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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆

859公務員の一日(午前):2010/03/05(金) 20:09:25 ID:a74D0S8A
「あれ?」

最寄の駅から、さらに公共バスを乗り継いで到着した作業現場。
すでに今日の仕事は始まっていたらしく、ガレキと廃ビルだらけで住人不在の市街地には作業員が散らばり、重機が稼動している。
とりあえず現場責任者を捕まえて話をつけ、作業状況のチェックに入ろうとした、そのとき。
異変は起こった。

爆発音。
それに続く、大きなビルの倒壊。
少し遅れて・・・複数の、悲鳴。

ここからは遠い。
廃棄された市街地に阻まれて視界が通らず、目視では廃ビルが倒壊して粉塵が舞い上がったことしか確認できない。
はじめはビルの解体のために発破でもかけたのかとそちらを見たのだが、周囲の作業員に走った緊張と、それに続く悲鳴が、これが不測の事態だということを告げていた。

事故か何かが起こったことを感じつつも、どこか茫然自失として即座には動けない者。
おそらくは本社に第一報を入れている者。
そして現場を確認するために大急ぎで移動する者。
各々がてんでバラバラに動きだし、周囲は収拾がつかない・・・というより、これから収拾がつかなくなるのが分かっていながら、ソレを抑えられない状況だ。

この場に居続けても、らちがあかない。
「サーチャー」を杖状のデバイスモードへと移行させながら、、先ほど捕まえた現場責任者にすぐに管理局の災害担当課へと連絡するよう指示。
周囲にいる作業員は完全に無視して魔力を開放、バリアジャケットの装着と同時に、事故現場の方向へと、飛ぶ。

「サーチャー、広域サーチ開始」
<all right>

本来、都市部での飛行には許可が必要だが、さすがにそんなことは言ってられない。
倒壊したビルの上空に到着すると同時に周辺全域をサーチし、できる限りの情報を収集。
サーチャーは、その名の通り検索機能と探知機能に特化したストレージデバイスの本領を発揮。
周辺の熱量、風向風速から求められる爆発の起点、周囲にいる人間の配置などの膨大なデータが、デバイスの付属装備である片眼鏡型の網膜投影ディスプレイに表示。
同時に、死角になっている廃ビルの向こう側やガレキの陰が、収集されたデータで補われて、擬似的な視野として表現される。

問題の場所は・・・見つけた。ガレキの中にある、地下街への入り口。
その中から次々と走り出てくる、おそらくは中で作業に当たっていた作業員と思わしき人影。

ちょっとまて。ビルが爆発倒壊したのに、なぜに地下が起点?
そう思って、片眼鏡の表示する熱量分布のに目と移すと。
地下街の入り口から少し離れたところにぽっかりと開いた、構成材の融点を越す熱量の、大きな「穴」。

なるほど。
地下からものすごい熱量の・・・おそらくは熱線みたいなのが斜め上に打ち上げられて、天井である地表部分を溶かして、ビルの根元に到達。
それがビルをなぎ倒した、と。
念のために周辺の魔力素の表示にも目をやるが、分布範囲も濃度も「通常」。
つまり、魔法が使われたわけじゃないってことだ。




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