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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆

897Cursed Lily:2009/05/25(月) 23:07:14 ID:sUH0HdF.
Cursed Lily
-第2話-


「――はい、確かに。これでティアナの今日の仕事は終わりね。お疲れ様」
「えっ……は、はい了解です」

 そうフェイトがティアナに声をかけたのは、まだ定時よりも少し早い時刻。ティアナに宛がわれた仕事部屋で、
提出するように命じていた報告書の出来を一通り確認してからの事だった。
 仕事の終わりとなるや脱力し、机に突っ伏したティアナにフェイトは苦笑い。
 ここ数日、慣れない環境の中で頑張っているのだから相当疲れているだろうと思っていたが、やはり間違いで
は無かったのだろう。

「ティアナ、私も上がっちゃうから少し艦内でお茶していこうか。丁度定時になるだろうし」
「良いんですか?」
「休めるときに休んでおかないとね」

 はぁ、と曖昧に相槌を打つティアナの背を叩き、揃って休憩所へ。
 適当に空いている席に座って、先ずは揃ってコーヒーを一口。喉を鳴らすと共に身体の力を抜けば、自然と溜
息が飛び出してしまう。久しぶりの艦での仕事は、フェイトにとってもそれなりの疲労を感じるものだっのだ。

「最近どうかな? ここ来て一週間だけど、あまりそう言うの聞いてなかったから」
「えっと、皆さんには良くしてもらってます。シャーリー先輩には分からないところ教えて頂いて、クロノ館長
にはたまに執務官試験の勉強も見ていただいて……」

 どうやらコミュニケーション的には全くといって良いほど問題は無いよう。
 仕事中から気をつけているが、仕事の忙しさに比例して目の届かないところが増えてしまう。そうなる前にと
考えていたのだが、杞憂だと分かりフェイトの口元に安堵の笑み。
 その様子に気づいたティアナが眉を下げ、申し訳無さそうに礼を言った。

「私は大丈夫です。まだ色々大変な事もありますけど何とか頑張ってます……ただ、ちょっと仕事に慣れないの
が」
「そうだね、六課でも似たような仕事はあったけどこう言った報告書は全部私かシャーリーが作ってたから。そ
う思って今回作ってもらったんだけど……そうだ、報告書」

 途端、ティアナの表情が険しくなる。ティアナの仕事中に感じるピリッとした空気は、隣にいても気持ちが良
い。六課入隊したての時も似たようなものがあったが、あの時よりも少しだけ柔らかい。なのはが認めたとおり、
人を引っ張っていく才能がある。
 しかし、それ以上に必要なものだってある。人を引っ張る事よりも前に、徹底的にこういった仕事を完璧にこ
なして欲しかった。

「報告書ね、今回はあれでいいけど次からもう少し分かりやすくって思いながら書いたほうがいいかな。読む相
手は事件の概要しか知らないような人達だから」
「分かりやすくですか?」
「うん、ティアナも気をつけてはいたと思うけどね。その事件を直接見た人間と見ていない人間じゃ、結構違う
ものだから」
「……そうですか……すみません、次からは」
「あぁっもう、落ち込まないで。怒ってるわけじゃないんだから」




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