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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第106話☆

911F-2改:2010/08/09(月) 23:15:04 ID:gdodVBJ6
では投下します。

・CPはクロなの
・拙作「踏み出す一歩は誰のために」の続編
・エロあり


右手の手のひらの中にある、ガラス玉のような物体。
一見何の変哲もないそれを、彼女は利き手である左手で摘み上げた。天井から降り注ぐ無機質な人工の光に当てて、まじまじと見つめる。球体に映るのは自分の顔、だがそれだけ。これでも一端の
ロストロギアだったと言うが、どうにも信じがたい話に思える。見た目だけなら、色違いの相棒にも見えるのだが。
知り合い?と首元に引っ掛けていた相棒、レイジングハートに尋ねる。

<<I don't know>>
「だよねー」

むしろ知り合いだったら驚くべきことだ、と。オフィスの机の上にガラス玉のような"元"ロストロギアを置いて、高町なのはは報告書の作成に戻ることにした。
現在の服装、教導隊の白を基調にした制服。お仕事中である。今日中に先日巡回教導を行った部隊の良好な点、改善すべき点をまとめて報告書を出さなければならないし、午後からはスクランブル
要員に当たっているので、その準備もしないといけない。この日ばかりは、彼女は普通の少女ではなくバリバリの教導官であり空戦魔導師であった。
だと言うのに。パタパタと調子よくキーボードを叩いていた指の速度が、どうにも途中で遅くなっていく。別段、文章に詰まったり困った問題が発生した訳でもない。ただ、先ほどから妙に気にな
るのだ。ついさっき手放したはずの、ガラス玉。元ロストロギア。
そもそも何故、こいつが自分の手元に回ってきたのか。結局停止してしまった書類仕事を途中で投げ出し、なのはは回想へと思考を回す。
決して、特別な経緯があった訳ではなかったように思う。たまたま用事があって過去に回収したロストロギアを保管する部署に顔を出し、最近ロストロギアの紛い物や何らかの原因で効力を失った
ものがよく出て困っていると言う話を聞いた。偶然にもちょうど件の、効力を失ったロストロギアが――もはや元はどういう力を持っていたのか分からない――彼女の目の前で発見された。
効力がないと分かった以上、どうせ処分されてしまうもの。たまたまレイジングハートに似ていたものだから、物珍しげな視線を送っていたなのはに局員が声をかけ、そのまま彼女の手に渡った。
効力は失われている。もはや目の前のそれはロストロギアではなく、ただのガラス玉、と頭では理解している。
しかし、何故か気になる。妙に引っかかる。理由は分からない、ただなんとなく。




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