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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆

798機動六課の男達:2009/05/21(木) 22:45:27 ID:8bxcuioY
 




「なんだと? もう一回言ってみろグリフィス」

「ええ、何度だって言いますよ。あなたは見る眼がない、と」


 立ち昇るコーヒーの湯気より濃密な殺気を眼光に込めて交わしつつ、ヴァイスとグリフィスが言い合う。
 その様はまるで決闘に興じる古き騎士のように勇ましく、狂犬同士の殺し合いのように凄まじい。
 同じテーブルに座ったエリオとザフィーラは、ただその気迫に押され押し黙っている。
 しばしのにらみ合いの後、グリフィスは先ほどの一言に繋げるように言う。
 理知的に、囁くような残響で、されどしっかりと。


「ストッキングは黒でも白でもガーターが最高です」


 馬鹿馬鹿しいエロ話題を吐いた。


「何言ってんだ! ストッキングといえばパンストで黒オンリーだろうが!」


 と、ヴァイスも同じくエロスで返す。
 そう、これは機動六課の男達にとってはただの食事ではない。
 定期的に集って行うエロチック座談会なのである。
 ちなみに、今日の話題は足関係からストッキングへと移行し、ヴァイスとグリフィスの議論へと発展した。


「あのムッツリとした肉厚の尻を包み込むパンストの黒、下に穿いた下着と織り成す二重奏、正に男として生まれた事を泣いて喜びたくなる至福だ」


 果たして誰の事を思い返しているのか、ヴァイスはどこか遠くを見ながらまるで一個の芸術品を愛でるように語る。
 これにグリフィスも負けじと言葉を紡いだ。


「何を言いますか。ほっそりとした腰を覆うガーターの芸術的ラインと太股の白が描く様は、それこそ思わず時を忘れて魅入ってしまうほど甘美な情景でしょう。個人的には白ストが良いですね」


 最上の工芸品を説明するかのように、グリフィスは夢想した情景にうっとりとしながら静かに語る。
 そんな彼に、ヴァイスは眉根を怒りに歪めて言う。


「白ストだ? 男なら黒だろ黒!」

「白ストの良さがわからないとでも!?」

「悪いとは言わんが、黒には負ける! それにパンスト破いてする方が無理矢理感あって良いじゃねえか」

「言いましたね!」

「言ったとも!」


 男の誇りと性嗜好を賭けた議論は白熱し、さらなる激化を辿る。
 ちなみに、余談ではあるがシグナムは黒スト、はやては白ストを愛用しているが、それが両者の語らいに関係あるかどうかはまったく別の話。
 どんどんエスカレートするヴァイスとグリフィスの言葉の応酬。
 その様を、横のエリオとザフィーラは静かに聴いていた。
 あまりに激しい言い合いに、言葉を挟むきっかけが見つけられないのだ。
 と、しかしそこで、ふとヴァイスが視線を横のエリオに向けた。


「おいエリオ、お前はどう思う?」

「ご意見伺いましょう、エリオ君」


 グリフィスも視線と疑問符を少年に向ける。
 少年はこれに待ってましたとばかりに意気揚々と言葉を返す。


「僕は断然ニーソですねぇ。やっぱりニーソックスがミニスカと見せる合体技“絶対領域”に勝るものはありませんよ!」


 少年は、それこそ太陽のような明るい笑顔で自分のエロチック願望を語る。
 ちなみにルーテシアはニーソであるが、これと本件が関係あるかどうかはまた別の話。
 だが少年の語った夢に、男二人は吼えた。


「はっ! ニーソ? これだからゆとりは」

「少々青いですねぇ、ニーソでは。ま、悪くないんですが」

「な! ニーソのどこが悪いんですか!?」


 今度はエリオも混じり、バカエロス談義はさらなる白熱を見せる。
 ただし、パッと見は真面目な顔で美男が話しているだけなので、それを知らぬウェイトレスの少女らはウットリとその様を見ていた。
 彼女らがこれを知ればどんな顔をするのか見ものである。
 と、三人が激しい萌とエロスの言葉を交わす中、今まで沈黙を守っていた男が静かに口を開いた。


「まあ、待てお前ら」


 静かな渋い残響を吐いたのは寡黙なる男、楯の守護獣ザフィーラ。
 守護獣の静かな言葉、その深みのある響きに三人は押し黙る。




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