイミィを二人並べて寝かせ、二人の腰の上で股間を滑らせ始めた。
めいっぱい勃起させたペニスで、しごくように二人の肌を突き撫でる。亀頭に押される肌と、その圧力をエイミィは感じる。ペニスを手でつまんで上下に振り、エイミィの下腹を叩く。
そのしぐさが、エイミィの欲望をかきたてる。腰を浮かせて、ねだる。インサートしてと、クロノに甘える。
クロノに腰を掴まれ、肉棒をねじ込まれると同時に横からリンディに抱きしめられ、唇を吸われた。ひねられた身体が、斜めからクロノのペニスに食い込む形になってさらに膣がこすられ、快感が瞬間的に増幅される。
休日の朝、三人の淫らな交わり。
エイミィは快感に涙を流し、リンディとディープキスを続けた。
本局のクラナガン庁舎のオフィスで、クロノはフェイトの控訴審の準備をしていた。
形式的なものではあるがこの第2審で、嘱託魔導師への配属が認められれば保護観察処分から公共奉仕役務に切り替えられ、事実上の無罪判決となる。
グレアムから正式に部隊編成の依頼が提出され、クロノ、リンディを中心に闇の書対策部隊が立ち上げられる。
第97管理外世界への人員派遣には、引き続きL級アースラが使用される。グレアム指揮下の機動一課フォワード陣も、武装隊としてアースラへの乗り組みが命じられた。
クラナガン標準時にて午後9時22分。書類の決裁をひと段落させたクロノが休憩に向かうために庁舎の廊下を歩いていたとき、待機モードにしていたS2Uが緊急連絡を受信した。
ちょうど、すっかり遅くなってしまった今夜は久しぶりに無限書庫に──アインスのところに行こう、とぼんやり考えていたときだった。
S2Uのスタンバイを解除し、メールウィンドウを表示させる。
リンディからの連絡で、ハラオウン邸からそう遠くない場所に強い魔力反応を探知した、ということだった。住宅街でこの時間帯ではほとんど人通りがなくなるため、魔力センサーの発する警報サイレンはよく響き、まだ鳴っているという。
クロノはすかさず自宅まで戻るのにかかる時間を頭の中で計算した。飛行魔法の使用が許可されれば、15分ほどで到着可能だ。ほどなく、グレアムからも直通通話での連絡が届き、リーゼ姉妹が現場へ向かっているとの知らせがもたらされた。
「急いでくれ。私から所轄の警察署には話を通しておく」
「すみません、お願いします」
手短に確認を済ませ、クロノは踵を返して庁舎のエントランスへ駆け下りた。階段を下りて吹き抜けのロビー内でバリアジャケットを装着し、回転ドアを抜けると同時に飛行魔法を起動してジャンプする。
離陸上昇中にS2Uの起動プロセスを完了させ、戦闘モードへ移行する。
ビル街を飛び越え、ハラオウン邸のある住宅地エリアへ視線を向けたとき、はっきりと闇夜にわかるほどの魔力光が見えた。もともと一戸建て住宅の多い区画で、商店も少ないため街灯の光が少なく、その分魔力光は目立つ。
紫と黒の混じった独特の魔力光が沸き立ち、それは空中のある一点に静止している物体から放射されていた。
人間ではない。サイズはかなり小さい。
小川を越えて、S2Uによる索敵スウィープで距離1500メートルを切ったとき、それが人間の魔導師ではなく単体のデバイスであることが見て取れた。
「──闇の書!?」
『クロノ、気を付けて!』
リーゼアリアが念話を送ってくる。周囲に、他の魔導師はいない。通常のデバイスなら必ずいるはずの、闇の書を操作している人間が見当たらない。闇の書は、それ自体が自律行動できる。
-
異常魔力反応を探知した周囲の住宅では、独自に導入したホームシールドを起動させている邸もある。住宅地の中で、戦闘による被害は避けなければならない。
闇の書は空中15メートルほどに静止している。
しかし、クロノの接近により、方向転換をして移動を始めたのをリーゼアリアは見て取った。
『──!クロノ、上へ!高度を上げて!』
闇の書はクロノを狙っている。とすれば、クロノが高空へ上がれば、闇の書はそれを追ってくることが考えられる。十分に高い高度なら、流れ弾が落ちる危険を減らせる。
「来るぞ……転移を使うか!」
距離が離れていることを探知して闇の書は短距離転移を発動する。数百メートル程度の距離をいっきに移動できる。
クロノはクラナガン周辺の空港の位置を考慮して、民間航空機の航路から離れた空域へ闇の書を誘導する。
「アリア、闇の書は攻撃を!?」
