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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。
『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
前スレ
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服を整えたアインスは、再びクロノに向かい合う。既に、よそ行きの姿になった。二人きりではなくなった。
もう、ここを出なければならない。先ほど橋の上で狙撃をしてきたのはおそらく管理局の武装局員、彼らはこちらの事情など知らない。
「でも、僕があなたがたの都合のいいように動くとは限らない──闇の書が本当に今も存在しているのなら、それは絶対に封印しなきゃいけない。
それでもし、管理局法に抵触するような事があったら、もしかしたら僕に、それを検挙するよう命令が下るかもしれない──
──そうしたら、アインスさん、僕はあなたの前に立ちふさがることになる」
言葉に出しながら、クロノは今までになく、胸の奥、喉の奥がきりきりと切なく痛むのを感じていた。
管理局は警察組織である。何よりも法に忠実でなくてはならない。法律と、人情の板挟みになる事などある意味日常茶飯事ともいえる。
堪えるようにしてきたはずだった。それなのに、今は、つい数時間前に出会ったばかりのこの女に、悔しいほどに心を囚われてしまう。
「幸いまだ闇の書は起動をしていない。提督は、次に闇の書が選ぶ主に、おおよその目星をつけ既に監視のための人員を送り込んでいる。
われわれが勝利するためには、闇の書そのものだけではなく、主に選ばれた人間を保護する必要がある。闇の書がどのような振る舞いをするかも、言ってみれば主となった人間しだいだ。
そのために──、われわれは、戦うのだ」
近くから見上げる格好になると、改めてアインスの体格のよさが強調される。
身長は成人男性並みに高く、肩幅などもがっしりしている。単に脂肪がついているだけではない、その下にはしっかりとした筋肉の土台があり、抱きごたえのある肢体が形作られている。
胸の大きさに目を奪われがちだが、腰周り、尻周りも、目もくらむような大きさで、女としての、雌としての生命力に満ち溢れている。
引き締まったウエストは、やたらに細く絞っただけではない、内臓をしっかり守る筋肉が、鋼のように背骨を囲んで編みこまれている。
短いスカートから露になっている太ももは肉の張りが完璧な肌色のグラデーションを描き、膝上までのハイソックスとあわせて、最も刺激的な太ももの範囲の肌を露出させている。
「アインスさん」
「闇の書を狙っているのは管理局だけではない」
「アインスさん、僕はかつて、グレアム提督に師事し魔法を学びました。提督も、僕の事は知っています。クロノ・ハラオウンと言えばわかります、提督も、彼の使い魔たちも僕をよく知っています。
どうか伝えてください、僕たち管理局員は、次元世界の人々に降りかかる不幸を、少しでも減らし救うためにいるのだと、たとえ管理外世界の人間であっても分け隔てなく救うべきだと──」
訴えかけるように、ベッドから立ち上がったクロノをアインスはもう一度抱きしめた。
クロノの顔を、胸の双丘に抱え込み、愛しさを絞るように抱きしめる。声に、涙が混じる。
「信じてくれ。私を、提督を──クロノ、私は、お前のために尽くしたい──」
アインスの、涙混じりの言葉。
クロノの答えを待たず、アインスは感傷を振り切るようにきびすを返し、コートを羽織ると部屋を出ていった。
きつく抱きしめられたアインスの体温の余韻を頬に感じながら、クロノは、それでも股間の昂ぶりが収まってはいなかった。
部屋に一人残ったクロノのパンツの前は、先走りでぐっしょりと濡れていた。
あまりここに長居はできない。外に出ると、廃棄都市区画に近い、黴臭い雑居ビルの非常階段に出た。雨はやみ、雨雲は湿り気を残しつつゆっくりと空の向こうへ散らばりつつあった。
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クロノがようやく自宅に帰りついたとき、既に日は暮れかけていた。
玄関に上がると、奥のリビングからエイミィが飛んできて、今までどこに行ってたの、心配したんだからとまくし立てた。
アインスと一緒にいた事は言わないほうがいいと思い、クロノはどうにか状況を作って話した。
彼女の言っていた事が本当であれば、ハラオウン家までもが取り締まりの対象になりかねない。本局の特に最高評議会の下にいる連中は、殊更に横槍ばかり入れているという印象がある。
本局を出たところで、どこからか銃撃を受け追跡を撒くために時間がかかっていた。局員の制服のまま歩いていたし、犯人は多分管理局員なら誰でもよかったんだろう、と一見もっともらしい事を言う。
クロノが靴を脱いでリビングに上がるまで、エイミィはずっとクロノに身体を寄せて俯いていた。
「大丈夫だよ、地上本部がきちんと捜査してくれるさ」
あまりエイミィに近づかれると、また、アインスとの事を思い出してしまう。
いきなり、あれほど激しく接吻を交わしたのは14歳のクロノにとっては刺激が強すぎた。思い出すとまた股間が元気を取り戻してきてしまう。
エイミィに引っ付かれた状態で、勃起してしまったらあらぬ疑いを持たれそうだ。それでなくても、士官学校時代は周囲から仲をからかわれる事が多かった。
「……外、雨だったから濡れてるでしょ。お風呂、沸かしてあるから──」
そう言うとエイミィは、とぼとぼと自室へ戻っていった。
この場でクロノを問い詰めても何も出ないだろう。フェイトやリンディのいる前なら、仕事の話が出来たかもしれないが、そうしたら今度は彼女たちへの余計な詮索をしてしまう。
フェイトの裁判に、公選弁護人としてクロノが出る予定だが、それとて、フェイトがクロノに取り付く島を与えてしまう事にもなりかねない。
計算づくでやっているという事への後ろめたさを、エイミィは感じ始めていた。
「ああ、ありがとう……助かるよ」
そう言いつつ、自分の部屋でクロゼットにコートをかけ、着替えを持って脱衣所へ入ると、今さらのようにクロノはアインスの肉体を思い出してしまった。
重要なのは彼女から聞かされた闇の書対策の事であり、情事ではない。
それでも、彼女がクロノの肉体に訴えかけてきたのは、それ以上に、個人的な感情が含まれている事をあらわしている。
そう思いたい。年上の、美しい女性に。女性に触れる事の気持ちよさを、クロノは初めてといっていいほど、新鮮に感じていた。
シャツを脱いで洗濯かごに入れ、下着に手をかける。パンツを脱ごうとすると、自然、自分の股間にぶら下がっているものに目がいく。
もちろん男女の身体の違い、性器の仕組みと役割というものは学校で習った。人間は、男の陰茎を女の膣に挿入し、射精すると、精子が膣の中を泳いで子宮へたどり着き、そこで卵子と出会い受精する。
ペニスをヴァギナに挿入する事を性交渉、セックスという。性行為には、さまざまな体位があり、そして性的刺激によって射精や排卵を促すために愛撫を行う。
知識としてはもちろんあった。だが、少なくともクロノは実践した事など無かったし相手もいなかった。結婚を考える相手が現れるまで必要の無い事だと思っていた。
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アインスとのキス、それは確かにセックスの入り口としての、前戯の意味があった。ディープキスで結合感を高め、乳房を刺激することで性感を高めていく。アインスはそれをクロノに求めていた。
パンツの中でむくむくと勃起していく自身を見下ろしながら、クロノはどうしようもないほどに顔が火照っていくのを感じていた。
これから入浴するからではない、熱い湯にはまだ浸かっていない。
それなのに、こんなに体温が上がってしまう。心が熱く、そして、身体はそれ以上に熱い。これを処理するには、もう、出すしかない。
そっと外の様子に聞き耳を立て、エイミィがバスルームの近くにいないことを確かめると、浴室へ入り、シャワーで下半身を濡らす。もはやクロノのペニスは限界まで勃起しており、最近剥けたばかりの包皮がぱんぱんに伸びきっている。
海綿体の芯が痛くなるほどの強烈な勃起。この太く大きくなったペニスを、アインスの膣に挿入する。想像するだけで気絶してしまいそうなほどに頭がくらりとする。
あのまま時間があれば、そこまでいっていただろうか。彼女はそこまで、自分を求めるだろうか。
どちらにしろ、もう、止まれない。クロノは記憶の隅々までを振り絞り、アインスの顔、表情、髪の流れ、肌の手触りを思い出そうとする。
口の中に入り込んできたアインスの舌。余すところ無く揉みあったアインスの唇。手のひらで触れたアインスの乳房、アインスの乳首。胸と腹の上に覆いかぶさった、アインスの腹肉、アインスの下乳、アインスの乳房の大きさ。
全てを思い出し、頭の中で、限りないリアルな想像へと変換する。
アインスの手指を想像し、それを自分の手で置き換える。アインスがそうしてくれているつもりで、クロノは自身のペニスを扱く。手を握り、輪を作り、その中に通して激しく前後させる。
膣の正確な形や触感などわからない、でも、とにかく想像したい。想像が現実になってほしい。見た事の無い、アインスの股の間を思い描く。
アインスの太ももの肌、それは内股から肌の色が、白から褐色へとわずかに変化し、陰部へ向かう。そこにあるはずだ。アインスの膣の入り口、肉の割れ目がそこにあるはずだ。
その中に、ペニスを入れたい。アインスに入れたい。アインスの膣に、ペニスを挿入したい。アインスと、セックスしたい。
「アインス……さん……」
名前を呼ぶ。彼女を、思い浮かべる。
喘ぎ声を上げたくなるのを必死で押し殺し、物音を立てないように、クロノは浴槽の縁に左手でつかまって両足を踏ん張り、右手で自身を扱き続ける。
この場にエイミィやリンディがやってきたら一巻の終わりだ。何が終わるというか、自分の尊厳が砕けてしまう。それを懸けてやっている。
目をぎゅっとつぶり、視界を暗闇にして、そこにアインスの姿を思い描く。自分にキスをしていたアインスの表情。すぼめた唇、艶かしく動く舌。キスをしたくて、クロノも唇をすぼめる。
キスをしながら、ペニスを挿入し、そして──
「はぁっ、はっ、あ、アインスさん、はっあ、アインスさん、アインスさん、アインスさんっ──!!」
ギリギリまで意識を高揚させ、わずかに残った理性で外の物音に注意しながら、クロノはとうとう射精にたどり着いた。
握り締めたペニスから、勢いよく白い精液が飛び出し、浴槽に飛び込んでいく。一部は浴槽のへりを伝い落ちるが、最初のひと射ちが丸ごと、その後の数滴が風呂の湯の中に落ちてしまった。
なんとか掬いださなければと思うも、腰が震えて動けず、その間に精液は湯の熱で固まり、漂っていく。尿道が拡がる感覚とともに、ペニスの先から精液が飛び出し、脈打ち、浴槽から立ち上る湯気と混じってむっとするような潮臭い香りが立つ。
手で握っての射精。オナニーだ。自分で一人でやるのと、女の中に出すのとでは、快感は段違いだろうというのはわかるが、クロノにはまだ想像もできないことだ。
浴室の床にへたり込み、クロノはしばらく、ひくひくと痙攣を続けるペニスを握ったまま呆けていた。
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やがて汗が乾いて身体の熱が引いてきて、ようやく意識を持ち直す。
自慰に要した時間は何分ほどだっただろうか。これから湯に浸かりなおしていたら、時間がかかる。今日はシャワーだけで済ませるか、と考えて、カランとシャワーを切り替えるレバーに手を伸ばす。
射精からしばらくたち、硬さが抜けて小さくなってきている股間のものを、ぬるめのシャワーでそっと洗う。
尿道口から、ぬるぬると白い膿のような精液が流れ出ていき、しだいに薄くなっていく。これほどの量が出た事は初めてだ。まだ、ペニスのひくつきがおさまらない。まだ少し、尿道の奥に残っているような気がする。
赤く膨れた亀頭と、その根元に集まった伸びた包皮が、充血して身体中の熱を集めている。どっと疲労感が襲ってきて、これほどの体力と精力をかけて人間は子孫を残そうとするのだという思考が浮かぶ。
「何、やってんだ……僕は……」
ある意味では生真面目なクロノらしい思考といえた。性行為とはすなわち子供をつくるためのもので、それは家庭を持ち、将来のためのことである。
セックスは妻となる女性とだけするべきだという、堅物な思考の持ち主だった。
将来、自分が年をとり結婚を考えたとき。それは遠い未来のように感じる。
母はなんとなく、エイミィをハラオウン家に入れる事を考えているようだ。ということは、エイミィといずれ結婚する事になるのか。
いずれ将来、エイミィとそのような関係になるのか。
考えるとなおさらに、自分は何をやっているんだという後悔の念があふれ出てくる。恋人でもない、出会ったばかりの女に、ちょっと誘われただけでここまでだらしなく劣情を催してしまっている自分が、情けなくさえ思えてくる。
「アインスさん……僕は、どうしたら……アインスさんの事を、僕はどうすれば……」
シャワーのノズルをホルダーに掛け、湯の温度を上げて肩に流す。
所在無い手をごまかすようにボディソープのボトルを押し、漫然と腕に塗りつける。
もし、もっと経験を積めば、こんなふうに心が萎える事もなくなるだろうか。
あの隠れ部屋での出来事はともかくとして、管理局員として、ロストロギアの鎮圧封印は重要な職務である。今は管轄が違うかもしれないが、いずれ自分も、関わっていかなくてはならないだろう。
ギル・グレアム提督は、クロノもよく知っている。魔導師になるための修行を、グレアムの元で積んだ。グレアム自身は前線を退いて、実戦は使い魔に任せているが、彼の魔導師としての実力はミッドチルダでもトップクラスだ。
自分が指揮していた作戦で殉職したクライドの息子として、クロノをよくみてくれていたことを覚えている。
その彼が、闇の書を今度こそ完全に封印するために動いている──だとすれば、クロノにとっても他人事ではない。
だからこそ、あの彼女──アインスは、自分に近づいてきたのだろうか?
