したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆

880ディエチが全力全開に目覚めた様です・おまけ:2009/05/24(日) 18:35:30 ID:JziwV30Q
「しかし、お前も無茶をしたものだな」

レクリエーションスペースの片隅に転がっていたサンタの傍らで、詩集を眺めていたチンクはそんな風に呟いた

(・・・限界突破プロセスの事ですか?)
「それもある。もう機能不全は直ったのか?」
(えぇ、自己修復でどうにかできる範囲内でしたからね・・・ディエチさんのエネルギーゲインを少々見くびっていました)

何でも無かった、とでも言うようにサンタはカメラアイをピカピカさせる・・・実際の所は、結構ヤバかったのだ
最終的に計測されたエネルギーゲインは153%。この数値は、機人の設計限界を僅かに上回っている・・・つまり、ディエチは壊れてしまってもおかしくなかった
否。はっきりと言ってしまえば、壊れていない事の方がおかしいくらいなのだ

「・・・コマンドラインの増設、エネルギー回路のバイパス・・・下手をすれば、お前が吹っ飛んでいたかも知れなかった。
それに、誰も気付いていないと思ったのか?サンタ」
(・・・マリーさん、ですか?)
「あぁ」

ディエチが今も生きている理由。それは、サンタがオーバーロードを肩代わりしていたからに他ならない
万が一の際にも、姉妹達を護れるように・・・彼はガジェットとして、デバイスとして、いつもその事を第一に考えている

「叱り飛ばすべきなのだろうが・・・お前が居てくれたお陰で、ディエチは壊れずに済んだ。
オーバーロードを吸収し、お前が内的にカノンのトリガーを引いていなかったら二人揃って爆発していただろうし。全く、ディエチも無茶をする・・・」
(・・・ごめんなさい、チンクさん)
「お前はお前なりのベストを尽くしてくれた。謝ることは無い・・・今までの無茶を考えれば、今回の無茶など可愛い物だしな」

溜息混じりに、チンクは隻眼で丸い巨体を睨み付けた
気圧されたように、サンタは丸い身体を身動ぎさせ、とぼけるように明後日の方向を向いた

「・・・はぁ・・・ディエチは高町一尉に憧れ、お前はあの人のデバイスに、レイジングハートにでも憧れたのか?
マスターが全力を出す為ならば自己を犠牲を惜しまない姿勢は、良く似ているように思うが・・・アレの真似は丸さだけにしておけ」
(・・・俺も、少しはデバイスらしくなりたかったのですが・・・今後は、善処します)
「それで良い。ノーヴェを悲しませるような事はするなよ」
(はい、チンクさん)

そうしていると、さくさくと、芝を踏む足音が二人分聞こえてきた・・・掃除道具を両手に持った、ノーヴェとディエチだ



授業の無い、平穏な隔離施設の昼下がりは、華やかな歓声と、水音と、微笑みと、浮かぶ小さな虹に彩られて、ゆっくりと過ぎてゆく ―――




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板