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純情ロマンチカの高橋美咲にエロエロなことをするスレ その4

1ピュアな名無しさん:2010/01/24(日) 14:26:26
・高橋美咲たん、鈴木美咲たん絡みの妄想なら投下可
・「レイーポ系」、「美咲たん攻め」等のネタについてはタイトルor冒頭で注意書き推奨
・保管庫を活用するなど自衛の心を忘れずに
     _
   ,.'´   ヽ
   ノルノ从ノハ)
   从* ゚ ヮ゚ノゝポッ

■過去スレ■
純情ロマンチカの高橋美咲にエロエロなことをするスレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12247/1230943808/
純情ロマンチカの高橋美咲にエロエロなことをするスレ その2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12247/1234165158/
純情ロマンチカの高橋美咲にエロエロなことをするスレ その3
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12247/1243930377/

152僕の秘密5/5:2010/04/12(月) 22:45:19

すると不意に寝室のドアから明かりが差し込んだ。明かりを背にしているので顔がよく見えなかった。
「美咲……?」
この声は宇佐見だ。帰る予定よりも1日早いような気がした。
「部屋にいないと思ったらこっちで寝てたのか…」
徐々に近づく宇佐見の気配に美咲はベッドに深く顔を埋めて息を殺していた。
切羽詰った美咲の状態など知る由もなく、彼は枕元にそっと腰掛け
肩が少し出ていた美咲に布団をかけてやりながら美咲の髪を優しく撫でた。
「これ……俺のシャツか?…かわいいな、美咲」
「んぅ……っ」
宇佐見が耳元で美咲の名前を呼ぶと、美咲は体を震わせて声を漏らした。
「美咲…?悪い、明かりで起こしたか」
「…っ、なんで…なんでいるんだよ…っ」
「美咲に早く会いたかったからに決まってるだろ?」
「だからって…なんで今……っ」
宇佐見はずっと背を向けたままでいた美咲の肩に手をかけた。
「やだ…っ」
「美咲…?顔見せて」
「…っ」
「どうした?顔が赤い…熱でもあるのか?」
そう言って美咲のおでこに掌を当てようとした宇佐見の手を、美咲は振り払ってしまった。
「や…っ」
しかし、振り払おうとした美咲の手は彼の手にしっかりと捕まっていた。
「美咲、おまえ…」
「あ……」
彼が美咲の手の名残を見逃すはずがなかった。
「美咲?これは…?」
「…っ…な…なんでもない…っ」
「嘘。お前の味がする」
「……っ」
指先を口に含まれた美咲はあまりの恥ずかしさに声も出ないみたいだ。
「俺のこと、考えてくれてた…?」
「ち、違う…っ」
「さっき、俺の声でイッたよな…?俺がいなくて、寂しかった…?」
「ウサギさん…イジワルだ…っ」
いつしか涙声になった美咲の声に、僕はあんまり美咲をいじめないでほしい、早く甘やかしてあげてほしいと思っていた。
「すまない、これでも急いで帰ってきたんだ。まぁ…たった1日早まっただけだっ…」
宇佐見が言い終わらないうちに、美咲は彼の胸元に顔を埋めた。
「…っ、美咲…?」
「…しかった……っ、寂しかったよ…っ」
「美咲…」
「…やく…早く触れよ…、バカウサギ……っ」

あの後の僕たちのぬいぐるみっぷりは今でも自負している。
ベッドから転げ落ちようが僕たちは何も言わなかった。まぁ、言えなかったというのが正しいけれど。
ただ、ここまで話しておいてなんだけれど、もう秘密を持つこともそのうちなくなるだろうと僕は思っている。
近頃の美咲はあの頃よりも素直だ。
今でも美咲のかわいい呟きを聞いたりするけれど、今の美咲なら宇佐見にもちゃんと言えているのだろうと思う。
彼の様子を見ていれば僕にはわかるのだ。
僕だけの秘密がないのはなんだか寂しい気もするけれど、Jr.が時々教えてくれる美咲の寝言集が今となっては結構楽しみだ。
相変わらず美咲が宇佐見に怒っている様子はよく見るものの、どうしても夫婦喧嘩にしか聞こえないので
早く結婚でもなんでもしたらいいのにと思うことも結構あったりする。
といっても人間同士の結婚のことはあまり詳しくないので、僕はぬいぐるみとして今までどおり
彼ら2人のことをずっと見守っていようと思う。


「なぜ、鈴木さんに手を出したのか」という議題で反省会してきます。
ありがとうございました。

153ピュアな名無しさん:2010/04/13(火) 11:19:38
GJ!!
何この可愛い生き物w
ウサギシャツ着てオナニーするみさにゃんも切な可愛い!
美咲の意地っぱり具合が絶妙だなぁ
この後はみさにゃんが気絶するくらいの濃厚エチがあったんですねわかります
Jr.が男前すぎてふいたww

154ピュアな名無しさん:2010/04/13(火) 22:45:42
鈴木さん視点は新しいな
みさにゃんかわいいのうかわいいのう

155ピュアな名無しさん:2010/04/13(火) 23:05:19
Jr.男前すぎw
寂しがり美咲たまらん抱きしめたい
鈴木さんになりたいと本気で思った

156ピュアな名無しさん:2010/04/13(火) 23:56:21
>>148-152
電話でつよがる美咲が健気で可愛過ぎる…!
鈴木さん以上にJr.になりたい

157ピュアな名無しさん:2010/04/14(水) 20:31:49
>>148-152
鈴木さん視点新鮮でよかった!jr.の方がエラソーなのがいいw
寂しがりやの美咲たんに一人エッチに萌え死

158ピュアな名無しさん:2010/04/16(金) 20:37:51
みさにゃんの一人エッチいいよう

159ピュアな名無しさん:2010/04/18(日) 20:18:24
みさにゃんはウサギさんの匂いだけでイける

160ピュアな名無しさん:2010/04/22(木) 20:32:46
声だけでイける

161ピュアな名無しさん:2010/04/23(金) 11:41:14
顔だけで(ry

162ピュアな名無しさん:2010/04/23(金) 13:12:29
ミニマムウサギさんの写真でもイけるようになったみさにゃん

163ピュアな名無しさん:2010/04/23(金) 22:07:04
ショタコンかいw

164ピュアな名無しさん:2010/04/24(土) 23:14:00
兄ちゃんからもらったショタ美咲の画像を見て
変な笑顔が止まらないウサギさん

165ピュアな名無しさん:2010/04/29(木) 19:21:27
ショタ画像で抜いたら負けかなと思ってる

166ピュアな名無しさん:2010/04/29(木) 22:25:24
ここで質問してすみません。
先ほどPCからSS初投下を試みましたが失敗しました(Safari・IE使用)
書き込むとレンタルサーバの広告になります。
どなたか対処法お分かりになる方、いませんか?なければ、携帯から…無理っ…orz

167ピュアな名無しさん:2010/04/30(金) 14:18:27
>>166
地下室で管理人さんに相談してみたらどうかな?
前にも何故か書き込みできなかった人が保管庫にうpしてもらったこともあるし
早く読みたいよ〜!

168ピュアな名無しさん:2010/04/30(金) 19:25:41
>>167
管理人様の救済処置ですね、早速お願いしてみます。
管理人様のお力を借りてなんとか投下出来そうだったら、167サン目掛けて投下致しますw
どうもありがとうございます!