クロノは、どこか憂いを含んだあの銀髪の女に出会った事を、運命だと──柄にも無く──思いつつあった。
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ハラオウン邸の中で自分用に割り当てられた部屋で、エイミィは明かりを消し、ベッドに入っていた。
大きなピンクの抱き枕をかかえ、じっと身体を丸めている。
クロノが帰ってくる少し前、本局のリンディから電話があり、今日は帰るのが遅くなるということだった。夕食はそれぞれで適当に、ということだったのだが、エイミィはまだ何も食べていない。
いつもなら、クロノのために食事を作ってあげたり、していたが、今日はどうしても気分が乗らなかった。
「どうしちゃったんだろ、私……」
今日のクロノがいつもと様子がおかしいのは感じていたが、自分もおかしくなっているのではないかと不安になる。
クロノの事を考えると、わけもなく不安になってしまう。今までこんな事は無かった。
休暇で、ゆっくり過ごせるはずなのに、どうしてこんなに心が焦ってしまうのだろう。こんな状態で、次の出航できちんと仕事が出来るのだろうか。
恋わずらい?第97管理外世界での作戦任務の間、クロノは現地の協力者、高町なのはに照れるようなしぐさを見せ、それをユーノにからかわれたりもしていた。
だが、所詮なのはは事件を通じて、仕事で行動を共にしただけで、そこに特別な感情は無いはず。
確かにあれくらいの小さい少女なら、クロノは立派なお兄さんといった感じに見えるだろうし、憧れのような感情を抱くだろうが、それは年上の余裕として見送れる。
なのはがいくらがんばっても、自分には、過ごしてきた時間の長さという有利なものがあるとエイミィは思っていた。
今日のクロノは、ずっと様子が変だった。
それはあの、アインスという銀髪の女に出会ってから。
本局慰霊堂で、クライドの墓碑に手を合わせていた。クロノを見て、クライド艦長、と呼び名を漏らした。クロノはクライドの代わりなのか?そんなことを考えるような女ではなさそうに見えるが、しかし。
クロノが、今までのような朴念仁ではなく、もっと素直に気持ちを表してくれたら。もっと自分を見てくれたら。
今まではある意味、みんなが配慮してくれていたからよかったようなものだ。アースラの乗組員も、クロノとエイミィを、幼馴染で同じ艦に配属された仲良しとして微笑ましく見守っていた。女性乗組員で、クロノにコナをかけるような者もいなかった。
むしろ今までが幸運すぎたのだ。恋のライバルはこれから、もっともっと現れてくるだろう。
そんな状況で、幼馴染だからとたかをくくっていてはいけない。いつのまにか、クロノの心が自分から離れていってしまうかもしれない。
不安を少しでも無くすためには、もっと自分から、積極的にアプローチをしなければならない。
暗い部屋で子供のように抱き枕にしがみつきながら、エイミィはそう胸の中で決意した。
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時空管理局本局、次元航行艦隊司令部。
普段は「海」として、比較的本局直属部隊との交流は少ないが、今回、本局司令部長官を務めるギル・グレアムに、時空管理局遺失物管理部より直通で報告が上がった。
第一級捜索指定ロストロギア「闇の書」が、本局施設内の隔離区画で移送作業中に突如暴走。死傷者多数を出した。
さらに報告は、管制人格の出現を観測したと付け加えていた。
手元に届いた報告書に目を通し、グレアムは老眼鏡を外して机に置き、深くため息をついた。
最悪のタイミングでの事故である。11年前の事件以来、闇の書を封印する方法を考え、慎重に慎重を重ねて計画を練ってきたつもりだった。
それでも詰めが甘かったのか、それとも闇の書の力が上回っていたのか。
グレアムは、機動一課に出向していた二人の使い魔たちを思い浮かべる。
アリアとロッテのリーゼ姉妹。戦闘力に優れる猫を素体とし、グレアム自身の魔力量もあって二人ともがエース級の実力を持つ。
その彼女たちでさえ、管制人格──闇の書の意志には手も足も出なかった。
闇の書の意志は、自分をどう見ているだろうか。11年前、闇の書を運んでいた次元航行艦エスティアごと、アルカンシェルを撃ち破壊した。
エスティアが消滅してもなお、闇の書は転生と再生を果たした。
それから11年、闇の書は何を思い続けていたか。
機動一課で行われていた実験は、グレアムの命令により、管理局内のどの部署に対しても秘密にされた。他の課の局員も、一課で行われていた実験の内容を知らない。
このまま闇の書を無人世界に封じ込めても、これではまた管理世界に舞い戻ってきてしまう結果になったかもしれない──。
やはりもう一度、闇の書に正面から挑まなければならない。そしてその場所は、今回の戦場となる場所は、グレアムが生まれ育った世界、第97管理外世界だ。
かの地で闇の書は、新たな主を見定めた。その主が成長してじゅうぶんなリンカーコアを持ち、魔力を蓄えたところで、闇の書はその活動を始める。そうなってしまえばもう、闇の書を実力で物理的に破壊するより方法はない。
もしかしたら“彼女”はそれを為すために行動しているのか──そのためにエスティアを、蒐集の対象に選んだのか。
グレアムは報告書を仕舞うと、机の引き出しに入れていた古い写真立てを取り出す。
クライドのエスティア艦長就任一周年を祝ったパーティのときのものだ。
写っているのは、中央にクライドとリンディ、後ろにグレアム、アリア、ロッテ、そして管理局提督レティ・ロウラン。リンディに手を引かれてクロノも一緒にいる。このときはまだ3歳だった。
リンディの隣にいるクロノの反対側、クライドの隣で前列の一番左手側に、銀髪に赤い目をした長身の女性が写っている。
このときはまだ、彼女と自分たちは共に管理局に勤める同僚だった。ハラオウン家、ロウラン家そしてグレアム家も、家族ぐるみの付き合いをしていた。彼女はグレアムをよく補佐して働いていた。
それは11年前のその頃から、今このときも同じ。
彼女の真実、そして彼女をこの世に現出させた“闇の書”の真実を、まだクライドもリンディも知らなかった頃のことだ。
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投下終了です
クロノきゅん!まだ、まだ本番まではいきませんよー!
順番にですねー
アインスのおっぱいはリリなのキャラ最強最胸と主張したい(;*・∀・)
ではー
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>>635GJ!
いやぁムチ×2ボデーはたまりませんなぁww
アインスがゲシュタルト崩壊してアイ○スに見えた俺は虚乳派かもしれん…
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続きがくるのがはやいwww
面白い。
そしてアインスがエロい……おねショタ! おねショタ!!
次の話も待ってます。
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何となくリリカルトーナメント(だっけ?)の続きを読みたい今日この頃
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アインスのおっぱい!おっぱい!太もも!太もも!(AA略
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だが、このアインス流れの中、あえて、はやてSSを投下する俺
タイトル「はやての日記帳」
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○月○日
最近、家の周りに野良猫が住み着くようになった。
にゃあにゃあ言うてるのが聞こえるけど、そんなにうるさない。
猫って、もっとうるさい思てた。
窓から見てみると、美人さんな猫ちゃんやった。
しかも、二匹もおる。
姉妹やろか?
ちょっと楽しみになってきた。
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○月×日
猫がご飯食べてる。
少し多めに作ったおかずを炊き直して塩抜きして置いとったら、喜んで食べてる。
喜んで食べてくれたら、私も嬉しい。
猫ちゃん達も喜んでにゃあにゃあ言うてる。
明日もご飯あげなあかんな。
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○月△日
あかん。
どないしょ……
えらいことになってしもた。
猫ちゃん達を近くで見ようと思って近づいたら、こけた。
車椅子ごと、こけてしもうた。
ぐらっと来て、やばい、思うたら、こけてた。
不思議なんやけど、身体が浮いたような気がして、怪我はせんかった。
そやけど、車椅子が壊れてしもうた。
どないしたらええんやろ。
明日から、私の車椅子あらへんくなってしもた。
どないしょお……
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○月☆日
不思議や。
なんでかわからへんけど、イギリスから新しい車椅子が届いた。
グレアムおじさんからや。
最新鋭の動力つき車椅子で、私にモニターをやって欲しいらしい。
偶然って怖いなぁ。
そやけど、私にピッタリサイズ言うことは、子供用車椅子なんやろか?
グレアムおじさん、どんな仕事してはるんやろ?
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○月※日
車椅子が凄い。
凄いどころの騒ぎやない。
これは人類の革新や。
人類文明はいつの間にここまで来てたんやろ。
やっぱりちゃんと勉強せなあかん。
この車椅子、私の言葉に反応して動くんよ。
ちゃんと言うた通りに動いてくれる。
優れもんや。
それだけと違う。
なんか、飛びよる。
ジャンプと違う。文字通り飛ぶんよ。
イギリスって凄い。グレアムおじさん凄い。
そやけど、時々車椅子の中から、にゃあ、て聞こえるような気がする。
そういえば、近所の猫ちゃん達、最近は一匹しか見んようになった。
もう一匹は何処いったんやろ?
まさか……
いや、そんなわけあらへん。
車椅子の中からにゃあにゃあ聞こえるんは気のせいや。
うん、気のせいに決まってる。
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○月凸日
この車椅子最高や!
もう、手放したりできへん!!
最高!!!!
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「むう……」
シグナムはそこで日記帳を置いた。
「そんな大切なものを、故意でないとはいえ……」
「これ、シャマルが治せないのか?」
ヴィータの問いに首を振るシャマル。
「機械だもの。治癒魔法は関係ないわ」
「まさかこんなことになるとはな……」
沈痛に呻くザフィーラ。
ヴォルケンリッター登場の衝撃で、新たなる主はやてが気絶した。
さらに現れた瞬間四人は、怪しい魔力反応を反射的に攻撃してしまったのだ。
そこで見事に破壊されたのは主の車椅子、というわけだ。
破壊された車椅子から使い魔のようなものが逃げ出したような気がしたが、今はそれどころではない。
机に置かれていた日記帳で確認すると、この車椅子は相当大切なもののようだ。
「どうすればいいんだ……」
ヴォルケンリッターは悩む。
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○月凹日
新しい家族が三人もできた。
とっても嬉しい。
車椅子も相変わらず順調で嬉しい。
そやけど時々、車椅子の中から「ておあー」って聞こえるような気がする。
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以上、お粗末様でした
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>>649
GJ!
……頑張れ使い魔、頑張れ守護獣
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GJ
車椅子の中の人ならぬ中の獣のことを思うと涙がちょちょぎれそうだぜ・・・w
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皆さん、感想ありがとうございます。
>『地球皇帝の壮大なる野望』
凄い ヘタレスメル
ぶるわあぁーーーー!!
>「おのれおのれおのれぇぇぇ邪神や性職者どもの如き妾への当て付けかぁぁぁ!!」
などという怨嗟が『死霊秘法』から漂ってそうな気がw
いや、この方は子供作る程の罵カップルじゃないですか。
寧ろ『ナコト写本』の方ですね。
>アインスのおっぱいはリリなのキャラ最強最胸と主張したい(;*・∀・)
その通りでござる。アインスさん、エロいよう。
>車椅子の中から「ておあー」って聞こえるような
守護獣頑張れ。超頑張れ。
あと疑問なんですが、紫天ファミリーがエルトリアに旅立った後、ユーノ達側の記憶ってどうなるんでしたっけ?
ヴィヴィオ達に関する記憶って残るんでしょうか?
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残らないはず
が、さじ加減でどうにでもなりそうな気配
なんのショックで記憶復活、とか、ゲーム第3弾でやりそうじゃね?
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誰かがいたことは覚えてるけど、名前と姿は思い出せない
っていう感じだったと思う
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>>652
フローリアン姉妹→異世界渡航者として出会い、事件に関係したことは覚えている
マテリアルズ→復活の後事件に関わり、エルトリアにくっついていったと覚えている
未来組→いたことは覚えているけど、名前や関係等は記憶せず、姿もうすぼんやりとしか覚えていない
のはず
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文章を書いてみて自分がどんだけ文章を書くのかが下手か分かるな
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でもよく出来た一文もあるだろ?
それが自分の味かもしれない
それを手本に書き直してみな?
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どうもー
闇と時と本の旅人 第3話を投下します
なんと今回はエイミィさんが…
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■ 3
「凍結作戦!?本当に、これを行うつもりなんですか、グレアム提督!?」
次元航行艦隊司令部に赴いたリンディは、現在、機動一課の後見人を務めている艦隊総司令ギル・グレアムに対峙していた。
グレアムは管理局が保有するすべての艦隊を統括する立場にあり、彼の下に各次元世界ごとの現地司令官がいる。グレアム自身は本局内の司令部で勤務し、そして彼の使い魔、リーゼ姉妹は機動一課に出向していた。
リンディが驚愕したのは、機動一課が過去10数年間の分析に基づいて提出した、闇の書対策の作戦案である。
それは、現在の管理局の保有する技術力では闇の書を完全に殲滅することは不可能であり、そのため、通常の封印ではなく、アルカンシェルの空間歪曲効果を利用して時間減速操作を行う──すなわち闇の書を破壊はせず、外界に出られないように凍結するというものであった。
無論これとて完璧ではなく、破られる可能性はある。しかしこれまでのような、闇の書を直接攻撃する方法ではたとえ物理的に魔導書を破壊できたとしてもすぐ転生してしまい、結局いたちごっこになってしまう、と結論付けられた。
転生回数に制限があるのかどうかも不明であるし、現状得られている情報では無限に再生できる可能性が高い。
そうなると、いくら攻撃しても無駄ということになってしまいかねない。
そして今、闇の書は第97管理外世界に狙いを定めている。
第97管理外世界の住人は、少なくとも一般市民は魔法の存在を知らない。
過去の管理局での作戦の事例でも、魔法技術が存在しない世界での事件は対処が困難だった。しかも、今回の相手は管理局史上で最大最強のロストロギア、闇の書である。
必要な準備なども含めて、その遂行は困難を極めるだろう。
グレアムも、部下の手前自信を持っているように振舞ってはいるが、その内心では少なくない焦りがある。
闇の書は半ば自動的にリンカーコアを蒐集し、そこには人間の魔導師が持っているような迷いのようなものはない。搭載されている守護騎士システムは、人間とは価値観を異にする無慈悲な戦闘マシーンだ。
インテリジェントデバイスでも、使用者と対話を行うAIはあくまでもヒューマンインターフェースを備えた戦術補助コンピュータでありそれ自体に能動的な意志はない。
人間でないものが意志を持つ、それはすなわち人間そのものの存在意義の危機である。
リンディもそれは理解している。理解しているからこそ、グレアムが企てている作戦に驚愕しつつも完全に否定しきれないジレンマがある。
闇の書を本気でねじ伏せようとするならばこうするしかない。
人類にとって必要な試練、と決断するには、それはあまりにも重過ぎる責である。
その日クロノはいつもよりやや遅く目覚め、あくびをしながらリビングに出てきた。
エイミィは先に出てきて朝食の支度をしていたが、こちらも、どうやら昨夜はあまり寝つきがよくなかったようだ。
昨日、本局施設内で起きた事故の後処理が長引いて、リンディは本局に泊まりこみになっていた。
せっかく帰ってきたばかりなのに、と思うも、クロノとエイミィにとっては二人きりで過ごせる時間ではある。
クロノは毎朝牛乳を欠かさない。食パンに合うように胡椒をきかせたスクランブルエッグが好物なのもエイミィは知っていて、手馴れた手際でフライパンを操り、皿に盛り付ける。
「スティックシュガー入れる?頭をシャッキリさせなきゃ」
「いや、遠慮しとく……朝から甘いものとりすぎると胃にもたれそうだ」
わざとらしく砂糖を出すも、クロノは手で制して牛乳をコップでひといきに飲む。
小さいころ、リンディの砂糖茶をうっかり飲んでしまったことがいまだに記憶に残っていて、クロノはそれ以降甘い飲み物が苦手だ。
「フェイトちゃんの初公判は、日程はもう?」
「まだ本決まりじゃないが、少なくとも6月に入ってからだ」
「そっか……いい結果になるといいね」
「ああ」
少なくとも今回のPT事件に関して言えば、人的・物的被害はごく限定的なものだった。
ユーノの尽力もあり、第97管理外世界への影響も最小限にとどめられた。問題は次元震だが、規模そのものは小さなものだった。しかしそれがロストロギアによって発生させられたものだということがカギにはなる。
フェイトはジュエルシードの効果について知らなかったし、次元世界でも、それと知らずにロストロギアに触れたケースについてはよほど重大なものでない限りは過失に問われる事は少ない。
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ともかくとして、全く楽観というわけではないがひとまず、貴重な休暇を満喫したいというのはクロノもエイミィも共通だった。
