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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆

667前世夫婦の御乱心 前編(3):2010/02/24(水) 23:13:32 ID:yrLywx4g
 時刻は午後三時。なのはがフェイトに会いに来た時間は正午過ぎ。見事に入れ違ってから三時間が経過し、フェイトとエイミィは自宅のドアを開けた。両手には買い物袋。
その種類は、アパレル関係から食料品まで多岐に渡る。両手が塞がれているにも関わらず、エイミィは元気な声を玄関に響かせた。
「あれ? なのはちゃんが来てるみたいだね」
「え、なのは?」
 靴を脱ぎながら足元へ目をやると、見覚えのある靴がきちんと揃えて並べてあった。ちょこんと並んだなのはの靴に、フェイトの目がキラキラと輝く。
フェイトは本当になのはが好きなのだなと、こういう彼女の姿を見てエイミィは微笑ましく思っている。
「じゃあ、買ってきたお菓子と、新しいフレーバーの紅茶でも入れて、おやつにしようか」
「うん! わたしも手伝うよ、エイミィ」
 本当に嬉しそうにフェイトはニコニコと笑っている。
そういえば、なのはは昨日一昨日と任務のために学校を休んでいるのだった。管理局の仕事でも会えない、学校でも会えない。
たった二日のこととはいえ、彼女にとって長い二日間だったに違いない。
ならば、二人に楽しい時間を提供してあげるのが、時空管理局局員の先輩にして、年長者の務めであろう。
「よーし、お姉ちゃん頑張ってお茶の準備しちゃうぞー!」
「ありがとう、お義姉ちゃん」
「うっ……」
張り切るエイミィに、フェイトは微笑みかける。美少女に満面の笑みで、『お義姉ちゃん』なんて呼ばれたら、クロノではないが軽く動揺する。
「…って、フェイトちゃん……気が早いよ」 
「だって、わたしのお義兄ちゃんのクロノと結婚するんだから、エイミィはわたしのお義姉ちゃんでしょう?」
「いや……うーん……ああっ、もうお義姉ちゃんで良いよ」
 確かにエイミィはクロノと結婚の約束をした仲であるが、実際に結婚するのはまだ少し先で、フェイトの発言はいささか気が早い。
事実はそうであるが、口にした途端、フェイトにキョトンとした顔をされる。
自分がエイミィを姉と呼ぶのは当然という顔をしている。あまりの堂々とした発言に、エイミィは折れた―――そういえば、闇の書事件の後の花見の際に、やたらと自分を姉と呼びたがっていたなと、彼女はふと思い出した。
 あの時、冗談で言った言葉が本当になるとは、エイミィ本人も考えてはいなかった。
それどころか、クロノがあんなに男前に育つとは思ってもいなかった。
 いや、当時から男前ではあったか。




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