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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第109話☆

1名無しさん@魔法少女:2010/12/17(金) 17:44:34 ID:GEFSRAEM
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。


『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

前スレ
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第108話☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12448/1285578141/

626名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 02:06:26 ID:ELjXsSGg
>>625
一人明らか男だし、何人か少女を過ぎて…
アレッ?何か金色の光が…

627名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 02:13:14 ID:ELjXsSGg
魔法少女ガンナーティアナ
魔法少女…駄目だはやては何も浮かばない!

628名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 03:11:14 ID:Hyn.DktM
魔法少年レイデンクロノ

629名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 03:52:38 ID:IFfU4UOk
(愉快な)魔法少女ポンポコはやて

630名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 18:44:07 ID:NuPTtZjU
>>625
>ティア思いつかない
魔法少女シューティングティアナ

631名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 19:29:16 ID:AAxq.HHw
魔法守護獣ワイルドザフィーラ

632名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 20:11:01 ID:9iHljse2
>>627
魔法少女ホイールチェアはやて (二期限定)

633名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 20:56:31 ID:m01jjtEA
>>626
ふたり男なはずなんだが、いったいどっちが……(ゴクリ)

634名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 21:20:11 ID:2ibKYJU2
きっとシャマルのつくったご飯を食べさせられて、染色体が超変化したんですよ。

635名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 21:29:41 ID:IjggyLgI
シャマルさんが『クスハ特製栄養ドリンク』のレシピを入手しました。

636名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 22:55:08 ID:2ibKYJU2
残念だがその役はキャロだ!!(キャスト的に)

637名無しさん@魔法少女:2011/02/22(火) 23:02:50 ID:2ibKYJU2
にしても、なのはってスパロボ乗ってる人多いなぁ。

638名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 03:22:54 ID:lnVjK.UA
クロノなんかひとり龍虎王だしな

639名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 03:30:47 ID:CTt4Qx4Q
>>633
626だがユーノを忘れてたつか、二人とも男らしくない…
あれ?緑のバインドがいつの間にか巻き付いて槍が胴体を、

640名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 10:28:04 ID:5s2GlD9Y
ボクと契約して魔法少女になってよ(年齢性別種族問わず)

・・・ワケが分からないよ     何でこんな電波が

641名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 10:33:15 ID:iSeZhCjs
ユ○ノ「新参は引っ込んでろ!!!」

642名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 12:27:06 ID:winaVMiQ
ユーノとリインフォースⅠのSSが一つしかなかったからできれば書きたいんだけど
ユーノ子供ver×リインⅠじゃなくてユーノ大人ver×リインⅠの組み合わせって可?

643名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 12:58:44 ID:TFN0t0cE
己が筆の進むまま書けばよし

644名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 18:56:40 ID:2TxN8YBU
む、エロパロ板全体が落ちてる?

645名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 18:59:09 ID:sxQwmjO2
見てたスレほぼ全滅orz

646名無しさん@魔法少女:2011/02/23(水) 20:22:20 ID:pOs6cjVI
????「おい眼帯、お前の暴力など所詮はお遊戯だ。俺が本物の暴力を教えてやる」
???「も、森○さんハァーッ!!」

647224 ◆otG9KZTbuo:2011/02/24(木) 01:07:12 ID:aokICxOU
>>645
うぬれぇぇ……面白いネタ思いついたので書き込もうとしたら……
消滅した……テキストに書き残しておけばよかった……

それとちょいとお聞きしたい事が
E-mailに大文字『SAGE』だと
sage対応にならないと考えれば良いでしょうか?
いえ、2chスレではギコナビだったんで意識した事無かったんで……。
あまり避難所に書き込んだことがないんです。

あ、あと
ひたすら甘いトーレ×ゼストという謎電波を某ナンバーズスレからいただきました。
短いですが書かせていただきます。

題名【トーレとゼストの春】

2レスくらい。
短いです。
しかもぜ〜んぜんエロくないです。

648【トーレとゼストの春】 (1):2011/02/24(木) 01:09:57 ID:aokICxOU
勤務時間のよくある光景。

「ゼスト隊長、質問があります」(キリッ
「なんだ、トーレ副隊長?」(無表情

勤務中はこんな関係である。
夜勤終了後、タイムカードを押したらトーレとゼストのいつもの日課がはじまる。
トーレはゼストの腕に、自分の腕を絡ませて密着する。
頬を薄く紅く染めて、やわらかく微笑む戦闘機人の前線指揮官。
ゼストは相変わらずの無表情だが、トーレだけは知っている。
この無骨な漢は戦い以外ではあまり表情に感情を表さない。
だからこそ、ゼストが何も言わずこの不遇な生まれを持った戦闘機械の身体を持った少女の美しい指に、傷痕だらけの指を絡ませている。
そのことを知っているのは自分だけで良いと、トーレは今日の夕飯の材料の為にショッピングモールへ向かう最中に思った。
あまり飾り立てのないシンプルで清潔的なトーレのファッションは、紫のショートヘアの美貌と相まって凛々しさを周囲に与える。
それどころか、見る人によっては、どこか清楚で清らかな風さえも与えるようだ。
この戦闘機械の身体を持つ少女への、女性局員からの人気は非常に高い。
どれくらい高いかというと「少佐!」「トーレ少佐!!」「貴方のゴーストの囁きを教えてくださいッ!!」と、黄色い声援がでるほどだった。
実は結構この服装に落ち着くまで、いろいろ悶着はあったのだ。
トーレは管理局地上本部武装隊に来るまで、服は全て男物で済ませていた。……いや、それはそれで人気はあった。
しかし、ゼストに出会ってからトーレの服装に対する意識は変化した。
何度目かになる実戦形式の模擬戦でゼストに叩き潰されてから、トーレはゼストの口から漏れる言葉をはっきりと聴いてしまったのだ。

――……お前が女性というのをつくづく意識してしまう俺は……まだまだか。

戦闘服の胸元を破損させられ、少女の豊かな胸が、その桜色の愛らしい突起ごと空気にさらしていた状態だった。
その時、トーレは生まれて初めて絶叫した。
で、そのあと周りにあった石とか瓦礫とか鋼鉄の柱とか遺棄された車輌とかを、涙を流しながら顔を真っ赤にしてゼストに投げ出していたのだ。
それらを全て槍の一振りで払いのけながら、ゼストはトーレの肩に、自分のロングコートを掛けさせた。
続いての台詞がトドメになった。

――こんな俺の使い潰したコートではなく、できればお前に似合った服をプレゼントしたい。

かくしてクラナガンのブティックなどでゼストと二人で似合った服を探すことになり、いま着ているシンプルでありながら女性であることを強く意識させる服にたどり着い
た訳となった。

649【トーレとゼストの春】 (2):2011/02/24(木) 01:11:50 ID:aokICxOU

信号待ちのため、いったん二人は歩みを止めた。
隣に赤ちゃんをベビーカーに乗せた夫婦が一緒に信号が変わるのを待っている。
トーレは空いている左手で、ベビーカーに乗っている赤ちゃんに、左手を左右に振ってバイバイをした。
赤ちゃんが微笑んだような気がすると、戦闘機人の少女の胸が、きゅぅ〜っと締め付けられた。
薄く染まった頬をさらに紅潮させて思った。悪い気分ではないと。
トーレは生まれたときから今の成長した身体であった。
今の、戦闘機械で構成された偽りの肉体であった。
だからこそ思うのだ。ああいう子が健やかに育っていける世界にするのが使命だと……。
そしてそれは、自分より遥かにガタイの良い男も思っていると、少女は確信する。
少し父親譲りの金色の瞳を瞑って、その感覚を深く味わう。
ああ、なんて良い感覚だろうか、と。

「ゼスト……私は幸せだ……お前に会えて、しかもこうしていられる」
「ああ、トーレの父親には感謝しないとな」

こうしてトーレとゼストが一緒にいられるわけはちょっとした訳がある。
トーレを創った父親は、命の『ゆらぎ』を見たくてトーレをゼストに会わせたのだ。
結果は見事に巨大な『ゆらぎ』を発生させた。
鍛え上げられた肉体、トーレより高い背、広い背中、硬骨な精神。
それらは前線指揮官として製造させられた戦闘機人の少女と見事に合致してしまっていた。
これはもう運命的とさえトーレは思ってしまう。

「そうだ。ゼスト、あれをまたやってくれ」
「良いぞ」

顔を上に向けたトーレの唇に、背をかがめたゼストの唇が軽く触れ合う。
行き交う通行人たちが顔を赤くする。
そして皆微笑んだ。
赤ちゃんも、そのお父さんお母さんも微笑む。
新暦75年春。
新しい息吹を乗せる穏やかな風は、この二人の恋人たちを祝福していた……。

650224 ◆otG9KZTbuo:2011/02/24(木) 01:16:35 ID:aokICxOU
以上、終わり。

短くて失礼しました。

あ、この二人のエロは、当然考えています。
俺の脳内お花畑の規模はフェイズ5よ……。
いまMUGENエロパロとマブラヴSSと一般向けなのはSSが終ったら書こうと思います。

それでは失礼しました。
おやすみなさい。

651俺的リリカル:2011/02/24(木) 09:32:12 ID:fvCZwX82
お久しぶりです。俺的リリカルです。
本日は『魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst』第十一話をお送りします。
相も変わらず六課・非エロ・オリキャラ・原作魔改造です。
では、どうぞ。

652魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/02/24(木) 09:32:46 ID:fvCZwX82
第十一話:裏切り者

