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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第106話☆

888夕餉のとも:2010/08/08(日) 22:48:42 ID:yn3wzuf2
「ど、どうしたんだ?シャーリーもルキノも・・・?」
「グ、グリフィス、お見合いなんてするつもりなの?」
「あぁ、まだもしもの話だけど。そんな話が回ってきたとしたら、会いもせずに言下に断るわけにはいかないだろう?先方に失礼だ」
「それはそうですけど・・・それじゃ、グリフィスさん。もしも、お見合いの席に出てきた女性が、すごく素敵な人だったら・・・?」
「ふむ・・・先方が乗り気だというのなら、見合いが成立することになるだろうね」

さらり、と言い切ったグリフィスに、シャーリーとルキノは唇を戦慄かせるほどに衝撃を受け、

「そ、それはつまり・・・」
「結婚しちゃう・・・ってことです、よね?」

テーブルに両手をついて、身を乗り出すように迫る二人の姿に、グリフィスは口元を引き攣らせながらも頷いて見せた

「そ、それは・・・まぁ、そう言うことになるけど。でも、僕はまだまだ半人前だからね。結婚なんて当分先のことだよ」

その言葉にひとまず安堵の溜息を吐き出して、二人は席に着いた。まずは落ち着こうと思って茶を一口啜った

「でも、母さんが言うには、艦長職に就くんだったら絶対先に結婚しておけって言ってたな。やもめ暮らしが続くからって」

ばふっ、と二人の唇から茶が迸った
だが、レティの言にも一理ある

マグロ漁船だろうが次元航行艦だろうが、船乗りは船乗りであり、遠洋どころか次元を越えた海を航海している艦の、しかも艦長ともなればそれは責任重大な役職だ
次元航行技術の発達もあり、長期間の航海というのは近年珍しいものの、それでも自宅に帰れる事など滅多に無い
先程も述べたリンディ元提督の息子:クロノ・ハラオウン提督。彼自身も、愛妻と子供達に通信でしか会えないことが真剣に寂しいらしい
その点だけならば結婚なんぞしていない方が気楽に思えるかも知れないが、彼の母親であるレティは、船乗りには“港”が必要だと力説している

「家庭を持てば分かる・・・そんな台詞を“あの”母さんに言われてもね・・・」
「そ、そんなこと無いですよ!」
「そうよ!大事な事じゃない!」

溜息を吐くグリフィスに向かって、ルキノとシャーリーは揃って抗弁を述べた
そして、何となく顔を見合わせて、火花を散らせる二人である

「ま、まぁ、その、見合いも結婚もまだまだ先の話だよ。今は当面の仕事を上手くこなせるようにならなきゃいけないからね」
「はいっ!私も、グリフィスさんの補佐官として精一杯サポートします!」

小さな拳を握ってガッツポーズを作るルキノに、グリフィスは、頼りにしてるよ。と笑い掛けた
“補佐官”という言葉を何気に強調している辺り、彼女も案外策士である

「な、何かあったら私にも相談しなさいよ!長い付き合いなんだし、悪いようにはしないわよ?」

身を乗り出してそう言ってくるシャーリーにも、グリフィスは、あぁ、よろしく頼むよ。と頷いた
“長い付き合い”という言葉を何気に強調している辺り、彼女もまた策士である

「さて、それじゃあ僕達はそろそろ行くよ。今日中に今の仕事を片付けなきゃいけないからね」
「あら、大変ね・・・明日から、何か予定でもあるの?演習とか?」

シャーリーの問い掛けに、グリフィスは小さく頷いて、

「あぁ、明日一日だけ休暇を取ったんだ」




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