こうして二人でゆっくりできるのも大切な時間だ。考えてみれば、クロノが執務官として現場に出ている間以外のほとんどの時間、アースラに乗り組んでいる間も、自宅に戻っている間もほとんどの時間を一緒に過ごしている。
いつもそばにいるのが当たり前のように自然になっている。
それゆえに、改めて意識してしまうとやや気恥ずかしさが出る、といったものだ。
「ねえクロノくん」
「なんだ?」
「今日さ、久しぶりに二人で出かけない?」
感情が敏感になっているのだろうか、とクロノは思った。エイミィとはだいぶ付き合いが長く、男女の関係を意識したことはこれまでほとんどなかったが、こうしてエイミィが面と向かって外出を持ちかけるというのも珍しいことだ。
子供の頃なら、外へ遊びに出かける感覚で極普通に連れ立っていたが、今はただ日用品の買い物に出かける程度でも気を使ってしまう。
これが思春期に入ったという事なのか、それとも、もっと別の原因か。
もしエイミィと二人で歩いているところをアインスに見られたらどうなるだろうか。そんな心配をするのは杞憂だとわかっていても、クロノは昨夜帰宅してから寝付くまで、おそらく一秒たりとも彼女の事を意識から拭い去れていなかった。
これまで、女性からあのように積極的に接近された事は初めてだった。
ハグというだけならば、リンディやレティ、リーゼ姉妹ともしたことがあるが、それはあくまでも挨拶としてだったり、母親として息子を愛する、あるいは遊び盛りの娘が幼子にじゃれつくようなものだった。
アインスのそれは、完全に対等な、男と女としての抱擁だった。
もし、そのような行為を望むのなら、彼女は応じてくれるだろうか。同時に、食卓をはさんで向かいの椅子についているエイミィの顔が目に入り、彼女とそのような行為をしたら、と思い浮かべてしまう。
思わず俯いてしまう。エイミィの顔を見て、彼女の裸身を想像するなど、大変失礼な思考である。自分がそのようないやらしい性格だなどと思われたくないし、男としてはしたないことだとクロノは考えていた。
もっともエイミィはエイミィで、アースラの先輩女子乗組員から、あの彼(クロノ)とはどこまでいってるの、などといじられたこともあるし、クロノともしそんな関係に進展したら、と考えた事はある。
エイミィの身分としてはハラオウン家の下宿人だが、クロノもリンディも、エイミィを全く家族の一員として扱っていた。
休暇で三人揃ったときにはよく街へ出かけたし、エイミィも積極的に家事を手伝い、クロノも一緒になってリンディから炊事や洗濯、掃除のうまいやり方などを教わった。
管理局提督としての仕事もある中で、よく心を傾けてくれたものだと思う。
それだけに、エイミィは、こうしてクロノと一緒に過ごすことが当たり前のようになり、しかしそれのありがたみを忘れてしまわないように胸に留めていた。
感情は、常に新鮮さを保つようにしなければあっというまにかすれてしまう。クロノへの想いは、常に確かなものだと、確かめ合う必要がある。
「久しぶりに外の空気吸いにいこう。クロノくんもさ、休めるうちに休んでおかなきゃ」
「そうだな……」
「ねっ!私もさ、お皿片付けたらすぐ着替えてくるから」
元気よく自室への階段を上がっていくエイミィの後姿を見送りながら、クロノはとうとう着替えという言葉に反応してしまっていた。
ダイニングにしばし一人きりになり、とりあえず、盛り上がった股間のテントを見られる心配はない。
「こんなんじゃなかったはずなのにな……」
自分がこれほど、ありていにいえばスケベだったのか。健全な男子なら、とはいうものの、今まで管理局員の職務一筋に打ち込んできたクロノにとっては、自己嫌悪に陥るには十分すぎた。
思えば、士官学校での同期生たちでも執務官になったのはクロノだけで、他の若い執務官も勤務地が離れていたりしてクロノと個人的な付き合いのある者はいない。
実質、このもやもやした性欲を誰にも相談できないという状態だ。
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昨日見た、ブラウスをはだけてブラジャーの肩紐を抓んでいたアインスの裸の背中が、目に焼きついている。
女性的なしなやかさを備えながら、逞しい筋肉を編み上げられた背と肩と腕が、艶かしい。脇の間から、横乳が見えていた気がする。それが想像を絶する大きさのカップのブラジャーに収まり、背中に回されたアインスの手指が、当然のようにホックを掛ける。
部屋着のトレーナーを脱ぎ、よそ行きの服に着替えるため下着姿になったエイミィを思い浮かべる。鏡の前で、どの服を選ぶか胸に当てている姿。ブラジャーは、スポーツタイプか、それとも子供用か、あるいはもう立派な婦人用か。
エイミィは同年代の女子に比べるとわりあいぽっちゃりとして肉付きはいい。去年あたりはまだ寸胴なのを気にしていたそぶりがあったが、今は腰と胸が発達し、ぐっと女らしい体つきになってきているのがわかる。
今、エイミィの部屋に行けば、彼女のあられもない姿が見られる。
ずっと一つ屋根の下で暮らしてきて、クロノはそういう行動を起こした事は一度も無かった。エイミィも、まさかクロノがそんな事をするわけないと思っているだろう。もし、彼女の部屋を覗いて、それがばれたら、エイミィはどう思うだろうか。
今まで寄せてきた信頼が一気に崩れてしまうだろう。幻滅して、一転して最低男の烙印を押されるだろう。
そんなことは絶対に嫌だ。自分がそんな人間になってしまうなんて耐えられない。だから、この欲望は我慢して抑えなければならない。
ダイニングの椅子から重い腰をあげ、クロノは食器を流しにつけると自分の部屋へ上がった。とりあえず自分も、寝巻きから私服に着替えなくてはならない。
今度は、まさか自室で処理をするわけにもいかないだろう。エイミィでも身支度を整えるのにそんな何十分もはかからないだろうし、これからオナニーを始めたら余計に時間を食ってしまう。それに、静かな家の中でやっていたら音で気づかれる。
次々と、フラッシュバックのようにエイミィの肉体が想像に思い浮かぶ。それは普段の日常の中でごく自然に目にしたものだが、その中から、唇や目元、頬やうなじ、胸元、腕、尻などが、断片的に脳裏に浮かぶ。
半ばやけくそな勢いで、クロノは自分のベッドにうつ伏せで倒れこんだ。実際のところ、休日だからといって何もしないというのも落ち着きがない。エイミィの言う通り、気分転換に散策をするのが精神の健康にはいいだろう。
だがそれとはまた別に、この下半身の疼きをどうしたものかとなる。健康な男子の証とはいうが、正直、やはり困ってしまう。
うつ伏せでベッドに横になると、股間で元気一杯になっている自分自身が敷布団に押し付けられ圧迫され、わずかな摩擦を神経が拾う。
このままベッドに腰をこすりつければそれもオナニーのやり方のひとつだ。
どうする、このままやってしまうか。しかしこの体勢ではすぐにいけるか自信がない。10歳過ぎの頃、まだリンディと一緒の部屋で寝ていた頃、母が寝静まるのを待って、隣で寝息を立てる母の胸を見ながら、ベッドに腰を擦っていた。
さすがに子供心に罪悪感はあった。今はもう、正直、子供の頃のようにリンディとのスキンシップをするのが気後れしてしまう。もちろんリンディも、クロノももう大きくなって年頃だし、男の子にはそういう時期がある、とは理解している。
クロノ当人はまだ、自分自身の認識が不確かな状態だ。他の次元世界に比べて早熟なミッドチルダ社会にあっては、クロノの年齢でどうこうというのは、いわば成人手前の通過儀礼、のような認識である。
士官学校での先輩、ちょうど現在16歳くらいで局員をやっている少年たちはもうそのような時期を過ぎ、後輩たちを生暖かく見守っている。
今さらのように先輩たちの視線の意味を理解し、クロノは一抹の悔しさを味わいつつ、それでも腰を少しずつ動かしていた。
精通はいつだったか。リーゼロッテに、士官学校に入る前に済ませられてよかったねと言われたのを覚えている。
それ以降も、さほど興味をひかれない時期が続いたが、久しぶりに帰省してリンディに再会したとき、母の肉体に女を意識してしまった。
クロノ自身は、まだリンディは自分を幼い息子として見ていると思っており、そんな母親に劣情を抱いてはいけないと強く欲を押し殺した。
それでも、ひそかに、母に抱きしめられる事を夢見た。管理局の高級士官の厚い制服ではなく、薄手の、光に透けるようなネグリジェで床についている母の肉体を、まじまじと見つめ、乳房のふくらみに心臓を高鳴らせた。
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それも一時の気の迷いだと思っていた。士官学校を卒業し、執務官候補生になりそれまでにもまして猛勉強に打ち込み、そのような雑念は振り払ったと思っていた。晴れてアースラに配属されたときも、もうそのような、母への甘えは振り切ったと思っていた。
確かに今は、リンディに対してはもう大丈夫かもしれない。ただ、今度は同年代の女性、すなわちエイミィに、興味が移った。
エイミィに、14歳の若い女に、性的な興味を抱いている。14歳の女の肉体。ある意味、赤ん坊の頃に風呂に入れてもらったりして、リンディに対しては、大人の女性なのだし成熟した人間の身体として、これが人間なんだと思っていた。
しかし、少女はまだ知らない。子供から大人へ成長していく、少女の肉体をクロノは知らない。エイミィの裸、果たして何から想像するのか。こっそり女子浴場を覗きに行って罰のランニングをさせられた同期生もいた。彼らは、少女の肉体を見ただろう。
あるいは彼女持ちなら、そのような男女の関係になっていれば相手の身体を見ている。
クロノとエイミィはそうではない。あくまでも幼馴染、まだ友達のレベルだ。あるいは、家族。しかし、姉弟というか、きょうだいならば互いの裸は意識しないかもしれない。しかし配偶者であったら?妻と夫なら、当然、褥を共にする事はある。
エイミィと寝る。まだ朝食をすませたばかりで、まさか真昼間からホテルへ、などというのも考えにくい。
あるいは今夜。いくらなんでも気が早すぎる。想いを打ち明けて、気持ちを整理して、それから。しかし、勢いに任せてやってしまうか?
いったん腰を持ち上げ、パンツの中のモノの向きを直してから改めて腰をベッドに押し付ける。圧迫感はもう確実に性的感覚に変わっている。
何から想像する。グラビア雑誌?書店でも、そんなものを手に取った事はない。しかし、窓の外から背表紙くらいは見える。
性力あふれる青少年向け雑誌の表紙を飾るのも10代の者が多い。エイミィももう2、3年すれば彼女たちのように見事な肢体に成長するだろうか。
幼さを引きずったアンバランスな性の匂い。割れ目、エイミィの裸、エイミィの股間。突如ひらめきのように、瞼の裏に、少女の肉体が浮かび上がる。顔はわからない、全身を見てはいない。ただ断片的に、それらしい少女の身体を思い浮かべた。
陰毛はもう生えただろうか。産毛が萌えひろがる、健康的な肉付きの下腹から股間へのなだらかなライン。よくふくれた股の盛り上がり、肉の割れ目。股間にひとすじ、それは少女の幼い性器。エイミィの性器。成長途中の、少女の秘所。
「ああ……っ、エイミィ……」
思わず口に出し、ほぼ同時にドアをノックする音がして、クロノは心臓が飛び出すかと思うほど驚き、ベッドから跳ね起きた。
間違いなく聞かれた。少なくとも、取り乱したのが外にも察せられただろう。
「クロノくん?」
「あ、ああすまない、もう少し待ってくれ」
エイミィの方はもう仕度ができた。クロノもこうなってはもう抜くことはできない。
仕方なく、急いで普段着のシャツに袖を通し、タオルで顔を拭いて髪を整える。
すでに様子がおかしいというのは昨日から指摘されていることなので今更どうしようもないが、威勢のあるエイミィに引っ張られて、クロノは軽い興奮状態を持続させながら自宅を出た。
今日も空は曇りで、薄いもやのような層雲が、クラナガン都心部の高層ビル頂上部を隠している。
腕を組み、まるでカップルのようだとクロノは思った。エイミィはそのつもりだろう。
笑顔がまぶしくて、クロノはまたしても意識が浮かびそうになった。小うるさい跳ねっ返りだと思っていた幼馴染が、いつの間にか落ち着いた大人の女性に変わりつつある。
それは抗いがたい魅力だ。情欲に溺れるならこちらのほうがまだ健全か、などと思案しながら、クロノは組んだ腕の肘に当たるエイミィのほのかなふくらみをしばし味わった。
ぽつり、と雨粒が頬にあたり、それが積乱雲から落ちてくるのに特有のひときわ大きな温い雨粒であることに気づく。
雨粒は次々と数を増し、勢いを増して落ちてくる。すぐに雨脚は強まる。
「これは……エイミィ、一雨来るぞ」
「大変、どっか、屋根のあるところない?」
公園内は開けていて、水路の水面に次々と大きな波紋が浮かび、強い雨が近づいてきているのがわかる。
傘を持ってこなかったので、雨を凌ぐには建物の中に入らないといけない。
「あそこ、あそこならひとまず大丈夫だよ」
一時間もすれば上がるだろうが、それまで外にいたらずぶぬれになってしまう。クロノの手を引いてエイミィは走った。
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雨宿りに駆け込んだ公園の庵の中で、クロノはため息をついて木椅子に座り、何かを探すように雲空を眺める。
濡れた袖を拭ってから、エイミィはクロノの隣に座る。クロノもそのしぐさは自然なつもりにしているが、やはり、昨日までのクロノとは、自分に対する接し方や感情にわずかな変化が出ているのはエイミィには感じ取れた。
「どしたのきょろきょろして?……もしかして、誰か探してる?たとえば、アインスさんとか」
「ち、違うよ」
昨日、アインスと会ったのもこのような雨雲の下だった。
この時期のクラナガンは雨が多く、常に霧雨に囲まれたようなみずみずしい空気に包まれる。日本の梅雨と違い気温が低いので、じめじめした不快感は少ない。ある種幻想的な初夏の風物詩とされている。
「だ〜め、探してもいないのっ」
木椅子の上に手をついてクロノに向かい合い、エイミィはいじらしく頬を膨らませた。
平日の昼間、しかもにわか雨のため、人通りはほとんどない。雨雲であたりは一時的に薄暗くなっており、屋外なのに二人きりのように感じる。
「わ、わかったよ……だから離れて」
「……やだよ」
「──……エイミィ?」
辺りを見回そうとするクロノの視界を塞ぐように、エイミィはクロノの膝の上にまたがり、額をくっつけていく。
風邪気味のときに熱を見るように、手を当て、クロノの肌に触れる。
一瞬遅れて、クロノも自分とエイミィの体勢がどうなっているかを理解し頬が赤くなる。
「濡れたままじゃ、風邪ひくよ」
エイミィの、か細い声。いじらしささえ感じる甘い声。それは普段の彼女からは想像もできないくらい、クロノの感情をくすぐった。
少女。少女の身体がすぐそばにあり、その気になればすぐにでも抱ける位置にある。
クロノの両肩に手を置き、エイミィは腰をゆすって、クロノの膝の上で体勢を直した。
デニム地のショートパンツながら、着古してやわらかくなった生地越しに、エイミィの股間の肉の感触がクロノの足に伝わる。
反射的にクロノは足を閉じるように動かしてしまい、自分の太ももで、エイミィの股間を、尻たぶから内側へ撫でこむような格好になった。敏感な部分へ刺激を受ける感覚に、エイミィもかすかに眉を寄せ、目を潤ませる。
睫が濡れているのは、雨に降られたからではない。クロノに対する、ずっと秘め続けていた感情が滲み出しつつあった。
「ねえ、クロノくん……」
今までに聞いたこともない、扇情的なエイミィの声。
アースラのチーフオペレーターとして、常に現場のクロノをサポートし続けてくれていた、心強い同僚であり、また幼馴染であった。
しかしそれも、あくまでも人間関係のひとつの状態であり、それは常に変化し続ける。エイミィは、クロノを求めている。
濡れた身体を乾かそう、という理由だけではなしに、二人の体温はどんどん上がっていく。
「エイミィ……」
「……キス──しよ」
ごくり、とのどが鳴る。
あどけない、少女の唇。エイミィの唇がこれほど情欲をかきたてられるとは思わなかった。もう、わずか数センチの間隔。息遣いが互いの頬に触れる。肉感たっぷりの、厚めの唇。化粧なんて何もしなくても、少女らしい潤いに満ちている。
体重が移動し、エイミィの太ももが、クロノの腰を押さえた。
いったん離れ、見つめあう。唇からこぼれる唾液が、二人の口元をさらに潤す。
クロノとキスした。一線を、越えた。ここから先に何本の線があるのか、ともかく、一歩を踏み出した。クロノに、もっと自分を見て欲しい。
アースラの中でもいつも世話を焼いて、同い年なのに可愛い弟のように思っていたクロノ。愛らしささえ覚えていた彼が、今は、男を意識させてくる。
再び、唇が出会う。まだ二度目なのに、懐かしむように、惜しむように。
リンディに知れたらどうなるだろう。まだ早い、と窘められるか、それとも息子の縁談を喜ぶか。
そしてクロノのほうも、意識が高揚し身体を起こしていた。唇を広げてエイミィの唇を丸ごと吸い込むようにくわえ、舌を伸ばす。さらに木椅子についていた右手をエイミィの胸に伸ばし、ポロシャツの上から、彼女のふくらみを握った。
ほぼいきなりだった。まさかクロノから触ってくるとは思わなかったエイミィは思わず両手を突っ張り、クロノを突き放してしまう。クロノも、自分がやってしまったことに瞬間遅れて焦りを自覚した。
雨天の暗がりの中でも、エイミィの顔が、頬も、耳の先まで、真っ赤になっているのがわかる。
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「クロノっ、く、クロノくん、なにするの」
嫌ではない。ただ、驚いた。しかし、言葉に出してしまえば、それはクロノには拒絶と受け取られる。
「す、すまないつい……」
クロノも狼狽えていた。してはいけないことをしてしまった。女性に不埒な行為を働いたという自覚が浮かび上がってくる。
同時にエイミィも、ここで止めては引っ込みがつかないと焦る。瞬間的に周囲に注意を配り、公園にほかの人間が来ていないのを、少なくともこの庵が見える範囲に誰もいないのを確かめる。
「だっ、だいじょうぶ!」
上ずった声で、エイミィはクロノの両肩を押さえた。この体勢を崩して、クロノを離してしまったらもう、この年頃の男の子では気後れして女の子に近づけなくなる。
それ以上に、自分にこのように接してくれるのがクロノだけだということをなんとなくでも、本能的にわかっていた。
驚くクロノを、押し殺したささやき声で強く誘う。ここは自分が引っ張ってやらないといけない。
「え、エイミィ!?」
「いいからっ!なんだったら前開けても、いいよっ、クロノくんにだったら、させてあげるっ」
触らせて、と言おうとして口が滑った。これでは、キスとその次を通り越して一気に最後までいってしまう意味になる。
クロノの顔もみるみる紅潮して真っ赤に染まり、まるで数年子供に返ったような純な瞳になる。
なんて可愛いんだ。エイミィは、女である自分にもまぎれもない性欲があるんだ、ということを実感していた。そんなだから、清楚さを出せず、同期生たちに比べて乳臭い印象になっていたのか、と。
でもそれももうコンプレックスではない。逆にそのほうが、女としての魅力が増し、熟しつつあるということなんだ。
背を伸ばし、クロノの顔を抱きしめる。胸に、乳房にクロノの顔が当たる。クロノも、つい昨日までは夢にも思わなかった、エイミィの少女の乳房を眼前に、そしてじかに触れている。