「話は主から聞いていた。番号から察するに、ナンバーズのプロトタイプ、と言った所か」
「詳しくは言えないわ。でも、その認識は間違ってはいない」

シルクは大仰に両手を広げて答える。

「人造魔導師はありとあらゆるアプローチで行われたのは知っているわね?プロジェクト
F然り、戦闘機人計画然り・・・・・・。今はまだ話すことは出来ないけど、来るべき日にトルアから説明があるわ」
「それが・・・今回の黒幕ね・・・!」
「そんなフラフラの状態で言われても、説得力がないわね」

シャマルが啖呵を切るが、シルクに軽くあしらわれてしまう。

〈ザフィーラ・・・・・・〉
〈判っている。主やフォワードが戻るまで、時間を稼ぐぞ〉
〈了解!〉

二人が戦闘態勢に移ろうとしたその刹那だった。
隊舎の一角が崩れ、中から白黒の騎士甲冑をまとったはやてが飛び出し、それを黒い影が追い打ちする。

「くっ・・・この!」
「・・・・・・・・・」

影が繰り出した蹴りを辛うじてはやては防御魔法で受け止める。その隙を突いて彼女は射撃魔法を放つが、それも回し蹴りで掻き消されてしまった。
そして影は間髪を入れることなく裏拳ではやての体躯を吹っ飛ばす。

「主!!」
「はやてちゃん!!」
「私は大丈夫や。シャーリー、フォワードは後どの位で帰還するんや!?・・・・・・シャーリー?」

ロングアーチとの通信を試みるはやてだが、帰ってくるのは雑音だけだった。

653魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/02/24(木) 09:33:21 ID:fvCZwX82
はやてが司令室を出たすぐ直後。ロングアーチでは引き続きジャミングの原因解明とフォワードとの通信復旧が急がれていた。

〈まさか、着任からいくらも経っていないのにいきなり仕事。
それも事もあろうに六課が襲撃されるなんて!誰かスパイでもいるんじゃないかしら・・・・・・〉
〈聞こえるか?X05〉
〈えっ!?誰なの・・・・・・?って言うか、『X05』って何?〉

作業に集中していたエマの頭の中に突如、男の声が聞こえてくる。

〈今から俺の言う命令を復唱しろ〉
〈いきなり他人に念話で話しかけてきたと思ったら、命令だなんて―〉
〈六課司令部を無力化し、X07及びX08の支援をしろ〉
〈何を考えてっ・・・・・・!・・・・・・了解。
六課司令部の無力化、並びにX07、X08の支援を行う〉
「エマ?どうかしたの?」

いきなり立ち上がったエマを見て、隣の席に座っていたルキノが話しかけてくる。
そう言われたエマは彼女を無言で払った。

「んなっ!?」
「エマ!!どういうつもりだ!!」
「・・・・・・」

シャーリーとグリフィスが彼女を取り押さえようとするが、エマはまるで猫のような敏捷さで背後へ抜け、振り返ったグリフィスの顔面を蹴り上げる。

「タイグレスヒール、セットアップ」

エマは続けて両脚を装甲の付いたブーツに変身させて右足を大きく振り上げる。
そして、踵から赤銅色の魔力刃を出力させて振り下ろし、シャーリーの肩口を切り裂いた。

「・・・・・・・・・・・・」

エマは周囲に動く者がいなくなったことを確認すると制服を脱ぎ捨て、機械的な外装と水着風のインナー―バリアジャケットを身にまとい司令室から出る。
外へ出ようとする過程で、はやてが勘づいて戻ってきたが既に遅かった。

「エマ・・・・・・」
「目標確認・・・。攻撃開始」

エマが蹴りかかるのと、はやてが防御魔法を展開するのはほぼ同時だった。

―――――

「くそっ。何がどうなっているんだ!?」

一方そのころ、結界の外では赤毛の戦闘機人―ノーヴェが悪戦苦闘していた。
ゲンヤが彼女の更生プログラムを担当しているため、ナカジマ家で厄介になっており彼からも『養子にならないか?』と誘いも受けている。
もっとも、本人はまだ踏ん切りが着かないでいるが。

「小突いても、蹴っても壊れない。かといって結界みたいに入れる気配も無い。一体何だってんだよ!!」

そう言いながらも彼女は自分のデバイス―ジェットエッジで渾身の蹴りを放つ。
しかし、相当硬いのか、結界はビクともしなかった。

「ノーヴェ!!」

ふと、ノーヴェが上を見ると、六課のヘリが高度を下げてきており、カーゴハッチからギンガが飛び降りてきた。

「状況はどう?」
「ご覧の有様。念のため助走を付けて蹴ってみたけど、全然ダメだ。そっちは?」
「話せばちょっと長くなるけど・・・」

ギンガ曰く、『トルーパーの掃討が完了し、帰還しようと六課に通信を送ったところ、ウンともスンとも言わなくなり、急いで帰還したら隊舎を結界が覆っていた』との事だ。

「確かに、拙いかもな。どうすれば破れそうだ?」
「破るって!・・・まあ、一点に攻撃を集中させれば出来るかもしれないけど・・・・・・」
「出来るだろ?あたしらナンバーズと渡り合った六課の隊長・副隊長なら、な」

654魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/02/24(木) 09:33:52 ID:fvCZwX82
〈シルク姉様、エマ。彼女たちが戻ってきました〉
〈そう。連中は何をしているの?〉
〈結界を、破ろうとしています〉
〈破るですって!?〉
「そこだ!!」
「ちぃっ!!」

アイーシャから念話で告げられた言葉でシルクに一瞬の隙ができ、そこをザフィーラに突かれて彼女は攻撃をもろに受ける。
一方、はやてとシャマルはエマと対峙していた。

「まさか、エマがスパイやったなんて・・・」
「私は、諜報活動特化型戦闘機人。入り込んだ場所の数だけ人格が存在する」
「せやったら、これもエマが?」
「司令部の無力化と六課戦力の弱体化が私の任務。それ以外には疑問を持たないようプログラミングされている」
「プログラミング、か・・・・・・。なら、私がその目を覚ましたる!」

はやてはシャマルを下がらせると、左手に手にした“夜天の魔導書”を開いて数ある射撃魔法の一つ、ブリューナクを放つ。
時間差を空けて飛来する魔力の矢をエマは身を捻るように躱して距離を詰め、上段からの回し蹴りを放つ。
はやてはそれを防御魔法で防ぎ、バルムンクで応戦した。
何発かはエマの肩を掠め、彼女の動きを阻む。

「損傷軽微。戦闘続行」

エマは再び蹴りかかる。その瞬間、結界に大きな亀裂が入った。

655俺的リリカル:2011/02/24(木) 09:35:20 ID:fvCZwX82
以上です。
最近ネット環境が不安定になってなかなか上げられませんが、気長に頑張って逝こうと思います。
それでは、今日はこれにて。\(・∀・)バイバイ

656名無しさん@魔法少女:2011/02/24(木) 21:22:53 ID:MIJlzD9A
>>650
これは……本編とは違い世界の、いわゆるパラレルな話なのだろうか。
出来ればその辺もちょっと説明ほしかったり。

あと、避難所では sage で良いはずです。

657224 ◆otG9KZTbuo:2011/02/24(木) 22:20:19 ID:aokICxOU
>>655
乙っす!!
ま、気長にいきましょう。私も気長に続けます。

>>656
思いっきりパラレルです。
全然説明も描写も足りなかったです……。
勢いのみで書きました……すみません……。
エロ編書く時は、その辺キッチリやりたいな、と思います……。
今思ったんだけど、メガーヌさんやクイントさんと絡みをまったく考えていなかったorz

あ、あとスカリエッティの『気まぐれ』にすれば、
ありとあらゆる展開に持ち込めるんじゃないかと思います。
ていうか、そういう手段を皆でやりましたね。
「ソープ・ナンバーズ」とか。

>sage
半角『sage』了解です!

ところで質問。
フェイトの父親を扱ったSSってご存知ありませんでしょうか?
なんかどっかで読んだ気がするんですが……保管庫で捜しても見つからないです。

658名無しさん@魔法少女:2011/02/25(金) 00:17:05 ID:3a2uLiOI
亀レスな上に皆気づいてるかもしれないが、エロパロ板は残ってるぞ。
何でも板の場所が変わったとか何とか。

とりあえず、「2ちゃん検索」から板見つけた方が早いかもしんない。

659名無しさん@魔法少女:2011/02/25(金) 15:34:04 ID:1PRBfpbU
>>657
cold sleeperかな、元局員のアリシアの父親が出てくる話

660名無しさん@魔法少女:2011/02/27(日) 17:17:20 ID:CQ2ujSsA
真ソニックを使い過ぎたためか露出や脱ぎ癖がでるフェイトそんはまだですか?

