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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆
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―――幼年期の終わりに。
ばんっ。ぐちゃ。どろり。
ポップコーンみたいに白いものが飛び散る。
「あ……ぁ?」
何が起こっているのかわからなかった。
何が自分達を襲っているのか理解出来なかった。
何がウェンディとディードを貫いたのか、見当もつかなかった。
――おいおい、なんで血が出てるんだよ。なんで、魔法で肉が抉れているんだよ。
魔法って人殺しが出来ないように、非殺傷設定ってのが当たり前なんだろ?
だったらさ、どうして―――二人とも動かないんだ?
「……ぉい? ウェンディ? 無視するなよ……」
ふらふらとウェンディの倒れている方向へ歩む、しゃがみ込む。
酷い有様だった。どす黒く濁った血が流れ、ゴポゴポと血の泡が立っている。
ウェンディの何時も笑っている顔は、上顎から下が綺麗に吹っ飛んでいて、歯は折れ飛んでいる。
肉と骨が吹き飛んだ彼女の顔――もうそこらのスプラッター映画より酷い有様。
どんよりと死んだ魚のように濁り動かない眼球。ノーヴェはやっと、ウェンディに呼びかけても返事がない理由を知った。
――ああ、死んじまったんだ。
ディードの方はもっとわかりやすくて、延髄ごと首の肉がごっそり無くなっている。
殆ど皮一枚で繋がっているような状態だから――生きているはずがなかった。
それを為した張本人たる機動六課の魔導師に、漸くノーヴェの意識が向く。
不思議と怒りは湧いてこない。いや、事象に現実感が伴わない。どうしてだよ――そんな言葉が胸に飛来する。
茫然自失の表情で己のデバイス=拳銃型を眺めていた少女――ティアナ・ランスターが、呟いた。
「……どうして……“クロスミラージュ”!?」
「……ぁあ?」
こいつは何を言っている?
そう思った瞬間、カチリ、とノーヴェの中でスイッチが入る。
冷徹な機械音声が聞こえた。
《ああしなければ、貴方が死んでいました》
「――あたしは殺したくなんか無かったッッ!」
本能で理解する/コンマ刻みの思考/燃え上がる感情=殺意と同義。
――殺したくなかった?
そうやってお前は、二人を殺したって“事実”から逃げるのかよ?
くくく、と涙を流して笑う/嗤う。回り続ける焔の車――止まらない感情の暴走。
ティアナ・ランスターがこちらを向き、カタカタと震える腕で銃口をこちらへ。
「……殺す覚悟もねぇのに、殺したのかよ?」
「え……ぁ」
爆発/加速=烈火の勢い。
「―――ふざけんなァァァァ!!」
激突必至/回し蹴りが弾丸の如く―――。
ぐしゃり。
◇
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