少女。エイミィの、乳房。二次性徴が現れるに従い大きく発達する乳首が、むっとするような乳と脂の匂いを放ってクロノの鼻腔をくすぐる。
同年代の少年で、いったいどれだけが、この匂いをかげるのだろう。大人になってからではもう二度と戻らない、子供と大人の中間にいる少女の匂い。
「エイミィっ……エイミィ」
小さなふくらみに頬を置くように、エイミィの胸に顔を埋めるクロノ。抱きしめ、腰を近づけ、そしてクロノも、股間にむずむずした感覚をたくわえつつあった。このまま上に乗られたままでは、苦しい。
エイミィは両足を椅子の上に載せ、クロノの膝の上に座る体勢になる。この状態で、クロノはエイミィを膝の上に抱ける。
「うん、いいよ……もっと私の名前、呼んで」
「エイミィ」
「すごい、でしょ、私のむねっ、こんなの、させてくれるのわたししかっいないよね!?」
ポロシャツのボタンの隙間から、エイミィの着けているブラジャーが見える。クリーム色のレース地が見える。服飾店で買うときもきちんとフィッティングをして、カップの形を合わせるようにとリンディから指導された。
光のわずかな陰影が、エイミィの胸のふくらみをしっかりと際立たせてクロノの目に届ける。幼馴染の、少女の乳房。少女の、乳房。
今朝からのむらむらが溜まっていたクロノの股間はあっという間に張り詰め、パンツが湿ってくるのがわかる。
エイミィの体重もかかって、先端が、切ないくらいに濡れている。尿道口から出た透明な先走りが、パンツの布に塗り広げられ、生地の繊維がクロノの亀頭をこする。
堪えきれないほどの刺激がクロノの意識に電撃を走らせ、さらに雨で程よく蒸れたエイミィの、思春期の少女に特有の甘い体臭がクロノを包み込む。
堪えきれない。我慢できない。もうどうにでもなれ。
そんな意識で、クロノはとうとう腰を動かした。椅子に座ったまま、エイミィを膝の上に乗せたまま、突き出すように腰をゆする。
ぱんぱんに盛り上がったズボンの前が、エイミィのショートパンツの股下をぐいぐいと押す。その意味するところは、もちろんエイミィもわかる。誰にも許したことの無い肉の扉を、クロノがこじ開けようとしている。そういう欲望が男にはある。
「あっ、クロノ……くん……あぁっ」
「ごめん、エイミィ、っ、く、くぅっ、でもぼくはっ」
さらに抱きしめて、離さない。誰も見に来る者はいないはず、誰にも見られていないはず。クロノの吐息が胸に当たり、クロノの舌が乳房を目指して服の合わせ目を泳いでいる。
エイミィはポロシャツの前のボタンをひとつだけ外し、引っ張って、クロノが胸を間近に見られるようにする。
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「さあ」
もう言葉は要らない。クロノは何も言わず反射的なように、エイミィの胸に吸い付いた。同時に、クロノの股間の盛り上がりが、エイミィの肉丘をいっきにこすりあげるように動いた。
「くあっ……、え、エイミィ、エイミィ!あ、あ、あ……」
ぎゅっと腰を押し付け、胸に唇を吸いつけたまま、クロノは身体を強張らせて震えた。
達したんだ、というのがわかる。きっとクロノのズボンは、また自分のパンツも、股間のところに粘った染みができていることだろう。
雨が止むのだけではなく、これが乾くのも待たなくてはならない。
それをまるで見計らっていたかのように、本局のリンディから、とりあえず昨日の事故の後処理がひと段落したので家に帰る、と携帯メールが届いた。
もう、二人きりの時間はおしまいだ。雨が止んだら家に戻って、リンディを迎えなくてはいけない。
涙がこぼれたのだろうか、クロノはじっと顔を伏せている。あるいは射精したことで、意識が醒めてしまい自分のやったことを後悔しているのか。
たまらなく、愛しい。この人は自分がいなければだめなんだ、という意識をそそる。
クロノを、このまま陥としてしまいたいという欲望が生まれる。14歳の少年、男らしさと可愛らしさが同居するわずかな時間。もし年齢が少しでも違ったらこんな感情を味わえなかっただろう。
もし自分がもうわずかでも幼かったら、この魅力に気づけなかっただろう。
射精の疲れに脱力するクロノを慰めるように、エイミィはしばし、彼をやさしく抱きしめ、慈しむように撫で続けていた。
雨足は弱まり、公園の水面は落ち着きを取り戻しつつある。
数日後、フェイトの裁判に用意する資料をまとめるため、管理局本局の資料室に来たクロノは無限書庫への捜索依頼の手続きをしていた。
過去の判例を探し、有利な判決を引き出すための提出証拠を用意しなくてはならない。アースラに保管されている次元波動の記録と、過去のロストロギアの観測データを照らし合わせ、ジュエルシードによる次元震が不可抗力であったと証明する。
フェイト自身、ジュエルシードやロストロギアについて詳しい知識がなく、ただ集めると母が喜ぶ、という認識だった。
これまでの事例からしても、PT事件の規模では周辺次元への影響は軽微でありこれだけで有罪にはあたらないと思われる。
無限書庫は、管理局本局施設内にある大規模図書館の通称である。
現在の管理局では、無限書庫の資料探索担当部署は形式上はグレアム提督の直轄とされており担当官は一人しかいない、事実上の閑職である。
まず蔵書の整理からはじめなくてはならないので、何も出てこなかったら、というより期日までに見つけられなければ存在しなかったのと同じ扱いになる、というのが慣習だ。
それでも最近格納されたもの程度なら、数日あれば出てくることが多いので、クロノもこれまでに何度か利用していた。
総合窓口の職員が書庫内へ連絡を取り、しばらくして、入館証をクロノに手渡した。
フェイトとアルフはいまだ、本局内の拘置施設で軟禁された状態である。面会は開廷までの間に何度か行えるが、早く安心させてやりたいというのが正直な思いだ。
書庫中心部の周囲に、間に合わせのように設置された小さなオフィスが、現在の無限書庫司書の執務室である。
とはいっても、今の司書はグレアム提督の旧い知り合いという以外はあまりはっきりしない風変わりな局員です、と受付の職員はクロノに言い置いた。実質、日がな一日蔵書をいじくりまわして、好き勝手に調べ物ができるし外出もほぼ無制限だ。
そんなのんびりとした場所ではあるが、それは外部から見た印象でしかない。
「ハラオウン執務官──必ず来ていただけると、思っていました」
机にうず高く革本を積み上げて、彼女──クロノにとっては今もっとも心惹かれる女性──は眼鏡を置いた。
「アインスさん」
「提督から聞きました。PT事件のあらましも──」
「僕も意外でした。貴女が、まさかこんなところにいるなんて」
アインスには二つの顔があるのだとクロノは思っていた。
敬愛する艦長を喪い、内勤にこもりながら彼を弔い続ける深窓の佳人。
非合法すれすれの密偵活動を行う、管理局遺失物管理部のエージェント。
表情も違えば言葉遣いも違う。ふわりとした、雲のような柔和な女性、そして、男勝りな怜悧かつ冷徹な女捜査官。
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どちらが彼女の本性だろうか、としばし思案する。
書物を扱うための眼精疲労緩和の眼鏡をかけるアインスの顔は、知的で優しく、昨日地上本部前の大通りでスナイパーライフルの魔力弾からクロノを守ったときの彼女とはまるで別人のように見える。
クライドの墓に手を合わせ、思い出を守っていた彼女。クロノに闇の書の存在を語り、女としてクロノに接してきた彼女。
「ここにはなんでもあります。さかのぼれば、過去数百年間もの文献があります。その中にはもちろん、今管理局が追っているロストロギアに関する記述も──闇の書だけではない、ジュエルシードに関するものもあります」
「フェイトさんをなんとか助けたいと思っています。彼女の辛い運命を僕は放っておくことはできません」
「好き、なんですね」
「えっ?」
外した眼鏡を机に置いて、オフィスチェアの座面を回してアインスはクロノに向き直った。
管理局員の制服に包まれた胸が、堅いスーツによってなおさらに強調されている。局員制服は支給されるときにあらかじめ採寸されているが、あとから主計課で仕立て直しを依頼することもできる。
サイズにすればどれだけの数値になるのだろう、アインスの豊満なバストと肢体を包み込む制服は、そのような趣味がないと思っていたクロノをさえ激しく煽情する。
「何も知らない少女を救う、それは彼女にとっては自らの存在意義をさえ決定付ける──きっと惚れるぞ、そのフェイトという娘はお前に──」
人格の切り替えはどうしているのだろう。気分の問題だろうか。クロノをからかうように、アインスはいたずらっぽく笑う。
「い、いえ僕は決してそのようなつもりは」
「いいんだ、彼女の感情は彼女の自由だ。それに──それを言うなら私も同じだ」
「──どういう──ことですか?」
オフィスチェアから立ち上がり、アインスはクロノに歩み寄ってくる。
一足を踏み出すごとに、ぱんと張った太ももの肉が、制服のタイトスカートを艶かしく盛り上げる。胸だけではない、腰つき、尻回りも途轍もない大きさだ。スーツを着ていてさえ、いやスーツだからこそ強調されるのか。
しなやかなメスの肉食獣のようなアインスを前にしてしまうと、クロノはもはや射竦められた獲物になってしまう。
「クロノ──私はお前に会えて嬉しかった。この運命を絶対に手放したくない。これは、私の欲望だ」
近づく。アインスの、スーツの下のブラウスは第二ボタンまで外していて、胸の谷間が見えている。
この部屋には、いや無限書庫の中には自分とアインスの他には誰もいない。
まんまと彼女の根城に入り込んでしまったのだ。逃げられない、と、かすかな期待をこめてクロノは悟った。
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投下終了です
無限書庫司書!この時期ではまだ稼動はしていないはずですが
これでユーノ君の先輩にもなれますね
そしてクロノきゅんはまずアインスとエイミィと二人にアレしてコレして
ヒロインは今後もどんどんふえまする
ではー
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エイミィ可愛いよエイミィ
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更新頻度がクソ高い上にエロくて面白い、GJだ。
エイミィが初々しくて可愛いなぁ。
アインスは妖しくてエロい。
そして文章が上手い……同じ書き手として自信を無くしてしまいそうだ。
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>>667
なんという可愛さ!
GJ!!
そしていよいよ
VIVIDフルカラー2巻発売の発売
温泉シーンでスバルのフルカラー肌色つやつや『腋』が拝見できれば
エロパロの職人の筆も進むであろうw
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ご無沙汰しております。一本漸く書き上がったので投下させていただきます。
・GODネタ
・ヴィヴィオ×ユーノ
・フェイトさんの扱いがヒドイです。
・陵辱有り
・例によって実用性は期待しないでください。
・タイトル「THE GEARS OF DAMENINGEN」
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新暦六六年三月、時の旅人アミタとキリエの時間移動の余波によって十三年後の未来から突如として海鳴市に放り込まれたヴィヴィオは、
偶然にもアミタを追うユーノとであってしまった。
「えええっ? ユーノ司書長、ちっさ!
変身魔法?
こんな場所でそんな姿で、何されてるんですか?」
彼女の驚きは当然の事であるが、この時代のユーノにしてみれば出会った事のない人物であるし、配属間もない民間協力者だ。
クロノの執務官補佐という名目で、独自の人事・予算権限を持っているが、無限書庫における役職はまだ只の司書に過ぎない。
「ええッ? あの、どこかでお会いしましたか? それに司書長って…?」
「いや、だってユーノ司書長は、無限書庫の……」
(はっ!
司書長、ホントに驚いてる……?
ていうかまさか、まさかこれって幼児プレイ!
でも相手の人がいないのに子供姿という事は、司書長は強制的に変身魔法をかけられている状態?
そりゃ何してるかなんていえないよね!
他人の振りするしかないよね!)
ヴィヴィオの名誉の為に断っておくべきであろうが、新暦七十九年のミッドチルダにおいて時間移動魔法はその理論の片鱗すら見つかっておらず、
時間移動のロストロギアなどアルハザード消失後のおとぎ話にしか存在しない。
その為、常識人であるヴィヴィオは、自らが時間移動したなどという結論に至らないのは、至極当たり前の事なのである。
「確かに僕は無限書庫の司書ですが、入ったばかりですし……司書長は別の方ですよ?」
今代司書長のスタンレー・スチーマは、
管理局内の派閥闘争に敗れた末に流れ着いた人物だけに司書として有能とは言い難いが、十分に尊敬するにあたう人物だ。
故にユーノは、ヴィヴィオの言葉の意味を全く理解できず、彼女の元に届いた思念通話気付かなかった。
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《大変ですヴィヴィオさん! こちらは今、小さなヴィヴィオさんのお母様と!
それに今は、新暦六六年だとか!》
《やっぱり!
(自分まで子供姿になった上、それに時代設定まで合わせるだなんて流石だよ!)
あのあの、とにかく、ここは、二時間ほどフェイトママの事を足止めしてください!》
《え? いえ、こちらにいらっしゃるのは……》
アインハルトの言葉が最後まで伝わらなかったのは、ヴィヴィオがクリスに命じて広帯域通信妨害を行ったからであった。
「どうも話がよくわかりませんね……
済みません、ちょっと詳しく聞かせてもらっていいですか?」
「はーい、今行きますね、ユーノさん」
この時もし、ユーノがなのはやアースラとの思念通話チャンネルを能動待機にしていれば、
ヴィヴィオの行ったジャミングに気付き、その後の事態は変わっていたかも知れない。
ヴィヴィオはユーノの両手をとって、更にもう一歩近づき、仮初めの身長差を利用して彼の視界を豊かに育った胸で一杯にする。
「あ…あの……」
眼前の豊満な隆起に顔を真っ赤に染めながらユーノがヴィヴィオを見上げる。
(う〜〜ん、ウブいなぁ〜〜)
「実を言うとですねユーノさん、私空飛べないんです。ですから、人目の付かない所に降りませんか?」
合理的な理由だ。
ユーノにしてみれば魔法の存在しない海鳴市の上空で不用意に浮かんでいるわけにはいかないし、
そうでなくともフローターフィールドを使っているベルカ系らしい人物は恭順の姿勢を示しているのだから、墜落防止の為に地上に降りるべきだ。
ヴィヴィオにとっても、アインハルトに時間稼ぎを頼んだとは言え理由を話していない以上、最悪フェイトに唆されて二人で探しに来るかも知れない。
ならばフェイトから見つからない様に隠れる必要がある。
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「じゃあ、あそこのビルの屋上に」
ユーノは社員が全員帰ったのだろう、灯りのついていない小さなビルの屋上に視線を送る。
「あ、その(逃がさない布石として)ユーノさんに掴まっていいですか?」
「大丈夫、ちゃんと降りるまで手を放したりしませんよ」
(も〜〜ユーノさんってば紳士過ぎるよぉ!
わたしを萌え殺す気?)
「……駄目……ですか?」
零れない程度に瞳を潤ませ、不安げに首をかしげならもう一度問い掛けると、ユーノは仕方なしに頷く。
「有難うございます!」
そのまま正面からユーノを抱きしめた。
さて先ほど言った通り、ユーノの目前にはヴィヴィオの乳があるわけで、彼の頭はモギュッとそのバンペイユに包まれる。
「あの、えっと………」
「ン………アン、くすぐったい………」
割と男の子の本能に逆らえないユーノであるが、紳士道を発露すべく、抗議の声を上げかけて、何やら艶めかしい反応が返ってきて押し黙った。
およそ一年前の温泉旅行と一緒で、ユーノは平常心、平常心と心の中で何度も繰り返し、しかしポユンポユンの殆ど未知なる感触に心奪われる。
お陰で背中に回されていた右手が少しずつ下がっていっている事に気付けなかった。
ビルの屋上まで後五メートル……二メートル……一メートル…八〇センチ…五〇センチ………
平常心の大合唱とポユンポユンと女性の甘い香りに思考の八割を埋め尽くされながら、ユーノは着実に無視界着陸を成功へと導いていく。
そして残り一〇センチを切ったその時に、ヴィヴィオが右手をユーノの性器をぐにゃりと掴んだ。
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「ヒャ!」
少女の様な悲鳴と共に飛行術式が霧散する。
「ユーノさんのおちんちん、勃起してる」
ヴィヴィオが己の胸に沈めた少年に囁きかける。
彼女が気付いたのはもっと上空でだ。身体を正面から密着させているのだから、気付かないはずがない。
唯、ユーノにそれを自覚させる為にまさぐり、囁いたのだ。
羞恥心から身をよじるユーノを、ストライクアーツで鍛えた両腕は逃がさない。
バリアジャケットの上から何度もユーノのものをなで回す。
「……やめて・…ア…ン……くださ……お願……す」
懇願するユーノの吐息を感じながら、ヴィヴィオは弄り続ける。
「こんなにパンパンに腫らしておいて気付かないと思う方がおかしいですよ」
せめて逸物を握る手の動きを邪魔しようと、ユーノは太股に力を込めてヴィヴィオの腕を挟み込む。
しかし関となるべき太股が既に突破された後では如何ほどの効果もなく、
ヴィヴィオの白魚の様な手は思う存分に暴れ回る。
「そんなにくわえ込まなくても、止めたりしませんよ」
「……違………」
涙ながらに否定する。
「違くないですよ」
耳朶をはみ、舌先で耳穴をほじる。
「イヤ…ア……止め……」
ユーノは必死にこの謎の金髪お姉さんから逃れようとするが、
いつの間にか背中に展開された追突保護用魔法を応用したヴァイヒシルトによって、立った状態のままで寝技を決められていた。
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右手の位置が非常に不穏な所にあるとは言え、
寝技というのは一度決まってしまえばそれを覆す事は容易ではなく、ましてユーノはそういった技術に詳しくない。
故に、必死に藻掻くが、それは只の体力と気力の浪費に他ならなかった。
五分と経たないうちに疲れ果て、抵抗できなくなったユーノをヴィヴィオは更に二〇分余りも玩ぶ。
左の耳は唾液にまみれ、バリアジャケットのズボンは、カウパー腺液でじっとりと濡れる。
そうして漸くヴィヴィオはユーノを解放した。
支えを失い、ぺたりと床に座り込んだユーノは、荒い息と共に緋と碧の瞳をぼんやりと見上げる。
股間がむずがゆく、自らの手で触ってしまおうかという思いと、体力を使い果たした事による気怠さ、そして羞恥心がせめぎ合う。
「……ハの………」
言いさして、今度は唇を奪われた。
舌が口中をナメクジの様に這い回り、蛸の足の様にからみつく。
「ン……ム……ンン………プはッ
知ってますか、ユーノさん。これ、私のファーストキスなんですよ?」
本当にこの女性は誰なのだろう?
