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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆

871ディエチが全力全開に目覚めた様です:2009/05/24(日) 18:26:30 ID:JziwV30Q
清々しいほどにあっけらかんとした口調で、彼女は言った

「ヴィヴィオやフェイトちゃんと約束してたことも有ったしね。結果として、それがミッドを救う大活躍になったのかもしれないけど」
「え、えぇと、でも、それだけの理由で、死力を尽くしたんですか・・・?」
「うん、そういう事になるね。それだけの理由だったから」

にっこりと笑うなのはの笑顔に、ディエチはこっそりと溜息を吐き出した
“命”を賭ける事ができない自分と、“命”を賭ける事ができるこの人・・・どう足掻いても、勝てないわけだ
呆れたような、諦めたような顔をしているディエチの頭をぐりぐり撫でながら、なのはは少しだけ不敵な笑みを浮かべて見せる

「でも・・・いつか見てみたいな。ディエチの“全力全開”」
「それは、流石に・・・ごめんなさい」
「うん、判ってるよ。身体は大事にしなきゃね・・・あ、休憩時間。そろそろおしまいだね。ったく、いつまでへたり込んでるつもりなの・・・?」

未だに死屍累々たる有様を晒している243部隊の方に、なのはは歩いてゆく・・・彼女の背中を眺めながら、ディエチはもう一度盛大な溜息を吐き出した

「・・・“全力全開”。かぁ・・・ちょっとだけ、憧れるかな・・・?」

なのはの背中には、その呟きは届かなかった・・・けれど、すぐ後ろに控えていた丸いデバイスの耳には届いたらしい

(憧れますか・・・?)
「うん。ちょっとだけ、ね。私に、なのはさんみたいな力があったら・・・今よりもっと、みんなの力になれるんだけど」
(・・・)

憧憬の眼差しで、ディエチはなのはの背中を見詰めている・・・そんな姿に何を思うのか。サンタは何かを沈思している様だ
意を決して、彼はディエチに言った

(・・・出せますよ。ディエチさんの“全力全開”)
「え?」

サンタの言葉に、彼女は驚いて振り返った
驚きの中に、少しだけ期待と興奮が混じった視線を受けながら、サンタはカメラアイをピカピカさせて説明する

(・・・ずっと前の、俺が壊れた時の事件。覚えてますか?)
「うん。サンタが、命懸けでマナクリスタルの暴発を食い止めてくれた、あの時だよね」
(はい。セーフティルーチンは、隊長やディエチさん達、ナンバーズの皆さんだけに組み込まれてる物じゃなくて、俺達ガジェットにも入ってるんです)
「あ、そうだったんだ・・・え?」

サンタのピカピカに頷き、そしてディエチは首を傾げた
セーフティルーチンは、ガジェットにも組み込まれている・・・しかし、サンタは件の事件の際に、“命を賭けて”、マナクリスタルの暴発を食い止めた
“指揮官”の認証さえない、己の判断のみで、それを為せたというのは、辻褄が合わない話だが・・・?




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