661くしき:2011/02/27(日) 18:06:58 ID:qL5Hy1ac
お久しぶりです。
いまだ完成させていない話を抱える身ではありますが、
電波があったので少し続きものの話を投下させていただきます。

・非エロ
・舞台はAsの二ヵ月後、stsの8〜9年前
・クロはや風味
・舞台説明のための導入部なので状況自体は進まず、解説多めで会話がメインです
・題名「ベルカの交差点」

662ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:08:02 ID:qL5Hy1ac

新暦66年、2月半ば。
ミッドチルダ北部にある、ベルカ自治領の、とある一画。

ミッドチルダにおいても最も冬の寒さの厳しい時期であり、道行く人々の服装は厚く、身を縮めるように歩く姿も目立つ。

しかし、そんな中で、寒さなど寄せ付けぬほどに熱気を帯びた者たちが行き来する、大きな通りがある。

ベルカ自治領は、旧ベルカの風習を色濃く残す地域であるため、そこに住まう人々の服装もミッドとは異なる。
だが、この大通りを行き交う人々の衣装は、ベルカ自治領のものともさらに異なり、しかも皆、統一性がない。
服装だけでなく、年齢性別や人種、そしておそらくは身分の貴卑すらもさまざまで、そこだけが奇妙な世界の坩堝になっていた。

地元の住民たちからは、端的に『巡礼者通り』という通称で呼ばれる道だ。

道の終点に在るのは、ここベルカ領の象徴でもある、聖王教会の本部。
その名の通り、管理世界中の敬虔な聖王教の信者たちが、時に非常に困難な巡礼の旅を経て目指す、聖王教の総本山である。



丁寧に整備された石畳の道を歩む巡礼者たちの中に、2人の少年と少女の姿があった。
2人とも、幅広の布を顔に荒く巻き付けているため、覗くのは両の瞳だけで、容貌はわからない。
ミッド風でもベルカ風でもない、ざっくりとした異世界の巡礼装束に身を包み、雑多な巡礼者たちの中に溶け込んでいる。

唯一、人目を引く可能性があるとすれば、少女が車椅子に乗り、少年がそれを後ろから押しているという点だが。
巡礼の一団にそういった者が居ること自体は珍しくはないため、別段、車椅子の少女に目を向ける者もいなかった。

車椅子の少女の名は、八神はやて。現在、9歳。
車椅子を押す少年の名は、クロノ・ハラオウン。現在、15歳。

いずれも、時空管理局に籍を置く魔導師である。

     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

新暦65年末に『闇の書事件』が終結してから、はや2ヶ月。

当事者だったはやての身辺の整理も、ひと段落が着き。
そして、表面上は関わりのないこととして、ギル・グレアム提督が管理局を希望辞職。
はやて自身は、保護観察を受ける身ではあるが、管理局の嘱託魔導師として、本格的に活動を始めている。
闇の書に侵食されたリンカーコアは、回復の兆候は見られるものの癒えてはおらず、未だ車椅子での生活を続けていた。



「なあ、クロノ君。だいぶん人は増えてきたけど、聖堂までは、あとどれくらいかかるん?」


クロノに車椅子を押されて進むはやてが、周囲を見渡しながら話した。
口元を覆う厚手の布のため声はくぐもっており、雑踏の中であることも相まって、当人たち以外に会話の内容は聞き取ることはできない状況だ。


「教会敷地の入り口ならもうすぐだけど、敷地の中に入ってからもべらぼうに広いからね。目的地までは、まだかなり時間がかかるよ」


はやての背後で車椅子を押すクロノは、心持ち前かがみの姿勢を取り、はやての耳元で答える。

実際、聖王教会の敷地は広大だ。
こうして管理世界の各地から訪れる多くの巡礼者たちを、あぶれることなく飲み込んでいる。

663ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:09:14 ID:qL5Hy1ac

「そうかぁ。じゃあ、カリムって人に会えるんは、午後になるんかね。お昼ご飯、どうしようかー?」


はやてが見回す先には、巡礼者を見込んだ食べ物の露天が軒を連ねている。
建前上は敬虔な巡礼者を迎える場所なだけあって値段は良心的で、観光地にありがちな暴利はなさそうだった。


「この時間なら、教会の敷地内に入れば、そのまま巡礼者用の無料配給所に案内されるはずだ。そこで他の巡礼者と一緒に昼食を頂こう。
 巡礼の基本ルートから外れて、少しでも怪しまれることは避けたいからね」

「んー。それは考えすぎと違うん? 別に私らを積極的に探している人が居るわけでもないやろうし。
 いくらなんでも、これだけの人ごみのなかで見つかる心配はないと思うけどなぁ」

「それでもだ。こちらが何もしなくとも、向こうから勝手にトラブルが降りかかって来る場合だってある。
 その上で、万が一にでも身分を照会されたりすれば、取り返しのつかない状況になるんだ。
 振る舞いは目立たず、自然に。用心して、しすぎることはないさ」

「あっはは。それが、執務官様が『悪い事』するときの心得えなんやね。 …それにしても」


と、はやてが悪戯っぽく、車椅子を押すクロノを振り返る。


「管理局にも教会にも内緒で、ベルカの偉いさんと密会か。なんや、ワクワクするなぁ」

「…『悪い事』をしているという緊張感は忘れないでくれ。見つかれば、君も向こうも、ただじゃあ済まないんだから」


クロノはやんちゃな妹を諭すように、続けた。

特に周囲を警戒する様子は見せず、淡々と会話を続ける2人。
あえて聞く者はおらず、聞き取ることも難しい状況とはいえ、その内容は往来で話すには少々、きな臭い雰囲気があった。

     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

「あ…失礼します。そちらの巡礼者の方。遠方よりはるばるお越しで、お疲れのことと思います。
 僭越ですが、お供の方のお手伝いをいたしましょうか?」


そんな雰囲気を察したわけでもないだろうが、道端を行き来する修道服の若者が、クロノとはやてに声をかけてきた。
巡礼者の案内や、体の不自由な者の介助を行うために往来に配置されている、教会の修道士だ。

664ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:10:51 ID:qL5Hy1ac

クロノとはやては、ちらりと修道士の顔を見た後で、互いに目配せする。
そのまま不信感を抱かせない真摯な少年の態度と口調で、クロノは答えた。


「いえ。妹は、僕が聖地まで送り届けてあげたいので、このまま行きたいと思います。 …我侭を言って、すみません」

「いえいえ。わたくしの方こそ、出すぎた事をいたしました。それでは良き巡礼の旅を」

「はい、お気遣いありがとうございます」

「では。『聖王の導きが、あらんことを』」


クロノを敬虔な巡礼者と見て取った修道士はそれ以上の詮索はせず、笑顔で2人から離れて雑踏へともどってゆく。
修道士の目が完全に自分たちから外れてから、はやてがクロノへと問いかけた。


「今のひとは、カリムさんのお迎えと違うんやね?」

「違うね。今回関わる向こう側の関係者は皆、打ち合わせの場で面通しされている。今のは、ただの介添え役の修道士だよ」

「ん。でも、断ってよかったん? 今のは修道士さんに車椅子をひくのを任せたほうが、私らは目立たへんと思うけどなぁ」

 
はやてにしても、クロノの揚げ足を取る気は無い。
しかしクロノの言った『目立つ事は避ける』のなら、今のは修道士に任せるのがより自然なのではないか、という疑問が湧いたのだ。


「さっき僕が言った内容なら、そうするのが正しいね。ただ、今は君と話す時間がほしかったんだ」

「愛の告白? 私はいつでもええけど、フェイトちゃんを義妹と呼ぶのにはちょっと時間が要るなぁ。そのあたりは、考えてくれるやろうね?」

「…そうじゃない。今から会う、カリムについての話だ。ついでに、今の君を取り巻く状況の再確認も含めてね」


話の腰を折られて、クロノはやや憮然とした口調で答えた。

車椅子を押されているはやてには、もちろんその表情は見えない。
例え向かい会っていたとしても、今は顔を厚手の布で覆われているため、その表情は確認できないはずだ。
ただ、はやては、自分の言葉で憮然としたクロノの表情がありありと浮かび、同じく顔を覆う厚い布の下で微笑した。

665ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:11:30 ID:qL5Hy1ac


「ん〜、残念やなぁ。いつになったら私は、クロノ君からの返事をもらえるんやろう。
 クロノ君、気付いてた? さっきクロノ君に『妹』って言われて、なんで恋人って言ってくれへんのかなって傷付いていたんやで?」

「茶化すんじゃない。 …今日会う人物についての詳細は、知っているかい?」


やれやれといった感じではやての言葉を受け流すクロノだが、ここからが本題とばかりに、表情を引き締めて話し出す。

実は現時点において、今回の件の当事者であるはやてには、事の詳細が伝えられていない。
ただ、聖王教会のカリム・グラシアとの密会が計画されていると、知らされているだけだ。

多忙で人目に晒される機会の多いカリムとの密会のセッティングは、非常に困難かつ、状況が流動的になる。
人づての伝言は、情報の遅延や漏洩や齟齬の可能性があり、通信記録が残るメールでやりとりできる内容でもない。
よって、今日の動きを各方面に悟られないために段取りはすべてクロノが水面下で行い、はやてとは一切の接触を持たなかったのだ。

はやても、クロノの気配が変わったことは察したが、気負いしない、いつもの柔らかな口調で答えた。


「聖王教会の従騎士、カリム・グラシア。年は、クロノくんと同じ15歳。あとは時空管理局の理事の、補佐官もやってるんやっけ?」

「そうだな。付け加えるなら、数年以内に教会騎士の叙任と、管理局理事への昇進が確実視されている、聖王教会・管理局双方における有望株だ」

「あっはは。そのすごいカリムさんと同い年で、内緒話の相手にもなってるクロノ君が言うても、遠回しな自慢にしか聞こえんなぁ」

「僕だって対等じゃないさ。彼女と懇意だったグレアム提督経由での打診だ。つまり本来、彼女が相談を持ちかけたのはグレアム提督のほうだよ」

「へぇ、意外な繋がりやなぁ。グレアムおじさんとカリムさんって、知り合いやったんや?」


グレアムが闇の書事件に関わっていたことは、事件の直後、直接本人からはやてに説明されていた。
無論、最初は混乱したものの、現在はグレアムに対する感情の整理は終えている。
今でははやての良き相談相手として、事件以前の顔の見えない時よりも親密な間柄になっていた。


「ああ。そしてその相談事が、今回の件。端的に言えば、カリムに味方する人材の確保だ」

「あ、それは聞いとる。でも疑問なんやけど、なんでカリムさんは内緒で味方を集める必要があるん?」

「そうだな。ここからが、彼女の立場の面倒なところだ。 
 …カリム自身は現在、教会やベルカ自治領の中では、これといった派閥には属していない」

「ほー。私にはよぅわからへんけど、偉い人っていうのはみんなそういうのに関わってるイメージがあるけどなぁ」


普通に考えれば、それほど有能な人材ならば、周囲が放っておかないはずだ。
現に、管理局に入局後すぐのはやてにも、いくつかそういった話は来ている。
単なる若手同士の情報交換ネットワークへの誘いだったり、もっと重い、局内の政治的派閥からの勧誘だったりと、内容は様々だが。

666ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:12:08 ID:qL5Hy1ac


「大抵はそうだね。属していない場合でも、家柄や資金力なんかの強力な後ろ盾がある場合がほとんどだ。
 政局のシステム上、組織力が無いとそもそも何もできないという現実があるからね」

「なるほどなぁ。で、どこにも属していないカリムさんの、後ろに居るのはどなたなん?」

「彼女の場合は、家柄もあるけど…数少ない例外の方かな。本当に『無い』んだよ。
 正確に言えば、カリムはベルカ内部のそういったものに属する前に、名指しで管理局側に引き抜かれたんだ」

「? 話が急にわからへんよぅになったなー」


訝しがり、思わずクロノを振り返るはやて。
クロノは車椅子を押しながら、それまでと変わらない調子で話を続ける。


「家柄は申し分なく、本人も、幼いころからいろいろな方面に非凡な才覚を現していた。
 いずれは教会騎士になる将来を嘱望されていたけれど、まだ身分としては見習いで、とりたてて実績はない。
 そんなカリムの周辺があわただしくなったのが、2年前。弱冠13歳で、管理局理事の補佐官に抜擢されてからだ」

「ふーん。管理局の理事さんはわかるけど、その補佐官もかなり偉いって事? そっちは聞いたことないけどなぁ」

「いや、補佐官のポスト自体は重要じゃない。彼女ほどに若い人材が、補佐官に任命されたということが重要なんだ。
 管理局側が、カリムに対して将来的にその先にある管理局理事の席を用意している、という明確な意思表示なんだよ」


管理局には、複数の理事の椅子がある。
そしてそのうちのひとつには、必ずベルカ自治領の人間が就くことになっている。
66年前に管理局設立へと協力し、見返りとして自治権を認められたベルカ自治領への、管理局からの盟約の証である。

ゆえに、現在のベルカ自治領出身の理事の任期が満了となれば、理事は『代替わり』して、新しい理事がその席に就く事になる。
順当に行けば、ほぼ確実にその椅子はカリムのものなのだ。


「わりと重要なポストに就くから、そのための経験を今のうちから積ませて、仕事を覚えさせるってことやろうね。
 んー。やっぱよぅわからんわぁ。それが、何か問題なん?」

「管理局側としては問題ないだろうね。あるとすればベルカ自治領の内部。簡単に言えば、利権。俗に言えば、カネの話だよ」


淡々と、クロノは語った。

667ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:12:49 ID:qL5Hy1ac

管理局の事務を掌握し、その代表権を直接行使する機関が、時空管理局の理事である。
ベルカ自治領から任命される理事は名誉職に近いとはいえ、やはりそこに集約される政治的影響力は大きい。

加えて、理事に就く人物は、言い換えればベルカ自治領の代表として管理局に赴く存在。
その発言は、ベルカ自治領の総意と受け取られる。
つまり、ベルカ領内からの要望を、管理局の上層部へと通す最も太いパイプが、ベルカ自治領から任命された理事なのだ。

理事自身が持つ政治的影響力と、管理局上層部への、直接の発言権。
それだけに莫大な利権がからみ、理事に就く人物が変われば、金が流れる行方が変わる。


「なるほどなぁ。つまり、理事がカリムさんに代わるから、損をする人間が出てきて大騒ぎってわけなんか」

「いや。実は、話はもう少しややこしい。さっきも言ったように、カリムはベルカ領内では所属が無くて、立ち居地が曖昧だ。
 だから、数年後に彼女が理事に就任したとして、ベルカ領の誰が損をして、誰が得をするのかが、全く読めない。
 教会の中も外も、当人を差し置いて、完全な腹の探り合いさ。下手に動けば簡単に人が死ぬ、泥沼の状態だ」


カリムが今、表立って誰かと接触すれば、周囲は『数年後の莫大な利権』と結びつけずにはいられない。
ベルカ領内では、カリムの一挙手一投足が観察され、皆がカリムの真意を探ろうとする。
現在のカリムは、個人的に人に会うどころか、仕事上の口約束すらできない状況だ。


「そして今、カリムが直面する一番の問題は、そんな状況に耐え切れずに、カリムを強硬手段で排除するという動きが出かねないこと。
 つまり、立場が不明瞭なカリムではなく、立場が明確な別の誰かを理事に据えようとする空気が、ベルカ領内にあるんだ」

「誰が得して、損するかが分かりきっている人を理事にしたほうが、こっから先、何年かの動きが無駄にならん、ってことかぁ。
 でも、理事を選ぶのは管理局なんよね。カリムさんを選ばずに他の人を選ばせるようなことはできるん?」

「もちろん、理事の任命は管理局だから、ベルカ自治領側の一存では決まらないよ。
 ただ、選考からカリムを外せばいいだけなら、手段は無くはない。
 …最悪、カリムが『事故死』や『病死』でもすれば、管理局側としても別の誰かを選ばざるを得なくなる」


それを聞いて、はやては顔を覆う厚い布の下で、うぇ、と舌を出す。
先ほどクロノが言った『下手に動けば簡単に人が死ぬ』という状況は、中心であるカリム自身も含むということなのだ。


「うーん。でも、そんな重要なポストなら、それこそ事前に管理局とベルカ領との『話し合い』で決められるんと違うの?」

「そっちは逆に、管理局側の事情だと思うよ。
 例えば、それまでの利権がらみのベルカ領とのズブズブな関係を、一旦リセットしようとしているとか、ね。
 だからあえて、政治的な『色』のついていないカリムを任命した。 …まあ、完全にグレアム提督の受け売りだけどね」

「ベルカ領内でコネやしがらみができる前のカリムさんを選んで、管理局とベルカの関係の仕切り直しに利用する、ってことなんか。
 私が言うのもアレやけど、管理局もえげつないなぁ」

「カリム当人には迷惑な話だろうけどね。
 管理局のシナリオなのに、ベルカ領内の有力者とのいさかいの矢面に立たされるのは、彼女なんだ。
 管理局側の有力な協力者だったグレアム提督がこのタイミングで勇退されたのは、本気の痛手だったらしい」


ベルカ自治領内において、カリムを失脚させて局面の仕切り直しを画策する空気が、日に日に強まっている。
管理局側もベルカ領との関係自体を必要以上に悪化させる気はないので、カリムを推しても、積極的にはカリムの身を庇護はしない。
そのため、カリムは他の勢力の力を借りずに、自分の家柄を後ろ盾とした『カリム派』と言うべき足場を確保する必要に迫られているのだ。

668ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:13:31 ID:qL5Hy1ac

この時期、表立ってカリムが手駒を増やし始めれば、強硬派を刺激してベルカ領内に火種をばら撒く可能性がある。
ゆえに、この人材集め自体は、カリムの数少ない腹心と協力者のみが知る、極秘のものだ。
そしてカリムからの打診を受けてグレアム提督が推挙したのが、はやてなのである。


「だから、今回の聖王教会訪問は、あくまでも記録に残らない極秘事項になる。
 君は客観的に見れば、管理局の嘱託魔導師であるとはいえ、未だ執行猶予付きの、元次元犯罪者だ。
 そんな人物に会ったと知られれば、カリムの失脚は招かないまでも、強硬派の絶好の口実になるからね」

「あはは。それは耳にタコができるくらい聞かされたなぁ。
 『僕と君は、今日は異世界から巡礼に来た、名も無い兄妹なんだぞ』ってな。
 『幼い恋人同士』って設定は、どうしても受け入れてくれへんのやねぇ」

「当たり前だ。幼い恋人同士が2人だけで異世界への巡礼旅行に出るなんて、不自然にもほどがあるだろう。
 身寄りのない兄妹が聖王の威光に預かろうと巡礼の旅に出ているといったほうが、まだリアリティがある」

「えぇ〜。私を、自分の身も守れん裸の状態にしておいて、そんなこと言うかなぁ。皆もおらへんし、側に居るのはクロノ君だけやのに」

「あらぬ誤解を招くようなことを言うな! …確かに今回、ヴォルケンリッターの皆には、ワリを食わせてしまって悪いと思っている。
 けど、だからといってそれだけは承諾しない」


今日のためのカモフラージュとして、はやては管理局に休暇を申請し、今は故郷の地球に里帰りしていることになっている。
クロノも執務官として別の世界への出向扱いになっており、2人ともミッドチルダには『居ない』手筈になっているのだ。

逆にヴォルケンリッターたちは、はやてのアリバイを固めるために同じく全員が休暇を申請し、本当に地球の八神家で過ごしている。
無論、ヴォルケンリッターたちは、誰か1人は連れて行けと食い下がったが。
クロノが、はやてと同じく保護観察中である彼女らを同行させるのはリスクが大きすぎるとして、皆を説き伏せたのだ。

加えて、次元犯罪者として保護観察中のはやては、休暇中であっても、常に自分の居場所を管理局に定時連絡する義務がある。
デバイスに設置を義務付けられたマーカーにより、常に管理局に位置も記録されているのだ。

そのため、マーカーでの位置捕捉を避けるべく、はやては夜天の書を地球の八神家に置いてきている。
無論、はやての代わりに夜天の書を介して地球から管理局へと定時連絡を入れる『身代わり』も、確保済みだ。