出会ってから何度も繰り返している、そして答えの出るはずがない疑問の答えを、霞の掛かった頭で探す。
しかしそれは、考えるという行為に姿を借りた現実逃避でしかなくなっている。
「ウフフ、セカンドキスはおちんちんにしてあげますね」
言ってヴィヴィオは、スクライア一族の伝統的な様式に則ったバリアジャケットの腰紐を解く。
その下、一本の支柱によって天幕を張った下着は、次元航行隊で十五年以上もの採用実績がある合成繊維のボクサーパンツであった。
湿った下着も剥ぎ取ると、白く、包皮に被われた肉棒が姿を現す。
「フェイトママ、ここまで再現してるんだぁ」
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スクライア一族に割礼の習慣がないというのは本を調べて知っているが、
目の前にあるこれが歴史的事実なのか、母親の趣味なのかまではヴィヴィオには判らない。
「では……頂きマース」
下唇を一度舐め、口の中に溜まった唾液を飲み込んで、ヴィヴィオはユーノの陰茎を一息に頬張った。
「ヒャぁン!」
背筋を駆け抜ける快楽にユーノはビクリと痙攣する。
「フィんハんハんフェフね」
「やぁ、喋っちゃ………」
ユーノの両手は押し寄せる快感のなすがままにヴィヴィオの頭を掴む。
見知らぬ感覚から逃れようとしているのか、貪ろうとしているのか判らずに、ただヴィヴィオの頭に掴まる。
その様な意志を持たない両腕などに性お……
聖王がその振る舞いを押しとどめられるなど有り得ず、ヴィヴィオはユーノに快感をもたらそうと頭を振り続ける。
実戦経験など無いヴィヴィオの行為は、単純な上下動の繰り返しに過ぎないが、
自ら慰めた事のないユーノにとっては過剰なまでに刺激的で、理性も我慢も瞬く間に限界まで削り落としていく。
「やぁ、だめぇ!
出ちゃうッ
なんか出ちゃう!
おしっこ出ちゃうよぉ!!」
咆吼、そしてヴィヴィオの咥内に粘性の液体をまき散らした。
ヴィヴィオは初めての味と食感に嘔吐しかけるが、意思の力でそれを従え、一滴たりとも零すまいとの覚悟と共に咥内から肉棒を引き出す。
目尻に涙を浮かべながら天を仰ぎ、ユーノの吐き出した精液を嚥下する。
「マズいぃ、なのはママのマンガと全然違うぅ」
自分が出させて自分で飲んだというのに、ヴィヴィオは身勝手な感想を口にする。
「…なのはや、フェイトを…知っている……の?」
荒い息と共にユーノは問い掛ける。
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「ン……そう言えば、まだ私と会った事のない設定ですよね。そうなると、私も知らないのかな?」
笑いながら小さな子供の様に小首をかしげる。
「設定?」
「未来から来たヴィヴィお姉さんが、憧れの上司に処女を捧げるというシナリオです。
子供時代に戻って幼馴染み同士が一線を越えるよりも燃えませんか?」
笑いながらバリアジャケットを脱ごうとして、その手を止める。脱ごうにも、脱ぐ為の繋ぎ目がなかった。
鍛錬と試合しか想定していない彼女のバリアジャケットは、それ以外の生理現象に伴う所作に向いていないのだ。
「ん〜〜」
少し悩んでヴィヴィオは自らのバリアジャケットの股間を破く。
「アハ、見てくださいユーノさん」
そう言ってヴィヴィオはバリアジャケットを破くのに使った右手を握りしめたまま、ユーノの前に突き出した。
手を開くと、握られていたバリアジャケットの破片が魔力素へと変換されて淡い虹色の光を放ち、
指の間で糸を引く愛液をテラテラと映し出す。
「自分で弄ってないのに、こんなに濡れちゃいました。
私も、ユーノさんの事をいえないエッチな娘みたいですね」
その妖艶な姿と匂いに、幾ばくかの緊張を失った陰茎が再び天を向く。
ヴィヴィオがそれを跨ぐように膝立ちすると、右手で自らの秘部を開き、
自らの股を潜らせた左手で、垂直よりも更に前傾しているユーノの陰茎を垂直まで引き上げる。
秘肉と亀頭が触れ合うまで腰を下ろしたヴィヴィオのゆっくりと位置を合わせる仕草がもどかしい快感を与え、思わずユーノの腰が浮く。
「フフフ大丈夫ですよユーノさん。私、逃げたりしませんよ。
それじゃあユーノさん、子供ユーノさんのおちんちんが、おとなヴィヴィオの処女を奪う瞬間、見てて下さいね」
言って、一息に腰を下ろした。
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「……フぁ!」
「……イッ」
ユーノは本能の求めていた快楽から、ヴィヴィオは純潔を失った痛みから声を上げる。 両腕をついて鈍痛に耐えるヴィヴィオは隠しきれない苦悶の表情を浮かべるが、やがて引いていく痛みと共に消え、満たされた心の儘に惚けていく。
「…エヘヘェ……ユーノさんと繋がったぁ、夢みたい」
苦悶と、見た事のない壊れた表情に、ユーノは快楽によって手放しかけた理性の存在を思い出す。
「あの……お…お姉さんん!」
「まだ痛いから、これで我慢してくださいね?」
怯えるユーノの言葉を遮ったのは、ゆっくりと前後に腰を動かすヴィヴィオの膣からもたらされた快楽だった。
「…ア、これ良い………」
予期せず、ユーノの陰茎がGスポットに中り、自分の指では味わえなかった刺激にヴィヴィオの唇から甘い吐息が零れる。
「ヤぁ……お姉さん……」
ユーノは口での奉仕では味わえない圧倒的な締め付けに苦悶の表情を浮かべながら、
この快楽から逃れる為にヴィヴィオの躯を引き離そうと腕を差しのべる。
「オッパイですか? 勿論触ってOKですよ」
再び虹色の魔力素が夜風に霧散し、ヴィヴィオの、二人の母親に匹する量感の乳房が夜風に曝される。
そしてユーノの両腕に自分の手を添えて、胸へと導いた。
「どうですかユーノさぁん。張りなら、フェイトママにも負けない自信があるんですよぉ」
「そうじゃなくて……」
「こうですかぁ?」
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続きの言葉が出てくる前に口が塞がれ、視界を被われた。
ヴィヴィオが完全にユーノの上にもたれかかり、彼女のバンペイユが彼の顔を覆ったのだ。
まだ誰もユーノが人間であると知らなかった当時の高町家で、何度か美由希に抱かれたり風呂まで連れ込まれたりした事もあったが、
その時とは比べものにならない質感とむせるような雌の臭気がユーノを襲う。
「ユーノさんユーノさんユーノさん……」
痛みに慣れたのか、それとも快楽に塗り潰されたのか、ヴィヴィオの腰の動きがだんだんと激しくなる。
「……イいよイイよ、おちんちん凄いよ」
視覚をふさがれたユーノの脳は必然的に他の感覚をもって不足した情報の取得に務める。
それはつまり、より原始的な本能に直結する感覚を優先させるという意味でもあり、
彼の陰茎は心に抱えた恐怖とは真逆に、彼を包む熱を感じようと固く大きく聳えていく。
「来るよ、来るよ来るよォ」
「出ちゃう、出ちゃうよ、お願い止めてぇ!」
「ア、ア〜〜!」
淫靡な水音を立てて腰を振るヴィヴィオはその果てに、熱い精液をその身の内に浴びて果てた。
結局、ヴィヴィオを信じてアインハルトが決死の思いで稼いだ一三七分という時間は、ヴィヴィオがユーノを貪る為にだけ使われ、
自分たちが時空遡航に巻き込まれたと知ったのは、転送ポートを借りる為にハラオウン邸を訪れた時であった。
おわり
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なんでうちのヴィヴィオは変態さんなんだろう……
尚、ハラオウン邸を訪れた時のヴィヴィオとアインハルトは大人モードではなかったので
ユーノ君暴行事件は迷宮入りしました。
では、またその内。
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うそつき! このエロさ余裕で実用性あるじゃないっすか!!
本当に超硬はんはいけずやわぁ……
おねショタエロGJ!
実にエロい。
しかしこれ下手すると親子間で修羅場が。
いいぞもっとやれ!
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シガー氏の鉄拳の老拳士の続編をずっと待ってるんですがもう無理なのかな…?
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STS軸で第三勢力の介入により凌辱される機動六課とスカリエッティ一団ってないかなー(チラッ
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>>683
なんというかその……すいません
ぶっちゃけると、書く気はあります、っていうかもう結構前から書いてます。
ただそれが自分の納得の行くクオリティに行かないので、なかなか投下できないでいます。
鉄拳シリーズは出来るだけ良いものを投下したいのです。
もし許していただけるなら、もう少し待っていただけないでしょうか。
代わりと言ってはなんだけど、投下します。
短編、非エロ、ユーノくん、タイトル『世界最高の奇跡』
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世界最高の奇跡
「あ、ユーノくん」
仕事で残業した帰り際、出会ったのは十年来の知り合いだった。
一瞬、どんな顔をしていいか分からず、ユーノは曖昧な微笑を浮かべる。
「なのはも今帰り?」
「うん」
「そう」
自分で言いながら、ユーノはもっと気の利いた事が出ないのかと自嘲したくなった。
それきり会話は止まり、どちらが話題を振るでもなく沈黙が続く。
脚だけは動き、なんとなく一緒に帰る。
ぎこちない距離感。
漫然と。
いつしかなのはの家路とユーノの家路が分かれる場所へと到達した。
「じゃあ、さよなら」
「うん」
そんな味気ない言葉を交わして、ユーノはなのはの後姿を見送った。
そうして、幾度目か分からない後悔を噛み締めた。
「はぁ……なんでもっと、話したりできないかな……こんなんだから僕は……」
――いつまでも経っても告白できない。
そう、心の中で呟いた。
□
なのはと別れてから、ユーノは自分の不甲斐なさに鬱々とした気分を味わいながら漫然と夜の街を歩いた。
まるで月の光に魅せられた夢遊病者のように。
いざなわれたかのように、彼がたどり着いたのは一軒のバーだった。
軒先にこじきめいた風体の、ボロボロのハンチング帽とコートを着た男がいた。
男は帽子のつばの下に隠れた目でユーノを認めると、ちょいちょいと手招きする。
「どうぞ、いらっしゃい」
「え? あ、あの……」
「いいからいいから、おはいんなさい」
当惑するユーノだったが、強引に薦める男の雰囲気に負けて、店の戸を潜る。
そこには彼の想像もできない光景が広がっていた。
「あ、また来た」
「今度はどんな僕だ?」
「やあ」
「驚いてるな」
「こんばんは」
「いらっしゃい」
「そこ座ったら」
「まったまった、まだ現状を理解できてないよ」
幾つもの声が、同じ声が響く。
幾つもの顔が、同じ顔がこちらを見た。
見慣れた目鼻立ち、毎日鏡の前で見ているもの。
それはユーノだ、ユーノ自身だ。
-
バーの中には無数のユーノが居て、ユーノを見ていた。
「う、うわあ!? なんなんだこれは!?」
「驚きなさんな」
背後から声。
店へと招き入れた小汚い男だった。
ユーノは思わず声を荒げ、男に問いただした。
「あなたはさっきの……い、一体これはなんなんですか? 何かの幻影魔法ですか?」
「いいえ違います。みんなあなたですよ、本当の、本物の、実体を持ったあなたです」
「なんで、そんな……こんな事が……まさか」
「そう、お気づきでしょう。ロストロギアですよ。ほんの少し、時と空間をいじくる、ね」
こんな事が出来る代物は限られている。
先古に作られた魔法技術の遺物にしか、時間や空間への高度な干渉など出来まい。
「別の世界の……僕、がそういうものに触れた、とかなんですか」
推察しうる可能性を問う。
ユーノ自身には、そんなものに触れた経験はなかった。
ならば必然的に原因は別の世界線のユーノという事になる。
「まあ、そんなところですかね。安心なさい、この珍事は今夜限りだ」
「ならいいんですが……」
「皆さんもう事態を受け入れて、酒席がてらに語らってらっしゃいますよ。あなたもどうですか」
「はあ……」
薦められるままに、ユーノは手近な席に座った。
カウンターの向こう側でシェイカーを振るうバーテンと目が合う。
バーテンもユーノだった。
左の席もユーノ。
右の席もユーノ。
ユーノはなんともいえない気分になった。
「あなたはバーテンになった僕なんですか?」
「いや、酒好きなだけだよ。バーテンの役を買って出ただけさ。とりあえずワインでもいくかい? ワインを頼む僕が多いんだ」
「じゃあ、はい」
グラスに注がれた白ワイン、やはりというか、ユーノの好みの銘柄だ。
軽く一口舐めるユーノに、左のユーノが問い掛けた。
「ねえ、君はどんな生活をしてる? 人間関係とかどう?」
「どう、って言われても……君のほうはどうなんだい?」
「そうだなぁ。結婚はしてるよ、はやてと」
「ええ!? は、はやてとなの?」
驚きのあまり酒を吹きそうになった。
自分がはやてと結婚、想像もできない。
そもそも自分と彼女はただの友人関係で、それ以上の仲になるきっかけなどなかった。
だが、この自分にはそれがあったのだろうか。
驚愕に染まるユーノに、さらなる追撃が右のユーノから浴びせられる。
「僕はフェイトと付き合ってるかな」
他のユーノたちもその会話を聞きとがめ、自己紹介とばかりに言い出した。
「僕はリンディさんと結婚したよ」
「ああ、僕はスバルと交際してるね」
「キャロと結婚したね」
「アインスとギンガとディードとドゥーエとすずかが愛人」
「クロノの妻です」
「おにいさんのお嫁さんに」
と。
ユーノたちのあまりに多種多様な恋愛関係に、ユーノは絶句した。
そもそも妻や嫁とはどういう事だ。
生まれてこの方異性と(もちろん同性ともだ)付き合った事のないユーノには、とても同じ自分とは思えない様だった。
「君は誰か特定の相手と付き合ったりしてないのかい?」
「え、ああ……うん。研究とか書庫で忙しいし」
ここにいるユーノのほとんどはユーノと同じく無限書庫の司書長をしているらしい。
稀にスクライア族で遺跡発掘に専念しているユーノもいるが、考古学研究に勤しむのは変わらなかった。
ただ務める場所や任地の違いはあり、特に恋人との交際は大きく変わっていた。
出会い方や馴れ初めは諸々あるが、彼らは一様に想いを遂げて恋愛の勝利者となっていた。
だがそこでユーノは一つの事に気付いた。
「ねえ、そういえば」
「ん? なんだい?」
「この中で……なのはと付き合ってる僕はいないの?」
しんと、店の中が静まり返る。
一瞬言葉をなくしたユーノたちは、それぞれに視線を合わせ、そして苦笑した。
「ああ」
「君が来る前に話し合ったんだけどね」
「誰もいないんだよ」
「なのはに初恋した僕は多いけど、交際にまで至った僕は皆無さ」
そう、口々に言うユーノ。
彼らの言葉に、ユーノは愕然となった。
誰かが、そういう運命なのかもしれない、と呟いた。
運命。
思わず噛み締めた。
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もしそんなものがあるのなら、自分となのはは絶対結ばれないのだろうか。
「……」
ユーノは目の前の酒をぐいと一気に飲み干した。
何ともいえない味がした。
□
「もう行かれるんですか?」
「はい」
しばらくユーノたちと酒と談笑に耽った後、ユーノは早めに店を出た。
酔いは少ない、頬をなでる夜風の為か、それとも冴えた意識の為か。
店にいざなった小汚い男が、帽子の下から含みの在る視線をよこす。
なんとはなしに、ユーノにはその男の正体が分かった。
「じゃあ、さようなら。ユーノ」
「ええ。さようなら、ユーノ」
つい、と帽子のつばを押し上げた奥にあったのは、見慣れた顔と眼差しだった。
きっと、彼がこんな席を設けたのだろう。
彼がどんな自分なのか、あえて聞きはしなかった。
ユーノはそのまま何も言わず、去って行った。
向かう先は自分の家ではない。
向かう先は……
□
「はーい、誰ですか?」
夜、いきなり室内に響いたインターフォンに、なのはは慌てて寝巻きの上にパーカーを羽織って応答した。
こんな時分に訪れるのは悪戯か何かではないかと想ったが、あにはあらんや、カメラに映る相手は、つい先ほど別れたばかりの知己だった。
「ユーノくん? どうしたのこんな時間に」
「あ、ごめんなのは。ちょっと良いかな、直接会って、話したいんだけど」
「え、うん……良いけど」
突然の来訪に訝りながらも、なのははそのまま鍵を開け、ユーノを迎えた。
「中入る?」
「いや、その前にちょっと言いたい事があるんだけど」
「何?」
「なのは、好きだ。結婚しよう」
「……え」
時が止まった。
それはあまりにも唐突で、脈絡のない申し出だった。
一秒、二秒……たっぷり十秒かけて、なのはの脳髄は彼の言った言葉の意味を理解する。
「あ、あの……え? え?」
かっと頬が熱くなった。
こんな時どうすればいいのか、まるで分からない。
彼の目を見る。
自分の顔を、瞳をじっと見つめてくる眼差し。
それは真っ直ぐで、嘘や冗談などという気配は微塵もなかった。
思わず恥ずかしくなり、なのはは視線を逸らす。
「な、なんで……いきなり、そんな事いうの……?」
「今日、分かったんだ」
「何を?」
「自分が凄い奇跡と幸運に見舞われてるってこと」
「え?」
彼の言わんとする事が分からず、首を傾げる。
ユーノは言った。
それは自分でない自分と、自分が進まなかった道を行く自分を見て理解した事だった。
「なのはと出会えたのは、なのはにこうして手が届くのは、凄い奇跡だって事。僕はこの奇跡を逃したくない」
そっとなのはの手に、ユーノの手が触れた。
大切な宝物に触れるように。
震える指先。
自分を想い心の丈が、伝わってきた。
それ以上の逡巡はいらなかった。
なのはは、そっと頷いた。
そうして唐突に、突然に、二人の関係は友人から恋人というステップを飛び越えて、夫婦になった。
自分の好きな人が、自分を愛してくれる、それは些細な、どこにでもある最高の軌跡。
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投下終了。
昔読んだ藤子・F先生のSF短編で、色んな世界線の自分が集まって〜みたいながありまして。
F大先生へのオマージュを捧げつつ自分なりに純愛モノにしてみた的な。
そして遅ればせながら超硬合金氏のSSすごくエロかったです・・・・おねショタ、そういうのもアリか。
なんつうかヴィヴィオえろすぎ、いいぞもっとヘンタイで!!