169ウサギ、悪戯をする 1/6:2010/05/01(土) 12:09:19
こんなの落としていいのかな…、と思いつつ…
初SSのため目の肥えた皆さまには地雷の可能性大なので、くれぐれもご注意下さい。


「……んぐっ! ? 」
寝室のベッドでぐっすり眠っていたウサギは、脇腹のあたりに強い衝撃を感じて目を覚ました。
何事だ?と、開かない目を擦りながらサイドテーブルの明かりを手探りでつける。
ランプの薄明かりに照らされたベッドには、寝乱れた布団と小柄なパジャマ姿がぼんやり浮かび上がった。
布団からは片足が飛び出し、もう片方の足はなかなか鋭利な角度でウサギの脇腹をとらえている。
「…美咲……。」
ウサギは隣で眠る恋人の寝顔を睨みながら、自分のみぞおちにめり込んでいる膝小僧をつかみ、両足を揃えて布団のなかにそっと入れ込て寝相を整えてやった。
(美咲の分際で俺に膝蹴りを食らわし、眠りを妨げるとは…。)
抱き合った後の気怠い心地良さの中で、ぐっすりとよく眠っていたところを蹴り起こされてしまったので、ウサギの機嫌はむっつりと悪かった。
(許さん…)
すうすう、と軽く寝息を立てる美咲の上に屈み込み、寝顔を覗く。

ランプの淡いオレンジの明かりのなかで、穏やかに美咲は眠っていた。
いつもなら2人で過ごした後も「ウサギさんの寝室は落ち着かねーし!」と言って、シャワーを浴びた後は自分のベッドに戻ることが多い。それをこうして時々一緒に寝てくれるのは、ウサギの我が儘にしぶしぶ付き合ってくれているのだけれど。
(ものすごく寝相が悪い…お子様め。)
チラリと目覚ましに目をやると、午前4時だった。
(1時間しか寝ていない…)
一人起こされたベッドで途方にくれる。
もう一度寝ようか、一服するか…と考えていた時だった。

170ウサギ、悪戯をする 2/6:2010/05/01(土) 12:10:37
「…う〜ん、…ウサギさ、ん……もう、いっぱい…む、…り…」
ムニャムニャと小さな声が枕元から聞こえた。
見ると美咲が寝返りをうって、口をもごもごさせていた。
(なんだ、寝言か…)
だがその寝言の台詞は、ほんの数時間前にこのベッドでウサギが追いつめた際の台詞とまったく同じ台詞だったので少し気になった。
(夢の中でも俺に抱かれているのか?)
美咲の寝顔に寄り添うように枕元に顔を近づける。
「…ん…っ」
まだもごもごと動いてる唇に親指でそっと触れる。
「美咲…。」
優しく名前を呼ぶ。
「も………た…食べられな…ぃ…」
(なんだ、食い物の夢か、…)
がっくりしてしまうが、美咲らしいのが笑える。
「なにがそんなに食べられないんだ?」
美咲の寝言が可愛かったので、寝ているがつい問いかけてしまった。
「………つぶあ、ん…」
(たい焼きか。)
よく見ると、少し眉をひそめて苦しげに口をモゴモゴさせている。
その様子にウサギには思い当たることがあった。

ーそれは今日の夕方のことー

仕事の打ち合わせで、ウサギは丸川に来ていた。
その打ち合わせが思ったよりも長引き、予定していた時間に帰宅出来そうにない。
夕食までに帰れそうにないことを伝えるため、ウサギは美咲の携帯に電話をかけた。
食事はなるべく一緒に、というのはウサギから言い出したことだ。
けれど、暮らし始めてみると、美咲も一緒に食事をとることを大切に思ってくれているようだった。
こんなふうに仕事の都合で時間が遅くなった時でも、
「洗い物一緒にしたほうのが楽だし。」とか、
「大家より先に食べるのはどーか…と。」とか、
「ほ、星がきれいだったから、つい食べそびれて…。」…など。
そのたびに言い訳を考えて、なんだかんだで待っていてくれるのだ。
(また、待ってる、と言うだろうが…)
美咲に電話がつながり、帰宅が遅れることを伝える。
案の定、帰ってくるまで待ってるよ、と答えが返ってきた。ちなみに今日の言い訳は
(漫画を読んでいて、今、手が離せないから!)
「わかった。終わったらすぐ帰る、…そうだ。帰りにコンビニに寄るが何か買うものあるか?」
ふとタバコが切れていたのを思い出し、付け加える。
「別に、…ああ!あ、…じゃあさ、ウサギさん、丸川にいるんだよね?あの、だったら…」
「なんだ?」
「いや、帰り道だから、時間あったらでいいから『たい焼きのくま〜』でたい焼き買ってきて。」
“たい焼きのくま〜”は美咲がよく買ってくる、丸川のすぐ近所にある老舗のたい焼き屋だ。
ウサギ自身は行ったことはないが、よく話を聞くのでだいたい場所の検討はつく。
「…わかった。『くま〜』でたい焼きだな?」
3匹だからね〜、と携帯から聞こえるのと、相川が会議室からウサギを呼ぶ声が重なる。
腹が減ったら先に食べてろ、とだけ言い残して通話を切り、打ち合わせに戻った。

そして…玄関を開けて美咲の顔を見た瞬間、ウサギは自分の間違いに気がついた。
変更になった打ち合わせ内容に頭が一杯で、うっかりたこ焼きを買って帰ってしまった…。しっかり3パック。
「しまった…すまん、美咲。ぼんやりしていた。すぐ買い直してくる。」
開けたばかりのドアをそのままもう一度出ていこうとすると、腕に飛びつかれた。
「うわあ、いいって!…たこ焼きならウサギさんも一緒に食べられるしっ。ここのたこ焼きもすげー美味しーんだよね!」
特にたい焼きが食べたかったわけじゃねーし、と美咲は引き止めながら、慌てて手にしていたたこ焼きの包みを受け取った。
「ほら、熱いうちに食べよう!」
それからウサギを見上げて、おかえり、と言ってくれた。

171ウサギ、悪戯をする 3/6:2010/05/01(土) 12:11:35
だがー
「…やっぱり夢に見るほど食べたかったんだな、お前。」
さわさわ、と髪を撫でてやる。前髪を優しく透いて、そのままこめかみから滑らかな頬に手を滑らせる。
唇はまだなにかを食べているようにムニャムニャ動いている。
(明日はちゃんとたいやきを買って来てやろう)
よく考えれば、美咲が何かを欲しがったりねだったりすることはごく稀なのだ。
「苦しいなら食べるのやめとけよ。」
眉間の小さなシワを見ながらウサギは耳元で囁いた。
「…うぅ…あ、と…1ぴき…だ、け…。」
小さく寝言が返ってくる。どうやら、せっかく買ってもらったたいやきなので、できるだけ食べなくては、と思って頑張っているらしかった。
(…そうか、なら明日は10匹ぐらいにしとくか)
ほんとうは店中のたいやきを買い占める予定だったのだが、なるほど、無理して食べようとするかもしれない。
甘えたりわがままを言わない恋人には何をしてあげれば一番喜ばせることが出来るんだろうか。
それをたい焼きで補えるつもりはないけれど、好きな相手が喜ぶことならどんな小さなことでもしてあげたいと思う。
「美咲…、他に欲しいものや食べたいもの、俺にしてほしいこと、あるか…?」
ふと思いついてウサギは美咲の耳元に囁いた。
子供のように眠っている今なら素直に気持ちを口に出すのかもしれない。
柔らかく撫でていた頬から、また髪へと指先を移す。
美咲は口をもごもぐしながら目を閉じたまま、
「………オムライス……。」
とつぶやいた。
「オムライス?」
「……にいちゃ…。」
(ああ、孝浩の作ったオムライスか…)
孝浩に育てられたのだから、孝浩の作る料理が美咲にとっては懐かしい家庭の味で、心のどこかで美咲は家族のぬくもりが恋しいのかもしれない。
(わかった、それも俺が孝浩にこっそり頼んでやろう)
美咲は兄の孝浩にさえ遠慮して甘えを言わないはずだ。
欲しいもの、と聞かれて、お金では買えないものが出てくるのも美咲らしくて無性に愛しかった。