「ん、まあ、何かあればクロノ君がシグナムやザフィーラみたいに守ってくれるんよね。期待しとるよ〜」

「そのくらいは引き受けると言っておこう。僕としても、シグナムやシャマルに八つ裂きにされる気はないからね」


デバイスが手元になく、未だ足が不自由である今のはやてには、本当に身を守る手段がない。
今日一日は、ヴォルケンリッターに代わって、クロノがはやてのボディーガード役なのだ。

669ベルカの交差点:2011/02/27(日) 18:14:22 ID:qL5Hy1ac

     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

「あ、そういえば」


と、何かに気づいたようにはやてが声を上げた。
車椅子を押すクロノも少し様子の違うはやてに気づき、はやての後ろ髪に目を向ける。

「さっきのカリムさんの話。管理局に利用されたカリムさんが、一方的な被害者みたいな流れやったけど」

「それがどうかした?」

「よぅ考えたら理事の件って、カリムさんの立場からして、断ろうと思えば断れた話なんよね?
 別に、断れんような強制力が管理局にあるわけでもないやろうし」

「考えてみれば、そうだな
 …言われてみれば当たり前の話なのに、目の前のことに頭がいっぱいで気づかなかった。恥ずかしい限りだ」

「ってことは、カリムさんは、そうなるんを承知の上で理事になろうとしてるってことでもあるわけや。
 クロノ君は、なんかその辺のことは聞いてへん?」

「いや。彼女とは今まで面識も無くて、打ち合わせの際に初めて顔を合わせただけだからね。
 グレアム提督からも、そのあたりは全く聞かされていない。
 だから、もしも知りたいのなら、君自身が彼女から聞き出すしかないぞ」

「なるほどなー。 …正直、今の話を聞くまでは、ベルカの偉いさんにコネ作っとこっかって理由だけで来たんやけど。
 でも、今はちょっと、なりふり構わず前に進もうとしているカリムさんの、力になりたいと思うとる。
 なぁクロノ君。 …私は、カリムさんの力になれるんやろうか」

「その気持ちは大切だが、驕るんじゃないぞ。言い方は悪いが、カリムにも味方を選ぶ権利はある。
 向こうからの誘いとはいえ、カリムの眼鏡に適わなければ、今日のことを口止めされて丁寧に送り返されるだけだ」


そこまで一気に言い切ったクロノだが、少し神妙な様子のはやてに気付き、言葉を止める。
少し息を継ぐと、幾分柔らかい口調で付け加えた。


「まあ…そのうえで、単なる協力者の立場で終わるか、気の置けない関係を築けるかは、君次第だろうけどね」

「うん、ありがとな。
 …でも今の、とってつけたような『ちょっと言い過ぎたからフォローしとこう』的な言い回しは、いただけんなぁ。
 もうちょっと、ムードってもんを付け加えてくれんと」

「…そうだな。君を相手に少しでも気を使った僕が浅はかだったと、学習しておくよ」


そんな会話を、続けながら。
寒風の中を行き交う多くの巡礼者に混じって、2人は、聖王教会の門をくぐったのだった。

670くしき:2011/02/27(日) 18:16:11 ID:qL5Hy1ac
以上です。

長編小説の導入のような雰囲気ですが、実際は作中の問題自体をどうこうする話にはならず、
カリムや教会組と、はやてとの出会いの話だけになると思います。
「カリムがなぜはやての協力が必要なのか」の説明をうまく削れなかった力量不足です。

失礼しました。

671名無しさん@魔法少女:2011/02/27(日) 19:08:00 ID:iu4EPA3E
あらっぽい切り口ですが、面白いネタですね。
(時間軸で正史と矛盾するとこもありますが)

672名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 02:41:32 ID:V7LAe1y2
人いないね

673名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 06:52:01 ID:V7LAe1y2
すみませんリロードしてなかったことに今気付きました
こういう会話劇的なSSはかなり好きなので続きの展開に期待します

674名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 18:34:40 ID:YkSqRRLE
人がいないわけじゃないと思う。
ただ読み手の好みとか、感想のつけ易さに合わないだけで。
くしきさんのが悪いわけじゃないが、起承転結の起だけみたいな感じだからなぁ……。

675名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 18:55:13 ID:jtWjRjVU
>>670
GJ!
( ゚∀゚)o彡クロはや!クロはや!

>>674
そういう時、紳士は黙って自らエロ話題を振るのさ
天然でエロに対する禁忌が無い雷刃さんがキャロを性的に食っちまって、
それを知ったフェイトさんがプレシア直伝の調教で雷刃さんをオシオキするとかな

676名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 20:42:55 ID:aXscQVC6
>>675
食われて傷心なキャロをエリオが男らしく抱きしめて慰めちゃうとな

677名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 21:25:12 ID:aK1mBIHo
エリオ「非処女はちょっと……」
キャロ・ルーテシア「!!?」

678名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 22:30:14 ID:NFvAvpIg
ヤバい、最近エリキャロの純愛描いてるから、反動でド鬼畜なエリオネタが浮かんだ(笑)

679名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 23:07:07 ID:/EzeF4UU
>>677
ってかなんでそこでルーテシアが反応すんだ

680名無しさん@魔法少女:2011/02/28(月) 23:41:26 ID:aXscQVC6
>>678
エリキャロの純愛ものだけど、エッチシーンはエリオがド鬼畜に攻める話を書けば良いじゃない。

681名無しさん@魔法少女:2011/03/01(火) 01:35:10 ID:Md2ejIF6
>>659
サンクスっす!!
現在読んでいます。
ダーティジョブのために妻子を捨てざるを得なかった……
これ、いいっすね。

>くしき氏
おお、乙乙であります!!

>>678
ド鬼畜で純愛物……やはりラストは孕ませでやればパーフェクト!

682名無しさん@魔法少女:2011/03/01(火) 06:36:57 ID:0eSIJHtk
>>679
ルーテシアってなんか非処女っぽくね? 雰囲気がw

683名無しさん@魔法少女:2011/03/01(火) 08:41:46 ID:.3KTRCNk
どうやらスカ×ルーの封印を解くときが来たようだな

684名無しさん@魔法少女:2011/03/01(火) 09:46:09 ID:bMZ/uE42
>>682
つまり拉致られて育てられている8年間に、スカ陣営の誰かかゼストにヤられてるわけか
ルーとのカップリングを適当に考えると
1=スカにしか興味なさそう 2=結構イケそう。男性体になれるなら完璧 3=メンタルは男性的なんで可能性アリか?
4=むろん鬼畜調教的な意味で 5=保護欲とか強くて甘々ラヴラヴ空間とか形成はできそう?ゼストの世話役でもあるから、
ゼスト加えた3人でもOKか?

685名無しさん@魔法少女:2011/03/01(火) 12:02:19 ID:X7qSb8SI
>>684
>1=スカにしか興味なさそう 
そうでないのわわかるが・・後ろにしか興味がないようにもとれるなw
アナル調教に熱意を燃やすウーノさんは新しいかもしれんw

686名無しさん@魔法少女:2011/03/01(火) 14:08:40 ID:nloe803o
ガリューでええやん、何か痛そうだけど

687俺的リリカル:2011/03/01(火) 14:37:50 ID:osTSkurQ
どうも、俺的リリカルです。
本日は『魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst』第十二話をお送りします。
相も変わらず六課・非エロ・オリキャラ・原作魔改造です。
では、どうぞ。

688魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/03/01(火) 14:38:33 ID:osTSkurQ
第十二話:仮面の魔導師と五人目の守護騎士


「それじゃあ、一点に集中させるよ!!」
『「「了解!!」」』

そのころ、結界の外ではレイジングハートを構えたなのはが指示を出し、それぞれが配置に着いていく。

「よし、まずはあたしからだ!アイゼン!!」
《エクスプロズィオン!》

グラーフアイゼンの柄が伸縮してカードリッジの魔力が装填される。
先端の槌が柄から分離し、巨大な鉄塊となって再び接続される。ギガントフォルム、グラーフアイゼンの最終形態だ。

「轟天爆砕!!」

自らの身長ほどにまで巨大化したハンマーをヴィータは担いで飛び上がり、

「ギガントシュラーク!!!」

ヘッドをさらに巨大化させて振り下ろす。
ヴィータの放った渾身の一撃は結界を大きく揺るがす。それはまさに、巨人の名に相応しいものだった。

「次は私が。バルディッシュ!!」
《イエス・サー。ザンバーフォーム、セットアップ》

続いてフェイトがバルディッシュを大剣形態―ザンバーフォームに変型させ、空中で大上段に振りかぶる。

「狙いは一つ・・・!切り裂け、雷刃!!」
《ジェットザンバー!!》
「チェストーーーー!!!」

刃と結界がぶつかり合い、接触部から凄まじいエネルギーが迸る。
しかし、拮抗がしばらく続いた所で刃の方が砕け散った。

「まだ俺がいる!アーヴァレスト、フルドライブ!!」
《ドライブ・イグニッション》

アーヴァレストの刀身の側面から薬莢が排出され、白き大剣が琥珀色の魔力に包まれる。

「必殺!神殺しの太刀ぃいい!!」

全てを薙ぎ払わんとする刃が結界に食らい付き、次の瞬間に消滅する。しかし、確実に結界はダメージを受けていた。

「まだもう一押しだ!!」

エリオはストラーダをフォルム・ドライ変型させて突撃する。

「一閃必中!メッサー・アングリフ!!突撃ぃ!!」

雷の槍が突き刺さり、そして遂に結界に僅かではあるが亀裂が入った。

「その一点ね・・・。キャロ!!」
「はい!蒼穹を走る白き閃光。我が翼となり、天を駆けよ。来よ、我が竜フリードリヒ。竜魂召喚!!」
《ドライブ・イグニッション》

キャロの肩に乗っかるサイズだったフリードリヒが何倍ものそれに巨大化し、口に魔力を溜め始める。

「クロスミラージュ、フルドライブ!!」
《了解》

一方のティアナもクロスミラージュに装填された全てのカードリッジを撃発させ、そこへさらに自分自身の魔力も込めて威力を上乗せする。

「バニシング・ブレイザー!!」
「フリード、ブラストノヴァ発射!!」

龍と銃士の渾身の一撃はぶれることなく亀裂へと命中し、さらに大きなものにする。

「シグナム副長!サラさん!!」
「承知した!レヴァンティン、ボーゲンフォルム!!」
「スパイラルアーチェリー、リミット解除!!」
《了解でさぁ、姉御!》
《イエス・マイロード。ロード、カードリッジ》

