したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆

861ディエチが全力全開に目覚めた様です:2009/05/24(日) 18:16:30 ID:JziwV30Q
――― さて、海上隔離施設から飛んだディエチ達は、クラナガンの地上本部を経由し、長距離転送で本局の訓練施設に辿り着いた
やけに物々しい視線が向けられるのは・・・主にサンタの所為であろう。局のエンブレムがプリントされたステッカーで、アピールはしているものの・・・

(・・・俺はただのインテリジェントデバイスなのに・・・)
「まぁ、こればっかりは仕方が無いよ」

ず〜ん、と落ち込むサンタを慰めるように撫でてやりながら、苦笑を浮かべるディエチである

「ん、どうかしたのか?」
「何でもないよ、カル兄。サンタがちょっと落ち込んでただけ」

沈んだ調子でカメラアイをピカピカさせているサンタには、カルタスも苦笑を禁じ得ない
姉妹達のように直接、彼の高速有意信号(ピカピカ)が読み取れるわけでは無いカルタスだが、付き合いがそこそこ有る所為だろうか
何となく、彼の言いたいことが解るような、サンタの妙に人間臭い一面に共感を抱く時がある
ちなみに、サンタのピカピカが解せる人物としては、12姉妹の他にはギンガとスバルの二名。それに、どういう訳かマリエル技官もそこそこ解読できるようだ
彼女が言うには、『相手が機械(デバイス)でも、顔を見れば解るよ?』との事だが、サンタの『顔』がどの辺なのかは判断に迷う所である
カルタスは励ますように、サンタの装甲を掌で軽く叩いてやりながら、

「まぁ、偏見なんて真面目に任務をこなしていれば、すぐに覆るものさ」
(だと良いんですがねぇ・・・)
「だと良いんですが。だって。そう言えば、カル兄とサンタって妙に仲が良いよね。何で?」
「何で?って・・・言われてもなぁ?」
(妙に気が合う感じはありますが・・・その理由を論理的に説明するのは難しくあります)

ちなみに、サンタはゲンヤとは反りが合わないらしく、口があったら噛み付きそうなくらいに顔を合わせた時は喧嘩腰だったりする。彼には腰も無いが

「ふぅん。そう言えば、弄られキャラ同士気が合うのかも、ってセインが言ってたっけ」
「弄・・・ゴホン、ディエチ。そろそろ私語は慎むように。それと、ここは隔離施設じゃないんだから“カル兄”は禁止だ。良いね」
「了解。カルタス監督官、又は二等陸尉殿」



広大な訓練場が見渡せる観戦スペースにある制御室に、カルタスはディエチを伴って入室した
ちなみにサンタはドアをくぐれないので、廊下の隅でオブジェと化している
事情を知らない局員が腰を抜かすかも知れないが、額には局のステッカーも貼り付けてあるので大丈夫だろう。多分

「失礼します。ラッド・カルタス二等陸尉。入ります」
「あ、カルタス君。それにディエチも。いらっしゃい。今日はごめんね、無理言って」

まぁ、座って座って。と促すのは12姉妹とサンタの調整官でもある、管理局でも指折りの精密技術官。マリエル・アテンザ技官である
あまり広くはない制御室を見回すが、ここに居るのは彼女一人のようだが・・・?

「あの、マリエル技官。高町教導官は?」
「ん、なのはちゃんならまだ下に居るわよ。予定時間よりも少し早いから、お茶でも淹れるね」
「あ、ありがとうございます」
「ありがとうございます、マリーさん。いただきます」

勧められた椅子に腰掛け、眼下の訓練場に目を向けるが・・・まだ訓練中では無いらしく、整列している人影の端の方が見えるだけである
そうしている間にも、マリエルは慣れた手付きで急須に茶葉を入れ、適温の湯を注ぎ、時間を置いて湯飲みに注ぐ・・・
何気ない所作だが、“精密”技術官のサガなのか。茶葉の分量も抽出時間も、目分量ながらきっちり“いつも通り”で、湯飲みに注いだ茶は計ったように三等分である
茶を注ぎ終えたところで、マリエルは肩越しに振り返って二人に訊ねた




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板