『いやまだ、向こうから撃っては来てない!もしかしたらクロスケ、最初からあんたを待ってたのかも、だからこんな場所に……っ!』
「まさか!?しかしロッテ、どうして僕を……」
市街地上空では速度がどうしても制限される。転移を使ってくる闇の書のほうが速い。
6回目の転移で、ついに闇の書はクロノの至近へ出現する。郊外の公園の森の上空で、ここでならある程度魔法を撃てる。姿勢を反転させ、S2Uを構えて迎撃態勢を取る。
「クロノっ!!」
追いついてきたアリアが叫ぶ。闇の書が、自らページを開き、刻まれた文字から魔法を取り出して、発射する。その動作に人の手が介在しているようには見えない。
展開された魔法陣は間違いなく古代ベルカ式のものだ。クロノは、以前にグレアムと話したことを思い出す。この魔導書端末は、第97管理外世界にあったものがここまで移動してきたのか。
本局に保管されていたものはすでに封印処置をしているはずで、こちらが動いたのならとっくに探知されている。
ということは、第97管理外世界で起動した方の端末が移動してきたか。もしくは、管理局の哨戒網により移動が制限されていると判断した闇の書が新たに3番目の端末を起動したか。
シールドで受け流された魔力弾が斜め後方へ飛び、雲を突き破って蒸気の塵を飛ばす。夜間では雲底高度はそれなりに低くなっているはずだが、それでも数千メートルもの距離を飛ぶ魔力弾は、通常の対人用デバイスを凌駕する威力を持っている。
一撃で、さばききれなかった衝撃はクロノのバリアジャケットに少なくないダメージをもたらした。
これほどの威力では、もう一発直撃すればこちらは大破してしまう。切り払ったとしても2、3発をしのげるかどうか。
闇の書は今度は同じページの中で使用する文字を組み替え、異なる術式を発射した。攻撃が有効であったかどうかを判断する能力をも持っている。
S2Uがロックオンアラートを発する。今度の術式は誘導魔法だ。すなわち目標の情報を魔力弾に付与し、どこまでも追いかけてくる。
デコイを放つか、地面すれすれまで降りて追尾を撒くか──コンマ数秒の判断で、クロノは急降下を選択した。ロッテとアリアは追い切れない。
「速いっ──!!」
闇の書の魔力弾は公園の立木に当たりながら鋭くターンしてくる。驚異的な誘導性能と弾体剛性はクロノの予想をはるかに上回っていた。
これまでにクロノが経験した対人戦闘で、これほどの高威力魔法を使ってくる相手はいなかった。またそのような技術を持つ魔導師や、高性能デバイスは知られていない。最新型艦船の防空誘導弾並みの性能である。
「──!」
追尾を振り切るために限界ギリギリの旋回を試みるクロノの視界の先に、新たな転移魔法の魔法陣が現れた。
プロセスの速度が速い。転移完了まで0.2秒、ほぼ同時に転移完了地点そばを通過する。
この魔法を発動した者はこちらの戦闘の様子を的確に把握している。
「アインスさん──!!」
大気を切り裂くように突っ込んできた闇の書の魔力弾は、クロノの直前7メートルのところで空中で迎撃され、魔力反応による爆発を起こして弾体が砕け散った。もはや回避は不可能だとアリアは息をのんでいたが、直前でそれは防がれた。
-
銀の魔力光と、黒い羽根が舞う。
「っ、──、はっ、ハーヴェイ司書長!?」
「くあっ──!?」
アリアとロッテも驚いて空中を見上げ目を見張る。
空中衝突ギリギリの間合いで割り込んできたアインスが、右手に構える鞭型デバイスで魔力誘導弾を迎撃し、空中で破壊せしめた。
誘導魔法の術式は数あれど、高速で飛来する敵弾を迎撃できる技量をもつ魔導師は少ない。
クロノもまた、アインスがまさかこれほどの戦闘技能を持つとは思ってもみなかった。
それが幸か不幸か、アインスに対するアリアとロッテの、わずかな対応の不自然さを見過ごさせた。
「クロノ、こいつは私が抑える、お前はリンディ提督の援護を」
「しかしっ」
アインスにとって、このデバイス──管制人格やヴォルケンリッターに比べれば、あくまでも道具然としていて低機能の人工知能しか持たない──がその瑕疵によってクロノに害をなすことは、何としても止めたいものである。
また、これを制御することが本来の──管制人格としての──自分の役目のはずである。
今のアインスはもはや闇の書に制御を強制できない。実力で制圧するしかない。そして、その実力をまだ失っていない、腕はなまっていないはず、という自負はある。
