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母の飼い主 1

88母の飼い主 45:2014/01/12(日) 06:44:45
『マシになったって。よかったわねえ、冬子』と言って、マホは母の頭をぽんぽんと叩いた。
 珍妙な落書きを施された母は哀しげにうなだれつつ、小さな声で『ワン…』とこたえた。
『あーら? なんだか不満そうねえ』マホは冷ややかな目でじろりと母を見た。『せっかく誉めてもらったのにそんな態度を取るようじゃ、ご主人さまに報告の必要ありかも。冬子が反抗的だったせいでパーティーがぶち壊しになったってね』
 意地悪く「ご主人さま」の名前を出されて、母はとたんに狼狽した。ふいに『ワンワン!』と大きな声で鳴くと、犬が尻尾でよろこびをあらわすように臀部を大きく揺すりはじめた。そうして盛んに尻を振りつつ、母は必死のようすで卑屈な笑みをうかべ、ちらちらとマホの顔色を窺った。
『何よこれ、尻尾を振ってるつもりなの?』
 大学生たちは大笑いした。
『なんだか急に素直になったわね』とマホはわらって言った。『やればできるじゃない。冬子は犬なんだから、みんなに誉めてもらったらそんなふうにお尻を振ってよろこぶのよ。いいわね?』
『ワンワン!』
 従順さをアピールするように、母は熟れた白桃のような尻をいっそう振り立てた。笑い声がまた大きくなった。
『みっともない格好ねえ』
『毛が無いからアソコも丸見えじゃん』
『それにしてもほんとにデカいな、こいつのケツ』
『なんていうか、下品なお尻って感じね』
 口々に囃したてる大学生たちはもはや酒ではなく、この場の嗜虐的な雰囲気に酔っているようだった。マホは『下品なお尻ってなんか面白いわね』と嗤って、ポケットから先程のマジックペンを取り出した。そして、つるんとしたゆで卵のような臀部の左の尻っぺたに『下』、右の尻っぺたには『品』という文字を、でかでかと書きつけた。
『いいねーケッサク』
『似合ってるじゃん』
 哄笑とともにそんな野次が飛ぶ。
『ほうら、みんなが誉めてくれてるわよ。冬子もうれしいでしょ?』とマホが言う。
『ワン!』
 母は「下品」と書きつけられた臀部をいきおいよく振り立てた。年少の男女からとことん笑い者にされながらも、抵抗するどころか全身で媚びてみせる熟女の姿は、どうしようもなく滑稽で、みじめで、またも若者たちの爆笑を巻き起こした。

『わたしばっかりじゃなくて、みんなも冬子で遊んでみたいでしょ? なんでもするから、好きなように命令してみてよ』とマホがすっかり飼い主然とした口調で言った。
 そこで、マホと撮影役のケンジを除く6人が命令をはじめた。母はあらためて《おすわり》や《お手》、《チンチン》などを幾度となく披露することになった。なかには『三回まわってワンをしなさい』という新しい種類のものもあった。すっかり面白がったカーディガンの女の子が『じゃあこんどは左に7回、右に12回まわってからワンって言うのよ』と命じたときなど、母は巨きな胸を揺らしながら這い回るうち、途中ですっかり混乱してしまった。
『頭のわるい犬ね。じぶんが何度まわったのかも忘れたの』とショートカットの女の子がわざとらしく呆れ声を出すと、赤毛の青年が『馬鹿犬にはお仕置きしなきゃ』と言って、おろおろしている母の熟れ臀を思いきり平手打ちした。
『あうっ!』
 母は眉根を寄せて呻いたが、赤毛の青年が『犬ならこういうときはキャンだろ? お前はホントに馬鹿だな』と言ってさらに臀を打ちすえると、髪を振り乱しながら『キャンキャン!』と甲高い声で何度も叫んだ。その何とも情けないようすが、なおさら加虐心を誘う結果となり、調子づいた他のメンバーまでが尻叩きに参加し始めた。
『大きくて叩きがいのありそうなお尻だわ』と言って、白セーターの女の子が母の臀部を幾度もぶつ。
『キャンキャン!』
『ほれほれ、もっと鳴けよ』
 優男風の青年がはしゃいだようすで熟女の尻たぼを打つ。弾けるような音とともに、『キャーン!』と一際大きな声をあげて母は鳴いた。


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