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怪盗NARIKIRI

57PON:2022/05/21(土) 22:27:15 ID:mIrvj6aI
怪盗NARIKIRI(55)

『何なの?あのスプレーみたいな入れ物・・・』
『落し物・・・らしいですね』
会話の内容まで分からない理奈には、係員がスプレーのことを話している程度にしか見えていない。だが、読唇術を身に付けている雅紀には、朱璃が発見したという落し物は微かに見せた朱璃の喘ぎ悶える色っぽい表情、何よりも大事な所に隠していたなどとわざわざ告げていた言葉からして、俄かには信じ難いが身体の中に仕込んでいたのではと推測していた。
『落し物?赤城さんに変装していた怪盗と会った時、二人とも何も持っていなかったわよね?』
『そ、そうですよね』
まさか、胸の膨らみどころか股間の狭い穴に至るまで完璧に河合朱璃に変装した怪盗NARIKIRIが、秘部からあれほどのスプレー容器を複数本も吐き出したなどと言えるはずもなく、雅紀は赤面する程の動揺を隠すので精一杯だ。
『予め、机の下に用意してた・・・?でも、一体なんの為に?』
『理奈さん。怪盗、外に出るみたいですよ!じゅ、準備しないと!』
話題を変えるのに良いきっかけだと、雅紀は朱璃の動向を忙しなく伝える。
『慌てないで。出て来る所を待ち構えって、管理員室の側では何も出来ないわ』
再び双眼鏡を覗くと、ちょうど河合朱璃が扉を開けて係員室を出ようとしていた。出入り口が向こう側にある為、部屋を出た朱璃の姿は二人の位置から見えない。だが、出て来る通路は一つだけとあって、待っていれば必ず現れる。
『ひとまず、場所を変えないと・・・あれっ?』
扉が締まって間もなく、予測通り一人の女性が現れた。だが、それは河合朱璃とは全くの別人で、企業ロゴの入ったピンクの超ハイレグレースクイーンスーツにシャイニーベージュの格好をした、10代と思しき童顔巨乳スタイルを誇る美少女だった。
『アレ、怪盗NARIKIRIよね?・・・アイツ、こんな短い間に変装をチェンジしたって言うの?』
『間違いないです。彼女、前のクラスで一緒だった高木萌南さんですから』
『まさか・・・いくら年齢も性別すらも問わない変装の達人とはいえ、こんな僅かな時間で違う人間に化けるなんて無かったのに・・・』
俄かには信じられないと言った様子の理奈は、とりあえず必要のなくなった双眼鏡を雅紀に手渡す。そんな愕然とする理奈をよそに、萌南はニヤッと不敵な笑みを貼り付かせながらワレ目からヒップに向かって指を潜らせて股間の喰い込みを直していた。
『先生にメッセージ入れておくわ。怪盗NARIKIRIの変装術、段違いにレベルアップしてます。って』
『理奈さん!高木さん・・・じゃなかった、怪盗行っちゃいますよ』
もう一度股間の喰い込みを直し、ワレ目の辺りをグリグリと弄る仕草を見せた萌南は、谷間の覗く胸元をクイッと浮かせて歩くだけで大きく弾む美巨乳を眺めつつ進んでいく。そんな女子高生らしからぬ淫らな行為からしても、もはやあの高木萌南は怪盗による変装だと断定出来たような物だった。
『あっ・・・終わったら声を掛けて、って言われてました。管理室に挨拶しないと』
『そ、そうだったわ』
すっかり浮き足立つ理奈は、管理室の係員を呼び出して軽くお辞儀をする。ベアトップから覗く谷間は、萌南が自分の乳房を覗き込んでいる光景と遜色のない魅力的な光景を放っていた。
『すみません、勤務中のところ色々とお邪魔しました。一通り見せて頂きましたので、これで失礼致します』
『あぁ、ご苦労様。広かったでしょう?何度も上がったり下がったりで、疲れたんじゃない?』
男性係員たちは、理奈の胸元にチラッと目を奪われつつも平然を装って挨拶する。
『え・・・えぇ、とても良い運動になりました』
逸る気持ちはあるが、心象を悪くする訳にもいかず、愛想笑いで答える二人。すると、隣りの男性係員が、話が長くなりそうなのを察して遮った。
『もし、また来られるようなら一言掛けてください』
『どうもありがとうございました』
深々ともう一度お辞儀をして、図らずもその美巨乳と美貌を印象付けた理奈は、すぐに踵を返して建物の中に入った。
『か・・・怪盗は?』
自動扉を通って、辺りを見回す。管理室の扉に繋がる通路のダンボールには、無造作に女性係員の制服が脱ぎ去ってあった。あれこそ怪盗NARIKIRIが河合朱璃に変装していたことを決定付ける証拠だが、今さら制服を回収することに意味はない。
『高木さんの姿、ありませんね・・・』
周囲の従業員らに目を配りつつ、怪盗が歩いて行った方向へ進む。すると、理奈は脚を止めて雅紀の袖を掴んだ。
『居たわ。また違う顔に化けたみたいよ』
『え!?今のバニーガールさんですか?』
『れいあ、っていうお店で一番人気のバニーガールね』
ベアトップのハイレグバニースーツに網タイツとシャイニーベージュを重ね穿いた、ミディアムボブを靡かせる美女に理奈の鋭い視線が注がれる。
だが、胸をプルプルと弾ませて自分たちの前を横切った美女のことを、雅紀はまだ怪盗の変装だと信じ切れていなかった。


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