シグナムはレヴァンティンの本体と鞘を両端で連結し、ボーゲンフォルムに変型させて込められたカードリッジを全て撃発させる。
一方、サラの左腕に着けられた籠手から薬莢が排出され、十数センチはあろうかという鏃を持つ矢が具現化された。

「駆けよ、隼!!」
「荒鷲よ、千野を駆ける一矢となれ!!」
《シュツルム・ファルケン!!》
《ストーム・イーグル!!》

放たれた隼と鷲は眼前の獲物に爪を突き立て、傷をさらに押し広げる。
両者が消滅する頃には結界も部分的にではあるがかなり薄くなっていた。

「高町!スバル!最後はお前達だ!!」
「「はい!!」」

なのはは上空へ飛び上がり、マガジンに装填されたカードリッジを全てロードしてレイジングハートに魔力を供給する。

〈イメージするんだ・・・。ディバインバスターを超える技を・・・あたしの全力を・・・!〉

スバルは両腰の脇に握り拳を持ってきて魔力の循環を加速させる。

〈リンカーコアを中心に、あたし自身の魔力を全身に・・・!いや、大気に存在する魔力素もエネルギーに・・・!〉

そして腕を大きく回して胸の前で両掌を向かいあわせ、その間に魔力を溜めていく。それはまるで、光り輝く星のようだった。

「行くよ、レイジングハート!!」
《オーライ、マスター。チャージ完了。発射準備良し》
「マッハキャリバー、制御よろしく!」
《応!相棒!!》
「「これが私の」」
「全力全開!!」
「乾坤一擲!!」
「「スターライト・ブレイカー!!!」」

桜花と蒼穹、二つの星光が結界を包み込み、遂に粉砕した。

689魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/03/01(火) 14:39:36 ID:osTSkurQ
「これで、終わり」
「くっ・・・!」

エマがはやてに踵落としを喰らわせようと左足を振り上げたその瞬間、結界が砕け散った。そして、2色の魔力の奔流が彼女を包み込んでいく。
一方のはやては咄嗟に防御魔法を展開して無事だった。

「はやてちゃん!」
「主!」
「なのはちゃん・・・、シグナム・・・。私は大丈夫や。ちょう、無理しすぎてもうたけど・・・」
「わかりました。ゆっくり休んでいて下さい・・・。この落とし前はつけさせてもらうぞ!!」
「ちっ・・・!」

形勢不利を悟ったシルクは撤退も視野に入れ始めたその時だった。

「やれやれ、苦戦しているようだな?手を貸してやろう」

なのはが声のした方を見やると、仮面を着けた男が隊舎の前に立っていた。

「お兄様・・・いえ、X01。何しにこちらへ?」
「ん・・・まあ、ちょっとした暇つぶし兼、かわいい妹達を痛めつけている連中がどんなものか、拝見しにな」
「あなたが、この人達のまとめ役なの・・・?」

なのははX01に問いかける。

「まとめ役なんて、そんなやつじゃない。ナンバーズの一号機、アレと同じだ」
「一号機・・・だと・・・?」
「ノーヴェ?」

ノーヴェはゆっくりと立ち上がり、言った。

「確かに、ドクターはあまり名前にはこだわっていなかった。
あたし達の名前も、どっかの次元世界の言葉で数字を意味しているのも知っていた。
けど、これだけは言える。少なくとも、ドクターはあたし達を大切に思っていた・・・!
それなのにお前は、本当に数字で呼びやがった・・・。“一号機”だなんて、ガジェット同然に!!」
「駄目なものを駄目と言って何が悪い?かく言う貴様も、管理局の隠蔽体質が染み渡っているのではないか?」
「うるせえ!ハッ倒して、そのスカした仮面を剥いでやる!!」

逆上したノーヴェが蹴り掛かり、X01は防御魔法でその足を受け止める。

「やれやれ、聞き分けの悪い妹を持つと、兄は苦労させられる・・・。悪い子には、お仕置きが必要だな」

X01の足下にミッド式の魔方陣が浮かんだと思うと、大きな衝撃がノーヴェを襲い、彼女の体躯を弾き飛ばす。

「さて、貴様らは残しておくと後々面倒になるからな。この場で始末させてもらうぞ!!」

X01が構えたと思うと一瞬の内に距離を詰め、手近にいたティアナを蹴り飛ばす。
続いて手に杖を具現化させてジンの斬撃を押し返すと、空いた腹に膝蹴りを食らわせ、足払いの後に杖を叩き付けてノックアウトした。

「このっ!!」
「させるかぁ!!」

ヴィータがグラーフアイゼンを振り上げ、ザフィーラも人間形態に変化してつかみかかる。
しかし、X01は全てにおいて六課の予想を超えていた。
まず彼はバインドを発動させてヴィータを拘束。それと同時にザフィーラの鳩尾に掌底を打ち込み、よろけたところをソバットで吹っ飛ばす。
そして、ヴィータのバインドが解けると同時に彼女の襟首を掴んで頭から地面に叩き付けた。

「さて、次に命のいらないのは誰だ?」

690魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/03/01(火) 14:43:32 ID:osTSkurQ
彼の戦闘力に、なのは達は息を飲んでいた。
以前戦ったX03―クリス・キーラもガニメデも強かったが、彼はそれとは次元の違う強さを持っていた。

「来ないのなら、こちらの番だ。IS発動、“ユグドラシル・ライブラリー”!!」

X01がISを発動させると、彼のの足下に幾何学模様が浮かび、手の上に一冊の本が現れる。

「貴様・・・何をするつもりだ・・・」
「こうするのさ・・・。『メー・アルメット』!レヴァンテイン!!」
「何っ!?」

X01は適当に本のページをめくり、目に着いたページに自らの手のひらをかざす。
すると、何かの柄のようなものがそこから現れ、彼はそれを掴んで引き抜いた。
現れた剣は真っ直ぐな片刃の刀身に三日月のような鍔を持つ炎の魔剣―レヴァンテインだった。

「その剣はシグナムの・・・。どういうこと!?」
「どういうことも何も、これはアームドデバイス、レヴァンテインそのものだが?」
「それがどうして、貴方の手にあるのか聞いている!!」

突如としてX01の手に握られたレヴァンテインにフェイトは、いやこの場にいた六課のメンバー全員が困惑していた。
現に、それの持ち主であるシグナムはしっかりと握っている。

「どうせ、コピーか何かのはず!」
「ビビる理由は・・・ない!!」

そんなことはお構いなしにスバルとギンガはX01に向かって突撃する。
前者はウィングロードを展開して上から、後者はブリッツキャリバーで正面から行く。

「やれやれだ・・・。ロード・カードリッジ。シュランゲフォルム」
《了解》

X01が指示すると、偽レヴァンテイン(便宜上、こう呼ぶことにする)の刀身が割れ、連鎖刃形態―シュランゲフォルムに変型して二人を薙ぎ払った。

「ここでヒントを出そう。俺は一度見た物は決して忘れない。そして、断片的な特徴からそのものの全体図はもちろん、詳細も想像できる。もうわかっただろ?」
「まさか・・・・・・」
「そう。自分自身の記憶から特定の情報を引き出し、それを具現化させる。外見も、中身も。それが俺のIS、“ユグドラシル・ライブラリー”の正体だ。
と言っても、使いこなせるようになるまで苦労したがな」

691魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/03/01(火) 14:44:53 ID:osTSkurQ
「そんな・・・・・・!」

『記憶さえしていればいつでも出せる』。その言葉に六課の面々は戦慄を覚えた。

「さて、使わせたからには本気で掛かるとするか。メー・アルメット!バルディッシュ!!」

レヴァンテインが消えたと思うと、今度はバルディッシュが引き抜かれる。

「アークセイバー!!」
「ハーケンセイバー!!」

金色の魔力刃がぶつかり合い、爆発する。
爆煙が張れると同時にX01はフェイトに肉薄し、サイズモードに変型させたバルディッシュで彼女の肩口を切り裂き、回し蹴りで地に伏せさせる。

「あぐっ!」
「ふむ・・・。改良前でも十分行けるな。おっと、壊れたからカードリッジシステムを入れたんだっけか・・・」
「貴様ぁあああ!!!」
「おぉおおお!!」

それを見て斬りかかるシグナムとエリオ。だが、あくまで彼は冷静だった。

「・・・錬鉄召喚、アルケミックチェーン」

次の瞬間、黒い鎖が何本も現れて二人の体を拘束する。

「言ったはずだ。俺は『見た物を忘れない男だ』、と。んで・・・」
『「!!」』
「それは魔法も例外じゃない。サンダー・レイジ!!」
「ぐわぁああ!!」
「うわぁあああ!!」
「きゃあああ!!」