それにしても、とウサギは思う。
(眠っているとはいえ、ずいぶん素直だな。)
オレンジのランプに照らされた寝顔はあどけない子供のようで、起きている時の印象とはまた違う、無防備な寝顔を見せていた。
そのまま、吸い込まれるように唇に近づき、そっとキスをする。
(お前が俺を起こしたんだから、キスぐらいさせろ。)
柔らかな感触は、まだモグモグ動いていて、その動きを楽しむように唇に舌を這わせた。
親指で上唇を押し広げ、するりと指を含ませてみる。
途端にたい焼きと勘違いしてガブリと噛みついてきたので、舌を差し入れるのはちょっと躊躇い、しばらくその唇だけを味わうことにした。
チュッ、クチュッと舌が吸い付く濡れた音が真夜中の寝室に響く。
下唇を甘噛みして、優しく舌でなぞる。
ついでにパジャマの上から乳首を探り当て、指先で転がす。
生地越しの柔らかな感触はだんだん尖り始め、パジャマを押し返すようにツンと勃ちあがった。
その様子が楽しくて、ついついそこばかりいじってしまう。
そうしてウサギが眠っている美咲に楽しくイタズラをしているうちに…だんだんモグモグ咀嚼していた動きが弱くなっていき力が抜けたように止まった。すっかり大人しくなったのを見計らって、舌先を内側に入れてみる。
歯が動かないのを確認して、今度はもっと深く舌をくぐらせた。
さっきまでの食べる動きは息をひそめ、無言でウサギを迎え入れる。
その中の柔らかな舌を絡め捕り、優しく舐め擦る。そのまま貪るように味わうと、美咲の体が小さく動き、しばらくして舌がおずおずと応え始めた。
キスしたまま美咲の様子を窺うと、目はちゃんと閉じていて起きている気配はない。
(無意識か…)
合わさった唇の端からウサギの熱い息が漏れ、あふれた唾液が零れ落ちた。
(しかし、このままじゃ起こしてしまうな…)
少しのつもりが、妙に高ぶってしまい止まらなくなってしまった。
美咲は…と、腰をずらして股関を確認すると、熱い小山がウサギの太ももに触れた。
(可哀想なことをしたかな…)
こんなに素直に反応があると思わなかったので、どうしたものかと迷う。
自分は後でいいとして、美咲をこのままにしておくのは良くない、と勝手に決める。
(責任とってちゃんと気持ち良くさせてやるから、起きないで大人しく夢を見てろよ…)
ウサギは起こさないようにそっと、美咲のパジャマの下を下着ごと膝のあたりまでずり下げた。

172:ウサギ、悪戯をする 4/6:2010/05/01(土) 12:15:10
「…ぅううん、…。」
空気がヒヤッとしたからか、ずらせた下着が腰を揺らして刺激したからか、美咲がもぞもぞと寝返りを打った。
(起こしたか?…)
思わずハッとして、息を潜めて様子を見守る。
美咲は腰のあたりでパジャマを下げていたウサギに小さな尻をむける形で体勢を変え、再び眠りの中に落ちたようだ。
思いがけず目の前に剥き出しの尻を突き出されたので、とりあえずその丸い膨らみにもキスをした。
唇は双丘につけたまま、そろそろと前に手を伸ばし、熱い美咲をそうっと包み込む。それから羽根でくすぐるような手つきで優しく撫で上げた。
「…ふぅっ、んんっ…。」
眠ったまま、小さく震えて吐息を漏らす。
少し濡れた先端に人差し指をあてがい、くるくる円を描いた。
「ぅんんっ…っ、…んっ…。」
ウサギの指は美咲に絡みつき、強くなり過ぎないように微量な加減を加えて刺激を繰り出す。
その間も滑るように舌が美咲のお尻を這い回り、濡れた愛撫をする。
(しかし、こっちを向いてくれないことにはイカせてやれん)
汚してしまっては何をしたかバレてしまうので、自分の口で一滴も零すことなく解放させてやらなければいけない。
(どうしようか…)
体を動かすと起こしてしまうかもしれない。
ウサギのもう一方の手は柔らかな尻のまるみをたどり、指先で奥の蕾をなぞった。
今夜もそこをたっぷり可愛がったばかりなので、少し腫れてぷっくりしている。
(ここはあまり触らない方が良いんだが…)
しかし、後ろをもぞもぞ触っている内に、また反対側に寝返りを打つかもしれない。
前を弄る手を少し休め、後ろの蕾に刺激を与える為に顔を尻に埋める。
舌が届きそうで届かない為、指先を唾液で濡らし蕾に撫でつける。
中にまで入れるつもりはないが、蕾の入り口をヒタヒタと軽く突き刺激を与える。
「…あ…っん……や…」
襞をこねるように指先を動かすと、その刺激にヒクッと収縮をみせる。今度はそこに指の腹を押し当て、入るような動きをすると、また指に、ヒクヒクッとした感触があった。
(たまらんな…)
ウサギの股関が熱く張り詰め、苦しくなってきた。今すぐ美咲の後ろに押し入って、激しく突き動きたい衝動に駆られるが、そんなことをしたら…きっと変態扱いされて二度と口を聞いてくれなくなるに違いない。
(俺を煽るお前が悪い…)

173:ウサギ、悪戯をする 5/6:2010/05/01(土) 12:16:15

たまらなくなってしまったので、起こさないようにと配慮しながら、思い切って腰に手を掛け体の向きを変えさせた。
「…ふ、うぅ…ん」
美咲が息をつく。
仰向けにさせた拍子に、目の前でフルフル揺れる可愛い岐立に顔を近づけた。
息を吹きかけ、指先でなぞるようにし、美咲の反応を見る。
「……ぅんんっ…。」
頬がかすかに上気しているように見えるが、息遣いはまだ穏やかで、眠りはそれなりに深そうだ。
ウサギは舌を伸ばし根元に這わせると、つうっーとくびれのあたりまで舐め上げた。
「…っあ、んんぅ…」
するとビクッと美咲の腰が跳ねた。
構わず、濡れ始めた先端を含み深くキスするように舌を絡めて吸う。
腰が小さく震えてるのが伝わり、美咲の顔を見上げると、うっとりと気持ち良さそうに口を開いている。
いつもなら快感に流されないように必死な顔で耐えているのに、意識のおぼろげな今は快感をそのままウサギに伝えてくれていた。
「美咲…、気持ちいいのか?」
思わず唇を離して訊ねた。
「っあ…、うん…き、気持…ちいい…。」
小さな声で返事が返ってくる。
(夢の中じゃ素直なんだな…)
多分美咲は夢を見ているのだ。
じゃないと、こんな反応をするのはおかしい…。
そう自分を納得させて、舌での愛撫を続けた。絶対に起こしてはいけないので、美咲を見つめながらやわやわと唇と舌を使い優しく愛撫する。
「…ぅあ、あ…っ、ウサギ、さん…っ…」
モジモジとじれったそうに腰が動き出し、ウサギの口の中で美咲の分身が暴れる。
甘く苦い蜜がどんどん溢れてくるので、こぼさないよう、ちゅうちゅう吸ってやった。
「…あっあっ…、も、もっと…っ…。」
大きく胸で息を吐き出しながら美咲がねだる。
「もっと?…どうしてほしい?」
美咲の分身を根元から軽く扱き、そっと訊ねる。
「…もっ…と、気持ち良いやつ…して…。」
ウサギは自分の耳を疑った。
動揺してキュッと手に力が入ってしまったぐらいだ。
「っあん!」
途端に美咲が跳ねる。
「強いほうがいいのか?…こんなふうに。」
その反応を見て、キュッとしめたまま上下に扱く。刺激に蜜が零れてくると、舌を伸ばし啜り上げる。両手を使い、少し乱暴に全体を擦り立てるようにしてやった。
「ぁあっ、ウサギさっ…あっん、んんっ…、…はぁ、はっ…」
「…俺にしてほしいこと、何でも言え、美咲。…なんでもしてやるから。」
美咲の腰がウサギの手に押し付けられるようにして浮いた。そのままゆらゆら揺れ動く。
ハァハァと息遣いが荒くなっていて、半裸に纏わりついたパジャマ姿がいつも以上に艶めかしかった。
(…俺も夢を見ているのかもしれない…)
素直な美咲は心臓に悪い。今夜は眠れそうにないな…。
限界を感じたウサギは、喉の奥まで深く美咲を迎え入れ、頭を上下させる。唇で緩く、しかし射精を促すようにじわじわ締め上げながら、尖らせた舌先で先端をこねくり回すと―
「あっ…あっぁんん、んぁっ!」
美咲の腰がビクビクッと暴れた瞬間、ウサギの口の中一杯に生熱い液体が勢い良く放たれた―

