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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆

844前世夫婦の御乱心 中編(1):2010/03/04(木) 23:48:53 ID:jMO52q.c

    ◇◇◇







「にゃはは、エイミィさん、よくお似合いですよ」
「ありがとう、なのはちゃん。でも、全然嬉しくないから!!」
 あっけらかんと笑うなのはに、エイミィは厳しくツッコむ。
けれど、その姿に凄みはない。なぜなら、その姿は超ミニスカメイドであるからだ。
「ううっ、なのはぁ……恥ずかしいよぉ……」
 ようやく我に返ったフェイトは、エイミィの背に隠れる。胸元を飾る大きなリボン。
フリルのついた襟と、パフスリーブ。色は落ち着いた黒で、エプロンは地味なものだが、やはり装飾過多の気がある。
ガーターベルトで止められたストッキングを纏ったセクシーな足が、四本ちらちらと見え隠れする。
何枚か重ねられたふわふわのペチコートから見える太もも。恥ずかしげに裾が抑えられ、身に纏った二人は羞恥に染まった顔を背けた。
 逆に、着せた本人たちはほんのり頬を染めて笑っている。ご満悦のようだ。
「なのは、グッジョブ」
「ううん、クロノ君こそ、グッジョブ」
 なのはとクロノがサムズアップをしながら、互いを褒めたたえる。
クロノは服を発見し、購入に踏み切ったことへの称賛を。なのはは、クロノのバインドの技術を称えた。

 こんの、前世夫婦が!

 そう罵ったのは誰なのか、神のみぞ知る。
クロノの頬は紅潮しているだけでなく、女性の手のひらサイズに真っ赤に染まっていた。犯人はもちろんエイミィである。
二十分ほど前に叩いた頬がまだ赤いということは、なかなかの力があるようだ。
もしくは、何回か叩いたのか。
それでも、クロノは清々しい顔をしている。こんな顔、アースラクルーには見せられない。
特に、年若い娘であるルキノ・リリエあたり。
確実に艦長の威厳は地に落ち、アースラ中大パニック。思い出も因縁も詰まっているアースラが沈みかねない代物だ。
それ何てロストロギア。歩くロストロギアは最後の夜天の主・八神はやてだけで十分である。
歩くロストロギアも都合よく、本日はオフシフトだが、この場にはいない。
「クロノ君のバーカ! バーカ! 嫌って言ったのに、どうしてなのはちゃんの前まで連れてくるのー!?」
 じゃあ、彼の前でなら良いのかと、なのははツッコミたかったが、あえてツッコまなかった。愛を含んでいると勝手に解釈できる罵りに、クロノの顔は緩みっぱなしだ。
リーゼたちあたりなら、こんな彼をいじり倒してくれそうなものだが、あいにく彼女たちは主であるグレアムとイギリス生活中だ。
しかも、人型ではなく猫として余生を送っていると、この間はやての家にも届いた手紙に書いてあった。
 彼女たちにいじくられて、呆れていた少年はどこをどう間違って、こんな青年になってしまったのか。彼女たちにいじくられていたからこそ、歪んでしまったのか、それは誰にも判断がつかない永遠の謎であった。


「で、だ……なのは」
「なぁに? クロノ君」
 クロノの呼びかけに、なのはは首をかしげる。
「……四時間ほどフェイトの部屋に引っ込むか、外出してきてほしいんだが」
「長っ」
「じゃあ、フェイトちゃんの部屋にお邪魔したいと思います。できれば、クロノ君も自分の部屋にいてほしいです」
「わかった」
「同意しないでよ! クロノ!」
 まず言い出したのは、緩んだ顔を引っ込めて、やや気まずそうなクロノであった。
彼が口にした要求に声を荒げたのはエイミィ、なのはは同意した揚句、クロノに要求を返した。
さすがに、なのはと義兄の言葉の意図を汲んだフェイトは困惑する。困惑しているが、このままではいけないとエイミィのように抗議しようとするが、なのはによって遮られる。




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