「お前はもはや意識を持たない──朽ち、果てろ!」
小さくつぶやき、アインスは右腕を引いて攻撃の構えを取った。手首のスナップをきかせ、魔力で形成された鞭を鋭く突き出す。先端をとがらせ、敵を突き刺す攻撃だ。
闇の書はページはあくまでもパルプを魔力結合してつくられている。魔力光を纏った破片が飛び散り、ページが表紙ごと貫かれた──ように見えた。
「!?転移っ!?まさか、ここから!?」
アリアが叫ぶ。闇の書が、アインスの放った触手に貫かれたままの状態でさらに転移魔法を起動させた。
クロノはとっさにS2Uの持つ術式解析魔法を起動する。転移魔法は処理する情報量が多く時間がかかるので、その分逆探知を行う時間が長くとれる。
アインスは触手を引き抜こうとするが、闇の書がすかさずページを自己再生させそれを阻む。
「くっ!?この──最初から──!」
「アインスさん!?まずい、この転移先は……まさか!!」
闇の書はクロノとアインスを自らと共に強制転送する。
アリアとロッテも手出しできない。強力な結界とバインドが、二人の移動を阻む。飛行魔法の出力を上げても、空中に固定されたように動けない。
転送先は、第97管理外世界だ。クロノはその理由を、闇の書が自分たちを引き寄せようとしていると理解した。
アインスは、闇の書がミッドチルダに現れたのは、もはや自分はもうこれ以上逃げ隠れしてはいられないということなのだ──と、理解した。
転移が完了すると、クラナガンの空は再び、静寂に戻った。
アリアも、ロッテも、遅れてやってきたリンディも、何も言葉を発することができずに立ち尽くしていた。
-
クロノが意識を取り戻したとき、自分の姿勢はあおむけの状態で、顔の上に何かやわらかくてあたたかいものが載っていることが感じ取れた。
突如現れた闇の書と戦闘になり、その最中に強制転送をかけられたことは覚えている。
すぐに、感覚神経を解放し環境の急激な変化を吸収しようとする。転送魔法で飛ばされた先が、時差はもちろん気温や気圧、周囲の電磁波なども異なっていることは当然だ。それらに感覚を狂わされてしまわないようにする。
目の前のやわらかいものが、ゆったりと重力にしたがって動く。
はらりと、艶やかな銀髪が流れ落ちてきた。
「アインスさん──ここは、きっと第97──」
クロノが言いかけた時、アインスのからだ越しに、空中に浮いている闇の書が見えた。
魔力光の放出を徐々に抑え、浮遊する最低限度の飛行魔法の出力を保ったまま、活動を低下させていく。魔力の消費と放出をおさえ、探知を避けるように動くことができる。
どうやら、闇の書の目的は自分たちをここへ運んでくることで、これ以上こちらを攻撃してくる気配はないように見えた。
意識が落ち着き、戦闘中は気にしている暇がなかった、アインスのバリアジャケット──古代ベルカ式魔法を使うアインスの場合は、“騎士甲冑”というべきか──といっても管理局にいるベルカ式ユーザーでも自称する者は稀だ──に目が行く。
肌にぴったりフィットするレザー素材で、黒で統一されたジャケットとコートの下に、乳房のシルエットをくっきりと強調したインナーが見える。
フェイトのバリアジャケットはレオタード素材だが、こちらはよりフェティッシュでアダルトチックだとクロノは思った。
「──海鳴市、です。PT事件の現場になった──どこか、民家でしょうか」
「敵の本陣へ乗り込むことになったな」
アインスはクロノを抱き起こし、自分たちを監視するように高度を下げて周囲を回転し始める闇の書を見やった。
高町なのはの実家からもそう遠く離れてはいなさそうな、静かな住宅地である。一戸建ての家が並び、自分たちが転送されてきたのはそのうちの一軒の庭と思しき場所だ。外の道路とは塀で仕切られ、窓ガラスの向こうに、灯りの落ちたリビングが見える。
「埃を払っておけ。来るぞ」
転送魔法の物音に、家人が気づいたのだろう、電気がついて、人影が現れた。
クロノももはや事態を理解した。
この家に、いる。
当代に選ばれた、闇の書の主──がいる。
魔法技術のない、魔法資質が目覚めることさえまれなこの世界の住人が、闇の書の主となって現世に姿を顕現させた。
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投下終了です
ついに闇の書動く!そして
いよいよクロノくんとはやてちゃん対面です
そして・・・あらたなおっぱいの登場です!
