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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第109話☆
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クロノとはやては、ちらりと修道士の顔を見た後で、互いに目配せする。
そのまま不信感を抱かせない真摯な少年の態度と口調で、クロノは答えた。
「いえ。妹は、僕が聖地まで送り届けてあげたいので、このまま行きたいと思います。 …我侭を言って、すみません」
「いえいえ。わたくしの方こそ、出すぎた事をいたしました。それでは良き巡礼の旅を」
「はい、お気遣いありがとうございます」
「では。『聖王の導きが、あらんことを』」
クロノを敬虔な巡礼者と見て取った修道士はそれ以上の詮索はせず、笑顔で2人から離れて雑踏へともどってゆく。
修道士の目が完全に自分たちから外れてから、はやてがクロノへと問いかけた。
「今のひとは、カリムさんのお迎えと違うんやね?」
「違うね。今回関わる向こう側の関係者は皆、打ち合わせの場で面通しされている。今のは、ただの介添え役の修道士だよ」
「ん。でも、断ってよかったん? 今のは修道士さんに車椅子をひくのを任せたほうが、私らは目立たへんと思うけどなぁ」
はやてにしても、クロノの揚げ足を取る気は無い。
しかしクロノの言った『目立つ事は避ける』のなら、今のは修道士に任せるのがより自然なのではないか、という疑問が湧いたのだ。
「さっき僕が言った内容なら、そうするのが正しいね。ただ、今は君と話す時間がほしかったんだ」
「愛の告白? 私はいつでもええけど、フェイトちゃんを義妹と呼ぶのにはちょっと時間が要るなぁ。そのあたりは、考えてくれるやろうね?」
「…そうじゃない。今から会う、カリムについての話だ。ついでに、今の君を取り巻く状況の再確認も含めてね」
話の腰を折られて、クロノはやや憮然とした口調で答えた。
車椅子を押されているはやてには、もちろんその表情は見えない。
例え向かい会っていたとしても、今は顔を厚手の布で覆われているため、その表情は確認できないはずだ。
ただ、はやては、自分の言葉で憮然としたクロノの表情がありありと浮かび、同じく顔を覆う厚い布の下で微笑した。
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