そして、黒い稲妻が三人と一匹を貫き、一度に昏倒させる。

「世の中には、二通りの人間がいる」

X01はなのはの方を向き直りながら言う。

「それは強者と、弱者だ。力を持つ者こそ是であり、そうでない者は否だ。お前さんも、心の中では思っているんじゃないか?
『自分は強い。これは誰も超えることのできないものであり、変わることのない事実だ』と・・・・・・」
「何を言っているの!私は・・・!」
「『悲しみを払い、笑顔を守るために魔法を使う』、か?ハッ、めでたい女だな!」

彼は嘲笑いながら続ける。

「どんな言葉で飾ろうとも、どういう風に使われても、力は力でしかない!
光の後には常に闇が付きまとう!一つ潰しても二つ現れ、二つ潰せば三つ、どんどん増えていく!世界一つ消滅させても永遠に続く、これは真理だ!!」
「それでも・・・・・・」
「何・・・?」
「大切な人を守れるなら、私は戦う!私が、ただの人間でも!!」
「そのための覚悟は、できている!!力を手にした、あの頃から!!」
「ちっ・・・つくづく見果てた奴らだな・・・。そろそろ全部吹っ飛ばすか・・・。
メー・アルメット、シュベルトクロイツ!」

X01は上空に飛び立つと、本から一本の杖を取り出した。
先端に金十字の装飾が着いたそれは、はやてのデバイス―シュベルトクロイツだった。

「秩序より生まれし混沌よ、混沌より生まれし創造よ、創造より生まれし秩序よ。我が名において全てを滅ぼさん!!」

彼が呪文の詠唱を始めると、目の前に黒いベルカ式魔法陣が現れて三角形の頂点に魔力が収束していく。

「響け、終焉の笛!ラグナロク!!」
「トーデス・ヘクセ!!」

ラグナロクが放たれようとしたその刹那、群青色の巨大な魔力弾が命中して発動を妨害した。

692魔法少女リリカルなのはStrikerSBurst:2011/03/01(火) 14:45:41 ID:osTSkurQ
「・・・・・・何者だ!!」

その場にいた全員の視線が、魔力弾の放たれた元に集まる。
隊舎の上には男が立っていた。
暗灰色のウェスタンハットに同色のロングコートとズボン、焦げ茶色のブーツといった全体的に暗い色の中で、襟元の青いスカーフと彼の輝くような蜂蜜色の髪が際立っている。
そして、その手には拳銃が握られていた。
持ち手の部分はリボルバーの様だが、銃身部分はオートマチックの様な角張った外見をしている。
おまけにサイズも拳銃と言うより、ほぼサブマシンガンに近い。

「俺かい?俺は・・・・・・―」

男は隊舎の上から飛び降りると、綺麗に着地する。
「闇の書の守護騎士、ヴォルケンリッターが一騎。名前はラウル。人呼んで・・・」

そして彼―ラウルはウェスタンハットの縁を左人差し指で軽く上げて続けた。

「“蒼穹の銃使い”・・・ってな」
「格好つけてる場合かー!!」

“スパーン!”と言う小気味の良い音を立ててはやてのハリセンがラウルの頭を打った。

「ったく・・・遅いで、ほんま」
「真打ちと二日酔いは、後から来るものさ・・・。それよりはやて、状況を教えてくれないか?」
「ご覧の有様や・・・」
「OK、だいたい理解した。さて、俺の大切な家族に手ぇ出した代償は高く付くぞ・・・!」

ラウルは拳銃―彼のデバイスを構えてX01に言い放った。

「ふむ・・・これは予想外だな・・・。エマ、シルク、アイーシャ、撤退だ」
「・・・了解」
「ちっ・・・わかったわ」
「はい・・・」

気圧されたのかどうかはわからないが、X01ら4人は転移魔法で撤退していった。
後に残されたのは、六課の面々と損壊した隊舎だった・・・・・・。

693俺的リリカル:2011/03/01(火) 14:54:49 ID:osTSkurQ
以上です。予想以上に長くなってしまった。OTL
でもって、このラウルってキャラ、構想自体は意外と前から考えていまして、切っ掛けは
『ヴォルケンズを管理局のポジショニングに置き換えると最前衛二人と一匹に最後衛一人とバランスが悪くないか?』
      ↓
『空いている中〜後衛に(なのは、もしくはティアナみたいな役割の)オリキャラをねじ込んだらどうか?』
      ↓
『弓はもうやったから銃にしよう。古代ベルカがどの程度の文化だったかは知らんが』
      ↓
『どうせならザフィーラとは逆の三枚目キャラにしよう。衣装はウェスタンルックをベースにして』

と、このように紆余曲折の結果、彼というキャラが誕生しました。
ムシャクシャしてやった後悔などするはずがない。反省もしない。(`・ω・´)キリッ!
では、本日はこれにて。\(・∀・)バイバイ

694名無しさん@魔法少女:2011/03/01(火) 22:34:03 ID:NM14pb82
エリオが中二病に罹る
キャロは言う事やる事素直に信じ込み
フェイトさんはオロオロして
ルーテシアは黒歴史を思い出してのた打ち回る

695野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/03/01(火) 23:19:52 ID:AdXfTVbw
お久しぶりです。
5レスほどいただきます。

非エロ
タイトルは「乾杯」

696野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/03/01(火) 23:20:41 ID:AdXfTVbw
 通された部屋でクロノは露骨に、何処かわざとらしく顔をしかめた。

「相変わらず、暗い部屋だな」
「灯りは充分に点けているつもりだけどね」
「だったら、部屋の主が暗いんだろう」
「この部屋が暗く感じるなんて、もう老眼が始まったのかい? エイミィさんも大変だね」

 肩を竦めながら言葉を返すのは部屋の主。いや、この建物全体の主と言っていいだろう。
 無限書庫司書長、ユーノ・スクライアである。

「まったく、人間の言葉だけは上手くなっていくようだな。フェレットの癖に」
「しつこいね。いつも同じ事ばかりで、こりゃあ本当に老化が始まっているみたいだな」
「しつこいのはどっちだ。未だにフェイトが君と結婚した理由がわからないよ」

 その言葉で、戸棚に向かっていたユーノがゆっくりと振り向く。
 手に持った二つのグラスをテーブルに置き、ニッコリと笑って、

「ああ、僕が悪かった、ごめんなさい」

 さらに、ゆっくりと、はっきりと。

「クロノ義兄さん」

 ユーノが言い終えたか言い終えないかの内に、鋭い音と共に立ち上げられるクロノのデバイス。

「よし、ゆっくりと後ろを向くんだ。いや、抵抗してくれないか。逮捕の際に抵抗したためやむなく制圧、ちょっとしたミスで死亡ということにしておくから。
なに、減俸三ヶ月ぐらいで収まるさ。罪状は詐欺でいいな。フェイトを騙して結婚した罪だ」

「やだなぁ、義兄さん。そんなに怒るなんて」

「……先月入った新しい司書は、結構な美人らしいな」

 ユーノの動きが止まる。
 そこに擬音を当てはめるとすれば、ピタリというよりギクリ。

「実は彼女、母さんの教え子でもあるんだ」

697野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/03/01(火) 23:21:24 ID:AdXfTVbw

「え。リンディさん、教師だっけ?」

「正式な教師ではないが時々、臨時講師として頼まれることがあるらしくてね」

「へ、へえ。さすがリンディさんだね。えーと、さて、クロノ。とっておきのワインが……」

「彼女から聞いたけれど、司書長がとても親切で、親身に教えてくれるらしいよ」

「……誤解は良くないよ。クロノ」

「いやいや、僕だって、まさかスクライアにその人有りと言われた司書長殿がパワハラとセクハラの混合技を極めているとは思っていないさ」

 ははは、と乾いた笑いを浮かべながら、ユーノはケータリングの保温BOXから料理を取り出す。

「さて、冷めない内に食べようよ」

「僕は疑わないとも。僕はね」

 結婚してから知ったフェイトの嫉妬深さ。
 いや、ユーノは浮気はしない。だから嫉妬深さなど可愛さの一種のような物だ……と思っていたはずだった。
 因みに、万が一ユーノが浮気していたとしてもフェイトは別に暴力には訴えないだろう。ザンバーモードで斬りかかったりすることはない……はずだ。
 ただ、ひたすら泣く。そして周囲に訴える。
 代わりにユーノのもとへ事実確認に現れるのはエリオ、キャロ、シグナムである。これは非常に困る。
 さらに、事態を無責任に面白がるはやて。最近ではそこにセインとウェンディが加わった。
 
「止めてくれないかなぁ、怒ったキャロって結構恐いんだよ? はやてなんか、火に油注ごうとするんだから」

「ギンガを呼べばいいだろう。今や、ヴィータやゲンヤ・ナカジマと並んで八神ストッパーの三巨頭だ」

「そんなことしたら、スバルやノーヴェにまで知られるじゃないか。二人に知られるってことは、ヴィヴィオやアインハルト達にも知られるってことなんだぞ!」

「ああ、そういえば君は昔、ヴィヴィオにもモーションかけていたな、このロリコン野郎」

「義妹によからぬ想いを抱いていた人に言われたくないなぁ、あ、フェイトに近づかないでもらえます? お義兄さんキモイですから」

「そういうのをゲスの勘ぐりって言うんだ」

「でもお風呂覗いたよね」

698野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/03/01(火) 23:22:01 ID:AdXfTVbw
「あ、あれは事故……」