シグナムさんシャマルさん
それからヴィータちゃんのちっぱいちっぱい!
ザフィーラ兄貴オッスオッス!
ではー
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八神はやての決断は全てを忘れ魔力も放棄して一般人として生きることだった。
その願いは概ね叶えられた。
部分的な記憶の不鮮明化や刷り込みによりヴォルケンリッターの存在やなのは、フェイトたちとの交友関係は都合よく改ざんされた。
具体的には、「援助を続けてくれている人の縁者のみなさん」「すずかの友達」といった次第である。
事件そのものについてはアクセス困難な記憶領域に押し込んだ。
無理矢理消去するのは逆に危険との判断からである。
悪夢として顕在化することがあるものの、想定以上の影響を及ぼすものではなかった。
叶えられなかった願いもある。
魔力の放棄だ。
いくつかの理由があるが、はやて側の理由としてはヴォルケンリッターの存在がある。
魔力の放棄がどのような影響を与えるかはっきりとした答えは無いものの、消滅という可能性は大いにありうるものと考えられた。
管理局側としても首肯できる提案ではなかった。
あまりに特異なありようであるはやての魔力を外部から抑制することそのものが、何か別の異変の引き金になる可能性を考慮したものである。
結局のところ、使い方を忘れていれば莫大な魔力を持っていても危険はないとの結論に至った。
事件から8年が経過した。
石田医師への憧れに端を発し、はやては医師を目指していた。
当人の努力は実り、初冬には医大への進学が決まった。
しかしこの喜びが、はやての未来を奪うこととなる。
闇の書事件。
直接の被害者でなくとも、取り締まる側として事件に関わって返り討ちにあいリンカーコアを一時的にとはいえ破壊された者も多い。
回復速度は人それぞれで、完治まで数カ月を要した者もいる。
その期間、魔力を使うことはできない。正確には出力・精度とも安定した運用に大きな支障がでる。
それが元で、未来を閉ざされたものも少なからずいた。
一応の沙汰は下されたものの、事件の情報の多くが秘匿されたこともあり、被害者たちのわだかまりは解消されないまま燻り続けていた。
そんな状況下で、ある小さな出来事がわずかながら耳目を集めた。
闇の書事件に関与したと目される人物の生前分与である。
調査の結果、出身世界ではあるが縁もゆかりもないはずの島国に住む少女に対し、その多くが分配されたことが分かった。
進学のための資金が不足していた少女に対する寄付のようなもので、そう珍しい話でもない。
ありふれた美談。誰しもがすぐに興味を失う程度の話である。
しかし、闇の書事件の被害者たちにはそうではない。関与をにおわせる人物の行動である。
8年の歳月を経て、被害者たちの多くは燻っていたわだかまりを忘れていたが、ごく一部は未だ燻らせ続けていた。
彼らはこの8年間徒労に終わっていた努力を、今回も義務の様に続けた。
結論から言えば、この小さな美談を端緒にはやての出自は暴かれることとなった。
って感じでifものを考えてたけどこの先JKもののAVを文章にした感じになっちゃったので断念。
お前が得たものを捨てるか、我々が奪われたものを捨てるかどちらかを選べ
っつって歩行か未来かどっちかを選ばされて未来捨てちゃって…という流れだったんだが締まらず。
どなたかサルベージして供養して下さいませ。
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はい次の方どうぞー
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ついに主と対面ですね!
アインスは主とクロノとどっちをとるのか
ここはやはり3P!?いやヴォルケンズも混ざって、犬に嫉妬するクロノ君もありですな
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>>821
とうとう八神家登場でA’s時間軸に突入かぁ。
今までの流れから考えるとどう考えても八神家も乱交ぱーりぃーに突入するとしか思えん。
つまり・・・ザフィーラが枯れるか・・・・がんばれザフィーラさん! がんばれ!