174ウサギ、悪戯をする 6/7(本文長すぎの為失敗、スミマセン):2010/05/01(土) 12:24:19
―翌朝―

「…ふわあぁっ、…」
美咲が目を覚ますとと、広いベッドに1人ポツンと取り残されていた。
(あれ?珍しい。ウサギさんが俺より早く起きるなんて…)
変なの、と首を傾げベッドから起き上がった。
「…っと、うわっ!」
ぐらっと体が傾いて、ベッドから落ちそうになる。
腰がガクガクして立たない。
(えぇー!…そ、そんなに昨日、たくさんしたっけ…)
ちゃんと眠ったし、腰にくる程の記憶はなかったはずなのに…重くだるいようなこの感じは確かに夜の名残だった。
とにかく起き上がって顔を洗い、着替えを済ませてリビングへ向かう。
テーブルにはメモが一枚残されていて、“タバコを買ってくる”とだけ書かれていた。
(ふーん、ウサギさん、いつ起きたんだろ…)
つい寝坊しちゃったし、全然気付かなかったな、とぼんやり思いながら遅い朝食の準備をした。

175ウサギ、悪戯をする 7/7(本文長すぎの為失敗、スミマセン):2010/05/01(土) 12:27:22

朝食を食べてしばらくするとウサギが帰ってきた。
「おはよう、ウサギさん。朝ごはんは…」
美咲の顔を見て、ウサギは満面の笑みを浮かべる。
「美咲、ほら。」
「な、何?…この袋、たい焼き?」
ずしんと重い袋を手渡される。ほかほかと温かな湯気をたて、甘く香ばしい匂いが部屋中に広がった。
「従業員を叩き起こして、お前のために作らせた。たった今、出来たてのホカホカだぞ。」
ニコッと微笑む。
バカじゃねーの、とウサギを見上げて言い返そうとした瞬間、美咲の頭を今朝見た夢の残像が不意に蘇った。
(そういえば…)
…そういうば今日の夢は、たい焼きが山積みになった部屋で、自分からウサギさんにべったり甘えてたくさんご奉仕してもらう…ゆ、夢だったような。
普段なら絶対言えないような、いろんなことをしてもらった、気がする…。
あ、あんまりはっきり覚えてないけど…。
(は、恥ずかしい…!)
カァッと頭に血がのぼり、慌ててウサギさんから目を逸らす。
(なんちゅー夢見てんだ俺!だめだっ、ウサギさんの顔、まともに見れん…!)
顔を見ると今朝の夢がチラついて心臓がバクバクしてしまう。
美咲は思わず俯いてしまったが、なんだか機嫌のいいウサギはそんな美咲には気付かずにそのまま続ける。
「それとな、今日の昼めしは作らなくていいぞ。」
「…えっ?なんで?…ウサギさん、出掛けんの?」
胸のバクバクを隠して小首を傾げて訊ねる。
ウサギはにっこり笑う。
「孝浩たちが昼から家に来るから。突然、孝浩の作ったオムライスが食べたくなってな。」
朝一で電話してみたら、暇だから直ぐに作りに来てくれるそうだ、と物凄く嬉しそうな顔をしてウサギさんが言った。
(…なんだよ。オムライスが食べたいなら俺、作るのに。)
「ふ〜ん。分かった…。」
(…俺だって、得意なのに…)
まるで、兄ちゃんじゃないとダメだ、って言われたみたいだ。
(俺の作ったのより、兄ちゃんのほうがいいんだ…っ)
そう考えたら、さっきまでの恥ずかしい気持ちもどこかへ吹っ飛んでしまった。
だけどウサギさんは美咲の気も知らず、にこにこして見下ろしている。
その笑顔を見ていたら、だんだん腹が立ってきた!
(くっそー!ウサギめ!)
ムカッとして、ソファーに向かい、腰をおろしてたい焼きの包みを開ける。
(やけ食いしてやるっ!)
「せっかくだから、焼きたてを食べる!」
コレありがとね!とだけ言い放ち、ほかほかと湯気をたてている一匹を取り出してパクつく。
「じゃあ、お茶でもいれてやろう。」
ウサギさんがそれでも上機嫌で、お茶を入れるなんて言い出した。
兄ちゃんの手料理がそんなにうれしいんだろうか…。
たい焼きの頭を食いちぎってムシャムシャ食べた。
「…ウサギさん、妙に機嫌いいね。なんかあったの…?」
ムカムカしながら聞いてみた。
「別に。」
ウサギはにこにこして答える。
「そーいえば、今日何時に起きたの?」
「4時頃だったかな。」
湯のみをガチャガチャいわせながら答える。
「ええっ!…ね、寝てないの?ウサギさん…。」
「ああ。でもいいことがあったから構わないよ。」
急須を用意しながら答える。
「な、なに、いいことって…。」
なんか嫌な予感…。しっぽをムシャムシャ頬張り、ゴックンと飲み込んでから聞いた。
ウサギはコポコポと急須からお茶を湯のみに注ぎながら答える。
「…美咲の寝顔が可愛くてな。」
急須を上下に振る。
美咲の嫌な予感がさらに増す…。
「よよ夜中起きて、な、なにしてたの…?」
ウサギさんがトレーにお茶を乗せて運んでくる。
そっと優しい手つきで湯のみをテーブルの上に置いた。
「…聞きたい?」
とろけるような極上の笑みを浮かべて、ウサギが美咲の隣に腰掛ける。
瞬間、いろんな疑惑が頭をよぎり、美咲はソファーから飛び上がった。
「…!!きっ聞きたくないっ!」
そうか、とウサギは満面の笑みで答えた。
「俺も教えない。これは俺だけの秘密だから。」
ふふふ、と怪しく微笑んで、ウサギは自分で入れたお茶を啜る。
(まままさか…!あれ、ゆ、夢じゃなかった、とか…?いや!まさかな、そんなはずっ…)

2匹めのたい焼きが手からこぼれ落ちたのだが、全くそれどころじゃない高橋美咲と、恋人の可愛いおねだりにすべて応えること(?)が出来て、大満足で幸せな朝を迎えたウサギだった。

追記:ウサギは紳士なので、たい焼き屋さんはちゃんと札束で優しく叩き起こしました。

                                   おわり


被爆の被害に遇われた方スミマセン!お目汚し大変失礼致しました。

176ピュアな名無しさん:2010/05/02(日) 10:41:00
寝言で会話する器用なみさにゃん萌えw
突っ込まないウサギさん紳士だなぁ
職人増えて嬉しい是非また書いてー!

177ピュアな名無しさん:2010/05/03(月) 18:41:14
>>169-175
「初めて」なのに何故こんなにも詳細でエロいんですか
やりたい放題のウサギが羨ましすぎる、ごちそうさまでした!

178ピュアな名無しさん:2010/05/05(水) 21:55:19
GJGJ!!!こういうの読んでみたかったw
素直さとエロさがアップしてる美咲に萌えまくりました

179ピュアな名無しさん:2010/05/06(木) 23:41:16
無意識に甘えちゃうみさにゃんかわえええ
みさにゃんにはもっと日頃から甘えてほしいものだ

180ピュアな名無しさん:2010/05/11(火) 23:15:20
前にみさにゃんは「襲う練習」ってウサギさんを後ろから押さえ付けてたけど
やっぱり攻め側になりたいのかな?