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あー、最後のところ誤字だ。
奇跡が奇跡になってる……
すいません司書様、保管庫入りの際は訂正お願いします。
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>>689
GJ!すげーいい。心に染みるユーなのでした
おちんぽみたいなバカネタかと思ってたら良い意味で期待を裏切られた
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誤字訂正依頼でさえ誤字・・・・今夜の俺はもうだめだしぬ・・・・
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翻案元を知っていたので
なのはと結婚した世界のユーノと入れ替わったら
植木等のハイそれまでヨな展開かと戦々恐々しながら読み始め、
そしてほっこりとさせていただきました。
GJです。
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……GJ
ひたすらにGJ
幸せになれ、ユーノ
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>>689
GJでした。
他のユーノの話も見てみたいと思ったけどよく考えたら…
なんだ、ユーノに限らず色々見てるやw
けどこういうSSを読むと次元の門の守護者或いは門そのものの神性を連想すんのは俺だけか?
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>>690
B.Eみたいに繋がらないのかなと
思って読みましたが、そもそも
題名でハピエン宣言してましたねGJ
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>>689
GJ!
いろんなユーノがいる中で、しっかりおにいさんのお嫁さんになったユーノがいるのに笑ったw
全ユーノくんお幸せにね!
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>>692
慣れない純愛物を書くから……
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GJ
だが、なのはと結婚できたユーノを祝福する気持ちより、
「クロノの妻」っていう字面のインパクトが勝ってしまうw
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>「アインスとギンガとディードとドゥーエとすずかが愛人」
「クロノの妻です」
俺の話の設定、使ってくれたんだ、と思ってみたら、次の行で吹いた。
クロノの妻って。
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実はユーノは女の子だった!
というユノクロ物があったが、それかな?
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シロクジラ氏の司書長は女の子あたり?
あとは当人のユーノくんは俺の嫁が……
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vividフルカラー2巻見たがティアナが凄いエロいな
一体いつの間にあんな巨乳に成長したんだ?
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stsから4年ばかし経って、ティアナも執務官として活躍しているからな。
きっと世間の荒波にもまれて大きく成長したんだろうさ。
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>>クロノの妻
正しくシロクジラ氏の『司書長は女の子』のネタ。
アレ凄い好きなんよ。
パツキン巨乳眼鏡っ子とかたまらん…… (*´Д`)ハァハァ
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>>704
つまりオッパイパブに潜入捜査してたら客の夜天の主に揉まれたり
ロストロギアの暴発事故に巻き込まれた所を助けに来た特別救助隊員に揉まれたり
人身売買組織から救った赤ん坊に授乳する為に上司共々、龍騎士に揉まれたりしたんですね。
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>>705
男女の性別入れ替えて、もう一回最初から「リリなの」を…
フェイト(男)とか、はやて(男)とかがアレ過ぎる…ショタ時代はともかく、青年期のソニックフォームとか…ウホッ
でも『元男性』な女性陣が凄くヒロインしてるという…
女の子ばかりで美少女だとかそんな事どうでも良くなってく作品が多い昨今
この発想は重要と思うんだ
いや「こんな可愛い子が女の子なワケないじゃないか!」というのも好きだけど
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そういえばふと思ったんだが、スバルやキャロとくっ付いた世界線のユーノ君はいたけど
アリサやらティアナやらヴォルケンズ三人の中の誰かやらとくっ付いた世界線のユーノ君はいないのな
居たけど単に見切れてたのか、いつも一緒で二人が別行動する事無いから呼べなかったのか
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ティアナ・ヴォルケンズ辺りはともかくとして
アリサ・すずか・美由希なんかとくっ付いたユーノは単に海鳴在住で来られなかっただけだったりして
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戦闘機人に負けてぐちゃぐちゃに犯されるティアナタソ希望
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>>707
ナンバーズ(♂)
スカさんのアジトがイカ臭くなるな
機動六課隊舎でもエリオ(♀)が一人だけ女の子とか間違いなくフォワード陣の性欲処理係にされる
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>>711
そこはキャロ(♂)との少年少女カップルに配慮してやるのが紳士だろう
他の六課メンツだとザッフィー(ケモ耳)、グリフィス(キャリアウーマン)、ヴァイス(お気楽お姉さん)になるか
盗撮写真の競争が熱くなりそうだな
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性別反転すると、ゲンヤさんが凄く健気な未亡人に
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>>712
>ヴァイス(お気楽お姉さん)
ベッドでは卵子にスナイプされるまで読んだ
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こんばんわ
闇と時と本の旅人 第4話を投下します
クロノ×アインス、ついに…!
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■ 4
アインスは内勤職員制服の胸ポケットからカード型ストレージデバイスを取り出し、クロノに手渡す。
カード型デバイスは戦闘用以外にも、管理世界におけるデジタル携帯機器の標準的な形状に用いられている。
アインスの制服は、胸の生地が大きく張って盛り上げられており、そこへポケットに物を入れれば、乳房の圧力によって締め上げられる様子がつぶさに観察できる。
クロノとアインスの身長差では、ちょうどクロノの目の前にアインスの胸が来る。
普通に立ったままアインスに身体をもたれれば、ちょうど胸の谷間に顔を預ける体勢になる。
眼鏡のレンズに瞳の赤色が反射し、アインスの目が幻想的にゆらめいて見える。くっきりとした力強い睫を纏った切れ長の目は、その表情によっては優しく垂れ、眼差しをくれる。
胸が激しく高鳴り、膝が震えている。アインスの視線に捕らえられ、クロノは自分の股間から、何かが漏れていくようにあふれ出すのを感じた。実際にもらしたわけではない、緊張のあまり、精気を吸い取られてしまっているように感じる。
手の震えを気取られないように必死で意識を保ちながらカードを受け取り、自分の着けている執務官用ポーチに入れる。
無限書庫に依頼していた、これまでに発見されていたジュエルシードの発動した記録および周辺住民への臨床データ。これをもとに、第97管理外世界でのジュエルシード処理が適切になされた事を証明する。
これを受け取りに来るだけだったはずだが、今は、その本来の用事を忘れてしまいそうになるほど、胸が切なく締め付けられる。
今日これで帰ったら、次に無限書庫に来ようとすればどんな用事を作らないといけないのか。アインスに会いに行くためにどういう言い訳を、リンディやエイミィにしなければならないのかということである。
そのこともアインスはお見通しだ。今渡されたカードを、そのまま持ち帰ればクロノはそれっきりだ。無限書庫から出てくる資料は、そのままではただ過去のことがらを列挙しただけのもので、整理はされていない。
これからの仕事の進め方を考えるなら、ここで、ここにいるうちに、資料のまとめを行う必要がある。
「使うならあの端末が空いている」
指差して示され、クロノはおずおずとコンソールに向かった。カードをスロットに差し込み、魔力投影のタッチスクリーンのスイッチを入れる。
とはいえ、こうしてアインスと二人きりで小さな部屋にこもるということは、それだけでも、クロノの意識を激しく惹きつける。
スクリーンに表示させた資料の文書を読もうとするが、なかなかまるで頭に入らない。
アインスは待っている。クロノが、自分に助けを求めてくることを待っている。この状態で、クロノがどうこうできることはない。できたらそれは大した自制心だといえるだろうが、それを思春期の少年に求めるのは酷なことだ。
コンソールの操作席に腰を下ろしたクロノは、そこから身を動かすことができなくなっていた。
席に座って作業を始めたのに、また立ち上がるということはアインスのところへ向かうということである。アインスのところへ向かうということは彼女に面と向かって話しかけることである。それは、今のクロノにとっては刺激が強すぎた。
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一方、クロノの向かい合わせの席についているアインスはコンソールに視線を落として自分の作業をしている。
クロノの位置からは、俯いた姿勢になっているアインスの目と眉根に前髪がかかり、さらさらの銀色が白い肌にコントラストを与えている様子が見える。
花びらのような白い瞼が瞳を隠し、なめらかな鼻筋、潤んで熟れた唇が、顔の肉感を強調する。少しの曇りもない澄んだ肌の頬が、白く輝いている。
そういえば昨日は意識しなかったが、年齢は、リンディよりは若いだろうか。化粧は最低限の薄いもので、口紅も塗っていないように見える。それでも、顔を飾らずとも稀有な美しさがある。
思えば、エイミィはまだ化粧はしない年齢だし、リンディも、たまに自宅で出勤前の身支度の様子を見ていると数十分もかけている。グレアムの下で修行していたとき、リーゼロッテにキスを浴びせられて首元などに口紅の跡をつけられた事もあった。
キスのときに口紅の味がしては気分が乗らないかもしれない、と思案する。大人はどうしているのだろう、とクロノは考えた。そして、今ならば、アインスに対してはそのような心配をしなくてもいいと気づく。
アインスも、対外的な業務を行うときは化粧をするだろう。女性の身だしなみとして、眉を整えたり口紅を塗ったりするのは当然だ。
口紅はどんな味がするのだろう。リップクリームと似たようなものだろうか。唾液に溶けて、飲んでしまっても問題は無いものだろうか。口紅が溶けるほどのキスは、やはり、公然の場所では避けるべきだろう。
何を調べているのだろう。無限書庫では、一応蔵書の整理という業務があるにはあるが、そもそも蔵書そのものの量が多過ぎ、収集される情報はまったく取捨選択されないまま蓄積されていくので資料としては使いづらいことこの上なく、管理局でも重視はしていない。
それゆえ、何らかの理由で第一線を退いた局員のとりあえずの雇用を確保するポストと位置づけられており、現に実際に業務を行っているのは今のところ、アインス一人である。
今、話しかけて大丈夫だろうか。彼女の仕事の邪魔をすることにはならないだろうか。柄にも無く、クロノは思考を激しく回転させて心配を繰り返していた。執務官といえば権限も大きく、多少の事なら一般職員をアゴで使えるとすら認識されている。
そんな執務官であるクロノが、自分の地位を忘れてこのように思慮しているのは、アインスに対する特別な感情に由来している事はもはや疑うべくもない。
無限書庫の中では、彼女にかなう者はいない。頭を下げて、彼女に乞わなければ仕事ができない。
まっさらの新人局員になったつもりで、アインスに、手取り足取り、腰取り、教えてもらわなければならない。
そうすることを、クロノも、アインスも、やりたいのだ。
そういう関係のやり方がある。二人きりで、つきっきりで教えてくれる。邪魔する者はいない。隣の席でうるさく電話したり雑談をする同僚もいない。ここでなら、気持ちよく作業ができる。
もちろん、気分転換に他の事も……。
ふらふらと、夢遊病者のように立ち上がり、クロノはアインスの席へ歩いた。歩く姿勢がおかしくなっているような気がしたが、もう、どうにもならない。
先日エイミィと散策に行った時、公園の庵の中で抱き合い、射精したが、ぎこちなさからほとんど発散できていなかった。
ただ無我夢中に抱きついて服の上から擦っただけで、きちんと愛撫をしたわけではない。ペッティング、といえるほどのこともしていない。結局あれから後は自宅でも、リンディの目も気になってろくに自己処理できず、数えてまる5日間ほど射精をしていない。
ほんの1ヶ月前まではそれでもなにも気にならなかった。第97管理外世界での一連の作戦任務の間も、もちろん自室で処理などすることはなかったし、高町なのはと接していてもそのような気分にはならなかった。
なのに、ここ数日は、ちょっと時間があくと下半身が疼いて仕方がない。最初は、なのはのことを思い出してなのかとも考えたが、やはり彼女にそのような感情はないと気づいた。
となればやはり、本局に帰ってきてから出逢った、あの銀髪の彼女に惹かれているからなのか──
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「アインスさん、少し、手伝ってもらっていいですか」
何を手伝う?邪な行為を連想してしまう自分が恨めしい。男はみな獣、などというのはからかいの言葉だと思っていたが、今の自分を考えると本当にそうだという気がしてくる。
「わかった。ジュエルシードはこれまでにもいくつかの次元世界で発見されている、ロストロギアとしては比較的研究が進んでいるから取り扱いのノウハウもある」
「ユーノたち、スクライア発掘団が見つけた21個も、ある程度のまとまった単位で使用されていたと」
「テスタロッサ女史が企てたように、数十個単位で艦船の動力として使うことが出来たようだ」
「やはり、それ単体ではそれほど大きな力は無いものということですね」
似たケースとしてはやはり、発掘直後に複数のジュエルシードが接近していた状態で魔力があふれ出すという事故の例がある。これについても、次元震の規模を算出し、第97管理外世界における事例と照らし合わせて故意性がない事を確認する。
クロノの席の隣に立ち、横から腕を伸ばしてアインスはコンソールを操作する。この立ち位置だと、腕を伸ばした事でスーツの生地が引っ張られ、それがバストをさらに押し上げて盛り上がりを強調させる。
ラフに着崩したブラウスの胸元の合わせ目から、胸の谷間がぷっくりとこぼれ出しそうだ。
アインスはクロノの右手側に立っているが、この体勢ではアインスの左腕が、クロノとアインスの胸との間をさえぎる格好になる。なんとかして左腕ごしに、彼女の胸を見られないか。クロノの背の低さでは、アインスが膝を屈めていても高すぎて見えない。
「何を見ている?」
「い、いえ」
「嬉しいよ、お前がそうやって意識してくれていると」
微笑み。凛々しく整った顔立ちがつくる、強さと優しさを兼ね備えた微笑み。
吸い込まれそうな美しさがある。彼女に心を奪われたら、それはきっと恋よりも怖ろしい。
