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【世界一初恋】小野寺律にハァハァするスレ

29迷惑な隣人 5/6:2011/06/12(日) 13:43:09
体にめりこむように押し入ってくる感覚に思わず爪を立てて高野さんに縋り付いた。
受け入れる時はやっぱり苦しくて、無意識に体が強張ってしまう。
でもキスに酔ってると、少しだけ体の力が抜けて、少しだけ楽になる。
高野さんはそれを分かっててこんなに激しくキスしてくるんだろうか…。
「……ぁ…、あ…」
「…いつも苦しそうな顔、するんだな」
ようやく一番深いところで繋がると、目を開いて霞む視界の向こうに高野さんの顔を見る。
高野さんの掌が頬に触れて、額に短く、まるでご褒美のような優しいキスが降ってくる。
…ああまた、そうやって。そんな顔で俺を見る。
「あっ、…は、うぁ…、んっ…」
ゆっくりと高野さんが動き出した。硬い床に当たる背中や尾てい骨が痛みに軋む。
「背中痛い?…じゃあこっちに」
抱き起こされて胡座をかいた高野さんの腰に跨る体勢になる。
俺の戸惑いなんかお構いなしのくせに、強引なくせに、抱き締める腕はどうして優しい。
「っあ!」
半ばまで抜けたものを突き入れられて俺は喉を仰け反らせた。
その喉にぬるりと這う高野さんの舌の感触。
内側から圧迫される違和感と、奥深くまで満たされる快感に俺は我を忘れて喘いだ。
「や、ああ…、た、かのさ……あっ、待っ…」
「…っ、…吸い付いてくる…お前の……」
「あぁっ…、そこ、や…っ、あ…!」
一番感じるところを思い切り突き上げられる。強すぎる刺激を拒もうとして更にそこを締め付けてしまう。
すごい、気持ちいい……。
苦しさは麻痺して、灼けつくような快感が後から後から押し寄せてくる。
すぐ間近に息を乱す高野さんの顔がある。
高野さんの視線と絡み合う。
傍にいるだけで嬉しくて、声を聞くだけでドキドキして、──。
先輩が好きで好きで、顔を見ただけで真っ赤になってた高校生の頃とは違うんだ。
この十年で、顔も体つきも、考え方も受け止め方も何もかも変わってしまったのに。
なのにどうして、アンタは真っ直ぐに俺を見て何の迷いも無く。
「好きだ……」
──そんなことが言えるんだ。
俺はその目をまともに見ることすらできないのに。
目を閉じて、腕を回して、高野さんに口付けた。
甘く震える声も、零れてしまいそうな言葉も、全部飲み込まれてしまえばいい。
心の中も体の中も高野さんの存在が膨れ上がって押し潰されそう。
俺は。
俺も高野さんが──。
「んっ、んぅ…っ」
舌を絡ませながら自分から擦り付けるようにして腰を揺らす。
絶頂に達する瞬間、律、と呼ぶ声が聞こえた気がした。

30迷惑な隣人 6/6:2011/06/12(日) 13:45:05
「──部屋、今日は片付いてるんだな」
コーヒーを持ってくると、広げたネームを片付けていた高野さんが部屋を見回して言った。
「だからこの前言ったじゃないですか。普段は綺麗にしてるって!」
「へー、俺がいつ来てもいいように片付けたのかと思った」
「は!?なんで俺がそんなことするんですか!」
「なんでって……俺のことが好きだから、だろ」
事も無げに言われた一言に、俺は手にしたマグカップをテーブルに叩き付けるように置いた。
「与太もいい加減にしてください。俺の部屋は誰がいつ来ようと、365日完璧なんですよ!」
「じゃ、今度は修羅場中に来てやる。その時は3日間煮込んだビーフシチューで頼むな」
「断固拒否します。迷惑です!」
…そうか。もう今更なのかもしれない。
好きになったあの日から、離れている間もずっと、先輩は俺の胸の奥に住み着いていたのだから。
俺の心の隣に──。
………ってなんじゃそりゃーーーっ!少女漫画読みすぎだろ!
「…と、とにかくとっとと帰ってくださいよ」
「帰れって言いながらコーヒー出すお前の行動は矛盾してねーの?」
「だからそれ飲んだら帰ってください!」
自分のコーヒーを飲みながら、また流されてしまったことへの後悔が頭の中でぐるぐる渦巻く。
一応仕事の話だったはずなのに…。
「……あ、あの。そのネーム、高野さんはどう思うんですか」
「ん?ああ、俺もお前と同じ。描きたいように描かせるつもりだ」
「いいんですか?」
「作品は作家の中から生まれてくる。作家が自信持って描いた方がいい物が出来るのは当然だろ。
 俺達の仕事は客観的に見ること、それを正しく伝えること、迷いがある時には背中を押してやること」
「…はい」
客観的に感情を交えず冷静に……、俺にもいつかできるだろうか。
「…ま、実のところこれはただの口実。お前、仕事でもなきゃ俺を素直に部屋に入れねーだろ」
「………はい?こ…こうじつ…?」
「忙しくなる前にお前と飯くらい食いたいなと思って」
それが何か?と言わんばかりの憎たらしい顔。
頭に血が上っていく。握り締めたマグカップがかたかた揺れる。人が真剣に考えたのに口実だって!?
ああ…俺には今、この顔にコーヒーをぶちまける権利があるんじゃないか?
それをやらないのはここが俺の部屋だから。零れたコーヒーを掃除するのが大変だからだ!
「あーもう帰んのめんどくせ。今日泊まっていい?」
「いいわけあるか!隣でしょう!5秒で帰れます!」
「俺シャワー浴びてくるわ。タオル貸して。あと着替えも」
「ちょっと高野さん!話聞いてるんですか!」
──最終的に折れたのがどっちだったかは、まあ言うまでもないかもしれない。

END

アニメ終わる前に書けてよかったー。またこの板が賑わいますように!

31ピュアな名無しさん:2011/06/13(月) 10:36:37
素敵話GJです!!!
律ちゃんまじ天使や‥

32ピュアな名無しさん:2011/06/20(月) 04:42:44
>>25-30うぁぁ、久々新作キタ!!
GJですっっ!!!
律ちゃん、カワイイっっ
素敵話ありがとうございます

33ピュアな名無しさん:2012/01/05(木) 18:52:01
律の下着は俺の物だ

クンカクンカ・・・


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