181ピュアな名無しさん:2010/05/11(火) 23:17:14
みさにゃんは実は激しいのが好き

182ピュアな名無しさん:2010/05/13(木) 12:07:11
実はウサギさんにめちゃくちゃにされるのが好きなんだろうなぁ…

183ピュアな名無しさん:2010/05/13(木) 23:02:07
1000ならみさにゃんが自分からおねだりする

とアニメ美咲スレに書こうとしたけどまだ規制中orz
保管庫のおねだりSSはどんなのがあったかなぁ

184ピュアな名無しさん:2010/05/14(金) 22:39:10
「美咲、俺にして欲しいこと…何でも言え」
「じゃあ、一回ウサギさんに入れてみたいんだけど、いい?」
「分かった。じゃあ、今夜試してみようか。」
「うん!」

…こんなおねだり美咲はありえないw

185ピュアな名無しさん:2010/05/14(金) 23:32:18
>>184
>「分かった。じゃあ、今夜試してみようか。」

こんなウサギさんもありえねぇw
でも見てみたい

186ピュアな名無しさん:2010/05/16(日) 16:14:32
「美咲、俺にして欲しいこと…何でも言え」
「じゃあ、一回秋彦さんに入れてみたいんだけど、いい?」
「分かった。じゃあ、今夜試してみようか。」
「うん!」

愛ロマならありえそうな気がしてきたw

187ピュアな名無しさん:2010/05/16(日) 16:36:38
迷いなく「分かった。」なのかw

188ピュアな名無しさん:2010/05/16(日) 23:49:06
>>184の続き

「ところで、美咲。
この俺を抱きたいなんて言い出すからには、前戲にはそうとう自信があるんだろうな?」
「ぜ、前…?」
「俺がいつもお前にしてるみたいに、アレやソレを舐めたりイジったり、または掻きまわしたりしてだな、身も心もとろけるまで隈無く愛撫してくれるんだろ」
「…!」
「今から楽しみだな、…あっ、おい美咲?」
「(逃亡中)」

…美咲の童貞は永遠に不滅ですw

189ピュアな名無しさん:2010/05/17(月) 09:00:52
>>188
御奉仕強要の為の布石だとはテンテーさすがです

美咲にトロトロにされるウサギさん…ありえる、のか?

190ピュアな名無しさん:2010/05/19(水) 22:01:46
原作で美咲のご奉仕シーン出てこないかな
ぎこちなくも必死にウサギさんの巨根をぺろぺろする美咲が見たい

191ピュアな名無しさん:2010/05/20(木) 21:20:30
「すご・・大きい・・・」はお約束ですね分かります

192ピュアな名無しさん:2010/05/20(木) 23:01:12
「熱い」も忘れずに!
「こんな太いの入ってるんだ…」とか
「ここが俺の○○○に当たって…」とかのモノローグもほしい

193ピュアな名無しさん:2010/05/21(金) 09:53:27
「ウサギさん…きもちいい…?」
もつけて下さい

194ピュアな名無しさん:2010/05/21(金) 13:29:31
さすがに飲むのは無理かな

195ピュアな名無しさん:2010/05/23(日) 00:16:43
自分が飲まないのは失礼だと健気に飲み込む高みさにゃん
無理するみさにゃんの表情にますます欲情ウサギさん

196ピュアな名無しさん:2010/05/23(日) 00:25:47
顔射も捨て難い
ウサギさんが指で掬って「なめて」って指フェラ
細い指では物足りなさそうにするみさにゃん

197ピュアな名無しさん:2010/05/23(日) 14:26:31
たまらん

198ピュアな名無しさん:2010/05/24(月) 22:43:15
そのうちご奉仕に慣れるみさにゃん
恥ずかしがってくれないと物足りないウサギさん

199ピュアな名無しさん:2010/05/26(水) 22:40:43
なんと贅沢な
いつかスキルを上げたみさにゃんに下克上されるぞ

200ピュアな名無しさん:2010/05/26(水) 23:04:41
みさにゃんにアンアン言わされるウサにゃん

201ピュアな名無しさん:2010/05/29(土) 23:51:15
菊川賞受賞のお祝いの時に
「お前待ってたら明日になる」って…

…なんで大人しく美咲にペロペロされなかったんじゃ!
明日になるまで、たっぷりペロペロもらえば良かったのにさ!

202ピュアな名無しさん:2010/05/30(日) 23:48:46
あまりの嬉しさに一晩中拘束
ウサギさんに我慢なんて出来るはずが

203ピュアな名無しさん:2010/06/01(火) 22:03:34
一晩に何回やれるか挑戦してほしい

204ピュアな名無しさん:2010/06/04(金) 02:05:06
気絶するみさにゃん

205ピュアな名無しさん:2010/06/05(土) 23:05:31
何も出なくなるみさにゃん

206ピュアな名無しさん:2010/06/06(日) 00:06:45
それでも体はウサギさんを求めて締め付けを緩めることなく、
無意識に腰を振り続けるんですね。

207ピュアな名無しさん:2010/06/10(木) 22:12:34
みさにゃんを汁まみれにしたい

208ピュアな名無しさん:2010/06/11(金) 00:21:29
汁にまみれたみさにゃんを優しく拭いてあげたい

209ピュアな名無しさん:2010/06/17(木) 18:58:43
ぶっかけまくりたい

210ピュアな名無しさん:2010/06/17(木) 23:26:11
トコロテン?で汁まみれな最近のみさにゃんはエロ過ぎる
健全男子をここまで仕込んだテンテーに敬意を示したい

211ピュアな名無しさん:2010/06/21(月) 22:54:24
>>210
何だろうと思ってググってみたらww
……新しい言葉を覚えてしまったw

212【10題No6・爪切り】締切明け 1/4:2010/07/07(水) 03:06:05
最近、さみしーので、お題挑戦してみました。
お題って、こんなんでいーんですかね?


ウサギさんはこのところ、いろいろいろいろ締切が重なって相当に追い込まれているみたいで
顔を合わせる、と言うか、見かけるのはメシの時くらいだ。
そんなに追い込まれてるんなら、メシの時間は合わせなくてもいい、って言ったんだけど
どうしてもそこは譲れないらしい。
………そんな修羅場もやっと終わったみたいだ。
相川さんはふらふらになりながら原稿を奪うように去っていった。
ウサギさんがよろよろと這うように仕事部屋から出てきた。
…もっと計画的に締切守れないもんなのだろうか?
「ウサギさーん、コーヒーいれよっか?メシまだできてねーし」
「……美咲にする。美咲切れ。先ずは美咲補給しないと」
「はぁ?アホなこと言ってないで、とりあえず少し休めって。メシ作っとくからさ」
ウサギさんは唸るように抵抗していたけれど、やっぱり全然寝てなかったのか、ゴトン、って音に振り返ると
ソファから落っこちてテーブルとの隙間の床に転がっていた。
だから、休めっていったのに。
鈴木さんに寄りかかるように眠るウサギさんの顔にはくまがばりばり出ていた。
もう少し身体に気ぃ使えよ。早死にするぞ。
ためいきを吐きながらウサギさんに毛布をかけた。
とりあえず、今日は消化によさそうなものを食べさせてやるか。

ウサギさんはよほど疲れているのか目を覚ます気配が無い。
ほらみろ、俺補給とか言ってる場合じゃなかったじゃん。
メシ作ったけど、起こすのかわいそうだし、仕方なく、先に食べることにした。

風呂からあがってきても、ウサギさんはまだ起きていなかった。
いったい何日徹夜したんだろう。
ソファに座って上からウサギさんの顔をのぞき込むと、少しくまが薄くなってるような気がした。
このまま朝まで寝かせとくか、と思い、少しめくれていた毛布をかけ直そうと手をのばした。
その手を不意に掴まれて、びくっ、と体をすくめた。
「ごめん、ウサギさん、起こした?」
「いや、目が覚めただけ」
手を掴んだままのっそり起きあがったウサギさんがもたれかかるように抱きついてきた。
ぎゅうぎゅう押し返してもびくともしない。
「なにしてんの?」
「美咲補給」
「あほかっ!そんなことする前に栄養と睡眠を補給しろ!」
「睡眠はさっき取った。すまなかったな、飯、一人で食べさせて」
そんなこと、気にしなくていいのに……。
「んなことはどーでもいいから、起きたんならメシ食えっ!」
「美咲補給が先」
ウサギさんは俺にひっついたまま離れようとしない。
どうにかメシを食べさせようと思った俺はどうかしていた。
「いーからメシ食えって!後でいくらでも補給させてやるからっ」
ウサギさんの動きが止まった。………しまった、俺、失言した?
「飯、温めておいて。先にシャワー浴びてくる」
ちゅ、と触れるだけのキスをして、やっと手を離したウサギさんは、
満面の笑みで俺の頭をがしがしとかき混ぜるように撫でて、軽い足取りで去っていった。
抱きつかれて熱くなりそうになった身体を落ち着かせようと、せっせとメシを温める手を動かした。

