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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第106話☆

887夕餉のとも:2010/08/08(日) 22:48:11 ID:yn3wzuf2


○夕餉のとも



食欲がいまいち湧いていなかったシャーリーだが、この思わぬ再会に会話は弾み、テンションが上がれば腹も空く
アレコレと取り留めのない話題に談笑しながら、彼女は丸一日ぶりの食事を大いに楽しんでいた

「ティアナが執務官補になってくれて私も楽になるかなーって思ってたのよ。そうしたら、フェイトさん断ってた仕事まで引き受けるようになっちゃって・・・」
「それで、書類仕事に追われているんですか・・・大変ですね」
「うん、このペースはちょっときついわ・・・」
「でも、それはフェイトさんがシャーリーを信頼してくれているってことなんだろう?だったら、ちゃんと期待には応えないと」
「うーん、私はまだ大丈夫なんだけど・・・現場を飛び回ってる二人の方が心配で・・・ティアナがブレーキになってくれれば良いんだけど・・・」

“思い込んだら命懸け”な性分のフェイトだが、ティアナならばうまく手綱をとってくれるだろう
スバルに続き、今度は上司である筈のフェイトの面倒まで見なくてはならない彼女には、少々同情するシャーリーである

「グリフィスとルキノは?今は事務官と事務官補でしょ?」
「あぁ、そうだよ。でも、ルキノは補助操舵士も兼ねているし・・・実を言うと、僕も副官補を兼任してるんだ」

そう言って、グリフィスは少し照れたように頭を掻いた
六課在籍中も、彼ははやての副官として雑務全般をきっちりこなし、六課を切り盛りしていたのである。どこまでもナンバー2ポジションというのが、何とも彼らしい

「へぇ・・・でも、最終的には次元航行艦艦長職を目指してるんでしょ?上級キャリア試験パスしなきゃならないんだっけ」
「いつかは、ね。今は色々勉強させて貰ってるよ。事務官という視点から見た艦船の運用状態。副官という視点から観た人員・機材の状況。覚えることは山ほど有る・・・
本当に、うちの母さんに提督なんて務まってたのかって思うくらいだよ」

溜息と共にそう言うグリフィスである
彼の母親:レティ・ロウランは今でも現役の提督である。その息子としては、せめてもう少し、無条件で尊敬できる立派な人物であって欲しいと願っているのだが、
彼女のやや奔放な振る舞いと言動と酒癖は相変わらずな様だ。もっとも、彼女の場合そうした面も魅力なのだけれど
それが理解できないのは彼が未だに子供という事か。いや、実の息子の視点なんてそんなものか

「会う度に、孫はまだかってずっと言ってくるしね・・・」

『孫』という単語にシャーリーとルキノは思わずシチューを喉に詰まらせかけ、コップの水を一息に呷って難を逃れる

「・・・リンディ提督に張り合ってるの?」
「多分ね」

レティの親友ことリンディ・ハラオウン“元”提督、彼女の一人息子であるクロノには現在二人の子供がいる。つまり、リンディには孫がいるのだ
レティとしても、リンディと共通の話題を持ちたいのだろうが、グリフィスとしてはそんな事をせっつかれても困るばかりである。クロノとは7歳も年が離れているというのに

「何だか、このまま放っておくといつの間にか見合いとか仕組まれそうだよ」
「お、お見合いっ?!」
「お見合いですかっ!?!」

溜息混じりに吐き出した愚痴に、シャーリーとルキノが思いがけない程に驚きを露わにして詰め寄ってきた




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