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いあ いあ
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メガーヌさんは絶対に母乳が出まくると信じる。
何故なら、ルーテシアがまだ幼い頃に意識不明になったからだ。
今でも乳がミルク溜めてぱんぱんになって自分で絞ったりしてるんだ、きっと・・・きっと!!
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ルーテシア「んっ……ちゅ、ママのおっぱい、おいしいよぅ」
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ルーちゃんルーちゃん、次はこれを舐めてごらん
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ずっと母と離れて育った反動から実は結構甘えん坊でついついまだたっぷり出るメガーヌさんの母乳を吸っちゃうルーちゃんとな?
そして娘に強く乳首を吸われてゾクゾク感じちゃうメガーヌさんとな?
メガーヌさん体が火照っても慰めてくれる相手がいないから大変だな!
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やっぱり、未亡人は最高だぜ!
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>>827
一日に数万リットルも母乳の出るメガーヌさんという電波に変換された
色気っつーかホラーに・・・
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酪農経営出来るじゃねーか!!
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>>832
メガーヌさん飼育するルールーですね
わかります!
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おまんこを弄るといっぱいお乳が出る、と知ったルーがメガーヌさんを拘束して極太バイブで無造作にあそこをぐちゃぐちゃかき回して薄く微笑んだり
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ルーテシアにメガーヌさんを調教するように頼まれたエリオwithキャロ
まで妄想した
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ホテルじゃなくてアルピーノ牧場を建てるんだな。
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だが待って欲しい。メガーヌさんの豊満ボディからあふれ出る母乳は確かに魅力的だが、ルーテシアの未成熟ボディからにじみ出るロリ母乳もありではないだろうか
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エリオに種付けさせてルーの発展途上のお乳からミルクを搾れるようにするのか・・・胸熱
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キャロ「つまりこのバイブでルーちゃんのを刺激すればミルクがよく出るんですね?」
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母娘の特性濃厚ミルク絞り直売
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試合中あの破廉恥なBJのおっぱいのあたりがびしょびしょになるのか
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抜く、という事で
リリなのシリーズの魔法とか設定から厨二病成分を抜く、という脳内改変をしてみた
メインキャラ勢いなくなったけど問題無かった
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ルー「らめええ!試合中なのにバイブ感じすぎちゃってミルク吹き出ちゃうのほおおお!」
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衆人環視の中で射乳絶頂して視姦属性ついちゃうじゃないか いいぞもっとやれ
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そもそもあの大会裸の一歩手前まで剥かれたミカやんとかリオちゃんの映像を堂々と流す悪魔のような大会だしなぁ
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さらなるちっぱい乳を求める!
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|l/ | | ヽ /^l
|/ l / l/ l
| .l_-- ̄/ l //l
l / / / / /
\ 人 ゚ノ /--~~-ニ
/ ヽ | / ヽ l
l l.|( / l/|
l、/ |人__ノ l l
.l L=l==杉ヽ l_ /
\=〉==杉/ l
/ヽ___/--~
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フタなりフェイトに純潔を散らされフェイトタンの子を妊娠し出産するなのはが見たい
かくゆう私は同性愛者です、笑いたいヤツは笑えばいい、だってそんなヤツは心貧しいゴミでしかないし(笑)
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フタなりフェイト×なのはのなのは純潔喪失&孕ませな同人誌が読みたい
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最終的になのはの膣にペニミルクをいっぱい放ってなのはを孕ませるフェイトたんが見たい
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>>846 悪魔のような大会か・・・・素晴らしいじゃないか!