213【10題No6・爪切り】締切明け 2/4:2010/07/07(水) 03:07:00
「ごちそうさまでした」
シャワーから出てきたウサギさんは、あっという間にメシを平らげ、手を合わせている。
時間を稼ぐようにゆっくりお茶を入れている俺の手を掴んで立ち上がった。
「よし、早速美咲を補給させて貰うか」
ウサギさんにあっさりと抱え上げられてしまった。
なんで無駄に体力あるんだろう、この人…。
「ちょっ、メシ食ったばっかじゃん。ちょっと休めって」
言い募るが、全く通じない。
「胃に優しそうなものばっかりだったから大丈夫」
じたばたする俺をごろん、とベッドに転がし覆い被さってくる。
「今日は美咲の許可が下りているから、思う存分補給できる」
「いやいやいやいや、さっきのは言葉のアヤだから……」
そんな言い訳がウサギさんに通用するわけもなく。
ウサギさんの手が俺の頬に包み込むよう触れる。
近づいてくる顔に反射的に目を閉じてしまう。
鼻先でくすり、と笑った気配を感じる。
思わずぎゅ、っと引き締めた唇にウサギさんのそれが重なる。
「んっ…」
ウサギさんの舌が俺の唇をなぞり、割り込む様に口の中に入ってきた。
思わず逃げるように引いた舌をウサギさんのが絡め取るように追いかけてくる。
息が継げなくなるほどのキスに、思わずウサギさんの服の裾を掴む。
抵抗できずにされるがままになっていると、ウサギさんがパジャマの上から触れてきた。
ゆっくりと撫でるように触れられ、なんだかむずむずした感じにおそわれる。
布一枚隔てて触られるのは、もどかしいような、直接触れられるのとはまた違う感覚に少し戸惑う。
胸の上に這わされていた手にパジャマの上から強く摘まれ、体をこわばらせる。
腿で押し込まれるようにされ、反応しかかっているのを知られてしまう。
「気持いい?」
「!」
ごまかせるはずもなく、状態を知られてしまったことに赤面してしまう。
ウサギさんは確認するかのように俺の体を触りまくっている。
いつもならあっという間に服を剥かれてしまうので、なんか変な感じだ。
そんなことが気になるなんて、なんか、変、か?
「ん、どうかした?」
他に気が行っていることをウサギさんに指摘されてしまう。
「や、別に…」
俺の事なんかお見通し、といった体でウサギさんがくすくす笑っている。
「がっつかれないと変?」
「ばっ!そんなことあるか」
「今日は美咲の許可が出ているからゆっくり味わっているだけ」
なんで、そんな変な余裕かましてんだ。
自分ばかりが余裕がないような気がして、少しムカつく。
「直接触ってほしい?」
体を撫で回す手を止めずに言う。
「そんなことな…」
返事を言い終える前に、パジャマの裾から手を入れ直接触れてきた。
油断していたせいで、下も手を突っ込まれている。
これじゃあ、いつもと変わんない。
胸も下も直接触れられて身をすくめている間に、パジャマはすっかり捲りあげられていた。
「可愛いな、相変わらず」
胸の先を舐められ、その感触に思わず身を反らす。
歯を当てられて、高い声を上げてしまう。
ウサギさんはパジャマの下もあっという間に引き下げ、指を絡めて扱き始めた。
先端が濡れてきているのが解って恥ずかしい。
塗り広げるように擦られ、濡れた音が恥ずかしさを倍増させる。

214【10題No6・爪切り】締切明け 3/4:2010/07/07(水) 03:08:33
ウサギさんの指が後ろを探っている。
ゆるゆるとなぞるような動きをしていたそれが唐突に突き入れられる。
「んっっ」
突然の異物感に思わず締め付けてしまう。
「力抜いて」
ウサギさんがおでこにキスをしながら指を少しずつ奥に進める。
増やされた指がかき回すように動かされて、中を解していく。
内腿に手をかけられ足を大きく広げられ、後ろにウサギさんのが押しつけられる。
ウサギさんが先端を俺の中に埋め、少しずつ奥へ入ってくる。
「あ、…んっっ、いた、い」
眉間に寄せてしまったしわにキスしながらウサギさんが聞いてくる。
「ん?痛いだけ?」
そう言いながら腰を揺するように動かされ、ひっきりなしに喘ぐことしかできない。
「やっ、…あぁっ、……ウサギさん、…もっ、ゆっくり……」
そんなの聞き入れてもらえるはずもなく、ますます激しく攻められる。
「っ、気持ちよすぎるから、少しゆるめろ」
「ぁ、…んなの、ムリっ」
ウサギさんの言う通りにしようとするけれど、自分の体なのに思うようにコントロールできない。
そんな事に構わず、ウサギさんが角度を変えて動かしてきた。
そこは、ヤバイ。
「やっ、あっ、…そこ、ダメっ、て」
「ここ、イイんだろ?」
激しく突き上げるように腰を動かされ、ウサギさんに縋るようにしがみついてしまう。
声が抑えられない。
背中に回した手に力が入ってしまう。
追い上げるようなウサギさんの動きにもう限界。
「ウサギさ、…も、ダメっっ……あっ!」
「いいよ、出して」
そう言うと、ウサギさんは密着していた体に少し隙間をつくって、俺のを強めに擦った。
「あぁっっ!」
「っ!」
絶頂の締め付けにウサギさんも上り詰めたみたいで、素早く俺の中から出ていき、俺のお腹の上に熱を放った。

脱力している俺をウサギさんがぎゅー、と抱きしめてくれた。
ふわふわした様な感覚の中で、ウサギさんの体温と匂いに浸っていた。
肩に触れる髪がくすぐったい。
シーツの上に投げ出していた手をウサギさんの背に回しそうになって、途中で止めた。
ちょっとぼーっとして、つい……。
中途半端にとどまっていた俺の手に気づいたウサギさんが、その手に指を絡めて握りしめた。
「美咲、好き」
……なんで、この人はこーゆーこと、さらっと言えるんだろう。
「るせー…」
俺はそんなことしか言えないままで、それでも、握られていた手をぎゅ、っと握り返した。
「まだまだ足りないから。これからだぞ」
ウサギさんが俺の体を返すようにして、腰を抱えなおした。
「え?や、ちょ、もう、ムリ……、やめっ、ぁ」
抵抗もむなしく、ウサギさんの思うままにされ続けるのだった。

215【10題No6・爪切り】締切明け 4/4:2010/07/07(水) 03:09:45
ちょっと昨日は、久しぶりだったせいか、エロウサギが暴走しすぎていたと思う。
…最後の辺、あんまり覚えてないし……。
あちこち痛む、だるい身体を引きずるように朝メシを作っていると、ウサギさんが起きてきた。
ウサギさんの方を真っ直ぐ見ることができず、横目で、おはよー、と声をかける。
ウサギさんが寝ぼけた顔のまま、ああ、と思い出したようにおもむろにどこかへ行ってしまった。
戻ってきたウサギさんの手には爪切りが。
「なに?」
差し出されたものの、訳がわからず俺は小首を傾げた。
「美咲、爪が伸びているんじゃないのか?」
「?」
「…背中がちくちくするんだが……」
「……、っっ!」
ウサギさんの言っている意味をやっと理解した俺は、その原因と思われる時の事を思い出してしまった。
顔が熱い。きっと今、すげー顔、赤くなってる。
ウサギさんの手から爪切りを奪うように取り去る。
「そんなにのびてない、と、思う、けど」
「ふーん…、そんなに伸びてないんなら、よっぽど強く抱きついていたんだな」
「いや、やっぱ違う、のびてる!」
耳まで熱くなってきた俺を横目に、にやにや笑いながらウサギさんがコーヒーをいれている。
ムキになって爪を切ったら、深爪してしまった。
なにをやってもバカウサギに振り回されっぱなしで、ムカつく!