「え? 本当に覗いたことあるの? うわ、それは引くなぁ」

「……いずれ君とは決着を付けようと思っていたんだが」

「いいよ。確か今のところ、六十七勝六十四敗で、僕の方に分があったと思うけど」

「捏造は止めてもらおうか。僕の六十六勝六十五敗のはずだ」

「細かいことを気にしているから、老けるのも早いんだよ」

「よしわかった表に出ろ」

「冗談。君を傷つけたらフェイトにもエイミィさんにも怒られる」

「同じ言葉を返してやるよ」

 大きく一つ、これ見よがしのわざとらしい溜息と共に、ユーノはボトルを手に取った。

「言っておくけれど、かなり強いよ」

「覚悟の上だ」

 傾くボトル。そして何故か、大量に準備されたグラス。
 やがて二人のグラスにたっぷりと注ぎ終えたユーノがボトルを置く。

「万が一戦ったとしても、負けるつもりはないけどね」

「どうせ、馬鹿の一つ覚えのバインド設置だろう。まったく、進歩がないな」

「それに関してはどっちもどっちだろう。君の戦法だって、見る限り進歩は全くないじゃないか」

「フェレット相手に新戦法なんて必要ないね」

「何時までも古いやり方引きずってるのは君らしいけどね」

「それこそ、お互い様だ」

 クロノの言葉にユーノは口を閉じ、グラスの中身を一気に煽る。
 空のグラスを叩きつけるように置くとクロノを睨みつけ、

「ああ、お互い様だ。僕ら二人とも、まだ引きずっているんだから」

 同じくクロノもグラスを空にすると、ユーノの手元のすぐ隣にグラスを音高く置いた。あたかも、ユーノの同じ行為に挑むかのように。

「だから、ここに来た」

「知ってるさ」

 ボトルを傾け、グラスに中身を注ぎ、またもや一息で空けてしまう。
 一連の動きは、まるであらかじめ繋げられていたように滑らかだ。

「フェイトに聞いた。君がエイミィさんに聞いたように」

「フェイトは笑ってたか? それとも怒ってたか?」

「エイミィさんと一緒だよ。……もう、受け入れているさ」

「最低だ」

 クロノが飲み終えグラスを床にたたきつける。
 砕けたグラスの欠片の上に、ユーノが自分のグラスを叩きつける。

「ああ、最低だ。僕も、君も」

「未だに引きずってる」

「多分、明日も、これからも」

699野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/03/01(火) 23:22:47 ID:AdXfTVbw
 一言ごとにグラスは空になり、空になると叩きつけられ、その度に新しいグラスへと酒は注がれる。

「僕らは、ずっと裏切ってる」

「そして、許されてる」

「慈悲深い妻を持って幸せか?」

「責め苛まない妻を持って不幸か?」

「幸せじゃないと罰が当たる」

「わかってるじゃないか、だったら何故君は」

「何度も言わせるな、僕たちは同じ穴の狢だ」

 二人が同時に呟く。

「同じ馬鹿野郎だ」

 だから、
 二人は杯を合わせる。
 二人は乾杯する。
 二人の共通の想い出に。
 二人の共通の裏切りに。

 二人の、初恋の、相手に。
 顔も知らぬ、彼女の婚約相手に。

700野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/03/01(火) 23:23:27 ID:AdXfTVbw

 そして三ヶ月後、高町なのはは結婚する。
 友人一同の祝福のもとに。

701野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/03/01(火) 23:24:09 ID:AdXfTVbw
以上、お粗末様でした。

702名無しさん@魔法少女:2011/03/02(水) 09:08:16 ID:hX877Y0A
あいかわらず野狗さんのSSはヘビー級のボディブローのようだ。

703名無しさん@魔法少女:2011/03/02(水) 10:54:52 ID:m9cqHlvs
>>701
二人は隠しゲイオチ(笑えるオチ)を期待したのに………
相変わらずジワジワくる

704名無しさん@魔法少女:2011/03/02(水) 12:57:25 ID:C5rWPCuc
じんわり来るなぁ……

GJす

705名無しさん@魔法少女:2011/03/03(木) 00:03:17 ID:r.MYPAGw
何か切ないな、秒速系を読んだ気分でした。
フェイトもエイミィも広い心だな…

706名無しさん@魔法少女:2011/03/04(金) 01:52:58 ID:jJwcUj0c
PCがトラブったついでに、メモスティのデータ持って行きやがったOrz
あぁ、とらハ2の全ヒロインファーストH前セーブデータと、リンディ×グリフィスの粗筋が消えた……

707名無しさん@魔法少女:2011/03/04(金) 02:24:20 ID:huFqpZwU
リンディ×グリフィス!?

ど、どういう事だ……詳しく教えてくれたまえ。

708名無しさん@魔法少女:2011/03/04(金) 19:46:44 ID:ayBFlHAg
エヴァみたく、って言うと厨かといわれるかもだけど。

エレベーターの中で無理やりシグナムにキスするヴァイスとか
事件が終わってラブホにしけこむはやゲンとか読みたいです。

709名無しさん@魔法少女:2011/03/04(金) 20:12:13 ID:C0OuuW7A
それいいなー
二人の軽井沢っぽいのもみたい

710名無しさん@魔法少女:2011/03/04(金) 21:58:11 ID:bb9BkG02
機動六課のエレベーターがポーンと開くと、中でディープキスしてるなのはとフェイト
リアクションに困って曖昧な笑みを浮かべながらエレベーターには乗らずに
黙って「閉」のボタンを押す、外で待ってたエリオとキャロ

711名無しさん@魔法少女:2011/03/04(金) 23:06:47 ID:vdXpyAWI
>>709
すまないが……貴方の思い出せる分だけでも読んでみたいんですが……

>>710
顔を真っ赤にしたキャロがエリオの服の袖を詰まんで、一緒に人の少なそうな場所へ行こうとする。
察したエリオも顔を真っ赤にしてそれに従う。
終始無言で、キャロが眼を瞑り、爪先立ちで背伸びをして顔をクイとあげる。
キスをねだるポーズだ。
もちろん、誠実な少年騎士はそれを断るわけには行かない。
なんてったって相手は少年騎士にとってお姫様だから……。
震えるキャロの身体を、鍛えてから筋肉がつき始めた、少年特有の細腕で優しく抱きしめてあげ顔を近づける……。
  ――ちゅッ
唇と唇を軽く触れ合わせる、とても愛らしく、みずみずしい行為。
それは清純さを感じさせ、見る者には爽やかさをも感じさせる。
そして、少年と少女は、母とも言える女性が見せた行為を思い出しながら、それを再現しようとする……。
【9歳児の戦いはこれからだッ!!】

という妄想を、発情災害の続きを書きながら>>710を見て思いついた。
あとググったら……orz ナンテコッタ……

712名無しさん@魔法少女:2011/03/04(金) 23:19:43 ID:vdXpyAWI
間違えた……
>>709宛てのは>>706行きでした

713名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 00:31:34 ID:pUgADnSI
>>712
さぁ、早くこの妄想を作品にする作業に戻るんだ

714名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 18:26:46 ID:QOoh/CkI
なのフェイのキスで前見たSSを思い出した
二人がすれ違う時にキスをするって内容は思い出せるけど、どこで読んだかは思い出せない

715名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 19:42:44 ID:fHHmGzjg
>>710
普通エレベーターの外側に閉ボタンはついていない、などと突っ込むのは野暮だろうか。

716名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 20:10:13 ID:7dqXlKvQ
内側に手を入れて閉めない?
危ないし、エリオだったら腕の長さが足りない気もするが。

717名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 20:55:37 ID:ZXRcRDDw
6課のエレベータはヘリの部品に始まって
カートリッジ、捜査機材、レリック、ヴィヴィオなど
様々な荷物の搬入出に活躍するから、
産業用エレベータ(外に閉ボタン有り)を採用しているんですよ、きっと。

718名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 21:02:19 ID:3R1XnNiY
>>670
続きに期待

719名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 21:18:19 ID:vEyvQ.lE
>>717
つまりなのはとフェイトは人が来ないはずの搬入用エレベーターに乗り込んでいた。
最初から準備万端だったわけか

フェイト「こんなエレベーターの中じゃ…」
なのは「大丈夫だよ、この時間バックヤードには誰もいないから」

キャロ「エ、エリオくん、こんなカッコで誰かに見られちゃったら…」
エリオ「みんなオフシフトだからいるわけないよ。それにキャロは見られそうなのが気持ちいいんだろ?」

ポーン♪

なのは「…」
フェイト「…」

キャロ「…」
エリオ「…」

(扉が閉まる)

720名無しさん@魔法少女:2011/03/05(土) 22:51:34 ID:mndE5n.Y
その頃宿舎では
ヴィヴィオが自らに塗布した苺ジャムを
ザッフィーに舐めさせているのだった

721名無しさん@魔法少女:2011/03/06(日) 00:14:42 ID:WGUykRyw
さて、異教徒を扇動してカリムやらシスター達を(性的に)襲わせる計画を考えてくるか

722名無しさん@魔法少女:2011/03/06(日) 07:48:33 ID:HYKZffyY
ユーノのなのポ参戦情報より超必が鎖で縛ると聞いてフェイトそんが期待の眼差しをしています。
どうしますか?
 望みどおりにハードに縛ってやる
 微妙に外してソフトに縛る
 報知、でなく法治、でなく放置

723名無しさん@魔法少女:2011/03/06(日) 11:34:29 ID:2RVP4gR6
>>722
4.ヴィータを縛る
「ななな、なんでアタシなんだよ!」
「脚本の流れで出番カットされた恨み」
「ちょ、ま、アッー」

724名無しさん@魔法少女:2011/03/06(日) 18:54:12 ID:ytGe8moE
>>722
5.実はクロノだった
「引っかかったなお兄ちゃん!!!!」
「嘘ーーーー!!!」

725名無しさん@魔法少女:2011/03/07(月) 01:10:51 ID:fP/NmgOg
誰もが気になる永遠の難問に終止符を打つべく動く某お嬢

「ねえねえアインハルト」
「何でしょうか、ルーテシアさん」
「ぶっちゃけ、アソコを蹴られた男の痛みと女の月の痛み、どっちが辛いの?」
「…………」




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