「データの保存を忘れるなよ。……時間がかかるようなら、ここには仮眠室もある。リンディ提督に連絡しておくか?」
そうだ、これは仕事だ。仕事が長引いて、今日は泊まりになる──それ自体はなんら珍しい事ではない。
今はフェイトの裁判の初公判が迫り、仕事が増えているから。言い訳は出来る。
リンディもエイミィも、そう言われてクロノを疑わなくてはならない理由は無いはず。二人は、無限書庫にアインスがいる事を知らないはずだ。
だから、何も心配する事はない。そのはずだと、クロノは自分に言い聞かせる。
「そうですね……。これはもう少し、かかりそうです」
本当なら、手早く片付けてさっさとベッドへ直行したいところだ。それでも、フェイトのためにきっちり資料を精査しておこうとしたのは、クロノの理性がまだなんとか踏みとどまっていた証拠だった。
アインスに指摘され、確かにクロノは、自分はフェイトを意識していたと思っていた。
彼女はプレシア・テスタロッサによって作られたクローン、人造魔導師である。クローン体であるというだけでは、それは少なくとも医学的には普通の人間と全く同じである。問題になったのは彼女の人格形成である。
当然ながら、ただのクローンでは記憶は引き継がれない。胚から神経細胞が形成されていく段階で何らかの原始記憶のようなものが生成されているのではないかという仮説はあるがあくまでもオカルトの領域である。
プレシア・テスタロッサが求めたもの、すなわち死んだ人間を蘇らせることは、いかにクローンを用いても実現できるものではない。だからこそ彼女はアルハザードを目指し、そのためにジュエルシードを集めた。
フェイトは、生まれてからずっと、プレシアが所有している時の庭園で過ごしてきた。外の世界というものを全く知らなかった。
そんな人間を罪に問うことが出来るかといわれれば、現在の法制度では情状酌量の余地は大きい。
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「アインスさん──、今回の、PT事件は、グレアム提督は知っているんですか?」
「そうだ。機動一課から調査報告が上がった」
「しかし、僕らアースラには、本局からは何も音沙汰がありませんでした」
もし第97管理外世界におけるジュエルシード流出を本局が察知していたのなら、ただちに対策部隊が派遣されるはずである。それがなく、たまたま近くにいたアースラに調査任務が割り当てられた。
本局は何か、第97管理外世界に近づけない事情があったのか。確かに魔法技術のない管理外世界となると、大掛かりな捜査が難しいのはわかる。だがそれ以上に、本局の動きの不審さが目立っていた。
ジュエルシードの影響を過小評価していた──傍目にはそう見えるかもしれないが、クロノにとっては引っ掛かりがあった。
「正直、管理局の──上層部に、何かを企んでいる者がいる──ただの陰謀論だと僕も思ってたんですが、本当にそういう事がありそうな気がしてくるんです。
しかし、今回の事件は──、いってみればロストロギアの不法所持が問題なだけで、これが何かに影響するというような心当たりがありません」
喋りおえ、ため息をついたとき、不意にアインスがクロノの肩に手を回し、もたれかかってきた。
胸の柔らかさが肩に当たり、アインスの肩口からこぼれた髪が流れ、クロノの首筋から喉元までを撫でながら落ちていく。
心臓がどきりとした。ここ数日、味わうようになった、心地いい緊張だ。女性に接近されてどぎまぎするという、子供の頃だったらわからなかった感情。
男は、女に近づきたい、触れたいと願う。それは本能だ。男としての、欲望だ。
一般的にはそれは性欲だ。男は、ある程度の年齢になると、女とセックスしたいという欲望が生まれる。クロノももうそんな年齢になった。
椅子の上で硬直しているクロノに、アインスはゆっくりと手を回し、クロノの胸を撫でるように指を組み、クロノを斜め後ろから抱きしめる体勢になった。
クロノが椅子に座ったままなので、アインスは中腰で、クロノに身体を預けて体重を支える。アインスの重みをいっぱいに感じ、クロノは自分の肩に触れているアインスの乳房を、手で掴みたいという欲望が芽生えた。
「あ、アインスさん、とりあえずジュエルシードの資料はまとめました、少し休憩しましょう」
慌てて、席から立ち上がる。アインスも一旦クロノを離し、それでも近い距離を保って立っている。
アインスに見下ろされ、クロノは、とうとう観念した。
今日は、無限書庫に泊り込む。その目的はもちろんひとつしかない。
互いに、それは理解し、はっきりと言葉に出さなくとも互いに求め合っている。アインスはそっとクロノに手を差し出し、クロノも黙ってアインスを見上げながらうなずき、そっと手を取り、アインスの胸に飛び込んだ。
そのまま、しばし、立ったまま抱き合う。
両手を、祈るように組み、アインスはクロノを抱きすくめる。クロノもさすがに慣れてきて、落ち着いてアインスに身体を預けている。
股間の動きを気取られないようクロノは腰を引こうとするが、アインスはクロノの背を押して制し、密着状態を続ける。
何も恥ずかしがる事はない。むしろ、自分に意識が向けられているのは嬉しい。その感情表現はアインスもエイミィも同じだったんだとクロノは理解した。
「グレアム提督は、大規模な部隊を派遣してしまうと闇の書を刺激することになると考えた。近くにいたのが、リンディ提督の艦であったことが幸いした。
もし闇の書が不意の起動をしてしまえば、もたらされる被害はジュエルシードの比ではない」
声が、肺に響き、アインスの胸からクロノの耳へ、密着した肉体が空気を介さず直接声を伝える。
アインスの肉体に響く、彼女の、鋭利な金属楽器のような澄んだ宝石のような声。言葉だけで、船乗りを惑わす妖精セイレーンのように心を奪われてしまう。
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「闇の書は複数あるんですか?本局で、機動一課が封印をしようとしていたと……」
「魔導書端末を自己複製可能なことが判明している。これによって転生機能を実現している──ただ、では現存する魔導書をいちどに破壊する事が可能かといえばそうではない。
これはある種の波動関数になぞらえられる。本局にある魔導書と、第97管理外世界にある魔導書を同時に攻撃して破壊することは相対論的に不可能だ。必ずどちらかが生き残り転生してしまう。
闇の書が生成するどの魔導書も中核としての機能を代替でき、今のところ、グレアム提督の調べでも全宇宙にある闇の書の全てを把握する事はできていない」
クロノを抱きしめるアインスの腕の力が強くなる。クロノを、ぎゅっと、堪えるように抱きしめる。
「このロストロギアが人工物なのかそうでないのかというのも確定は出来ていない」
「というと──?」
つま先を踏ん張り、やや背伸びした格好になるクロノと、クロノを抱きしめて背をかがめた格好になるアインス。
胸に抱きしめたクロノの耳に口を近づけて、そっと言葉をささやく。
「もし──闇の書が自然発生したものだとしたら、人類は生態系の頂点から転落することになる」
無限書庫の中は静寂に満ち、執務室に設置されている情報端末がかすかに冷却ファンの風切り音を出している程度だ。
アインスの言葉の意味を、クロノは理解するのに数秒かかった。ロストロギアと生態系がどう関連するのか。闇の書は生物だというのか。
たしかに、有機物を構成材料にするロストロギアもこれまでに発見されているが、それはただ材料が有機物であるだけで実質はただの機械だった。
そこまで考えて、クロノはあるひとつの答えを閃いた。
「闇の書が──その内部に持っている、プログラム生命体──それが本当に生命体として動き出したら、いつか、生身の人間が駆逐されてしまう──そういうことですか?」
アインスはしばし、応えを待つ。クロノが自分で思考し導き出した結果を、クロノ自身に言葉に出させ、再度の検討を促す。
その言葉、クロノ自身が予想した仮説がもし正しければ何が起きるのか。それを、考え続けさせる。
「闇の書は、守護騎士という、主となった人間を守る仕組みがあると聞いています──母さん、リンディ提督から聞きました。
過去の事件でも、闇の書に向かうまでにまずこの守護騎士を突破しなくてはならず管理局側にもかなりの損害が出たと──
しかし、彼らは、主の命令に従うだけのプログラムではないのですか?それが、ただ、人型をしているだけという──」
「単なるプログラムの枠に留まらない可能性が出てきている。彼ら、闇の書の戦闘端末が、単なる魔力兵器ではなく、独立した生命体である可能性が出てくる。
そうなれば、──われわれ、人類は、喰うか喰われるかの戦いに挑まなくてはならなくなる。
──クライド艦長が、グレアム提督に託した闇の書の実態を、私はこの無限書庫で調べ続けてきたのだ」
「アインスさん……」
父の遺志を継ぐ人間がいた。それだけでも、クロノにとっては抗いがたく心を動かされることである。
そしてアインスにとっても、クライドを救えなかった自分ができるせめてもの償いであった。だからこそ、クロノに惹かれているのかもしれない。クロノ・ハラオウンという少年を、ただの執務官としてではなく、クライドの血を引く男として見ている。
ひそかに、しかし着々と次元世界を侵食しつつある闇の書に立ち向かう、おろかでしかし健気な勇者たち。
彼らを止めることはできない。人間は、敵とみなした存在を殲滅するまで戦いをやめない。
「クロノ、まずはいったんすべてを忘れて、頭を整理しよう。休息をとることは大事だ」
「はい」
アインスに促され、クロノは無限書庫近くに隣接して増築された居住区画へ足を踏み入れた。
一応、体裁としては無限書庫職員のための福利厚生施設という扱いになってはいるが、今のところ利用するのはアインスしかいない。
管理局のほかの部署の職員でも、オフィス内のレクリエーションルームを半ばカプセルホテル代わりに使って泊り込みの仕事をしている者がいる。
そういった施設はしっかりと予算をかけて備されているが、この無限書庫の部屋は間に合わせ程度のつくりで雑然としていて、しかしそれが不思議と、長年住み慣れた古巣のような安心感を醸し出している。
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女の部屋に招かれる。アインスも実際には、クラナガンのどこかにきちんとした自宅を持っているのだろうが、この部屋も実質、アインスのセーフハウスのひとつといったようなものだ。
任務の性格上決まった住居を定めておけない秘密捜査官が町のあちこちに確保しているベッド、といった趣きである。
部屋の中に吊るしてあるハンガーに、まずスーツのジャケットを脱いで掛け、それからスカートのサイドホックを外す。クロノにとっては初めて見る、働く女性がスーツを脱ぐ瞬間であった。
アインスはストッキングを使わず、膝上まである黒いハイソックスを穿いて太ももは素肌を出していた。
たまらない刺激だった。座っていても、立っていても、スカートとソックスの間のわずかな部分から露出する素肌が、輝く星のようにクロノの視線を釘付けにしていた。
下着の上に白いブラウスを纏っただけのアインスの姿は、14歳のクロノにとってはあまりにも煽情的に過ぎた。
もともと開けてあった胸元からのぞく谷間もさることながら、ブラウスの裾に半分ほど隠された尻は、股下の部分が見え隠れし、クロノはアインスの後姿を見つめている自分を危うく見失いそうになった。
視姦、である。ただ見て興奮するだけではない、そこに自分の性器を突っ込む事を想像している。
タイトスカートの拘束を逃れたアインスの尻は、まさしくはちきれそうなほどの肉の弾力を惜しげもなく見せ付けていた。
ヒップサイズは間違いなく100センチ以上あるだろう。少なくとも、リンディより大きい。
一児の母であるリンディよりも、大きな腰。骨盤内部に収められている子宮の容積は想像を絶する。そこから伸びる両脚も、ファッションモデル並みの高い身長を持つアインスの体格にぴったりと調和した、しなやかなものだ。
街を歩くそこらの娘のように、無理なダイエットをして鳥がらのように細くなっていたりはしない。鍛えぬかれた筋肉が土台にあるであろう、引き締まった太もも、ふくらはぎ。肌の張りが、均整の取れたボディのシルエットを生み出している。
片足ずつを上げてハイソックスを脱ぐアインスの姿に、クロノはさらに、立ち尽くしたまま硬直した。自分の股間が激しく勃起しつつある事をもはや忘れるほど、アインスの後姿に見入ってしまっていた。
上体をかがめ、つま先からソックスを引っ張る態勢になると、アインスの穿いている下着があらわになる。その肉感的なボディからは一見あっさりとしすぎているほどにも思える、柄も飾りも無い純白のパンティ。かすかに、レースの縁取りがあるのが見えた。
それでもこのアインスの腰と尻を包み込むのは容易ではなく、布地はぴんと張り、股間の肉がその形をくっきりと浮かび上がらせていた。
アインスはクロノに背を向けているので、かがんだ状態で股間がクロノの目の前に見せ付けられる格好になる。
女性の陰部は、前のほうから順に尿道口、膣口、肛門と3つの穴が並んでいる。このうち尿道口と膣口は、ひだのような形をした陰唇に包まれ、外からは肉の割れ目のように見える。ここまでは、クロノも学校の保健体育の授業で習ったので知っていた。
ただし、実物をしっかりと見た事は無かった。幼い頃、リンディと一緒に入浴していたが、その頃のクロノにはそんな知識も意識もなかった。
魔法学院初等部の頃、ほんの数回、リンディと一緒に風呂に入ったとき、彼女が浴槽から上がるところでなんとか股間を見上げようとしたがついにかなわかなった。
クロノの目の前、わずか1メートル半かそこらのところに、アインスの股の間が、薄手のパンツに覆われただけの無防備な状態で見せ付けられている。
ぱんぱんに張ったパンツの布が、むしろこのほうがより淫猥だと思えるほどに、アインスの女性器の形状を浮かび上がらせている。
内股まで余すところなくついたなめらかなもも肉に挟まれるようにして、二つのすじ状の盛り上がりがある。クロノの目が疲れていたせいではないだろう、二つの盛り上がりの間が、わずかに湿っている。
すじ状の盛り上がりは身体の前側、つまり太ももに隠れる下側に向かうにつれて太くなだらかになり、パンツの布地もそれにつれて引っ張られ、ついに割れ目に食い込んでいる。
そこから先は陰になって見えないが、それでも、普通に正面から向かい合ったままでは見えない、女性の股間の様子を、クロノはあまさず観察する事が出来た。
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わざと見せたのだろうか。アインスは、クロノに対してきっちり真後ろを見せた。横を向いたりすれば、脚に隠れて股間は見えないだろう。
アインスは、見せたかったのだ。クロノに、見て欲しい。これからやることをしっかりと心に意識して欲しい。
そう思っていた。
「クロノ、ハンガーはこれを使え」
時間にしてほんの10秒にも満たない間だったが、アインスの声にクロノはあわてて我に返った。
スーツの上着をハンガーに掛けた後、スカートのホックをはずしてからソックスを両足とも脱ぐまで。ほんのわずかな時間だったが、クロノの意識はその間完全に奪われていた。
もはや言い訳は出来ない、とクロノは思った。
管理局執務官として、またただでさえ14歳という若年での勤務で、なにかと自分に厳しくなりがちだった。浮ついたことなどあってはいけない、たとえどんな場所、場面であっても、厳格に、真摯にあらなければならない。
それはそれで立派な心がけではあるが、今のアインスが求めているのは違う。
闇の書の犠牲となったクライドの一人息子である。クライドの血を引くただ一人の人間である。クライドの命がこの世から喪われ、しかし残った、ただ一人の人間。ただ一人の男。
かけがえの無い人間である。世界中で、クロノしかいない。
アインスにとっては、他の男がどれだけいても意味が無い。クロノでなければ意味が無い。
クロノを、絶対に失いたくない。
その思いを、クロノに伝えたい。
クロノの上着を脱がせるため、襟に手を掛ける。アインスの手のひらがのど元に触れ、クロノはかすかに身震いした。
やわらかく、しかし力強い手のひら。デスクワークしかやっていないというわけではないだろう、戦闘魔導師であるクロノには、アインスにも同じように、強力な魔法を使いこないして戦うことが出来る、特有の強靭な皮膚ができあがっていることが感じ取れた。
手を見れば、熟達者なら相手が優れた魔導師かどうかがわかる。
エース級魔導師。それほどの力を持つ人間であっても、人間である以上、単純な魔力量だけでは戦えない。
心が強くなければ戦えない。どんなに歴戦の魔導師であっても、いつか、杖を置き、一線を退くときが来る。
「……どうした?」