おしまい


なんだかぐだぐだしてて、こんなの落としてすみません。

216ピュアな名無しさん:2010/07/08(木) 23:33:10
>>212-215
無意識にデレてしまう美咲が自然で可愛い
ウサギさんみたいに最中も事後も言葉攻めしたくなる
美咲切れを一気に解消できました、ありがとう!

217ピュアな名無しさん:2010/07/09(金) 08:10:22
ちょ、GJ……。

218ピュアな名無しさん:2010/07/09(金) 19:43:24
>>212-215
ナイス投下!ナイスss〜!
美咲ってエチの時、背中に抱きつかないのが自分は不満だったから!消化できたわ〜ww可愛くってニヤニヤ〜!

219sage:2010/07/11(日) 15:38:46
GJGJ!!!
美咲切れをひさびさに解消です。ありがとう!

220ピュアな名無しさん:2010/07/23(金) 21:25:59
かわいいw
後でいくらでも補給させてやるから
に萌えました。
にやにやがとまりません。

221ピュアな名無しさん:2010/09/10(金) 00:30:51
みさにゃんとにゃんにゃん

222ピュアな名無しさん:2010/09/24(金) 01:15:56
みさにゃんとわんわんスタイルで…

223ピュアな名無しさん:2010/10/10(日) 04:35:54
みさにゃん不足

224ピュアな名無しさん:2010/11/05(金) 16:56:56
住人はいずこへ・・

225ピュアな名無しさん:2010/11/07(日) 01:53:54
>>224
いるよw
ちと頑張ってみる!

226ピュアな名無しさん:2010/11/08(月) 00:27:55
>>225
楽しみにしてます!がんばって〜。

227ピュアな名無しさん:2011/05/23(月) 23:18:49


228ピュアな名無しさん:2011/05/23(月) 23:25:21


229ピュアな名無しさん:2011/05/24(火) 01:15:09
にゃ

230ピュアな名無しさん:2011/05/25(水) 16:34:34


231ピュアな名無しさん:2011/05/25(水) 16:43:20
本誌読んでから伊集院てんてー×みさたんの妄想がMAXなんだけど

232ピュアな名無しさん:2011/05/28(土) 00:17:23
みさにゃんは淫乱

233ピュアな名無しさん:2011/06/05(日) 04:16:04
それは鈴高みさ担当

234ピュアな名無しさん:2011/09/19(月) 00:03:15
みさにゃあああああn

235ピュアな名無しさん:2011/10/29(土) 22:45:36
今月のトレトレで伊集院先生×美咲に目覚めた
さすがにエッチはないだろうけど、春彦さんみたく不意打ちちゅーくらいはしてくれることを期待してる

236ピュアな名無しさん:2011/10/31(月) 01:11:52
>>235
このスレでならエッチも許されるさ!

237ピュアな名無しさん:2011/12/27(火) 01:50:54
みさにゃんのエロが見たいです先生

238ピュアな名無しさん:2012/04/19(木) 00:09:33
投下したいんだけど、誰かいるかな…?

239ピュアな名無しさん:2012/04/19(木) 00:13:23
>>238 います!
投稿あったらメールでお知らせ設定してて反応早くて気持ち悪くてごめん…

240238:2012/04/19(木) 00:25:06
>>239
反応ありがとう!
ごめん、まだ未完なので明日か明後日に投下しにきます。
過疎ってて、誰か反応してくれるまで時間かかると思ったから>>238を書き込みました、すみません…。

しかし反応早くて驚いたよ〜。もう友達になりたい

241239:2012/04/19(木) 00:36:20
>>240
楽しみに待ってます!
新たな投下は無いかと思って保管庫読み返す毎日だったー!
メール設定して待ち続けて良かった。
こちらこそ友達になりたい

242ピュアな名無しさん:2012/04/20(金) 00:38:13
>>238です。
久々に投下。皆エロ書こうぜ!
(美咲が大学卒業した後の話ですが、完全なる妄想です)

「美咲、大学卒業おめでとう」
「あっ、ありがと…」
ここは某高級ホテル内のレストラン。先日M大を卒業した俺は、ウサギさんにお祝いをしてもらっている。
本当は兄チャンも来るはずだったんだけど、急に真浩が熱を出したらしくてキャンセル。というわけで、俺たちは個室に2人っきりで向かい合っている。
「美咲、荷物はもう片付いたか?」
「まあまあかな。なかなかいい部屋だよ、丸川から近いし」
「そうか」
ウサギさんが寂しそうに目をふせる。それを見て、俺の胸がちくりと痛んだ。
俺は、丸川書店への就職を機にウサギさんの家を出て、一人暮らしを始めた。ちなみに、兄ちゃんにはまだ俺たちの関係を言っていない。
本当は兄ちゃんに認めてもらって、まだウサギさんちにいたかった。だってウサギさん、俺がいてやらないと真っ当な生活送れないし。それに……お、俺とウサギさんは、つ、付き合っているわけだし。
でも結局、俺の心の準備ができていなくて、兄ちゃんにウサギさんとの関係を言わないまま一人暮らしをすることになった。
「四年間、色々あったな」
「うん……そうだね」
「お前に出逢えてよかった」
「ウサギさん…」
顔を赤くしながら俺も、と言うと、ウサギさんは嬉しそうに笑った。
本当に、この四年間は色々なことがあった。それは決して楽しいことばかりじゃなかったと思う。でも今では全部いい思い出……だって、ウサギさんと一緒だったから。
「あー、それにしても俺、どこに配属されるんだろうなあ」
「ジャプンだったら絶対異動願い出せよ」
「えー、それは嫌だ」
ったく。ウサギさん、まーだ伊集院先生のこと目の敵にしやがって。まあ、相変わらず先生は俺と親しくしてくれてるから、ウサギさんが気に入らないのは分かるんだけど……。
でもさ、伊集院先生へとウサギさんへの「好き」は全く違うんだからさ。ウサギさん、俺の気持ち、知ってるくせになあ……。
「文芸に来い。俺の担当になれ」
「やだよ、私生活でもウサギさんの面倒見てんだから。ていうか、入社して即デカイ作家の担当になんかなったらコネだと思われるだろっ!」
暫くそんな他愛もない話をしていると、回りの部屋が静かになってきたことに気付く。時計を見ると、もうすぐ10時。
「ウサギさん、そろそろ出よっか。ごちそうさまでした」
「美咲、ちょっと待て」
「?」
「渡したいものがあるんだ」
そう言うウサギさんは、いつになく真剣な顔をしていた。

243シルバーリング 2/3:2012/04/20(金) 00:39:36
すみませんタイトル抜けてました…

「何、渡したいものって」
閉店時間になり、俺たちはひとまず店を出た。そしてホテルも出て、タクシーに乗ってウサギさんちに。
なんか、ウサギさんの様子がちょっとおかしい。だって、ホテルで食事をするときは必ず部屋もとってるような人なのに(そして朝まで愛される)、真っ直ぐマンションまで帰り着いたし。しかも、なんかずっと無言で、今もリビングのソファーで黙り込んでいる。
「ウサギさん……?」
「……お前も座って」
「あ、うん」
そう促され、ウサギさんの横に腰を下ろす。するとウサギさんは、スーツのポケットからあるものを取り出して俺に見せた。
黒い、小さめの箱。その中には……。
「……ゆび、わ……?」
きらきらと銀色に輝く指輪が二つ。
これって、もしかして。
「……ペ、ペア…リング……?」
ウサギさんが小さく頷いたのを見て、俺は熱湯に茹でられた蛸のように赤くなってしまった。
何も言えずに口をぱくぱくさせていると、ふいにウサギさんに抱き寄せられた。
「美咲、お前はもうすぐ社会に出る。仕事をしながら、男女問わず沢山の人間と出会うだろう」
「……う、うん」
静かなリビングに、ウサギさんの優しい声が響く。心臓は物凄くうるさいのに、ウサギさんから髪を撫でられると不思議と穏やかな気持ちになった。
「我儘なのは承知だ。でもお前には、俺だけを見ていてほしい。……愛してるよ、美咲」
そう言いながらウサギさんは俺の左手の薬指に指輪をはめ、そこに優しく口付けた。
どうしよう、嬉しい。凄く嬉しい。
「ウサギさん……!」
溢れる涙で頬を濡らしながら、ウサギさんの胸に顔を埋めた。
本当はずっと不安だった。俺が就職して一人暮らしを始めてしまえば、ウサギさんとの関係が途切れてしまうかもしれないって。だって、ウサギさんは超人気作家でいつも忙しい。それに俺も、今までは平凡な大学生だったけれど、出版社に勤め始めればそうはいかない。きっと相川さんのように、ヘロヘロになってしまうだろう。
自信がなかった。これからも、ウサギさんに好きでいてもらえる自信が。
でも……そんな不安はいらなかった。俺は愛されている。ウサギさんに、こんなにも。
「美咲……。これ、受け取ってもらえる?」
「うん……っ、うん……!」
揃いの指輪が煌めく指と指を絡ませて、キスをする。ウサギさんの唇の熱さに驚くと同時に、俺の身体はソファーに押し倒されていた。

