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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆
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外道流れ旅 SWORD&BULLET
テッド・バンディ、魔銃の二つ名を持ち暴虐と陵辱をこよなく愛する外道。
ジャック・スパーダ、魔剣の二つ名を持ち剣戟と死闘をこよなく愛する外道。
とある仕事をきっかけに知り合ったこの二人の外道は今、どういう訳か行動を共にしていた。
魔銃と魔剣、世に悪鬼よ羅刹と疎み蔑まれる人殺しのろくでなし共。
これは、血と暴力を求めさすらう二匹の外道の物語である。
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「こーれーで……二百匹目っと」
言葉と共に、森の色濃き緑を引き裂いて一筋の赤い閃光が高速で射出された。
それは魔力の塊、攻撃し殺傷する為の術式、射撃魔法の光だ。
魔法と呼ばれる広く世界に普及した術理、行使したのは一人の男。
レザー調の血のより赤いバリアジャケットを纏い、手に巨大な拳銃型デバイスを持った金髪の美男子、テッド・バンディ。
広き管理世界で外道の殺人者として指名手配されている犯罪者である。
高位のミッド式射撃魔法の使い手であるバンディは、先ほど自身の放った魔弾の餌食に飛行魔法を行使して近づいた。
深い森の中、そこには鮮やかな虹色の羽を持つ一羽の鳥が胴を撃ち抜かれ、血の泡の中に沈み身体をピクピクと痙攣させている。
その死に際の哀れな鳥に、外道の男は酷薄な笑みを浮かべてとどめの一発を撃ち込み、息の根を止めた。
鳥の名はエピオルニス、この世界、61番目の管理世界スプールス固有の生物で絶滅危惧種に指定されている希少動物。
もはや言うまでもないが、これはつまり禁じられた狩猟行為、密猟である。
厳しく密猟は規制されているエピオルニスであるが、その剥製は好事家によりかなり高値で取引されており密猟は後を絶たない。
そしてバンディもまた、そんな裏ルートでつく魅力的な値段に釣られてここに狩りをしに来た犯罪者の一人である。
血に濡れた鳥の尾を掴み持ち上げると、彼は自分の後ろにいたもう一人の男に声をかけた。
「おーい、さっさと袋持って来い」
「はいはい。まったく、人使いが荒い人ですねぇ、まったく」
と、呆れたような口調で外道の相棒が血染めの麻袋を手に現れる。
首の後ろで結んだ黒い長髪、白い詰襟の聖職者のようなバリアジャケットを纏う、揺れる左袖から右腕のみの隻腕と分かる長身痩躯の男、ジャック・スパーダ。
魔剣の名で恐れられた最強最悪の殺人鬼にして殺し屋、人を斬り殺しそして殺し合う事にしか生き甲斐を見出せない圧倒的な狂人にして、今はバンディの相方を務める犯罪者である。
隻腕の男は片手に持った麻袋の口を緩めると、それをバンディに差し出す。
外道の銃使いは、それに先ほど仕留めた鳥の骸を放り込んだ。
「これで袋も20個目ですねぇ、総じてざっと」
「200匹ジャストだ。こりゃあ随分な稼ぎになんぜぇ」
バンディは己がデバイス、全体的に角ばったデザインに十字架のあしらわれた拳銃型の愛機を指先でクルクルと回す。
鍛えられた腕が成す高速のガンスピン、さらに男はそのまま腕を跳ね上げ、宙に放る。
華麗な曲線を描く得物を反対の手で掴む、まるで曲芸師のように熟練の芸を披露。
そして、口元に邪悪な笑みを嬉しそうに浮かべ、言う。
「はは! こんだけありゃあ、しばらく金には困らねえ」
「ですねぇ。しかし」
「しかし?」
相方の隻腕の言葉を反芻するように男は問う。
ジャック・スパーダは一度頷くと、言葉を続けた。
「この世界、動物や自然保護の為に管理局員が常駐してるらしいじゃないですか。こんな堂々と狩りをしてて大丈夫ですかね?」
「ああ? んなもん大した事ねえだろうが。こんなへんぴな辺境世界にいるようなヤツぁ高が知れてんだろ。
それに……てめえとしちゃ、手応えのあるヤツがいた方が嬉しいんじゃねえか? え? 戦闘狂(バトルマニア)」
問われ、スパーダは笑みで答えた。
まるで子供がするような、無邪気ささえ感じる屈託ない微笑。
だがそれ故に怖気を感じるような薄ら寒い表情。
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