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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第106話☆
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彼の声援を受けて物凄く本気をだしてしまったが、しかしそれで良かったのか……?
よく考えてみろ、あんな大男を倒してのけた女の子が果たしてどう思われるか。
(どうしよう……いかつい女の子って、思われちゃったかな……)
と、そのような不安が乙女の胸の奥で渦巻いた。
今しがた演じた死闘など、既にノーヴェの脳裏からは消えうせていた。
とにかく大事なのは、目の前にいる青年にどう思われているか。その一点に尽きる。
そうして少女が不安に駆られる中、彼はふとある事に気付く。
「あ、ノーヴェ、足大丈夫か?」
「へ?」
「ほら、足首のところ。赤くなってるけど」
言われた通り、視線を足元に向ければノーヴェの足首に一箇所赤く染まった箇所がある。
おそらくは最後の三角絞めの際にこすれてしまったのだろうか。
ほんの少しだけ内出血をしているようであった。
まったく痛痒すら感じない擦過傷であるが、これにノーヴェはある事を閃いた。
「おっと」
と、言いながら、その場でふらりと彼に倒れこんだのだ。
少女の小さな身体は彼の胸板に、ぽふ、と収まる。
肌が触れあい、恥じらいに頬を赤く染めながら、ノーヴェは続けてこうのたまう。
「あ、足ちょっと痛めちゃった、かも……」
もちろん真っ赤な嘘である。
怪我を偽って彼にか弱さをアピールしつつ、ちょっと触れ合っちゃったりしちゃおう。という算段だ。
だがそれを嘘か真か断ずる事など、ノーヴェ本人にしかできないのは言うまでもない。
そして乙女を抱きとめた彼は、事の真偽よりもまず彼女の身を案ずるような好漢だった。
「本当か? じゃあ医務室に行かないとな。歩けるか?」
「む、むりかも……」
「よし、じゃあちょっと抱いてくぞ」
言うや、彼の逞しい腕が言葉通りにノーヴェの身体を抱き上げた。
背丈の小さな乙女の矮躯は、まるで最初からそうあるべく生まれたかのように、彼の腕と胸に収まる。
背と脚を抱えられたその格好は、いわゆるお姫様抱っこというものだ。
自然とお互いの顔が近づき、乙女の心臓は爆ぜんばかりに鼓動を増す。
「大丈夫か? 顔真っ赤だぞ?」
「べ、別になんともねえよ!」
そんな事を口走るノーヴェだが、内心では喜びと恥じらいが燃え上がり気が気ではない。
自分で計画した事とはいえ、彼とこうして密着するのはあまりにも刺激が強すぎる。
羞恥の心に、思わず身をキュッと竦めるノーヴェ。
抱き上げられて身を丸くするその様は、まるで飼い主に抱かれた子犬のように大人しい。
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