244シルバーリング 3/4(←すみません、数字間違えてました):2012/04/20(金) 00:41:42
「ん、ふあ、んん」
熱い舌が入ってきて、俺のそれと絡みあう。飲み込みきれなかった唾液が顎を伝い落ちても、気にせず互いの唇を貪った。
ウサギさんの長い指が、胸から始まりどんどん下に降りていく。昂りに絡みつき、優しく、だけど段々激しくしごかれる。
「あっ、んあ、や、ああっ」
呆気なく達してしまい、溢れた白濁がウサギさんの口に運ばれるのを見て目を瞑る。……恥ずかしい。
「美咲、目を閉じるな」
「やだ、恥ずかしい」
「俺を見て。美咲が好きって気持ちを、身体全部で感じてほしい」
「…………っ!」
こんな恥ずかしい台詞、よく言えるよっ!
真っ赤になりながら目を開き、ウサギさんを睨みつけた。
「美咲、かわいい」
「も、い…から、早く」
「せかすな」
ウサギさんも、あんまり余裕がないみたいだった。手早くローションで後ろを慣らし、性急に熱いものが挿入される。
「あっ……!あ、っあ、あぁ」
「美咲、力抜いて」
「や……、むりっ」
もう何度も何度も、数えきれないくらい抱き合った。だけどその度に緊張して、心臓が破裂しそうなくらいにドキドキした。それは多分、相手がウサギさんだから。俺はウサギさんが好きだからこんなに緊張するし、余裕たっぷりな態度にムカついたりしてしまうんだ……。
「美咲……何を考えてる?」
「はあ…?別に何も……」
「俺の腕の中で他の奴のことを考えるのは許さん」
「っなわけ、ねー、だろ……。てめーのことしか考えてねーよ、バカウサギっ…」
ウサギさんは一瞬驚いたような顔をした後、すぐに穏やかな笑みを浮かべて俺の頭を撫でてくれる。
うわ……これ、すごい好き。
ウサギさんに頭をわしゃわしゃ撫でられるのは、俺にとって凄く特別で……幸せなこと。

今更って思われるかもしれないけど、やっと気付いた。
ウサギさんはよく「美咲がいないと生きていけない」と言う。俺もウサギさんと一緒で、「ウサギさんがいないと生きていけない」んだ……。

「っあ、ウサギさん、も、もうっ…」
「ん……じゃあ一緒に」
「んっ、うあ、あっ、あ、ああ…!」
律動が加速し、強すぎる快感に頭の中が真っ白になると同時に、身体の奥が熱いもので濡れた。ウサギさんも俺の中で達したことを知る。
「ウサギ、さ…ん」
「好きだよ……美咲」
薄れゆく意識の中、俺は必死に唇を動かす。
「俺もだよ」と、ちゃんとウサギさんに伝えられただろうか。

245シルバーリング 4/4:2012/04/20(金) 00:43:08
「……ん」
目を覚ますと、そこには逞しい胸板が見える。これって、まさか……。
「起きたのか、美咲」
「ウサギさん…!」
エッチの後俺はベッドに運ばれ、どうやら三十分ほどウサギさんの腕の中で眠っていたらしい。恥ずかしいから、抱き締めなくていいのに……バカウサギ。
まあ、今日は仕方ないか。
無理矢理自分を納得させて、ウサギさんの背中に手をまわす。
あ、そういえば…。
「ウサギさん、俺も渡すものあった」
「俺にか?」
ちょっと待ってて、と言い捨て、その辺にあったウサギさんのシャツだけ羽織ってリビングに降りる。恥ずかしい光景(二人分の服が脱ぎ散らかされている)から目をそらしたくなりながらも、俺のジャケットのポケットからあるものを取り出し、寝室に戻る。
「おまたせ」
ウサギさんのシャツを着たまま、再度ベッドに潜り込む。
「何を取ってきたんだ?」
「えっと……こ、これ」
真っ赤になりながらも、なんとかウサギさんに手渡したものは鍵。これは、俺が一人暮らしを始めた部屋のものだ。
「美咲…これ、まさか」
「お、俺の引っ越し先の…合い鍵…だけど」
恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい。なんとか顔を隠そうと、ウサギさんの胸に顔を埋めた。
「孝浩に渡さなくていいのか……?」
「兄ちゃんの分は、後でもう一つ作るから……」
「孝浩より先に貰ってもよかったのか?」
恥ずかしさに爆発しそうだったけど、どうにか堪えてこくこくと頷く。
「ありがとう、美咲。大切にするから」
「うん……あの、それと」
「ん?」
「……俺、仕事休みだったり、早く終わった日は、ここ来て飯作るから。だから、ウサギさんも……仕事あんまり忙しくない日は……来て、ほしい…かも」
ずっと言いたかったけれど、恥ずかしすぎて言えなかったこと。今、こうしてなんとか言うことができたのは、俺の左薬指に輝く指輪のおかげかもしれない。
「分かった。毎日電話もメールもするから」
「うん」
まだまだ、俺たちにはやらなければならないことがある。兄ちゃんに付き合いを認めてもらうこと。でも、互いの薬指の指輪を見ると、不思議と何でもできてしまえそうな力が湧いてくることに気付いた。
「美咲……好きだよ」
「うん……俺も、だいすき」
幸せな気持ちで目を閉じ、シルバーリングの輝く指と指を絡ませて微笑みあった。

END

支離滅裂な文でしたが、読んでくださってありがとうございました!
又、久々すぎてタイトル抜かしたり、数字間違えたりしてしまい…すみませんでした!
>>239も書いてほしいな…!

246245:2012/04/22(日) 21:45:31
誰もいないんですかね…
やばい、調子乗って投下して凄い恥ずかしい

ウサギさんのマンション行って家中に仕掛けた監視カメラ回収してくる

247ピュアな名無しさん:2012/04/23(月) 00:45:45
>>242-245
久々新作キター!!!
ナイス投下、ありがとうございます!!!
いますよ、います!!
たまにしかのぞきに来ていなくて・・・
合い鍵渡す美咲がかわいすぎるっっ
卒業後も同居して〜って思っていたけど、合い鍵渡すシチュはいいかも、とか思いました
ウサギさんの腕の中で眠る美咲〜っっ
もっとぎゅっぎゅしてもらってーー

248ピュアな名無しさん:2012/04/28(土) 06:52:55
>>246
久しぶりに覗いたら新作きててうれしい
素直な美咲可愛くて超萌えた!

249ピュアな名無しさん:2012/05/03(木) 19:41:44
>>246
萌えた萌えた萌えたー!
美咲もウサギさんも可愛すぎて堪らん

250ピュアな名無しさん:2012/08/18(土) 10:27:12
美咲たん誕生日おめでとう!!!

251ピュアな名無しさん:2012/09/16(日) 15:01:00
鈴木さんがうどんくまになって、美咲たんに鈴木さんの代わりさせたとき
なんで裸に赤いリボンでソファに座らせていちゃいちゃしなかったんだ……


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