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どうせなら
モツとか骨格も生で見たい
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モツを持つなんちゃって(笑)
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フェイトちゃん…
なのは…
グチュッグチュッグチュッグチュッ
貝合わせをしレズるフェイトとなのは、ふ〜ふ
淫靡な水音が辺りに響き二人の矯声が響き
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クスリを使いペニスを生やしなのはを立ったまま後から突き上げ攻めるフェイト(避妊の特殊なクスリをなのはの中に入れて秘部を舐めてから…
なのは なのは!凄く締め付けて来て痛い程よ
グチュッグチュッ。ズチュンッズチュンッ、パンパンッ、そのまま器用に体位を変え自分の方を向かせわざとキスをしながら声を封じ再び攻め楽しむフェイト、ズプッズプッ
フェイトちゃん、フェイトちゃん、らめ、らめぇ、壊れちゃう、ひあんっ、そんなに激しくしたらイッちゃう 飛んじゃうううううううううううう
ぶシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ(絶頂を迎え大量の淫蜜を噴き出した完全失神した愛妻のなのは)
なのは…ッ…もう…だめぇ、ドビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ、ビュクッ ビュクッ、ビュルッ
なのはの中にフタなりになったフェイトの白濁ミルクが注がれ射精し切りなのはの上に倒れ込むフェイト
息を整え失神し眠るなのはにキスをし重なり眠るフェイト
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ふたなりレズはもっと広まるべきだな
より多くのふたレズSSが投下されれば良いのだが
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>>856
ありがとうございます、私もそう思います
フタなりのあの♂のモノと♀のモノの両方を持つヒロインがヒロインとエッチな事をするのが萌えます
通常のレズに加え挿入まで出来るのが魅力的
フタなりレズSSがメジャーなジャンルのSSとなってくれると嬉しいです
最高の芸術である百合&フタなりレズに乾杯
私はフタなりフェイト攻めのフタなりなのは受けが基本的に好きです
レズでフェイトは攻めでなのはは受けがいい
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sageろよ
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>>858
こんなかんじですか?
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何時までもキスをするフェイトとなのは
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チュプヂュプックチュジュルピチャピチャッチュッチュッチュ、フェイトのキスで力が入らなくなり胸が熱くなり痺れる様な快感に秘部を塗らすなのは
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そんなフェイトの愛妻ななのはに特別製法で創られた避妊ゼリーを入れてフタなりのクスリを使い何度も何度も力尽き眠るまで白濁ミルクを放ったフェイト
眠る前に愛してるわ…と言い
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翌日…出掛ける旦那様のフェイトと愛妻ななのは
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ヴィヴィオ「いってらっしゃーい、フェイトパパ」
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なんか変なのが住み着いちゃったのね
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>>864
はい、行ってきます
行ってくるわね、ヴィヴィオ
二人で頭を撫で
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フタなり同士のラブラブが好きなもので…どうも、(一礼
美少女同士と言えばレズでレズの一つと言えばフタなりレズかと(一礼
住み着く…ネットの住人と言いますよね
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出掛けショッピングを楽しむフェイト・T&なのは・T夫妻、次にヴィヴィオの為に好きなゲームやオモチャを購入し遊園地に行きレストランに行きココでもヴィヴィオの為に特製パスタをお土産に持ち(冷めない工夫在り)家路につき
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王道のユーなのとかクロフェとかエリキャロも良いが、交際設定に妄想が必要なマイナーカップルが好き
少数民族民族繋がりで許嫁なユーキャロとか、憧れから始まった初恋を成就させるエリフェとか
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何か良いと思います…
初恋の成就パターン…ロマンチックですよね
マイナーキャラのカップリングも
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>>867
SSとして仕立て上げた文章ならともかく
断片書き散らかすだけなら百合スレに帰ったら?
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百合スレ?
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うんまあ確かにちょっと、ここまで小刻みに書き散らすのもどうかと思わなくもない。
雑談として空気読むならまだしもなぁ。
もちろん、あんま邪険にしたくないとも思うんだが……
とにかくその、なんだ……もうちょい空気読んでくれ>>870
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>>873
了解です
でもかくゆう私は百合カップリングが好きで中でもフェイト×なのはは絶対譲れないと思ってます
失礼で無ければお聞きしたいのですが?アナタはリリカルなのはのゲームは御好きですか?
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>>869
どれだけ説得力のある接点・理由を作れるかが肝だけど、そこさえクリアすれば夢が広がるよな>マイナーカップル
個人的には、本好き設定を生かしてルーテシア無限書庫入りからのユノルーってのが面白そうだと妄想してる
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>>872
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 45との睦みごと
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1351923582/
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マイナーカプは説得力持たせるのが難易度高いからなぁ
本編内で接点があるとそのあたりが楽なんだけど
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>>858
2ちゃんならともかくここでageようがsageようが変わらんだろ
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たぶん百合スレでもお断りだと思うよ
ただでさえ百合板でのふたレズは避けられてるのに、この空気の読めなさじゃ…
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あれ IDかぶり?
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IDが被る事はよく在るとか聞いた様な気が…
すみません
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