宙を見るような目でハンガーを受け取り、何度か袖口を通しそこねながら上着を掛ける。
上をワイシャツだけ、下はズボンのまま、クロノはアインスを見上げた。
「アインスさん……」
見上げ、見下ろす。自然、上目遣いになるクロノ。普段は強がっているのだろう、少年の、純な瞳。管理局員になっていなければ、今頃は一般学校の中等部3年生、最後の学園生活を送る年齢だ。
まもなく大人になろうとしている少年。普段は重厚なデザインのバリアジャケットで鎧っている、年齢相応の少年の心。
きっと彼は、まだ女を知らない。グレアム提督が、自身の使い魔二人を師匠につけて修行させていたと聞くが、もちろん彼女らとてきちんと線引きはしていただろう。
その一線を、初めて踏み越えるのが自分なのだ。アインスと、クロノ。互いに初めてで、そして、互いに因縁を持つ。
「──クロノ。──私に、見せてくれ──私も、お前を見たい」
「はい──きれいです、アインスさんの──ぜんぶ」
互いに。
最初にアインスが一歩を踏み出して上体を近づけ、それに応じるようにクロノがアインスの胸に身を投げる。
抱きしめあい、そして顔を向け合い、キス。精一杯背伸びしてクロノはアインスに唇を届かせる。アインスはクロノを抱き上げ、背をかがめる。
アインスの力強い腕を背中に感じ、クロノは大きな人間に抱かれる心地よさを味わった。
アインスはクロノを抱きかかえてベッドに座り、クロノが足を浮かせなくて済むようにする。初々しい、クロノの唇。まだ男臭くなっていない、ピュアな少年の唇だ。
舌を入れることにも慣れ、クロノは自分からアインスに求めてくる。
やや上体を後ろにもたれ、クロノを胸の上に載せるようにする。自然、クロノはアインスの胸にしがみつく格好になる。アインスの、抱えきれないくらいの豊かなバストに、埋もれるようにしてクロノはアインスに抱きつく。
「アインスさん」
「お前の好きなようにしていい、何も遠慮することも、恥ずかしがることも無いぞ」
「はい、──アインスさんの胸、とっても──大きくて、すごい」
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「ふふ……好きなんだな、胸が……クロノ、先にシャワーを済ませよう──お前が脱がせてくれ」
顔を起こし、クロノはアインスのこんもりと盛り上がった二つの柔丘ごしに彼女の表情を見た。
深い慈しみとかすかな憂いを含んだ微笑み。青い少年を優しく見守る、大人の女の表情。隠し切れない、雌の獣の貌。あらゆる余裕をもってクロノを見下ろしているアインスの表情が、堪らなくクロノの感情をくすぐる。
ベッドに身体を寝かせても、アインスの乳房は全く重力に負けることなく、きれいな釣鐘型の形を保ち、雄大な山のようにそびえている。
ブラウスのボタンをひとつずつ外していき、ゆっくりと左右に引っ張ってどける。
淡い水色のブラジャーに覆われた乳房があらわになる。アインスはクロノの手を取り、背中側へ伸ばさせる。手探りで、左右のカップを腋側からつないでいる紐を軽く引いてフックを外す。
拘束を解かれた二つの乳房が、はずむようにクロノの目の前で踊り、頬を撫でていく。
澄んだ肌。甘いフェロモンのような、薄めの皮脂の匂い。思わずむしゃぶりつきたくなるほどの、女体の甘い香り。
最後に肩紐をどかし、腕を抜くと、とうとうブラジャーはアインスの身体から完全に離れた。上半身が、裸になった。
女の下着を見慣れていないクロノには、ブラジャーだけでも相当の重厚感がある。大きな乳房を支えるには大きなカップのブラジャーが必要だ。カップの裏側には、厚めのクッション層があり重さを支えられるようになっている。
普通の女性が着けるものでは、これは服の下に隠れるので見かけのバストサイズを稼ぐために使われたりもするが、アインスが着けているものはそれがなく、乳房を支える機能のみを持ち純粋に巨大なバストを見せ付けている。
促されるまま、ベッドの上に脱がせたブラジャーを放り置き、今度は腰に手を伸ばす。
間近にいると、視界に入りきらないほどの大きな腰幅だ。まず左足側をずり下げていき、クロノの手に合わせてアインスはももを上げる。
肉付きのよい太ももがクロノのすぐそばで艶かしく動く。向こう脛から踝、足の指までのなめらかなラインは芸術的にすら感じられる。
引っ張る力加減に気を配りながら、アインスが脚を引き抜くのをそっと待つ。パンツを脱がせながら足を上げたので、クロノの目の前には今度こそアインスの秘肉の花弁があらわになった。
ベッドに腰掛けたアインスの前にひざまずくような形で、クロノは床に膝をついた体勢になっている。
パンツを脱がせるために両手を使っているので手は出せない。目の前で、自分の掴んでいるパンツからアインスの脚が引き抜かれ、彼女が全裸になる様子を間近で見つめている。
「初めてか?」
アインスの問いかけに、クロノはすぐに声を出せなかった。
のどがひくつき、唇が震える。飛びかかりたい衝動と、腰が抜けてくずおれそうになる不安定さがせめぎあう。
「お前のも見たいな……」
アインスは裸になった。今度は、クロノが脱ぐ番だ。
無意識にズボンに手をかけようとして、股間が思い切り盛り上がっていることに気づく。思わず見下ろして、ズボンの前がテントを張っていることに目を見開き、再び顔を上げると、アインスが微笑みながらクロノの股間を見下ろしていた。
だめだ、とクロノは思った。もう完全にやられた、と。
最初から無茶なことだったのかもしれないが、自分とアインスと、どちらが手練かといえばアインスに決まっている。童貞の自分が、年上の女とのセックスで主導権を握ろうなど土台無理な話だ。
今は仕方が無い。アインスに導いてもらって、とにかく経験するしかない──
そう思いながら、おずおずとクロノはズボンとパンツを順番に下ろしていく。身体をかがめ、膝下までおろしてから脚を抜く。
ここから身体を起こせば、むっくりと大きくなった自分のものが、アインスの目の前に晒される。誰にも──リンディは幼い頃の育児で見ているだろうが──見せたことの無い、自分のペニスを、初めて女性に見せる。
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「恥ずかしがるな。堂々としろ」
「は、はい」
アインスに手を引かれ、クロノはシャワールームへ歩く。
ただ歩くだけの動作でも、アインスのふくらはぎや太もも、尻の筋肉が連携して動く様子が、たまらなく興奮を誘う。くっきりとくびれのラインが入った尻たぶが、腰の大きさを強調する。
散らかり気味の仮眠室の床を歩くには、時には物をよけて足を大きく上げる。そのたびに、内股を走る筋肉に力が入って浮かび上がり、股間への視線を導く。
早く見たい。アインスの股間を見たい。クロノの心臓の鼓動はどんどん速まっていく。
自分も、ペニスをかっちりと勃起させたまま裸で部屋の中を歩くという、ある意味異様な行動をしている。もうこの状況を、こういうものなんだと受け入れるしかない。
カップルなら、彼氏と彼女なら、こういうことに気兼ねをする必要が無い。そういうものなんだ、と。
「洗ってやろうか?」
「あ、だ、大丈夫ですよ」
シャワーのノズルを持ってクロノの股間に手を伸ばそうとするアインスを、クロノはあわてて両手で股間を覆って制する。
ふっと鼻を鳴らして微笑み、アインスはクロノと正面から抱き合う格好になった。
湯の栓を開き、手で温度を確かめてからノズルをフックにかけ、そのままでシャワーを浴びられるようにする。
今更のように、クロノはアインスの胸から目をそらしてボディソープの容器に手を伸ばした。
といっても、ボディソープを手にとってしまうと、やはり正面に向き直って、そうすれば目の前にはアインスの裸身がある。
アインスもボディソープを手にとるために身体をかがめると、体勢にしたがって下を向く乳房が、シルエットで思い切りその形と大きさを強調する。
一般的な成人女性の体格からしてもアインスはかなり大きい。胴が太いので、そのぶんバストとのバランスがよく見える。
両肩、両脇、そして胸から腹、そして股間へ、白いパールカラーのボディソープを塗りつけていく。
ぎこちない手つきのクロノを見下ろしながら、アインスもゆっくりと自分の身体に白い液真珠を纏わせていく。手指で撫でるにつれて泡だっていき、アインスの珠のような肌に濡れ泡が絡みついていく。
濡れて、シャワールームの温白色の照明で、盛り上がった乳輪がきらめく。
「こすりあわせるんだ」
一歩前に踏み出し、アインスはクロノの胸板に自分の胸を合わせる。身長差で、ちょうどクロノの両肩に乳房を乗せる形になり、クロノの頬は両側からアインスの乳房に挟まれる。
石鹸の泡で、濡れた肌が滑り、ぬめる。滑り落ちないように、アインスは両手で乳房を寄せて支え、クロノの顔を挟む。
「あ、アインスさんっ、そ、その、胸が」
「見せたいんだよ……恥ずかしがるなと言っただろう、お前も遠慮することは無いんだ、私を触ってくれ」
「っ、ふぁっ」
乳首が、首筋を撫でる。勃起したペニスが、アインスの太ももに触れる。このまま腰を前に出せば、アインスの股間に触れてしまいそうだ。
「じれったいな、この、手のかかる軟弱モノめ」
「す、すみません……」
「お前も男なら、しっかりしろと……言っているだろう」
執務官の仕事をしているときは気を張っているが、こと男女の間柄となるとクロノはまるで初心になってしまう。
アインスも本気でクロノを怒っているわけではないので、声に笑みを含ませながらクロノの身体を抱き寄せる。ぴったりと引っ付いて、クロノの股間の肉棒が、勃起の圧力でアインスの内股をいっきになで上げる。
その先に、アインスの陰唇がある。
立ったままでは、クロノの身長ではアインスまで届かない。シャワーの湯のしずくを浴びながら、クロノをシャワールームの床に座らせ、アインスがクロノの腰の上に跨る。
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流れ落ちた石鹸でぬめるペニスが、同じように滑りのよくなったアインスの肌の上を走り、腹肉を叩く。
なかなか、秘所に侵入させてはくれない。焦らされ、クロノは息が上がり、じわじわと興奮が高められていく。シャワーの水滴にはじかれ、屹立したクロノのペニスは、尿道口が震えるようにカウパー液を搾り出していた。
「くっ、あ、アインスさん、僕は」
背中を壁にもたれ、苦しい体勢で、クロノは身体を寝かせ、ペニスをアインスの尻の真下へ持っていく。
アインスがそのまま腰を落とせば、ちょうどクロノのペニスをつかまえられるように。
「可愛いよ、その健気さ──たまらない、お前の姿が──」
湯で濡れただけでなく、アインスもまた、性的興奮の高まりによって淫肉を充血させ、膣口を膨らませていた。恥丘の頂上部のみほのかに萌える銀色の陰毛は、細く柔らかいまっすぐな毛で、一般的なミッドチルダ人と比べてもはるかに薄い。
肉感に満ちた女性器を、隠さず見せ付ける。光の影になり、股間の肉の形が輪郭を浮かび上がらせる。平らな股間のラインに、緊縮と弛緩を繰り返す海棲貝類のような陰唇がぱっくりと口を開け、ペニスに喰らいつく瞬間を今か今かと待っている。
「お前は私のものだ──っ!」
クロノの目の前にアインスの巨乳が迫り、視界が完全にふさがれる。アインスの股間を見られなくなったが、代わりに、敏感になりきっていたペニスに、今まで触れたことの無い異様な接触の感覚が走る。
反り返りが自分の腹に触れるほどにまで高く勃起していたクロノのペニスの、裏筋を縦に咥えるようにアインスの陰唇が密着した。
触れ合った圧力で、粘液が噴き出す音が響く。既にアインスも、我慢に我慢を重ねて濡れきっていた。膣内に満ちていた愛液が、クロノのペニスに股間を押し付けた圧力で、音を立てて搾り出されるように噴出する。
二人のそれぞれの性器は、あっという間に淫らな粘つく分泌液で覆い尽くされた。
「ああっ、あ、あ、アインスさん、アインスさんっ僕っ、な、だ、だめですっこんないきなりっ」
「くぅ、う、すまないクロノ、だめだ私ももう限界だ、もう我慢できない、クロノ──ッッ!!」
巨大な重量を持つアインスの腰が、クロノの小さな身体を嬲り喰らうように前後に振られる。
腫れ上がるほどに興奮し膨れていたアインスの秘花が、腹に押し付けられたクロノの棒を裏側から挟み、扱き上げる。
さらにアインスは下腹部に手を差し込み、クロノのペニスに手を添えて自身のヴァギナに押し付ける。クロノの亀頭にアインスのクリトリスが当たる形になり、さらに硬い疣状の肉果実に擦られるという未知の感触を味わったクロノはさらに高まっていく。
もはやクロノはなすすべなく、アインスにしがみつくのも忘れ、シャワールームの床に押し倒され、アインスに蹂躙されていた。
かろうじて両手を広げて床につき身体を支えているが、それで精一杯になり、下半身の暴走をコントロールできない。アインスの手にペニスをつかまれ、こすられ、あっという間に限界がやってくる。
「アインスさん、あっ、で、出ます!出ます!でそうですっアインスさんっ!」
うっすらと開けた目で、激しく振り乱されるアインスの乳房が見えた。
暴力的なまでの肉感を持つ巨乳。
自分の上に載っている腰の重量だけで小さな子供ほどの質量がありそうだ。太ももだけでも、少女のウエストほどもありそうな太さ。それでいて贅肉ではない、引き締まった筋肉。
あらゆる肉体のプロポーションが渾然一体となり、この規格外な女体を見せ付けている。
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腹に、胸まで飛んできた。
自分の肌に自分の精液が降りかかる感触。
アインスの手のひらからもあふれ出す、白濁の奔流。
ゆっくりとペースを落としながらアインスは腰の動きを落ち着けていき、クロノを解放した。
惚けているクロノの股間に、シャワーを当てて粘液を洗い流していく。
「凄いな……溜まっていたのか?これほどの量はさすがだ」
クロノは返事を返せる気力もない。それでも、亀頭は赤々と張りあがり、勃起は少しも収まっていない。
シャワールームの床に、腰を抜かして倒れこんでいるクロノ。目の前にアインスがしゃがんで、自分をシャワーで洗ってくれている。
太ももからヒップラインへのつながりがまっすぐなめらかで美しい。ヴァギナはすでに割れ目をぱっくりと開き、いつでも受け入れる用意ができている。
しゃがんだ体勢で、無駄な肉がついていないアインスの腹筋が浮かび上がっている。そこから、ぎゅっと絞られたウエストラインの上に、これ以上ないと思えるほどの張りと弾力を持つ巨大な乳房。
肌には少しの曇りもなく澄み、整った凛々しい顔立ちは、紅潮が肌の白さゆえに際立っている。
シャワーを浴び終え、バスタオルで身体を拭き、足元がおぼつかないままベッドまで運ばれたクロノは、アインスが体勢を変えて仰向けになって自分を迎えようとするのを半ば放心状態で見ていた。
ベッドの上に膝をつき、ペニスを丸出しにした状態だ。
目の前の乳房から、股間へ視線を下ろすと、そこはすでに、再び萌出した愛液で潤みきっており、みずみずしい花の蜜のように、聖なる泉のように水面をきらめかせている。
「アインスさん……僕は……」
「大丈夫だ、私にすべて任せろ……そのまま、ゆっくりこっちに来い」
仰向けになるので、アインスは長い銀髪を背中に引っかからないよう、左右に流している。
銀箔を織り込まれたシルクの絨毯の上にいるかのようだ。銀色と、乳白のような肌色の淡いコントラスト。ベッドは厚さのある敷き布団と枕で、よく沈み込み、身体を包むようになる。
ぴったり真上を向いて張ったアインスの乳房と乳首が、淫靡に揺れる。
「そうだ、ペニスの向きを合わせろ……カリ首の周りも、裏側もよく塗りつけて濡らすんだ。よし、それでいい……そのまま、まっすぐだ……」
軽く上体を起こし、自分の股間を見下ろせる体勢で、アインスはクロノに指示する。
言われるままに、自分のモノをつまみ、カウパー液と愛液を亀頭に塗りつけ、挿入の抵抗にならないようにする。
そしてとうとう、クロノは前へ進んだ。
まだ誰にも許したことのない、無垢ゆえに獰猛な少年のペニス。
クロノの初々しいペニスが、広大な桃源郷のように陰唇の中に愛液をたっぷりと湛えたアインスの膣口に、ゆっくりと沈み込んでいく。
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投下終了です
うおーっ!アインスー!
そろそろ海鳴でははやてちゃんの誕生日
起動前に少しでもたくさん蒐集しておかなければですね
何を蒐集するってナニですがね
ではー
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うひょー、アインスエロシーンキター!!!!!
しかもぱっつんでむっちり!!!
おねショタ正義!!
GJでした
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