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母親が他人に侵される 漫画・小説 #避難所

34名無しさん:2012/10/17(水) 12:49:45
41 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/10/09(火) 02:54:54.61 ID:Kk0keqU7 [3/3]
「ああ、嫌」
「嫌か。この前もその前もしたのに」
「嫌です。ああ」
「したからこそ、お前と我らが一族であると分かったのであろう」
「そうです。ですが、ああ。あ、ああ」
母は手ぬぐいを動かすのを止めていた。両手を湯に沈め、それを突っ張っている。
薄く目を閉じ、体を強張らせて首筋をひどく伸ばしている。
どこかを触られているのか。どこかを撫でられているのか。
少しずつ、湯がちゃぷちゃぷと揺れ始める。湯の中の様子が見えなくなる。
母は、身悶えている。揺れる湯の中で、やはりどこか触られているのか。
「ああ、ああ。嫌です」
「まだ触っておるだけだ」
「ですが」
「ではなぜ逃げぬ。他の者たちは声を聞いただけで逃げた」
「それは、怖いから」
「怖いのか。本当は逃げたいのか」
「はい。ですから、おやめ下さい」
「面妖な。ここはそう申しておらぬ」
「ひいい、あああ。それは、違います」
母の顔はますます赤くなり、白い首筋にも汗が浮かび始める。
藤次にはまるで分からない。母いさがどこを弄られているのか。
物の怪の言う通り、怖いのならなぜ逃げぬのか。

109 名前:大林圭支 ◆M9BaxOHZFs [sage] 投稿日:2012/10/12(金) 00:31:42.70 ID:YQPVdBPo [1/4]

「ああ、嫌。もうお止め下さい」
「止めぬ。口もここと同じようにならねば、止めぬ」
「ああ、あああ」
母の体はゆるゆると動き、また湯面に小さく波をわき立たせている。
ちゃぷちゃぷとした音が、ますます大きくなっていく。
「ああ、ひいい。指を入れては、なりません」
「入れてはなぜならぬ。怖いのならすぐに逃げ出せばよい」
「ああ、しかし。体が強張って、あああ、あう。動けませぬ」
「この中はこんなに緩んでおるのにか。奥を探っても緩いばかりじゃ」
「ひい、あひい。奥に指は、なりませぬ。嫌、ああ。奥は」
母いさの声が上ずり、しだちの湯全体に広がっていく。
その声と物の怪の低い声と湯が揺れる音を、藤次はずっと聞かされる。
しかしもはや、母を助ける勇気など消え失せてしまっている。
母を弄んでいる相手は、間違いなく目に見えぬ恐ろしき物の怪だからだ。
体の中央の猛りも嘘のように消え失せ、今はただ全身を震わせている。
「ああ、嫌、やはり嫌です」
突然、母の体が後ろに動く。ざぶりと湯が波立ち、上の半身が現れる。
もはや手ぬぐいで乳を隠す余裕もなく、湯の中を中腰で後ずさる。
「おお、やはり逃げるか」
少し笑いを含んだような声が聞こえる。
「しかし逃がさぬ」
「あ、ああ」
湯を進み、尻が湯壷の縁の岩に辿り着いた頃。母いさの泣き声が響いた。
「捕らえたぞ、女。くくく」
「嫌、ああ、嫌あ。触れては、なりませぬ」
その時ますます藤次の恐れを増す光景が見える。
母の乳が、誰に触れられてもいないのに、醜く歪んだのだ。
片乳が、まるで、誰かの手のひらに強く掴まれたかのように、だ。


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